蒼き雷霆は戦姫と共に   作:D・ヒナ

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決着

「その姿は…!」

GVは目の前に居る知らないアシモフに言う。

「雷撃の第七波動がお前だけのモノだと思っていたのか?」

「先手必勝ッ!」

痺れを切らした翼がアシモフに斬りかかる。

「効くものか、そのような剣が。」

「なッ!?」

が、剣はアシモフをすり抜け、勢いのまま通り過ぎる。

「ハァ…面白い話をしようと思っていたが、それすらも許されないか。」

ようやく戦闘の構えを取ったアシモフが呆れつつ言う。

「オラアアアアッ!」

「オラオラオラァ!」

「スパークカリバーッ!」

立花がアシモフに殴りかかり、二人がそれを援護する形で攻撃を仕掛けるが、それも全てすり抜ける。

「効かないと言ったのが分からなかったのか?フール共が。」

そう言い、アシモフは地面に手を付ける。

「迸れ、アームドブルー…ボルティックチェイン…!」

アシモフがそう言い放つと同時に雷の鎖が四人に絡みつき、電撃を流す。

「あがあああああああッ!」

何とか立っていられたのはGV一人、けれどそれもすぐに倒れてしまいそうな程にフラフラだった。

「他のガイズはすぐに殺せそうだ…先にGVを殺すとしよう。」

そう呟き、アシモフは銃口をGVに向ける。

[GVは私が守るッ…!]

シアンがGVを庇うように現れるがシアンもぶっつけ本番で力を扱いきれないらしく時々体にノイズが走る。

「今度はサイバーディーヴァの力さえも殺してやる。」

「ぐぅっ…GVさんを…シアンちゃんを守らなきゃいけないのにッ…!」

三人は足掻くが立ち上がれない。

「助けなきゃいけないのにィッ!」

「さらばだ、GV、シアン。」

立花の叫びが響き、無慈悲に引き金は引かれる。

 

 

 

 

 

 

[死なせない、みんな、殺させない。]

 

 

 

 

 

 

 

モルフォの声が聞こえ、弾丸は弾かれる。

「…まだ生きていたか、謡精。」

[モルフォっ!?]

[やっぱりアタシが居ないと駄目ね。]

見えないもののその存在を、意志を感じ取れた。

[これが本当に最後よ、さっきみたいにはいかないけどッ…!]

シアンが静かに腕をGVに向けると、GVのオーラがさっきよりも大きくなる。それと同時に三人の体はパタリと倒れ、装甲が解かれる。

[みんなの力、借りるわね…さあGV、立ち向かって]

その言葉が聞こえたと同時に、モルフォの意志が燃料が無くなったかのように小さくなり、消えた。

「モルフォ…ありがとう。」

GVは静かに呟き、手に持つ銃をアシモフに向ける。

「フン、立ち上がった所で何が出来る?」

アシモフは残弾を全てGVに向けて撃つ。

だがそこにGVは居なかった。

「早いッ…!アームドブルーの力は恐ろしいな、だが封じてしまえば…ッ!?」

アシモフは右手に握ったリボルバーを見ようとして気付く。

「探し物はこれか?アシモフ。」

いつの間にかきっちりと弾丸を込めたリボルバーをアシモフの頭に付突き付けていたGVが訊く。

「貴様ァ…だがッ!」

アシモフはリボルバーを掴み、GVの方へ向ける。

「喰らえェッ!」

「やめてくれ、この力は自分でも制御が難しい。」

直後、アシモフの手首とリボルバーがねじ曲がり、リボルバーが爆発する。

「グウオオオッ!?ならばァッ!」

アシモフはさっきより強い力で鎖を生み出し、GVに絡みつかせようとする。

「ライトニングスフィアッ!」

が、雷の球が鎖を全て砕く。

「これで終わるモノかッ!直接雷撃を流し込んでやるッ!」

「迸れ、アームドブルーッ!グロリアスストレイザー!」

虹色の剣がアシモフの肩を斬る。手がGVに触れるが雷撃はGVに流れない。

アシモフの右肩が綺麗に胴と離れ、断面から血がドクドクと流れる。

「…流石だ…ガンヴォルト…その力…お前こそ…新たなる世界のリーダーに相応しい…」

膝を着いて、GVを見上げているアシモフが言う。

「そんなモノになるつもりは無い。ボクはただ、シアンの仇をとっただけだ…。」

アシモフを見下げつつGVは言う。

「ああ…そうだろう…な…だが…能力者の台頭は…もは…や…止めら…れん…力を…手にした…お前達は…その流れに…乗るにしろ…抗うにしろ…いずれ……逃れられぬ戦いに…巻き込まれていく…ことに…なる…だ…ろう…」

「……」

途切れ途切れに必死に、そして静かに叫ぶアシモフをGVは静かに見下げる。

「お別れ…だ……GV…能力者の…未来は…お前に…託す…グッドラック…!」

そう言い残すと、アシモフの体はどさりと倒れた。

気付けば、朝日がエレベーターに差し込んでいた。




GXラストえキャロルパパさんがどうしてやって来たのか分からないので初投稿です。
大変長らくお待たせいたしました。許して。
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