〔更新停止〕天使に会うために転生したけどやっぱり尊い   作:愛しのマイはにい

13 / 55
自分なりのやり方にこだわる派だと思う

〜ガルジャム当日〜

 

ついにこの日が来てしまった……ああ心配だぁ……

 

つぐみたちはもう会場に行っているので今更止めてくれとはもう言えない。大人しく覚悟を決めて腹を括るしかない。

 

会場へのチケットはここにある。タオルとか水は用意しているし……うちわはいいか。

 

さあ、準備は出来た……行こう。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

『ありがとうございました!』

 

次がAfterglowだ。今の今までずっと演奏されていた音は、俺には残酷に時の流れを告げるものとしか聞こえなかった。

 

心の中で拒むなと言う自分がいる。

 

その反対に否定しろと、変えろと言う自分もいる。

 

最後まで悩み続けてしまう自分に嫌気がさす。それでも何も変わらず彼女らが出てきた。

 

ああ、待て。待ってくれ。始めるんじゃない。つぐみが、つぐみが……

 

『……今、この瞬間から、会場の熱をすべてあたし達のモノにする。見逃さないでついてきて!いくよ!』

 

演奏が始まった。……目を背けるな。逃げるんじゃない!

 

Afterglowの最初の曲『That Is How I Roll』だ。

 

内なる恐怖とは裏腹に、演奏は続く。しだいに俺はおかしいことに気が付いた。

 

つぐみは倒れない。いや、それ以上に蘭も、モカも、ひまりも、全員が前に聴いた時よりも大幅に上手くなっているのだ。

 

こんなにも綺麗で美しい。それが不思議だった。

 

一つ、思い出すとそれはストンと納得してしまう答えが見つかった。

 

(ああ、そうか。)

 

それでも良いんだ。

 

蘭がそうしたように―――俺も自分のやり方でやればいいんだ。

 

望む未来を手にする為に(本来の世界に戻す為に)

 

〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰

 

あの着物姿……蘭パパだ。いつ見ても男前だねぇ

 

あー、そういやこれから蘭に伝えに行くのか。道理で控え室に向かってる訳だ。まあこの俺は邪魔していい時と悪い時を弁えるのでね。今は話し掛けない方が良いだろう。

 

てか生ライブ良過ぎな。あっちの世界で中の人のライブ行ったけど俺はキャラ推しなんでね。まあつぐみがつぐみたる要素だから俺からすれば結局神なんだが……

 

あ、あこ発見。ってオイ逃げんな!

 

……このやろー目があった瞬間に逃げやがってよ〜……で、今回のライブについて語ろうじゃないか。

 

あ?調子は大丈夫なのか?なんだそれ……あのねぇ、無闇矢鱈に人が病気患ってるように言っちゃ駄目だからな?

 

そう言うとあこは良かったと言って抱きついてきた。なんで?

 

聞けば様子がかなりおかしかったのでずっと心配していたらしい。それはあこだけでは無く巴やつぐみ、沙綾やはぐみも心配だったのだとか。

 

そんなことになっていたなんて思いもよらなかった。今、言うべきは何ともないの一言だろう。

 

そう告げるともう一度聞き返してやっと確信を持ったようだった。これ皆にも大丈夫って伝えなきゃいけないな……

 

そう考えているとふと、思いついたのは、さっきあこが逃げるのはおかしくないか?ということだ。

 

聞いてみるといきなり目を反らして吃りだしたのでこれは何かがあるぞ。

 

問い詰めてみるとあこは観念して理由を話した。

 

 

 

「……だって、こー兄の顔……すっごく怖いもん……」

 

確認すれば確かにヤバい奴(濃い隈と涙で目を腫らした怪しい男)が居た。




That Is How I Rollって実質蘭の曲ですよね。

あれ蘭のお父さんとのなんやかんやの後で数日で作詞作曲、更に全員一週間でガルジャムに間に合わせたからやべぇなって思う。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。