〔更新停止〕天使に会うために転生したけどやっぱり尊い 作:愛しのマイはにい
「羽沢くんは休んでてください。」
そう副委員長は言った。はて、俺は昨日の事後の事を全て任せた謝罪をしに来たのだが……
「委員長、副委員長の言う通り今日は休んだ方が良いと……」
「だが───」
「大丈夫ですので。安心してください。」
ずいずいと押され、俺はテントから追い出されたのだった。
「……何なんだ?」
良く分からない。だがこういう日もあって良いか。Afterglowのライブもあるしな。
「───おや、幸介くんじゃないか。」
「おお、蘭の父さ、ん………何でここに?今まだ開催してないですよ?」
「いやなに、楽しみでな……」
「はぁ……あと1時間は待って下さい。」
ウキウキの蘭のお父さんと俺。何も起こらない筈が……
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『文化祭二日目始まるよー!』
「む、始まったようだ。」
「行きましょうか」
何か起こった?何も起こる訳ないだろう。互いの娘と妹について語り合ったがな。
好きなものを好きという事。それは良いことだと思う。
逆に、好きなものを好きと言わん奴はそれを本当に好きとは思えんな。
「……見えました。あの教室です。」
「……………!」
フッフッフッ……この時を待っていた!
ガララッ
「いらっしゃいませー……って幸介さんと蘭のお父さんっ!?」
中に現れたのは───なんだひまりか……
まあ、うん。何だ、メイド喫茶って奴だ。2年連続だが大丈夫なのか知らんが。てかこの学年はメイド好き多すぎだろ……3クラスメイド喫茶だったぞ…?
「「……?ひまり(ちゃん)、つぐみ(蘭)は?」」
「あ〜…それは───」
「お兄ちゃん!?」
「とっ、父さん……」
「「つぐみ(蘭)……───っ!?」」
二人ともメイド服じゃない……?どういう……ことだ???
「ふむ、そうか。なるほど……合点いった。」
「蘭、今日が担当する日じゃなかったのか?」
「昨日に変わって貰った。」
「っ……そんな……!」
「「───鬱だ……」」
「えぇ……?」
えぇ…って何だよひまり。俺らは本気で楽しみにしてたんだぞ!?
「つぐみがやんないとか来る意味ないじゃん……そもそも登校する意味もねえか……」
「……そんな、父さんには今日って言ったじゃないか。昨日そう言ってたじゃないか……」
「あのさ、ひまりちゃん……」ボソボソ
「ん、何?」
「あれって"あの"つぐみちゃんのお兄さん、だよね?」
「うん。皆が思ってるよりフランクでしょ?」
「いや、ちょっと……イメージというか先入観と現実が乖離してるんだけど……」
「あ〜……幸介さんのつぐバカっぷりは凄いからねぇ……」
「……ひょっとしてシスコンってやつ?」
「うーん……そういう感じじゃなくて、もっとこう遠い所からみたいな感じ……?」
おい、貴様ら。無視していれば言いたい放題言いやがって……!
「───聞こえているぞ。」
「ヒッ」
「脅さない脅さない。で?幸介さんはどうするの?」
「ひまりじゃ代わりは務まらん。」
「酷っ!?」
半分嘘だけど。今だって露出多すぎて男子生徒の目線を貰っているというのに、そんな時に接客されるとか嫌だしな。これ以上の変な噂は懲り懲りだ。
ふえーんと泣くひまりを尻目に蘭の父さんに意見を聞こうとすると……
「そうだ。蘭も一緒に回るか?」
「えっ、嫌だ……」
「………………」
父さんェ……頑張れとしか言いようがない。
「つぐみは忙しそうだし、ライブもあるしで回れないよね?」
「あ……───」
「でも、息抜きぐらいはするんだぞ?
