蒼き雷霆は戦姫と共に   作:D・ヒナ

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勉強…コワイ…イヤ…


薬理研究所襲撃任務(上)

地下施設偵察任務から数日ーーー

「ん?……モニカさんからだ、珍しい。」

GVの端末に一通のメールが届いた。

「こんにちは、GV。みんなとは仲良くやってる?それで…今回も依頼なのだけれど…。

あなたには皇神の薬理研究所で培養されている花を駆除して欲しいの。その花から採れる成分…スメラギはS.E.E.D.とも呼んでいるわ。それそのものは抗ストレス剤なんかに使われたりするのだけれど…製法次第では第七波動を強化する他に、強い副作用をもたらすこともあるの。…秘密裏にスメラギはS.E.E.D.を能力者の制御に使用しているみたい。…この依頼、受けてくれる?」

「……だそうだけれど?どうする?」

「んなもん決まってんだろ?トーゼンYESだ。」

「私も雪音に同意だ。」

「行きましょう!」

「了解、メールは送っておくよ。」

 

翌日深夜ーー

「こちらGV、施設内への侵入に成功しました。」

GVは静かに物陰からモニカへ通信を送る。

「了解、その先にターゲットの花が培養されている筈よ。急いでね。」

「りょーかい、ミサイルで…と言いてぇが…狭いな。地道に歩いて進むしか無えか。」

雪音は残念そうに呟く。

「にしても…随分と明るいね…寝れなくなっちゃいそう。」

立花が目をパチパチさせながら話す。

「急いで駆け抜けるぞ。」

 

・・・・

 

「うわぁっ!?何コレッ!」

立花は目の前の歪な植物を観て叫ぶ

「触手…実験植物の一種か…。」

「どうも貴方の雷撃に反応するようね…触手…ジーノが喜びそうなトラップだわ…。」

「モニカ、そういうのはやめて頂きたい。」

モニカの発言に翼が厳しく言い放つ。

「…え?あ、ち、違うのよ!?…ジーノがいつも変な事事ばっかり言ってるから…。」

「はぁ…モニカ…そりゃ無えよ…。」

モニカが焦って話したのを聞いて雪音は悲しそうに呟いた。その後小さくモニカの泣き声が聞こえた。

 

・・・

 

「その奥に、ターゲットが培養されているわ。駆除して。」

モニカの指示を受け一行が扉の先に進むとそこには様々な機械を巻き込んだ巨大な植物が立っていた。

「これがターゲット?まるで怪物じゃないか。」

「資料と全然違うわ……成長したというの?実験コード“ViVid”…まさかこんな姿になっているなんて…。」

「早急に切り倒す!一刀両断!」

翼はモニカの説明を待たず茎からViVidを切り倒してしまった。が…

「んだコレェ!?再生してるっていうのか!?」

斬った所から茎が伸び葉が出て蕾を作ってしまった。

「資料通りならその花の弱点は花弁に守られた雌しべ…」

「だったらぁぁぁぁぁ!」

「おい!?バカ!こんな狭い所でそんなことしたら…!」

立花はモニカの言葉を聴くやいなや花の蕾に思いっきりパンチを当て貫いてしまった。

「ヨシッ!…ん?…ああっ!?」

「まずい!ボクの傍へ来い!雷撃鱗で防ぐ!」

立花のパンチは天井にまで当たり大量の瓦礫を降らせた。が、GVの機転により一行はほぼ無傷でその場を切り抜けられた。

「ごほっごほっ!大丈夫!」

「お前なぁ!…ああーッ!」

上から降ってきた立花を怒鳴ろうとして雪音は気付いた。

「どうした!?…あっ…」

雪音の方向を見てGVも気付いた。

「扉が…壊れている…!」

パンチの衝撃か、瓦礫がぶつかったか、扉は瓦礫に塞がれわずかに見えた操作端末もエラーの表示を出していた。

「落ち着いて、奥に進む事になるけどもう一つ扉があるわ。そっちから脱出して。」

モニカが慌てて叫ぶ。実際探せば無事な扉がしっかりとあった。一行はそこから先へ進んだ。

 

・・・

 

「ViVidがやられた!侵入者を捕らえるんだ!」

「「「了解!」」」

しばらく進んだ先では大量の兵士が一行を待ち構えていた。

「雑魚共がわらわらとォ!」

「せりゃああああ!」

が、一行にはいくら束になっても敵う筈も無くあっさりと無力化されてしまった。

 

 

 

 

 

 

施設奥部ーーー

「クソっ!まだ侵入者は捕らえられないのか!援軍を要請しろ!」

部隊の隊長らしき男がイラついていた。

「隊長!実験中の被検体ーーストラトスが暴走を!」

部下と思われる男が走って来て報告した。

「何だと!?早くS.E.E.D.を投与しろ!!」

男はマニュアルの通りに命令をした。

「そっそれが…調度ストックが尽きていて…ViVidがやられたせいで新しいモノも造れ…うわぁっ!?」

報告の途中で部下の体が装備ごと崩れ血液一滴残さず消えてしまった。

「おい!?どうした!?」

「…腹が…減ってよォ…」

部下の代わりにやつれた男が質問に答えた。

「なっ!?…お前…ストラトス!」

隊長はランチャーを構えながら叫んだ。

「お前らのニク…いただくぜェ…。」

男はそう話すと右手が消えそこから群れた何かが生まれた。

「やめろ…クソッ!」

隊長は馬頭混じりに群れに向けてランチャーを撃った。が、弾は爆発せず、破片が残りもしなかった。そのまま群れは隊長の元へ向かった。

「嫌だ…やめろ…死にたくない!やめろおおおおお!!!」

隊長は叫び、消えていた。

「まだ…食い足りねぇなァ…?行くか。」

右手が戻った男は静かにそう言い放ち部屋から出て行った。




今日も今日とて引きこもりなので初投稿です。
ストラトスくんの過去とか見たい…見たくない?…以外とロイミュード000みたいな生活してたのかもね、知らんけど。
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