〔更新停止〕天使に会うために転生したけどやっぱり尊い 作:愛しのマイはにい
と言いましたね。つまりこういう事です。
バチッ
「くっ!?」
"心臓"の整備をしていると電気が飛んだ。火傷で済んだ程度で無事だった。
しかし、俺は見た。いや───"観た"と言うべきか。
観れた記憶には花音ちゃんや薫、はぐみに救われたこと。俺の作っていたタイムマシンの理論は挿げ替えられこうした記憶を観れる装置になっていること。結局このタイムマシンは不幸しか呼ばないもので作らない方が良いということもあった。
そして俺が起こした数々の罪も──
「……理解し得ない。」
だが、やるべき事は分かった。
───黒服に帰る事を伝えて駆けることだ。
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「ハァ……ハァ……敗北者……?」
羽沢珈琲店見えてきた。ああ良かった、まだ皆居る。
カランカラン
「ハァ……皆…ハァ……遅れて、ごめん……」
「こーくん!」
「ゔっ゛」
構える暇もなくはぐみが来たので耐えきれなかった。凄い痛い……
全て、あの記憶にある。蘭、巴、あこ、ひまり、モカ、沙綾……そしてつぐみの順番だ。
「……遅かったじゃん」
「幸介さん…大丈夫か…?」
「こー兄が来たし始めようよ!」
「そうだよね!」
「モカちゃんもお腹ペコペコだよ〜」
「ほら、皆持って。つぐみ、よろしくね。」
「……お兄ちゃん、お誕生日───」
「「「「「「「「おめでとう!」」」」」」」」
これでアニメの世界へは行かなくなった。ゲームの方はイベントが多い関係上かなり動かなければ死を免れることが出来ないのだ。気を引き締めねば……
「……ありがとう。」
まずは各道具の開発だ。数々の道具を作れねばならない。それらを使い阻止するのが前提。
大まかに記憶を観た所見だが、目立った変わりようを見せるイベントは無いということは分かっていた。
(……兎に角、この次はつぐみの誕生日の為に動くのか……)
自己満足に過ぎない人生。彼女との約束を果たすのはもう少し先になりそうだ。
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〜inつぐみ〜
「ああ千聖……こうして君とお茶出来るなんて……」
「薫?貴方はあくまで花音の
「あはは……つぐみちゃん、この雪化粧パンケーキっていうのをお願いできるかな?」
「はい!お二人はいかがなさいますか?」
薫さんと花音さん、千聖さんと花音さんの組み合わせはあれど、三人一緒に来ることは珍しかった。
「ああ、そうだね……じゃあ私もそれにしようかな。千聖もそうするだろう?」
「……ええ、お願いするわ。」
千聖さんは薫さんを面倒臭がっている。二人は幼馴染だと聞いたけど私達とは全く違う関係なので新鮮だった。
〜数分後〜
「お待たせしました!」
「わぁ……!」
「おや、これは……!」
「狐と兎が乗ってるわね。」
「つぐみちゃん、これって練り切りだよね!」
「はいっ!花音さんの練り切りの話を聞いて、ウチでも何か使えないかと考えたんです!」
パンケーキの上に雪原と白兎と狐で彩ったこのパンケーキは、お兄ちゃんの雪化粧という名前案から、お父さんのパンケーキというものだと分かった方が良いだろうという案を合わせて雪化粧パンケーキとした。
お客さんから頼まれるかドキドキしていたけど、兎と狐の練り切りが可愛いと、ちょっとした人気メニューになって嬉しい。
「じゃあ、これはつぐみちゃんのアイデアなんだね……この2匹の動物たちが───実に、儚いね……」
「薫……兎と狐が食べれないのね?」
「……っ!な、何を言うんだい千聖……確かに可愛らしい兎と狐だが食べれないなんて事は無いさ。」
「でも薫さん、兎さんと狐さんを除けてパンケーキだけを食べてるよね。」
「いや、私はね。この儚い動物たちと一時の食事を楽しんでるのさ。決して食べれないなんて事は……」
「そう。ふふ、それにしても本当に可愛い兎さんね♪」パク
「……っ!」
「───あら、とても美味しいわ。」
千聖さんが兎を食べると、薫さんは少し表情が歪んだ。
「じゃあ、私は狐さんを……ん!こっちも美味しい!」
「……うぅ……」
花音さんが狐を食べると、薫さんは小さくうめき声を出していた。……薫さんって意外と素は普通の女の子なのかもしれない。
やがて意を決したのか、フォークで刺して口元まで持ってきた。少し間を開けて───
パクリと放り込んだ。
「……とても美味しいよ……」
情が入りすぎたせいか少し残念そうに食べていた。
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「───あら、もうこんな時間なのね。」
「ほんとだ。ちょっと話しすぎちゃったね。」
「これも時間の儚さ、なのかもしれないね……」
「……じゃあそろそろお会計にしようかしら。」
私は伝票を見て合計金額を計算して、三人に伝えた。お会計が終わり、幸いにも他に誰もお客さんが居なかったので見送ることにした。
「今日はありがとうね。つぐみちゃん。」
「また来るわね。」
「……っと、そうだ。」
不意に、薫さんが私に近付いた。
そして───
「つぐみちゃん、幸介は……大丈夫なのかい?」
「……え?」
「ああ、いや。彼の様子が随分とおかしかったからね。何かあったのかと心配したんだが……」
杞憂だったのかもしれないね───とそう言って薫さんは帰って行った。
(お兄ちゃんが……?)
私には、変わった様子なんか分からなかった。
ある特定の状態でなら記憶を観ることができる身体なのが幸介。
"集中"は……概念というか。ふわっとした感じの設定しか無いんです……
一応こう、スケールを小さくして考えると人は茶碗程度の大きさの器と、それに満タンに入っている水(考えたり覚えたりするのに必要なもの)があって、集中した時はプールくらいの大きさの所にホースで繋げれるというものなんです。集中の後に倒れたりするのは水が溢れ出たり、ホースが多すぎる水に破けてしまう。みたいな感じで自身の限界を越してしまうからという考えなんです。
解りにくい設定で申し訳ない。でも何となく「ふーん、そんな感じなのね〜」程度に覚えてもらえると幸いです。