〔更新停止〕天使に会うために転生したけどやっぱり尊い 作:愛しのマイはにい
……一週間前。つい一週間前が俺が過去へと戻った日だった。
あの時の未来の俺の言葉、『タイムマシンを破棄しろ』という言葉が気がかりで仕方がなかった。
俺は詳しく聞き出すためにもう一度跳ぶつもりであるが、今一度導き出したタイムマシン論について見直している所であった。
勿論こんなことを誰にも言える筈もなく、一人でこっそりと行っているのだが───
たった一週間。たったの一週間隠すだけで大変だった。それは何故かというと、俺の目が色を認識出来なくなったからである。
思わぬ不具合であったが、そこまで計画に支障は無いだろうと軽視していたのが仇となってしまった。そもそも身体に異常が出るなどというのは想定外であったが、だからこそタイムマシン論を見直しているのだが、まあいい。
つまりは実生活に支障を来し、怪しまれることが無ければいい。だが……
「お兄ちゃん、これとかどうかな?」
「おー、そうだな……」
「うーん……こういうのはやっぱり考えちゃうなぁ……」
「大丈夫だよ。いつも歌詞を考えるのと同じだし。」
「でも華道の展覧会に出すんだろ?いくつか良い案を出したいから選んでくれってちょっと責任重大で……」
「お〜、これとかどうですかな〜?」
「モカちゃんそれって…パンジーだよね?」
「赤とパンジーが蘭と蘭の可愛さを表してるかな〜って」
「……モカっ!」
「え〜?蘭が気に入ると思ったんだけどなぁ〜?」
「はぁ……まあ一応いっか……」
不味いですねぇ……
実のところ特徴的な花の形程度なら見分けがつく。しかし、主に暖色系と寒色系、明暗ぐらいしか感じれない俺にはモカが取った赤いパンジーの隣にある別色のパンジーが何色であるかわからなかった。
学校でも、近代とかにある様々な要素のグラフを読み取るものがあるのだが、対応した色がどれがどれなのか分からない。
更には自分の服でさえ何色を着ているのか分からない始末だった。まあこれは例外だが(柄を覚えているため)
ともかく、今を乗り切ろう。まずは蘭に向ける意見だがどうしようか。
「…幸介さんは、さ。どんなのが良いと思う?」
「俺か?俺は……」
以前、好きな花は翡翠蘭と答えたことがある。どうしてかといえば花言葉がユニークなんだよね。つまりは蘭やつぐみたちの唯一性が好きだからということだったんだけどそれは良い。
今回は蘭の華道の展覧会で使用する花を探しているのだ。適当な理由をつけて選んでは駄目なのだが───これが難しい。花というものは持つ色彩は勿論、似たような花でさえ違った花言葉がある。
花を生けるときは俺は花言葉を考えて生けるのが好みということは蘭は知っている。前にアドバイスを頼まれた時もそれに則して考えた。
つまるところ詰みに近い。花の形でどんな種かわかるので、色を何とか聞き出して答えるしか道はない。
「そうだな……」
何か……何か無いのか?
横にあった台の上にある花を選ぶ。これは……ヒヤシンス、なのか?
「これはどうだ?」
俺は青のヒヤシンスと思われるものを手に取った。どうして取れたかというと、他のヒヤシンスよりも色がより黒く見えるからだ。あと青は変わらぬ愛とかだった気がする。
「……幸介さん、こっちの色のヒヤシンスはどうかな?」
「あー……」
なんで?なんで?なんで!?
別に俺に聞かなくても良いじゃん!(絶望)
心で慟哭を叫んでいると蘭がやっぱりと言った。もう駄目だ……お終いだ……
「幸介さんさ、隠してるよね。」
「……何をだ?」
「しらばっくれないで。……例えば、目が見えにくいとか、絶対にそうだよね?」
「えぇ───ッ!?そうなの幸介さん!?」
最早ここまで……嘘をついても大して意味を成さんだろう。
「……ああ。」
「…嘘、だよね?お兄ちゃん……?」
「嘘なんかじゃない……蘭の推測は当たっている。」
「「「……っ!」」」
「一週間前から俺の目は、色が───見えなくなった……」
「……そういうことだったんだ。」
「どうして気付けた?蘭に会ったのは5日だが、いずれも1時間にも満たないものだった筈だ。」
「見逃すわけ無いから。ずっと…幸介さんを近くで見てきたもん。」
「…そうか。」
……蘭は、俺を友だと。そう言ってくれるのか……
「幸介さん……私は、いや、私達みんな相談に乗ったのに……」
どうしてと言う。どうして言わなかったのだと言う。
「……あたしたちじゃ……さ。」
「あたしたちじゃ力になれないから言わなかったの……?」
悲痛な声だった。蘭の声はまるで叱られた子供のようで、弱かった。
「違う……」
「でも───」
「違うんだッ!!」
お前らのせいじゃない!俺が───弱いから。情けないからッ!
「……!」
「───あ……っ」
「ご、ごめん……」
「……感情を抑えきれなかった……すまない……でも、もう俺には何も分からないんだ。……お前たちの色も、ソラモヨウも……」
独特の間が占めた。居られなくなり俺は逃げた。残ったあいつらを見ることはできなかった。
……計画はまだ終わってない。俺は───ただ目的を達成する……それだけだ。
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『みんなに提案なんだけど。お兄ちゃんの色が見えないのをどうにかして助けてあげれないかな?』
『でもさ、私達に何ができるのかな?』
『学校じゃ同じクラスじゃないし、そもそも学年も違うから何もできないよね。』
『うーん、ウェイターしてる時に助けるとか?あと何か買うときとか。』
『幸介さんって殆ど何も買わないでしょ……予想だけど家でゆっくりするんじゃないかな?』
『そういえばつぐみは普段の手伝いで違和感とか覚えたりしなかったの?』
『うん、お兄ちゃんは全然普通で、まさかそんなことになってるなんて分からなかったから』
『手伝い作戦は失敗しそうだね〜』
『そもそも幸介さんに手伝えることってあるの?あの状態でもなんでかヒョイヒョイこなせる気しかしないけど』
『まあ、それはありえそうだな……』
色が見えなくなった。そんなのもお兄ちゃんが何とかして治るのだろうか。去年の春ごろ、お兄ちゃんが落ち込んだ時も気付いたときには勝手に治っていた。きっと、これも私達がなにもしなくても時間が経てば治っているのだろう。
でも、そんなのでいいのか。そんないつも通りでいいのか。
かのような疑念が私達には確かにあった───
さて、もう7月になりますね。
私は来たる水着イベントの為にスターを貯めております。皆さんが超電磁砲コラボに使うも、水着に使うも、どちらにせよ良い結果になりますよう願うことしか出来ませぬ。
天に任せるしか、無いのです(爆死の恐怖)