〔更新停止〕天使に会うために転生したけどやっぱり尊い 作:愛しのマイはにい
夏休み編前編というべきか……まあ後半は予想出来ちゃう。
夏休み
世間は賑わいを見せる時期だが。
俺はどちらかというと店の手伝いで毎日が賑わっているぞ。
「はっ……今もう一人の自分が……?」
「お兄ちゃんどうしたの?」
「……何でも無い。」
今は休憩中だ。昼のラッシュが終わり、客脚も落ち着いてきた所なのだが休憩中の方が暑いってどういうこと?
「それでは私はここで失礼します!お疲れ様でした!」
「おつかれイヴちゃん、気をつけて……」
「はい!」
まだ7月だというのに暑すぎる……やべぇわ。
「あー……暑い……」
「こんな時に限ってエアコンが壊れるなんて……ちょっとタオル取ってくる。」
「いってらっしゃい……あ、もう一つ取ってきてくれる?」
「うん、分かったよ」
店の空調は大丈夫なんだけどリビングの空調と従業員のロッカールームの空調が同時に壊れたもんだから早く直せないし、ロッカールームの空調は大分古くなってるから父さんが購入を検討して、尚更遅くなってる。
「お兄ちゃん、はい」
「ありがと……うへぇ…あっつ……」
「あとこれを見つけたよ!」
「ん?……ミニ扇風機?」
「無いよりかマシ……だと思って。」
「そうだな……」
そう言ってつぐみがボタンを押す。羽が回り始め風が送られた。
「意外と涼しいな……」
風に当たろうと俺もつぐみも無言だ。てか俺汗臭くないか?ちょっと心配だわ……
「そういえば何でウチに扇風機無いんだろう?」
「買っても意味ないからかな」
「ロッカールームだってわざわざエアコン付けなくても扇風機で良いと思うけど……」
「確かに」
ロッカールームに沈黙が戻る。
「あ、もうそろそろ休憩終わらないと」
「あっちの方が涼しいから楽だ……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜別の日〜
「……分かった」
「絶対だよ!」
「了解了解。行くから。」
あ〜、面倒なことになった……
事の始まりははぐみのやっているソフトボールだ。俺は練習試合とか大会には良く行ってたのだが、ハロハピが来るという松原花音の言葉を聞いてからは行っていなかった。
はぐみにそのことを聞かれ、たまたまだよと何回か言うも流石にはぐみも煮えを切らしたのか今回の大会には絶対来てと言われてしまったのだ。
それから予想出来ることは……ハロハピ……弦巻こころに目を付けられるという事だ。
只でさえ現在
てか俺はどっちかというと黒服ポジなの。
はぁ……憂鬱だ……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜練習試合当日〜
……うわ。
いるじゃん。てかなんだあの格好?もしかしてライブで応援するのか?
うわぁ……近付きたくない……
いやでもなぁ……一応全員と顔見知りなんだよなぁ……
よし、ちょっと離れた所にいよう。そこで応援するのが吉だ。
「幸介くん、こっちだよ」
ホ!いつの間に!?
てか折角隠れてたのに見つけないでくれ……
「あら?あなたが幸介だったのね!」
あっ(絶望)ちゃんと覚えてるわ(絶望)
ワンチャン忘れてるということに賭けたが無駄だったか。
「おや、こころと幸介は既に会ったことがあるんだね。てっきり私とはぐみと花音だけだと思っていたよ。」
「前みたいに落ち込んでないみたいね。幸介のモヤモヤはもう無くなったのかしら?」
「今新たなモヤモヤが出てきそうなのだが……」
「そうなのね!でも、楽しいことをすればきっとそのモヤモヤもどこかへ行っちゃうわ!」
もういいや……抵抗は無駄だった。大人しく同意してれば良いや……
「……そうかもしれないな。」
「その調子よ!あっ、良いことを思いついたわ!みんなで幸介を楽しませればモヤモヤもすぐに消えるわ!」
「はいはい、そこまでね。こころ。」
「ミッシェルも一緒に幸介を楽しませましょ!」
「いや、それだとはぐみの応援はどうするのさ……」
「どうしようかしら?」
えぇ……
「今日は俺もはぐみの応援に来たから、そっちをやって欲しい。」
「そうなのね。花音!薫!ミッシェル!さあ、行くわよー!」
「ちょ!ちょっと待ってこころ!まだ開会式すら始まってないよ!」
「あら?誰が早くから応援しちゃ駄目なんて決めたの?」
「ふっ…こころ、はやる気持ちは分かるがそれはいけないよ。私達は主役である子猫ちゃん達よりも目立たないようにしなければね。」
「うーん、そういうものなら仕方ないわね。」
この勝負……俺の勝ちだ!
