「……ここは?」
白く、広いように見えてとても狭い場所に立っていたシアンが呟く。
「起きたのね…。」
目の前にとても疲れた様に見えるモルフォが現れる。
「モルフォ…?…そうだ!みんなは!?私、死んで…!」
「はいはい、落ち着いて…。」
モルフォがポンポンとシアンの肩を叩きつつなだめる。
「だけどッ…!」
「…落ち着いて聴いて。」
シアンの言葉を遮りモルフォは話す。
「まず、みんなは生きてる。あなたも含めてね。」
「…!」
モルフォの言葉を聴きシアンの顔がパっと明るくなる。
「…でもね、貴方の身体と“私”はもう動きそうに無いの。」
「えっ!?」
「ごめんなさい…けど彼らを守る為には仕方なかったの…。」
モルフォは涙をポロポロと零しつつ話す。
「っていう事は…」
「違う。」
「え?」
「貴女の考えている事と私の考えている事は…違う。」
「どういう事?」
モルフォにシアンが訊く。
「私の体はまだ動く、貴女の精神と私の肉体。その二つを組み合わせれば何とか貴女は生き残れる。」
「…!」
「でもね、生きれてもそのままじゃ貴女はすぐに死んでしまう。」
「…!?どういう…事?」
「肉体と精神、その二つが別れればそう長くは生きれない事、それは知ってるわよね?」
「う、うん…。」
「ここを出たら、すぐに憑りつく肉体を見つけなさい。私からの最期のお願いよ。」
「最期って…死ぬみたいじゃない!そんな事言わないで!」
「…ごめんなさいね、でも…駄目みたい。」
「そんな…。」
「しっかりしなさい。あなたが死ねばみんな悲しむわ、私も含めてね。」
「…!」
「だから行って、生きなさいなさい。」
モルフォはいつの間にか背後に現れていた扉を指差しつつ言う。
「…分かった。私、頑張るよ。」
「よく言えました…頑張ってね。」
シアンの言葉にモルフォが手を振りつつ応える。
「じゃあ…」
「ちょっと待って!」
振り向いたシアンをモルフォが呼び止める。
「何?」
「みんなにこう伝えて。[みんなのおかげで私は全ての力を開放できた。あの弾丸から私を守ってくれてなかったらみんなを助けるだけの力は出せなかった。本当にありがとう]ってね。」
「分かった、しっかりと伝えてくるよ。」
「ありがとう、これで悔いは無いわ…」
「それじゃあ、私はもう行くね。」
シアンが扉に手を掛けつつ言う。
「ええ、行ってらっしゃい。」
モルフォがその言葉を言い終える頃にはシアンは扉を抜け、先へ行ってしまっていた。
「…行っちゃった…」
空間に一人の声が響く。
「はァ…モっト生キたカッタなァ…」
自身の崩れ行く“肉体”を眺めつつそれは呟く。
「…ミんナ…ありがとう…シアンをよろしく…ネ。」
そう言い、それは消え、その後空間が消滅した。
ーーーーー
私は“シアン”の肉体を抜け、現実に戻った。私の今の肉体はとても軽くて、宙に浮く事も出来た。そして何より…
「……。」
感じる事が出来る。音と電波で、周囲の状況を把握できる。
「うわあああああああッ!!!」
「GVさん…」
「…ッ!」
「クソッ!クソッ!」
「…!」
近くにGV、ヒビキ、ツバサ、クリスが悲しみに満ちている事が感じられた。私は急いでGVの身体に入る。
「……」
次第に視界が出来ていく。GVの眼を通して、視界が復活したのだと感じる。GVの肉体の感覚も感じれる。身体は整った。次にする事は一つ。
[みんな、泣かないで。]
みんなを励ます事だ。
気付けばウルトラマンコラボもGWも終わりそうなので初投稿です。
はい、大変長らくお待たせいたしました。(待ってる人居るかどうか知らないけど)
GWってなんだよ、愛国者が創ったAIかよ。