〔更新停止〕天使に会うために転生したけどやっぱり尊い   作:愛しのマイはにい

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大変お待たせしてごめんなさい




Happy Birthday つぐみ

俺の誕生日も終わったが、余韻なんぞに浸っている場合ではない。そう、約一ヶ月後にはつぐみの誕生日が来るのである。

 

さて、まずは記憶を振り返ろう。近辺のイベントは新年会のやつと……あとあのお参りのやつがあったはずだ。考えると正月初めはおみくじ、新年会は5日あたりの落ち着いた日に行われたんだろう。

 

予測が正しければ大きめの規模で誕生日会が開けるな。肝心の招待する人だが……勿論Afterglowは招待する。で、沙綾とはぐみとあこにも渡そう。純くんと紗南ちゃんは……どうしよう。一応あの子らも参加できるようにしておこうか。

 

まあ、いつものメンバーが揃ったな。じゃあ別メンバーを探してみよう。まずイヴちゃん……来てくれるとは思うが仕事が忙しい可能性大なので難しいか。花音ちゃんは…どうだろうか?まあ花音ちゃんも祝ってくれるよね。まあでもハロハピ年明けライブなんてものが無ければ来てもらおうかな。あ、ハロハピ誘うのも良いな……薫と弦巻は来てくれそうだしな。奥沢は弦巻と一緒に来る。

 

こうなったら全てのバンドも誘ってみるのもありか。住所はどうにかできるからそこに招待状を送って……まずPoppin'Partyは沙綾確定で、来てくれそうなのは香澄ちゃんとりみちゃんか……?いや、花園たえも来そうだな。市ヶ谷有咲も香澄ちゃんが来るなら行くみたいな感じで来てくれないかな。Pastel*Palettesは…やっぱり無理じゃね?辛うじて二人は来てくれそうだが年始は撮影とかありそうで忙しいだろう。ただでさえ最近テレビでよく見るようになったし、白鷺千聖はあんまり来なくなったし、イヴちゃんもシフト減らして仕事に専念するようにさせたとこだし。

 

Roseliaはあこは勿論だが、ほか候補は氷川紗夜と白金燐子か?氷川紗夜はまあつぐみと関わりがあるしいけるな……白金燐子はNFO内では知り合いだけど現実では一度も話したことがない……いや多分CiRCLEでピアノ組としてつぐみと会話はしたことあると思う。というよりつぐみが凄いと言っていた覚えがある。……あこが誘えばワンチャンだけど、面識がある氷川紗夜ならともかく全くの関わりのない奴が知っているなんて言えば完全にヤバい奴では?

 

……白金燐子は諦めるしかないか……

 

じゃあ招待状を送るのは最低11人、最高18人で進めよう。

 

7日はまだここは開けないと思うので……いや、その必要もないか?どこか広いスペースを確保出来ればいい。ウチでも良いが他は…いや、室内で広めのスペースってあんまり無いわ。

 

うーん、やっぱり20人くらいは入れるしウチが安定で他は探してみるので良いだろう。そういやCiRCLEのお誕生日ラウンジって貸し切りなのか……?

 

うん、大まかな方向性は決まった。ここは招待状を出して参加の有無を聞いた後人数分の準備をしよう。

 

「……やってやるか…!」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「……まあまあ多く来たな。」

 

招待状を出して見たところ、19人の参加となった。当初予定していた18人を何故超えたのかというと、白金燐子が参加が決定したからだ。なんでもあこに渡した氷川紗夜の招待状を見て行くことにしたらしい。湊友希那と今井は参加に賛成と反対で意見が割れたとも言っていた。なにはともあれあこ、ナイスだ。

 

まあ二人程度多くても些細なことだ。それ以上にパスパレが全員参加できないと言われたのでな。やっぱり売れっ子アイドルは違うわ。

 

「招待状は出したし、この人数ならウチで良い……次はどうするかだ。」

 

勿論料理、というか軽めのスウィーツを出すつもりだが、たった一個程度では物足りないだろう。招待したのなら満足して貰えるようにしないといけない。

 

「立食形式……良いじゃないか。マナーは私的なものだからそこまで厳格でなくて良い、食べるものを選べる方が楽しいだろう。机は増設すれば……少しスペースが足りないか───あ、ケーキスタンドを用意してみるのはどうだろうか?」

 

うん。こいつは良い。我ながらいい案が出た。

 

見栄えも良いし会話を楽しみながらパーティをするにはうってつけだ。皿やケーキの材料とか準備する資金は充分にあるから安心だな。

 

