蒼き雷霆は戦姫と共に   作:D・ヒナ

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アカン休み長すぎて頭死ぬゥ!


帰還

GVの隠れ家にてーー

「ただいまー!」

「お帰りなさい!」「お帰り。」

立花は扉を勢いよく開け挨拶をする。シアンとモルフォがそれに応える。

「バカ!大きな声出すな!…隠れ家がバレちまう。」

雪音が立花を殴りつつ注意する。

「はぁ…雪音も大きな声を出していては意味が無いぞ。」

「さ、さーせん…。」

翼に注意され二人ともしゅんと分かりやすく落ち込んだ。

「三人共、玄関でずっと立ってるつもりかい?ボクも入りたいんだけど…。」

「あ、ごめんなさい。」「おお、すまねえ。」

GVが呟くと二人は図ったように同時に返事をして家に入った。

「ふう……それにしてもシアン、ずっと起きていたのかい?」

「あっ…ご、ごめんなさい…。」

GVはシアンに訊くとシアンは小さく謝った。

「ごめんなさい、GV。アタシも止めようとしたんだけど、この子ったらGVをお出迎えするって聞かなくて…。」

「モルフォ?!言わないでって言ったのに!」

シアンは勝手に秘密を喋ったモルフォに怒鳴る。

「はぁ…みんな無事に帰ってきたし取り敢えず寝よう?」

「う、うん…。」

GVの提案に賛成しシアンは自分の部屋に戻ろうとする、が振り返りGVに話しかけた。

「じ、GV…。」

「ん?」

「その…一人だと寂しくて…。一緒に寝てもいい?」

「…うん、いいよ。」

GVの返事が聞こえた瞬間様々な場所から三人が飛び出して来てGVの取り囲む。

「GV…分かっているとは思うが…シアンに手を出してみろ、ただではおかんぞ。」

翼は背後から耳元に静かに、厳かに言った。

「分かってるよな?何かしてみろ、ぶっ殺す。」

雪音は正面から睨みつけつつ殺意を醸し出しつつ言う。

「さすがにGVさんも分かってますよ。ね?分かってますよね?」

立花は殺意を込めた笑顔でGVに訊く。

「わ、分かってるさ。さすがにそんな事しないよ。」

GVが驚きつつ話すと三人は途端に元に戻り各々の部屋に入っていった。

「そうか。ではおやすみなさい。」

「ならいーんだ。おやすみ。」

「そうですか!じゃあ、おやすみなさい!」

「ハァ…さて、寝ようか。」

「う、うん。」

一行は眠りに就いた。

 

 

 

ーーーーーー

 

「……眠れない。」

GVはうんざりしたように呟いた。

「…………。」

隣で寝息を立てているシアンを起こさないように静かにベッドを抜け出す。

「銃の手入れでもするか…。」

GVは静かにダートリーダーと工具箱を取り部屋を出た。

 

・・・

 

GVは唖然としていた。

立花、翼、雪音の三人が途轍もない表情で端末を睨んでいたり小さく話したりしていた。

「……何してるの?」

GVが小さく訊くと三人は肩を飛び上がらせ驚いた。

「ね、眠れなくてな…。」

「そ、そうそう。たまたま三人共眠れなくてな…たまたま…。」

「任務の緊張がほぐれてないのかな?ははは…。」

三人はそれぞれ言い訳をする。

「はぁ…ボクも眠れないし、今回は許すよ。」

「そ、そうか…。」

GVは机に向かいつつ三人に言うと三人の顔がすこし緩んだ。

 

・・・・・・

 

「…そうだ、GVさん。」

「何?」

立花は突然GVに話しかけた。

「GVさんってあんまり子供の頃の話をしないですよね。ちょっと不思議だなーって。」

「確かにGVが話したことはあまり無いな…どうしてだ?」

「……三人には話しておくべきなのかもね…。」

GVは振り返りいつもは見せない鋭い目つきで話し始めた。

自身がスメラギの被検体であり実験体であったこと。

アシモフに救われ彼のように他の能力者を助けるようになったこと。

その途中人を殺めた事もあったこと。

その壮絶な物語を聴いて三人はただ呆然とすることしか出来なかった。

「ボクが話せる事はこんなことかな…。」

「そんな事がGVさんにあったなんて…。」

「……夜中にする話じゃなかったね、ごめん。…ボクはもう寝るよ、おやすみ。」

GVはそう言い残すと自身の部屋に戻っていった。

「……アタシも寝るよ…おやすみ。」

「私もそうさせてもらおう…おやすみ。」

「うん…………私も寝よっと、おやすみなさい。」

 

 

 

一行はようやく眠りに就いた




メックヴァラヌスが全く終わっていないので初投稿です。
石無いから…石無いから…(言い訳)

どうでもいいけどGV君14歳でしたね…入学式とか書いて馬鹿じゃねぇ!?

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