〔更新停止〕天使に会うために転生したけどやっぱり尊い 作:愛しのマイはにい
キキーッッ!!!
ガチャッ
「羽沢だ!研究室へ向かわしてもらう!」
警備に伝え、返答を聞かずに突き進む。ここからエレベーターによって地下4階にまで向かわなければならない。メンバーは既に揃っており、エレベーターの存在する階が4と表示されていることから研究室へ向かった思われる。
「非常階段は!?」
「警備の関係上地上と繋がる階段はありません!」
「クソっ!」
僅かなタイムロスをも惜しく思える。早く来てくれ……!
チーン
「起動する前なら全力で止める。もし、起動している状態なら強引にでも避難させる手筈で行く。」
「了解しました。」
「設定範囲は機体の前から半径1m程度の範囲だ。そこには立ち入らないようにしろ。」
一応の注意を言っておく。そうこうしている内に地下4階についた。
(ああもうっ!何で奥の部屋なんだよ!)
廊下を疾走、黒服も合わせて走る。ドアへと手を掛け開こうとするも勢いをつけ過ぎて突き破った。
───そこでは放電状態の『心臓』が起動していた。
「まあてええええええええええ!!!!」
「こ、幸介くん……?」
まず通りざまに花音ちゃんと奥沢を掴んで後ろへ飛ばす。黒服が受け止めたのも確認せず薫とはぐみを突き飛ばし、弦mAkいWO───!
「羽沢様ッ!……そんな…!」
「ふぇ……?どういうことなの……?」
「痛たた……あれ?こころんは?こーくんは?」
「……皆様、全てを私から説明致します。」
「…こころ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
………………………………………
……………………………
…………………
…………
……!
「はっ!」
辺りを見回す。俺は…弦巻を弾き飛ばしたまま時間跳躍をしてしまったみたいだ。
「…う、ん……」
弦巻が、いた。
横たわったままの弦巻がいた。
「……くそ」
「クソがああああああああああああああ!!!」
助けれなかった未来の俺の話を聞いていればちゃんと弾き飛ばした救出できたはずだ
───でも、いる。
「クソッッ!クソッッ!!どうしてだ!!この程度もこなせない!?俺は───俺はッッッ!」
どうしてどうして、どうして
「また……救えなかった……ッ!」
「ぅ……あら…?」
弦巻が起きたと思えば、周りが騒がしい。俺は随分と目立っているようだった。
「弦巻、立てる か?」
「……幸介、足が動かないわ!」
「なんだって───」
「足が動かないの!」
嘘だろ……
そうだ!時間跳躍の副作用か!すっかり忘れていた。あれ?俺は異常が感じられんぞ?初回のみとかそういうのか?
「とにかく移動するぞ……しっかり捕まれ。」
弦巻を背負ってこの場からさっさと去る。さてと、どうしようか……
無理じゃね?
未来の俺に会うのが一番何かを得られそうだが、弦巻の足をどうやって治すかだ。いや、そもそも治せるのか?俺の目は調べていないのでどういう原理で色を識別出来なくなったのか分からない。大方脳に異常があると思うのだが、脳に関してはあんまし得意では無いのだ。そういうのは知識のみしか知らない。
なら弦巻の下半身に異常が出たのは?脳か?神経か?どちらに異常があるかも分からないまま処置をするのは不味い。調べるにして専門の機器や道具が整った場でないと何もできない。更に言えば元の時間へ帰れるのだろうか。この時間が"どこ"なのか分からないし。
「弦巻、タイムマシンを何か弄ったか?」
「何もしてないわ!それより足が動かないのは不思議ね!」
「何もしていない……?」
設定は前回調整時のまま、過去へ行くエネルギーは……あっ!必要エネルギー量一ヶ月分足してねえ!!
じゃあここは前回から一ヶ月先ってことか……え?不味くね?未来の俺はいるのか?もし一ヶ月前だけしか居ないとかだったら無駄足じゃねえか。それに帰る手段もあるか分からない。
……どうする…?