ピロン

 

「ん…?ひまりからRINEか?」

 

『幸介さん!つぐの誕生日のことで何か手伝えることってありますか?』

 

……いや、そこまではないな。当日来てくれるだけですごい充分なんだよね。そもそもこうやってAfterglowを結成してくれただけでもう神だしさ。そう考えると俺は今まで施されてばかりだったのだな。

 

『手伝って貰えることは無いかな。強いて言えばつぐみの誕生日プレゼントをしっかり選んでくれたら良いよ。』

 

そう伝えると、ひまりは良いプレゼントを探すと言った。

 

手伝うねぇ……まだ十日以上空いてるのに今からすることなんて少なすぎるしな。てかあまり日持ちしないものばかり作るから2日前に準備を始めれるかどうか……てか間に合うのか?

 

「ん?手伝う……?」

 

…何か湧き出しそうだ……

 

 

 

「───ッ!」

 

そうだ!

 

「フフフ……!ハハハハハ……!ハァーッッハッハッハ!」

 

ああ、これならば確信を持って喜んでもらえると言える。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

〜in紗夜〜

 

(最近演奏の調子が良いから、この感覚を忘れないうちに練習を重ねていかないと……)

 

「ん……?」

 

家の塀にもたれ掛かるようにして立っている人影がいた。背が高めの男のよう性だ。

 

「待っていたぞ……」

 

「……誰、ですか?」

 

恐る恐る怪しい男性に聞いてみると、招待状を送った本人だと言われた。招待状といえば羽沢さんの誕生日パーティーしか思い当たらなかったが、一人候補としてあがる名前があった。

 

「……もしかして、羽沢さんのお兄さん……ですか?」

 

「そう、羽沢幸介だ。よろしくな。」

 

そう言って彼は軽く礼をしてきた。こちらも挨拶を返すと羽沢さんのお兄さんは話を続けた。

 

「折り入って頼みがある。氷川紗夜。貴女にはつぐみの誕生日ケーキを作ってもらいたいのだ。」

 

「は……?」

 

「急な話ですまない……練習に必要な時間が無いのも分かる。だが、貴女にしか頼めない。」

 

「準備を必要としない。とあった筈ですが……」

 

「勿論、これは招待状を送った時点の予定には入っていなかった。しかし、つぐみを喜ばすことが充分にできるのだ。これを逃す手はないと判断して頼みに来たんだ。」

 

要するに思いつき。しかも羽沢さん曰くとても上手くケーキを作れるお兄さんが一度もしたことのない素人の私に頼む意図が分からない。行動も思考も全く解せなかった。

 

「……私がケーキを作ることで羽沢さんが喜ぶとはどういうことですか?」

 

「10月に行われたお菓子作り教室。それに参加していたんだろう?」

 

それに続いて羽沢さんのお兄さんは私がお菓子作り教室に参加していたことを語る。しかし、その意図が分からず聞いてみると、一瞬の沈黙の後、羽沢さんのお兄さん残念そうに息を吐いて説明をしてくれた。

 

「……このパーティはサプライズだ。予想外の出来事を起こせば驚かせれる。講師と生徒、少なくとも成長を喜んで『わあ、こんなものまで作れるようになったんですね!』……そう言うだろう。」

 

「……妹思いなんですね。」

 

具体的な計画を話しているその顔はあまりにも楽しそうな顔だった。故につい、言葉がポロリと出てしまった。

 

その言葉を羽沢さんのお兄さんはそれをきっぱりと否定した。そして、自身の為だけに動いているに過ぎない。そう言って話を続けた。

 

「練習や機材の不足で掛かった金はこっちが受け持つ。場所が無いならアテがあるから伝えてくれ。手配しよう。」

 

「ちょっとまだ了承は───」

 

「良いケーキができると信じている。」

 

「待ってください!」

 

私の話も聞かぬまま羽沢さんのお兄さんはどこかへ去っていった。どちらにせよ、頼まれたのならやるしかない。あと、羽沢さんに喜んでほしいということも少しありますし……

 

ガチャ

 

「おねーちゃんどうしたの?何か話してたみたいだけど……」

 

「……電話してただけよ。」

 

「そう?」

 

(…………)

 

あの時羽沢さんが言った言葉は───

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

〜in幸介〜

 

カランカラン

 

「……ふ」

 

やぁーっと来たか……ま、いいさ。

 

「ご注文はお決まりでしょうか?」

 

「あの───」

 

「“ご注文”はお決まりでしょうか?」

 

「……はい。ではホットコーヒーをお願いします。」

 

「ホットコーヒーですね。持って参りますので少々お待ちください。」

 

全く……つぐみが居るっていうのに隠さなくてどうするんだ……

 

言葉を介せずとも意思は伝えれるだろうと考えていると、袖をくいっと引かれた。

 

「……お兄ちゃん、その、紗夜さんの接客は私がやっても───「良いよ」う、うん。」

 

ホットコーヒーを盆に載せ運ぶつぐみ。やっぱ好きなんですねぇ……!