謝ろうとする前に話を割り込ませる。別に悪いことでもないし。もっと言えば熱意を持って運営しようとする心意気は美しい。正に『ツグってる』って訳だな。
「頑張れよ………ほら、気を確かに。」
「幸介くん……私は……私は……!もう立ち直れそうにない……」
「声ちっさ!?───何を言ってるんですか。らしくない。」
心なしか老けた蘭の父さんを無理矢理立たせて別の場所へ向かう。他のクラスで純喫茶店があったのでそこに向かおう。
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廊下を移動していると、端っこで負のオーラを出している男性と、今井がいた。
「ええーっと、友希那も恥ずかしいから拒否しただけで、別におじさんを拒んだ訳じゃなくて───」
「リサちゃん……分かっててもなんだ……」
あれは湊友希那の父親か……
「……ん?」
「……おや?」
蘭の父さんと湊友希那の父親の目が合う。すると───
「湊くんじゃないか!」
「美竹さん!お久しぶりです!」
!?
「えっ、ええ〜……?」
「いやあ、まさかこんな所で会うなんて……もしかして子供さんがここに通って?」
「そうなんだ。2年生でちょうど下の教室に───」
「ちょっと待って。お二人は知り合いなんですか?」
「ああ、湊くんは高校の時の後輩でね。私が卒業してからは一度も会ったことが無いんだ。」
なんだそれ……
「おや、君は美竹さんの……門下生かな?」
「いや、娘の友達でね。今は案内してくれてるんだ。」
「よろしくお願いします……って、そんなことより失礼ですけどお二人は大分年が離れてそうなんですが?」
「まだ私は40だ。湊くんは39か?」
「早生まれなので38ですよ。」
40って……マジ?ずっと50とかそのくらいだと思ってたんだけど……
「大体20年前くらいか……懐かしいな……」
「私もあの日の事が昨日のように思い出せます……」
「感傷に浸っている場合ではありませんよ……取りあえずそこの喫茶店へ行きましょう。」
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……奇妙なものだな。いや、他意は無いが。
「あの時の美竹さんは───」
「おいおい、その話はよしてくれよ。若気の至りって奴だったんだ。」
「けど悪くは無かったですよね?」
「……そうだな。」
ここでおじさん二人の思い出話を聞かされる予定など無かったが───面白いし良いか。
というより蘭の父さんがバンドをしてたのが驚きなんだけどさ。いやね、蘭にあれだけ反対してたからてっきり未経験者だろうと勝手に想像していたが全くの逆であっった。てか湊友希那の父親って有名なバンドマンだった筈だし演奏は上手いのだろうか?
(偶然にも程がある。もしも蘭と湊友希那が好敵手だと知ればどう思うのだろうか。)
……気になる…!
え?滅茶苦茶気になる。なんだこれ……?好奇心を抑えきれない……!
「……あー……───」
「ん?どうしたんだい?───おっと、もうこんな時間か。」
「どうかしたんですか?」
「娘のライブが始まる時間でね。見にいくんだよ。」
(しめた!)「Afterglowってバンドなんですけど、妹がメンバーにいるので折角だし一緒にという目的だったんですよ。」
「Afterglowって名前か……」
随分と思わせぶりな反応だ。これは……どうなんだろう。そもそも湊友希那が好敵手の存在を語るのだろうか。
「良かったら湊くんも一緒に行かないかい?娘さんのバンドが出るかは分からないが、昔を思い出せるだろう。ほら、文化祭バンドなんてやってたじゃないか。」
「……うーん、それじゃあご一緒しようかな。」
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「へえ、トップバッターなのか……」
「ああ───っと、飲食は禁止だったな。それとマナーモードにしておいて…………」
「…………」
湊友希那の父親の反応は芳しくない。もしや知らないという説が濃厚だ。まあ自分から言わなそうな性格だろうし仕方ないか。
「時間だ。」
ザワついていた会場、その全てが歓声へと変わった。ステージがライトに照らされる。そこには───彼女たちがいた。
『Afterglowです!文化祭二日目も盛り上がっていこう───っ!』
番外編消そうかなぁ?もっとモルフォニカの話が出たらけそうか……個人的にコラボイベは書きたくないし……