「おんぶして貰うのはとっても楽しいわね!」
「はあ?今そんな状況下じゃないよ……」
「そうなのかしら?あたしたち、昔に戻ったのでしょ?」
「そうだな……」
「なら楽しめば良いのよ!そうだっ!昔のあたしに会いたいわ!」
「……はぁ……弦巻はまだ生まれてないぞ。」
「そうなの?それは残念だわ……」
足動かないのに良く楽しめるな……俺には理解できん。
……まあ、取りあえずタイムマシンがあった場所へ行くか……道は前回引きずられながらだったが朧気ながらも覚えている。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「……ここだ」
古ぼけた小屋だ。てか都市になんでこんなもんが……
まあ良い。とにかく中へ入ろう。
ガララ
「……あるじゃん。」
そこには前回跳んだというか跳ばされたというか、未来の俺が作ったタイムマシンあった。
未来の俺はいるのか……?いや、居なければこんなものここに置いてはないよな……
うーん……どうしようか……まずは弦巻の足をどうにかして治すかしないとだな。
「よし弦巻、ちょっと良いか。」
「何をするにかしら?」
「足触るぞ。」
適当に動かしてみて痛みは無いらしい。むしろ、触られている感覚がないということだった。
「なるほど……これはどうだ?」
「うーん……何も感じないわ。」
「痛みさえもか……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なるほどね。どうやら脳に異常がある訳でなく、下半身を司る神経がうんともすんとも言わなくなったようだ。これだったら生体パーツを使って下半身をまるごと付け替えれば元の生活には戻れそうだ。幸いにも神経以外は機能を損なってはいないので卵子は保存出来るしなんなら生体パーツに
良かった良かった……
んな訳ねえだろッッッ!
この時代にそんなもんしたら化け物だと思われるわ!幾ら生体パーツが人のそれに似ていても結局は人工的に作った肉だ。メンテナンスはただの義手義足よりも遥かにかかるし、大型の生体パーツは粗悪に使えば簡単に腐る。まあ、俺らみたいな研究ばっかりで動かん奴は脳以外生体パーツにしていた奴もいたが……そんなもんできねえだろ。そもそもハロハピの活動あるし。
あ〜……マジでどうしようか。てかタイムマシン動かすほどの電力溜まってんのか?
「もーーーー!!!やだ!!!考えることが多い!!!」
取りあえず帰れるか確認しようか……
…………………………………………………………………
……どうやら帰れるみたい。ああ……どうしようか……
「……………………はぁ……」
「ため息は良くないわ!もっと笑顔になれば良いのよ!」
「分かってる分かってる。」
もう何度も繰り返されるやり取りにだんだんと適当な返しになってきた。ん〜……打開策ねえかな〜……
「……ん?」
打開策を考えようと記憶を漁っている最中、ある一つの言葉が気になった。
未来の俺は言ってたよな?始点と終点がどうのこうのって。ひょっとしてあれは時間跳躍についてのことなのでは?
始点と終点(終着点)は普通に言えば駅のことだ。あれが含む意味は───未来と過去。始点と終点は未来と過去を喩えたものだ。では何故それに喩えたか?
線路だ。無数に走る線路、それは、可能性──あったかもしれない未来……即ち
つまり、この瞬間から
おそらくだが、未来の“俺”がいる世界線は──俺が止められずにハローハッピーワールド全員が時間跳躍をしてしまった世界であったのだろう。
(そういうことか……)
タイムマシンを破棄しろ───その意味がやっと理解できた。
「……言わなかったのは制約か、何かか……」
決して良い結果ではなかった。だが少し、前へ進めた筈だ。
……とりあえず元の時代に帰ろう。てか
ピッ ピッ
「……ん?」
ピッ ピッ ピッピッ
「あれ……?」
無い……
人数指定が無い
…どうしようこれ。俺の範囲選択型じゃ無くて人のみを跳躍させれるハイテクになっているのだが、人数を指定する項目が無い。何これ?確かに人のみを送るならばエネルギーをかなり節約することが出来るけども……なんだ、イレギュラーを潰すためにそうしたのだろうか?
だとすれば止めて欲しかった……
「……今は道具がないし調べられん……一か八か───やるしかない」
弦巻を抱えてパネルの操作をする。
頼む……
……成功してくれ───っ!
ピッ
バチリと電気が流れた。筋肉が痙攣していると、視界がネジ曲がる───
………………………………………
……………………………
…………………
…………
Afterglowの水着が来ることを願って───