 

「紗夜さん、お待たせしました!」

 

「羽沢さん……ありがとうございます。……ええと、」

 

はにかむつぐみに感謝を告げながら俺を見る氷川紗夜。俺はどうでもいいからつぐみと関われ親密になれ。

 

「あっ、紗夜さんはお兄ちゃんと会うのは初めてですよね!」

 

なぜ俺を会話の話題に……

 

「は、はい……そうですね。」

 

仕方ない、これは挨拶をする流れだ。行かなければ

 

「初めまして。つぐみの兄です。」

 

そういうと氷川紗夜は奇妙な目で見てきたが、やがて理解したのか弱々しく礼を返した。早く退場してえ……

 

「つぐみ、他のお客さんを見てくる。」

 

「うん。」

 

はぁ……逃げれた逃げれた。いやね、俺みたいな不快害虫をあの間に投入しちゃ駄目なんだよ。ここ絶対に不変ね。

 

「あっ!その、気にしないであげてください!お兄ちゃんは私の為に気遣ってくれたんです!」

「…そうなんですか?」

「えっと、さっきのはお客さんの接客は全部やるから話してても良いよってことなんだと思います。お兄ちゃんはちょっと言葉足らずなんです。だから……」

「…分かっていますよ。羽沢さんのお兄さんは優しい人だということは」

「お兄ちゃんは勘違いされやすいんです。……でも、紗夜さんは分かってくれるんですね……」

 

どうして

 

つぐみ……俺は良いんだ……俺なんかいらねぇんだ……

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「おっ、これか。」

 

頼んでいたケーキスタンドが届いたのだ。

 

「弦巻財閥に頼んで正解だったか。やっぱりレンタルした方が安いな。」

 

あと氷川紗夜の練習場所にもなったしな。まあ怪しい目で見られたけど。

 

それと、ケーキの方は順調みたいだ。一応質問とかの解答もできるような人材を頼んでおいたからいい完成度にはなるだろう。

 

つぐみは喜んでくれるだろうな。いいシナリオじゃないか……あとは俺が頑張らなきゃな。材料とかを発注して、かなりの量のケーキを作らなければいけない。俺があまり甘すぎるのが嫌いなので今回は味見役がいないので己の感覚でまあまあ甘めに作る必要がある。ふ、氷川紗夜に任せはしたがそれ以外のケーキも引けをとらん出来栄えにするつもりだ。あ、パイとかやってみるか?りんごパイとかも良いし……なるべく飽きの来ないようにレパートリーを増やすか。

 

「これから忙しくなるぞー!」

 

自身に気合を入れる。

 

……つぐみの誕生日まであと二十日を切ってしまった。

 

ああ、もう一年経つんだなぁ……

 

今年は、いろいろあったけど楽しかったな。それなりに知り合いが増えたし、本当の意味で生きている彼女たちを見てきた。

 

だからかな、俺は…………

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

〜誕生日当日〜

 

……つぐみに悟られぬよう準備を尽くした。これは、過去には無い一番の誕生日となるだろう。

 

「お兄ちゃん〜!行ってくるね〜!」

 

「分かったー!気を付けるんだぞー!」

 

今、午後2時36分───これより、誕生日パーティーの準備を始めるッ!