弦巻こころは俺に対しての興味を失っている。俺はこのまま意識の外へフェードアウトしていく事だろう。
俺は最初からこうなると分かっていた!
……ホントだよ?
「あ!こーくん!こころんもミッシェルも来てくれたんだね!」
「おお、はぐみ。時間大丈夫なのか?」
「まだ時間あったから急いで来たんだ!……あれ?みーくんは?」
……これは知らんふりだな。
「みーくんって誰だ?」
「あら、ほんとね?さっき居たのにどこに行ったのかしら?」
「こ、こころちゃん……」
「……近くには見当たらないね。はぐみの勇姿を見られないなんて…ああ!なんて儚いんだ美咲!」
「ふええ……ど、どうしよう……」
うーむ、伝えない方針で行こう。悪いが関与してはならない。
「…みーくん、ソフトボール嫌いだったかな?」
……関与はしてはならない。
「…………」
ああ!くそ!一回だけだからな!
「はぐみ、このカメラで撮ったのをそのみーくんっていう子に見せてあげたらどうだ?」
「……うん!そうする!」
「生で見れないのは残念だけど、まあ、何か事情があったかもしれないし。でも、間違ってもそこを責めては駄目だからな?」
はぐみが頷く。よしよし、一先ずは気持ちの整理がついたようだ。
「……でも、来られなくて残念だったって思わせるくらいは良い。そう思わせればきっと次からは来てくれる筈だ。」
「そうなの?みーくん来てくれるかな?」
「……まあな。……よし、もう時間だしチームに行ってこい。頑張れよ!」
「うん!こころん!薫くん!かのちゃん先輩!ミッシェル!応援よろしくね!」
「はぐみー!応援してるわ!」
「フフ……全うしなくてはね。」
「が、頑張ってね…はぐみちゃん!」
「頑張ってねー!」
「あ!あとこーくん!お願いがあるんだけど!」
はぐみからお願いって珍しいな……なんだろ?
「何?」
「はぐみの代わりにベースをやってくれる?」
は?
「は?」
「あっ!もう行かなきゃ!こーくんお願いね!」
「おい!はぐみ待てっ!」
行ってしまった……
えぇ……なんで?(絶望)
「だが、ベースなんて何処にも……」
「羽沢様、こちらをお使いください。」
やっぱりな♂
はぁ〜?もうやだ……おうちかえりたい……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「なんで服まであるんだ……」
「凄く似合ってるわ!」
「流石幸介…と言ったところかな。」
「ご、ごめんね幸介くん……こうなっちゃうともう誰にも止められないんだ……」
何これ?もう後戻り出来ないの?クソゲーかよ……
「あのー……」
おっとミッシェル、如何いたしました?
さっきは助けてくれてありがとう?いや俺ははぐみが心配だったからな……
ババン!実はミッシェルは美咲だったのだ!……これ驚いた方が良いのか?
まあ、適度に驚きつつあんまり謝らなくていいって伝えよう。突然ベース引く流れには素でびっくりだけど。
あー、マジで恥ずかし……後ではぐみに誰にも言わないように口止めしないと……
一応、薫や花音ちゃんにも口止めしておこう。つぐみ達には絶対バレたくないからな……
「あー、もう腹括るしかない、ミスっても文句言わないでくれよ?」
「幸介!あなたなら出来るわ!」
「愚問だね幸介……君ならば可能だろう?」
「大丈夫だよ…!幸介くん、一緒に頑張ろう!」
「花音さんまで!?……はぁ……なんかごめんなさい……」
もうどうにでもなーれ!
扇風機にあーってするつぐみは絶対可愛い
誰か描いてくれないかな……