「あっちぃんだよぉ!お前らがいるともっと暑くなるからとっとと倒れろ!」
「心頭滅却すれば火もまた涼し…心頭滅却すれば火もまた涼し…。」
二人は熱気が漂っている工場の中でぼやきながら戦っていた。
「超スピードで新型兵器が開発されているんだろう、急ぐよ。」
「分かりましたッ!」
GVは敵を全員痺れさせてから走った。それに応え立花も走り出した。
「あっおい待てよ!…何でアイツらは平気なんだ?」
雪音は二人を追いかけつつ翼に問う。
「GVは私達とは少しだけ違うからな、そこら辺でカバーしているのだろう。立花は…分からん。体が丈夫だからだろうか…?」
「ふーん…。」
雪音は翼の回答に素っ気なく返した。
・・・・・・
「…!…皆、止まれ。」
翼が何かを感じ取り三人に呼び掛けた。
「そこだね。」
GVは空間に弾丸を放った。が、弾丸は空中で弾かれ転がる。
「…我がアンブッシュを見抜くとは…ドーモ。アームドブルー=サン。スメラギソルジャーです。」
空間から現れた数人の兵士が挨拶をする。
「何だ、コイツら?お前の知り合いかよ?」
雪音は親指を兵士に向けつつGVに訊く。
「ボクにこんな変な知り合いは居ない。」
GVは即答する。
「我がスゴイ・イアイド-でしめやかに爆発四散させる!」
兵士らはそう言い四人に襲い掛かった。
「あっぶな!?せぇい!」
「グワーッ!」
一番目に剣が届いたのは立花だったがあっさりと反撃され兵士は倒れた。
「「「「「「イヤーッ!」」」」」」
「こっち来んじゃねぇ!」
「遅いッ!」
「フッ!」
「「「「「「グワーッ!」」」」」」
さらに大勢が他の三人に襲い掛かるが主に二人の銃火器の影響でかなりあっさりと倒れてしまった。
「ゴウランガ…ならばサイバネスパイダーを…サヨナラッ!」
倒れた一人がボタンを押しつつ高々と叫び倒れた。
すると奥から大きな機械が突進しつつこちらにレーザーを撃ってきた。
「せりゃああああ!」
が、立花の反応速度と攻撃力の前には歯が立たずあっさりとスクラップになってしまった。
「…本当に何だったんだろう…」
誰かが呟いた。
・・・
「あそこに居るのは…」
立花は少年を指差しながら訊いた。
「スメラギの能力者だろうな。」
GVが立花に答えた。
「そこを退け!能力者!」
「退くものかよ!フェザー!」
翼が叫ぶが即答される。
「テメェらが俺の管轄エリアに居るって訊いてよォ…爆速でカッ跳んで来たぜッ!テメェらが行くのはこの先の開発部屋じゃねぇ…地獄だッ!!」
そう叫んだ後少年は宝剣を取り出しつつまた叫んだ。
「俺はデイトナ!愛しのシアンちゃんを奪ったテメェを、俺はゼッテー許さねぇ…!」
「シアンが…何だって?」
GVが反応するが無視されデイトナは装甲を身に纏った。
「人の恋路を邪魔する奴ァ…馬に蹴られてゴー・トゥ・ヘルだぜッ!!」
そう叫びデイトナはGVにスライディングで近づき足払いを仕掛けた。
「ッ!…恋路…シアンにか!」
GVは足払いをジャンプで避けつつ言い放った。
「決まってンだろォが!それをテメェ…シアンちゃんを連れ去りやがって…何してくれてンだよッ!」
デイトナは叫びつつ上方に丸い塊を打ち出す。
「そこまでだッ!」
「アタシ達を忘れんじゃねえよッ!」
「話は後で聞かせてもらいますッ!」
が、塊は弾丸に撃ち抜かれGVに届かずそこで爆ぜる。
「うるせぇンだよ!俺ぁ今コイツと話してンだよ!黙ってろ!」
そう叫びデイトナは三人に向かって雑に爆弾を連射し跳んで行ってしまった。
「行かせねぇッ!」
雪音はライフルを出現させ煙を撃ち抜いた。
「ガァッ!」
が、見事にデイトナに当たり何かが落ちる音がした。
「そこかッ!」
翼は音のした方向へ走り、影を斬った。
カキンと音を立てて剣が止まる。
「効かねえぜ…そんなナマクラッ!」
デイトナは剣を弾きその隙に翼の上半身をボコボコにしていく。
「アガッ!」
「消し炭になりやがれッ!」
翼が仰け反った瞬間にデイトナは爆弾を翼に打ち込んだ。
「やったかッ!?」
煙に向かってデイトナは叫んだ。
「惜しかったな、だがまだまだだ。」
翼の声が聞こえたと思った瞬間デイトナの体に光の剣が数本突き刺さった。
「グウアッ!?まだ生きて…なッ!?」
目の前の煙の方向を見るとスラスターで加速している少女の姿が見えた。
「オラアアアアアッ!」
「ゴハッ!?」
立花は思いっきりデイトナを蹴り上げ天井にぶつけた。
「ウグゥ…。」
天井から落ちて来たデイトナが呻く。
「…大丈夫ですか?デイトナさん。」
「おい…テメェ…何してんだ…。」
自分に手を差し伸べている立花にデイトナは話しかけた。
「何って…あなたに手を差し出しているんです。私達は手を取り合える。」
あっさりと立花は答えた。
「まだだ…まだ俺は…取り合え無ぇ…テメェらを燃やし尽くすまでは…死ねねぇ…」
デイトナはそう呟きフラフラと立ち上がった。
「止めろ。これ以上やっても結果は判っている、帰れ。」
翼はデイトナに剣を向けつつ言い放った。
「殺されてでも…死んでもお前らを…ブッ殺す!」
デイトナはそう叫び新たな宝剣を取り出した。
「業剣ッ!」
デイトナはそう叫ぶとまた黒いモヤに、しかしさっき以上に禍々しいモヤに包まれた。
「何をしているんだッ!」
「ブッ殺す…ブッ殺ス…ブッコロス…」
GVの叫びは届かずデイトナはモヤの中でブツブツと呟いていた。
「ブッ殺す!」
が、デイトナが叫ぶと同時にモヤは晴れ、中から黒く尖った装甲を身に纏ったデイトナが現れた。
「俺の炎が迸る!」
彼の怒りの声が部屋の中に響き渡った。
戦万が尊いので初投稿です。
「迸る」はGVの専売特許では…?