 

まずは着替えよう。来客もあるのだから今回はスーツでホテルボーイのようにするのだ。(意味不明)大事なのは俺ではなく来てくれるみんななのだからな。

 

黒の革靴、黒のスーツに黒のネクタイ。それと手袋をしてオッケーだ。どこから見てもボーイかウェイターにしか見えない。

 

素早くテーブルを合わせて席を作る。バンド単位の参加のおかげで一つのテーブルに5人座れるようにできるので楽だ。長机も借りているので設置して、テーブルクロスを引いた。

 

スタンドを置き、皿も置き、フォークやコップも準備した。汚れても拭けるようにナプキンの設置と諸々の用意も済ませた。ただこの人数だとトイレが渋滞するのが難点なんだけどな……とまあそうこうしているうちに完了した。我ながら美しい会場にできたことだ。

 

カランカラン

 

「ようこそおいでくださいました。」

 

「……うわぁ」

 

「す、すごい……」

 

「……やっぱりお前らが一番だよな。」

 

感嘆の声を漏らすのは蘭たちだ。

 

「幸介さん、これって───」

 

「ふふん、ちょっと頑張ったんだ。」

 

「ちょっとどころじゃない気もするけど……」

 

蘭のつっこみは置き、招待した人らが続々と集まってくる。

 

「こーくん───わ、わ!スーツだっ!」

 

「幸介…似合っているじゃないか!」

 

「すごく…カッコいいです…!」

 

「おお、ハロハピも来た。」

 

「あら!とっても豪華ね!」

 

「こころ、大人しくしときなって…羽沢さんのお兄さん、わざわざあたしらも招待してくれてありがとうございます」

 

「いや、こちらから礼を言うべきだ。そもそも招待に応じてきてくれたのは貴女方ですし。」

 

いえいえと謙遜しあうのもつかの間、次の来客だ。

 

カランカラン

 

「あ!こころん!」

 

「香澄!あなたも招待されてたのね!」

 

「なあ沙綾……毎年こんなんなのか?」

 

「いや、こんなのは初めてだよ。」

 

「幸介兄ちゃん!ってすげー!スーツだ!」

 

ポピパに続けて純くんと紗南ちゃんが入ってくる。

 

「純くん、紗南ちゃんも。来てくれてありがとうね」

 

「………ッ!」ダッ

 

「紗南?どうしたの?」

 

「…………」ギュッ

 

え?めっちゃ避けられたんだけど……

 

やっぱりこの時期から多感なんだろうなぁ。沙綾もそんなんだったしそういうものだろう。姉に似たんだなきっと。うん、きっとそうに違いない。

 

「……ま、まあいい……沙綾」

 

こちらを向く沙綾。沙綾がいなければポピパは来なかっただろう

 

「ありがとうな、多分ここまで来させたのは沙綾だろう?」

 

「あはは…バレちゃったかぁ。」

 

「まあ、な。これでも自分の無謀な試みだとは知ってやっていたし……」

 

そもそも俺だけが呼んでもほぼ来ないでしょ。

 

カランカラン

 

「ん?」

 

あっ、あれは───っ!

 

「…湊さん。来たんですね。」

 

「…………」

 

はっ!今の会話からしてもしかして蘭が誘ってくれたのか!?蘭ゆき?蘭ゆきですか?『明日、つぐみの誕生日だから湊さんも来ませんか』ってか?んで素っ気無く『そう。考えさせてもらうわ』って返したのか!?

 

「ちょっと友希那?そんなにバチバチしないの」

 

「してないわ。」

 

「猛犬注意」

 

「モカ、今なんて言った?」

 

「んー?何でもないよ〜」

 

これは……修羅場の予感……!

 

具体的にはこんなの↓

 

モカ→蘭―?―友希那←リサ

 

「こー兄!」

 

「あこ……と───」

 

「───……白金、燐子…です……」

 

おっ、白金燐子とはここで知り合いになっておこう。つぐみにピアノのアドバイスとか与えてもらえればという全くの打算だが。

 

「ああ、すると貴女があこの言う───りんりんですね?」

 

「……!」

 

「えー、いや、こー兄……その……」チラッ

 

「無理!やっぱり無理だよあこちゃん……!」フルフル

 

「りんりんじゃー……ないかな……?」

 

えぇ……

 

「……いや、じゃあ誰なんだ?」

 

「あっ!いや!りんりんだけどりんりんじゃ無くて!」

 

「どういうこと……?」

 

何故普通に説明しない……?

 

「その……」

 

「あの二人はどうしたのかしら?」

 

「うーん……?なんで燐子のことを紹介しないんだろう。」

 

「……私が行ってきます」

 

「宇田川さん、白金さん、どうしたのかしら。」

 

「あっ、紗夜さん!実は……NFOでこー兄とりんりんが知り合いなんですけど、りんりんがずっとこー兄と話してみたいって言ってて今日初めて来たんですけど、こー兄にはりんりんがNFOをやってるって教えてなくて、でもどうしてかりんりんがりんりんだって───

 

宇田川さん落ち着いて、白金さんが多すぎて何を言っているのかよく分からないわ。……でも、何となくは状況は理解できました。……白金さん」

 

「ひ、氷川さん……その、自分を知ってると分かると尻込みしちゃって……

 

白金さんが嫌だと言うのであれば私はもう何も言いませんが……本当にそれでいいんですか?

