「驚いた…強いね…キミは…」
紫電は胸の傷を押さえつつ言う。紫電の背後に居たモルフォはいつの間にか消え、部屋に満ちていた威圧感の様なモノは消えていた。
「流石、スメラギの最高傑作…ボクも本気を出さざるを得ないようだ。」
そう言うと、紫電は三本の宝剣を取り出し、掲げた。
「そして…」
紫電がポッドに触れるとポッドの扉は開き、中からシアンが出て来た。
「何を!?」
「見るといい…これがボクの真の力だ…!」
紫電がその言葉を発し終わると同時に周囲は光に包まれた。
光が晴れるとさっきまで居た部屋は崩壊し、宇宙で奇跡的に出来た小さな足場に三人は居た。そして、その背後には
「神にも等しきこの力…全ては守るべき民と国土の為に!」
変わり果てた姿の紫電が居た。その姿は神と呼ぶに相応しい、巨体と神々しさを持っており、溢れる力が周囲を震わせていた。
「ボクの正義が、悪を挫くッ!」
「そんなモノが正義なもんか…!」
フラフラと近づく二人に紫電は視線を向ける。
「チッ…起きてしまったか…ならばもう一回眠らせるまでッ!」
そう叫び紫電は黒と白の二匹の機械仕掛けの獣を呼び出した。
「地に伏せよッ!」
紫電がそう言うと黒の獣は爪で地面を引っ掻いた。
「喰らえッ!」
爪が引っ掻いた所から“爪”が三人に襲い掛かる。
「あっぶな!?」「クッ…!」「フッ!」
三人は何とか跳んでそれをやり過ごす。
「吹けよ、神風!」
紫電がそう言うと今度は白の獣が機械を、よく見れば送風機の様なモノを体内から出した。
「っとと!?風が!?」
「スラスターでも…落ちないようにするのが…精一杯…!」
「攻撃の隙すら…与えてくれない…!」
三人は風を何とかしのぐが端に追いつめられてしまう。
「星々の煌きよッ!」
紫電は何処からかレーザーを集まった三人に向けて照射した。
「グウアアッ!」「アアアアアッ!」「ウオオオオッ!」
三人はレーザーをモロに喰らい、その場に倒れ込む。
「闇へ還れッ!」
黒の獣がレーザーを吐く。
「光に散れッ!」
白の獣もレーザーを吐く。
悲鳴の声も歓喜の声も光に掻き消される。
「邪魔だ邪魔だァッ!退いてろ犬っコロォ!」
雪音がミサイルと共に突撃して獣の向きを無理に変える。そして三人の中にうまく滑り込み、バリアを張る。
「グウッ!?」「ウラアアァァッ!」
レーザーは紫電に当たり、三人は生き延びた。
「クリスちゃん?!」
「助かった!ありがとう、雪音。」
「ありがとう。」
三人は口々に礼を言う。
「礼は後だ、先にアイツを倒しちまうぞ。」
雪音は巨人を見ながら言う。
「でも中にはシアンちゃんが…!」
「お前なら…私達ならやれるだろ?これまで何回も修羅場を乗り越えて来たんだ、今回も行ける。」
「…S2CA・トライバースト…か?」
「そーいうこった…今回も頼むぞ。」
雪音はそう言い、立花の手を強く握る。
「…今回も喰らわせてやろう。」
翼もそう言い立花の手を強く握る。
「…分かりました!でも…」
立花はGVの方を見ながら言う。
「GVさん。時間を稼ぐ事って、出来ます?」
「…シアンを、救えるんだね?」
GVは静かに訊く。
「勿論です…!どんなだろうと、救います…!」
その返事を聴くとGVは満足そうに頷き、三人の前に立った。
「ボクが時間を稼ぐ、そのうちに!」
「「「ハイッ!」」」
「「「Gatrandis babel ziggurat edenal…」」」
「この収束するエネルギーはッ!?そんな事があっていいものかッ!」
今頃立て直した紫電は拳を何度も三人に向かって振るが、蒼の膜に止められる。
「クソッ!ようやくッ!ようやくボクの支配が完成するってのに!こんなッ!」
紫電は総戦力で膜を攻撃するが硬度はどんどん上がって行く。
「こんな浅はかで、愚かな奴らに…!」
「「「Emustolronzen fine el zizzl…」」」
次の瞬間周囲は虹に輝き、風が巻き起こる。
「秩序を砕かれてたまるか!」
「スパーブソング!」
「コンビネーションアーツ!」
「セットッ!ハーモニクス!」
風は次第に立花に収束し、立花に力が集まる。
「ボクを砕けば混沌と破滅が君達に襲いかかるぞ!」
「S2CAッ!トライバーストッ!」
立花の拳に力が集まる。
「これはお前達の!」
「これが私達の!」
立花の拳が紫電に突き刺さる。
「ガアッ!」
「絶唱だああああああああ!!」
紫電の体を竜巻が貫き、砕いていく。上半身を失った状態で紫電は小さく言った。
「…愚かだ…君達は…実に…愚かしい…」
「!?」
「…秩序を失った能力者は反乱を起こすぞ…!」
「何を?!」
「ボクだけが‥この国を…!」
紫電は自信の崩れ行く体を見ながら呟いた。彼の体は爆ぜ、僅かな足場は崩れ去った。
「立花!無事だったか!」
残っていたアメノウキハシの断片で何とか辿り着いた三人が立花を出迎えた。
「シアンは!?」
「大丈夫です、ここに。」
GVに訊かれて立花は大きな手に入ったシアンを出した。
[ハァ…アンタ随分と危なっかしい事するわね…]
モルフォが立花に言う。
「アハハ…。」
立花は苦笑いで返すしか無く、頭をポリポリと掻いている。
「ハァ…ま、皆無事だったしヨシとしようぜ。」
雪音は皆に言い、皆それに賛同する。
「さて、早く帰ろうか。」
一行は出口に向かって行った。
シンフォギアが何処向かってるか分かんなくなってきたので初投稿です。
ウルトラマンとかこれもうアレだな?…次仮面ライダーあるんじゃないっすかね?
…AXZとガンヴォルトって似てる…似てない?