「がぁっ…ああ…」
「エリーゼ3」は壁に打ち付けられ呻いていた。
「来いよ…まだ力余ってんだろ?」
雪音はエリーゼ3にハンドサインをしつつ挑発する。
「このヤロォーッ!」
「ウラァーッ!」
エリーゼ3はクナイを投げつつ突進するが雪音の銃火器には勝てずあえなく轟沈する。
「ぐぁーっ!」
「ッ!ごめんなさい…ごめんなさい…」
エリーゼ3が吹き飛ばされたのを見て「エリーゼ1」が慌ててエリーゼ3を蘇生する。
「ハッ!」
目覚めた途端に頭にゴリッという嫌な音がする。
「ヒッ……」
「降参ですって言え!…それとももう一回閻魔様に挨拶してくるかァ?」
「こ…降参です…。」
エリーゼ3は頭に突き付けられた銃に怯えながら小さく呟く。
「何ィ?声が小さくて聞こえ無ぇなぁ?…もっかい言ってみろォ!」
「許してください!もう嫌!何でもするから許して!」
「…言ったな?信じるからな?嘘ついたらまたさっきのを繰り返すぞ?」
エリーゼ3の言葉を聴き雪音は静かに銃を頭から離した。
「ああっ…。」
直後、安心感からかエリーゼ3の体は倒れ静かに瞼を閉じた。
「ハァ…ようやく落ち着いてくれたか…。」
「雪音、どうやらそっちも終わったようだな。」
翼が一息ついている雪音に声を掛ける。
「先輩?そっちもって事は…。」
「ああ、彼女もようやく落ち着いてくれてな。クナイが蛇に変化した時は驚いたが何とか人数で抑え込めた。」
「…まるでリンチっすね。」
「フッ。雪音のそれは拷問に見えたぞ?爆音で声を掻き消したり殴って言葉を発させないとは雪音もやるな!」
「「…………ハッハッハッハッハッ!」」
「ヒィッ!」
二人の笑い声を聞いてエリーゼ1は小さく悲鳴を漏らす。
「大丈夫だよ、エリーゼさん。もう殴らないから…。」
「そ…そうですか…。」
エリーゼ1は立花から目を逸らしつつ小さく答えた。
「二人共、二人を連れて本部へ帰るよ。スメラギの部隊が来てもおかしくない時間だ、急ごう。」
「うん!」「分かった。」「リョーカイ。」
GVの言葉を聞き三人はGVと共にエリーゼをおぶったり引きずったりしつつ地下施設を脱出した。
ーーーーーーーー
時は遡り・・・
「やあっ!」「はあっ!」
エリーゼらは掛け声と共にクナイを一行目掛けて投げる。
「無駄だッ!」「フッ!」「せいっ!」「ハァッ!」
雪音、立花、翼は自らの得物でクナイを弾き飛ばしGVは雷撃鱗でクナイを焼き切った。
「これで終わりと思わないでッ!」
エリーゼが叫ぶとクナイが蛇の形に変化し一行に襲い掛かった。
「こんなチマッこいもんで勝てるって思ってんのかァ?!」
だが雪音は全てガトリング砲で撃ち殺してしまった。
「これで終わりだ!」
そう叫ぶとショットガンを取り出しエリーゼ3の四肢を撃った。
「アガッ!?」
「もうお前は立てない、戦う事も出来ない。降参を…!?」
雪音はエリーゼ3に対して降参するよう促したが次の瞬間目の前の光景に驚愕した。
「甘い…甘いわね…ハァッ!」
エリーゼは立ち上がりまたクナイを投げようとしていた。足からの出血は止まり肉はみるみるうちに元に戻っていった。
「クソッ、だったらぁ!」
「ガハァッ!?」
雪音はミサイルをエリーゼ3に向けて発射して大量の血液が飛び散ったのを確認した。
「これなら…なぁッ!?」
「フフフ…無駄よ。」
エリーゼは笑いつつ雪音に鞭で攻撃しようとしていた。大量の血液が流出し肉体がボロボロになっているのにも関わらずに。
「チックショー!!」
雪音は叫び、大量の手榴弾を取り出した。
・・・・・・
「…もう…やめて…許して…」
エリーゼ3は力なく話す。
だがその声も爆音に掻き消されてしまう。
「エリーゼ1!もう蘇生をやゴファッ!?」
「これでもか?これでもか!?」
雪音はうんざりしたようにエリーゼ3を殴る。エリーゼの必死の叫びはエリーゼ1には届かなかった。
「もうやめて…。」
そして現在に戻る…。
ーーーーーー
GVらの脱出から数時間後…
「チッ…彼女はもう連れ去られたか…。」
少年は舌打ちをしつつ荒れた部屋を見る。
少年はしばらく歩き一つの厳重の扉に守られた部屋に辿り着く。紫電が扉の前に立つと扉はそれに応え開く。
少年は部屋に入り一つのポッドを見てにやりと笑う。
「彼らに壊されなくてよかった…僕の計画の大事な駒が壊されては困る。」
紫電はポッドごと“駒”を浮かせ部屋を出る。
「コイツの力を…彼で試させてもらおう。」
少年は笑顔とポッドを浮かべつつ施設を出た。
いつの間にか休みが終わりまた休みが始まってしまったので初投稿です。
正直エリーゼはアイツ居ない限り、GVに勝てないと思う。