 

いや……そんなこと……

 

でしたら行動するべきです。彼がどんな人物であるのかは私はわかりますし……というより宇田川さんが一番詳しいわね。

 

うん!こー兄は全然怖くないよ!しかも今日はつぐちんの誕生日だからすごく機嫌が良さそうだし!

 

全部聞こえてますよ。主にあこのが。

 

……そんなに俺と関わるの嫌なのか……てか俺が言うりんりんってRinRinじゃないからな。あこの言うりんりんだからな?

 

「あー、あこ。もういいぞ。白金さんはRoseliaのキーボードの人なんだよな?」

 

「えっ、うん。そうだけど……」チラ

 

「えっと、その、初めまして、RinRinです……」

 

えっこれ(NFOの名前)で自己紹介すんの?嫌なんだけど……?

 

「……えー、あー───っとはい。りんりんさんと呼べば良いんですね?」

 

「……?あの…NFOの…」

 

「NFO……?───……………ああ!Rinさんですか!」

 

大袈裟に反応しよう。すれば何とか誤魔化せる筈だ。

 

「なるほど、合点がいきました。ああ、りんりんだからRinRinなのか……」

 

「こー兄…?気付いて、なかったの……?」

 

「そりゃあ。現実とリンクした呼び方なんて予想してなかったし、なんなら全然関わりの無い人だと思っていたから……というか世間狭すぎじゃないか?Rinさんと出会ったのってまだRoselia結成してなかったでしょ?」

 

「はい……実は、Roseliaに入ったのもあこちゃんに誘われてなんです……」

 

「は〜……すっごい偶然だなぁ……ってずっと立ちっぱなしにしていた。座る場所は……椅子用意してくるから待っていて下さい」

 

うん上手いこと誤魔化せた。いやー、不思議なこともあるもんだな。

 

湊友希那と今井が来るのは予想外であったがまあ良いことだ。これってPastel*Palettes以外全員集合では?

 

「よし、どうぞ座って───」

 

Cry,Cry out! Cry,Cry out! 不器───ピッ

 

「失礼……はい」

 

「いやちょっと幸介さん!?今の着信音は何!?」

 

「電話中だ。後にしてくれ。」

 

「〜〜ッ!」

 

「悪いな……で、どうだ?」

 

『妹様が帰路についたことを確認しました。あと10分ほどでそちらに到着する筈です。』

 

「よし、それじゃあ例の物を。」

 

『了解しました。』

 

ピッ

 

「ん、何故着信音があれかって?」

 

「何か凄い恥ずかしいからさ……」

 

Roseliaの曲とかだったら着信音にしてる奴多いけどな。蘭的にはアウトなのか……蘭パパに伝えないとだ。

 

変えようか聞いてみると、先ほどとは打って変わってやっぱりいいと言った。

 

「おう…?なら良いが……Afterglow集合」

 

「ん?」

 

「あたしたちに何か〜?」

 

「実はな……」ゴニョゴニョ

 

「それ耳打ちする必要絶対にないよね」

 

「いいんだ。───ともかく……」ゴニョゴニョ

 

「それなら任せて!」

 

「ふっふっふ〜、なんだかモカちゃんのやる気が出てきましたぞ〜」

 

「……絶対ケーキ目当てでしょ…ま、幸介さんの考えは分かったから。」

 

「あたしらが上手いことしないと、か……ちょっと緊張するなぁ…」

 

「そう気負うなよ。案内するだけでいいからな。」

 

「あっ!今からあれしない!?」

 

「してる暇は無い。だからさっさと行け。」

 

「ええー!幸介さんのケチー!」

 

「んなこと言うとケーキやらんぞ」

 

「ひどーい!」

 

「…………お前ら、頼んだぞ」

 

「「「「任せて!」」」」

 

カランカラン

 

……普通、かぁ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「お、あれつぐじゃないか?」

 

「ホントにすぐ来た……!」

 

「兄妹だからのカンってやつかな〜?」

 

「……一応、そういうのも…あるのかな……?とりあえず行こう。」

 

「まずつぐを誘うんだよな。で、つぐん家まで引っ張ると」

 

「あたしたちだけのサプライズだと思わせるなんて幸介さんも意地悪だよね〜」

 

「よし……ひまり、頼んだよ。」

 

「えっ!私!?……つぐ〜!!」

 

「あっ!ひまりちゃん!それに蘭ちゃんとモカちゃんと巴ちゃん!」

 

「つぐ、こっちに来て!」

 

「わわっ!」

 

「あたしがつぐの荷物を持つから楽にしてて良いぞ。」

 

「つぐは今日という日までつぐってるなんて……!」

 

「そんなこと言ってないでモカも手伝いなよ……」

 

「え〜」

 

「さ、つぐ、こっちこっち!」

 

「ちょっ、ちょっと待って…!」

 

「つぐ〜、こういうのは身を任せるのが一番だよ〜?」

 

「そうだぞつぐ。」

 

「いや、そんなこと───ってえ?……えぇっ!?」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「……つぐみが来た。手筈通りに頼みました。」

 

「…分かりました。」

 

氷川紗夜は少し緊張してるのか声に震えを感じた。

 

「…貴女の気持ちを込めて作ったものです。その様子では込めた気持ちは十全に伝わりませんよ。」

 

「───……そうですね。」

 

「それに、貴女がどれほど頑張ったか、練習を積んだか、つぐみは見逃しはしません。」

 

「───!」

 

どうやら気付いたようだな。……つぐみに努力を感じさせないのって難しいんだよね。めちゃめちゃ見抜いてくるし……

 

そんなことを考えていると、つぐみたちが中へ入ってきていた───それと共に、クラッカーを破裂させる。

 

「「「「「「つぐみ、お誕生日おめでとう!」」」」」」

 

「…………」ポカーン

 

「あ、あれ?つぐ…?」

 

「だ、大丈夫か?」

 

「……あ、はは……」

 

弱く、乾いた笑いを洩らした。

 

「つぐみ……?」

 

「……つぐ〜、そんな反応じゃあモカちゃんは満足───」

 

ちょんとモカが頬を突くと、加えられた力に従って後ろへとグラつく───

 

「ちょ、つぐ!大丈夫か!?」

 

「……し、」

 

「「「「「「し?」」」」」」

 

「失神してる……」

 

「「「「「「ええーーーっ!!!」」」」」」

 

 

 

〜〜数分後〜〜

 

 

 

「う、う〜ん……」

 

「あ、起きた。」

 

「よかった……つぐみちゃんがどうかしたのかと思ったよ……」

 

「私、失神するところ初めて見た。」

 

「おたえなぁ……」

 

「ま、まぁまぁ……落ち着いて」

 

「ちょっと空回りしました感が凄いのですが……」

 

「紗夜さん、つぐちんに渡すのはまだチャンスはありますよ!」

 

「…そうですね」

 

「紗夜、さっきから貴女───」

 

「友希那〜!ちょっと黙ってて!」

 

「───むぐ」

 

(友希那さん……)

 

何やってんだあいつら……ハロハピはハロハピでさっきドレスを着てくればよかったとか会話してたしな……

 

「つぐみ、大丈夫?」

 

「ん……お兄ちゃん……?」

 

「つぐみ……よし、大丈夫そうだな。」

 

「いや、その───」

 

「まあまあ。みんな早く祝いたくてウズウズしてるんだ。その辺の話はあとでな?」

 

「幸介さ〜ん〜、まだ〜?流石のモカちゃんも我慢の限界というものが───「───モカ、それは多分お前だけだ。」」

 

全く……まあ祝う心があるのは知ってるが。

 

「立てる?」

 

「うん」

 

「よーし!改めて───」

 

「「「「「「お誕生日おめでとう!」」」」」」

 

 

 

それからは、楽しい誕生日パーティーだった。

 

氷川紗夜が作ったケーキに驚いたつぐみ(殆どの人)が食べてみて美味しいと言ったり。

 

花音ちゃんがPastel*Palettes全員がつぐみを祝う動画を見せてくれたり。

 

皆が用意してきてくれた誕生日プレゼントを、一番最初に渡すのは何故か俺だったりと

 

……一生に一度残る誕生日であった。俺はそう思う。




まずは凄い間が空いてしまってごめんなさい。やっぱりキャラ数多いと文とか展開がガバガバになっちゃう

せめてRAS実装までに投稿したかったなぁ……しかし、この流れは後編にてポピパRoseliaRASの夢撃ち抜く瞬間にフル期待していいんですよね?

あと2期再配信されましたね。今後のあれこれ展開でちょっと嬉しいです。緊張気味のつぐみで死んだ。
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