〔更新停止〕天使に会うために転生したけどやっぱり尊い   作:愛しのマイはにい

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書きたかった回。

というよりこれが筆をとった訳でもあります。


最初から仕上げまでしていくのが務めだと思っている

つぐみとの入浴を終えた後、本日のメインイベントと言っても過言ではないのがある。

 

「あーん」

 

つぐみの口腔を暫く覗く。

 

(……見た感じ虫歯は無し、ちゃんと磨いてるみたいだな。)

 

いい子には撫でてあげよう。

 

「ん。ちゃんと磨けてるな。」

 

「んぅ……」

 

気持ちよさそうに目を細めて撫でるのを受け入れている。

 

(あー!マジで目を細めるの反則!なんだこの可愛い生命体は!?)

 

やはり、可愛すぎる。猫なんて目じゃないな!

 

「つぐみ、立ったままで大丈夫か?」

 

「うん。」

 

「じゃ、磨くぞ。」

 

つぐみのピンク色の歯ブラシとクリアクリンを手に取り、ブラシに少量の歯磨き粉を付けた。

 

まずは上顎の右の臼歯から始める。外側から内側、最後に噛み合わせを磨くのが俺流の磨き方だ。

 

(つぐみの歯はまだ全て生え替わって無い。)

 

つぐみが抜けた歯は右下の側切歯と左上の側切歯の二つだ。

 

そこは生えかけの歯が除いているが、それ以外は未だに乳歯なのだ。ちなみに俺は3本抜けている。

 

まあ、まだ小学一年生だしなぁ……なんて思いながら臼歯の外側を磨き終える。次は内側だ。

 

シャコシャコと小刻みに刻まれるリズム。小さく速くが意外と大切なのよ。ホントの話。

 

内側は外側よりしっかりやるのがコツ。そして噛み合わせは内側よりもキレイするのが理想だ。

 

次は左側だ。こちらも右同様に磨くのだが、このとき左右によって力加減が変わることに注意しよう。持ち替えて磨くのも良いだろう。

 

強過ぎず弱過ぎずの絶妙な境目を行くように力を入れる。勿論弱過ぎると汚れがキレイに落ちないし、逆に強過ぎると歯を痛める原因となってしまう。

 

(生え替わってないからすぐ終わってしまうなぁ……)

 

ちょっと残念に思いながらも上顎の犬歯と切歯を磨く。

 

まず、犬歯は個人差もあるのだが乳歯の場合は殆ど気を付ける事はない。歯ブラシを縦にして歯と歯の間を入念に磨くのだ。

 

切歯もやはり、歯と歯の間を意識して磨くのがコツだ。

 

だがしかし、ここからがよく磨かねばならぬ場所だ。

 

切歯と犬歯の内側。ここは生え替わった後と大差がないほどデコボコしており磨きにくい。更に力も入れにくい難所だろう。

 

ここは徹底的にやる。

 

「つぐみ、もうちょっとだけ開けれる?」

 

はん(うん)……」

 

大きく口を開けたつぐみに歯ブラシの感覚のみで磨いてゆく。

 

……切歯内側は磨けた。次は犬歯だ……

 

デコボコに合わせて歯ブラシを差し込み磨く。犬歯の隙間に食べカスが挟まるのはよくあることだろう。

 

しっかりと磨けたことを確認して一旦つばを吐かせる。

 

「ぺってしていいよ」

 

つぐみはつばを出した後水を含んでくちゅくちゅぺっと吐き出してふたたびこちらを向いた。

 

これと同様の行程を下顎の歯でも行って終了だ。

 

「下の歯もやるぞ?」

 

「うん」

 

正直なところつぐみは俺のする歯磨きを嫌がると思っていた。しかし、予想外にもつぐみはこれを気に入っているらしく、割とニコニコしながら待ってくれている。

 

(歯磨きが好きなのか?分からん。)

 

つぐみの謎な部分の一つであるのだ。他にも、何か一緒に食べるときは俺を待つのだが俺は食べないときもつぐみは待ったり、水鉄砲が好きだと思ったが母さんや父さんと一緒に入るときは水鉄砲をしないらしい。

 

それが分かったときひょっとして無理させてんじゃあ……なんて危惧したのだが、反応をみるにつぐみは本当に楽しんでいるように感じる。

 

(今やってる歯磨きも自分で出来るんだけどな……)

 

理解し得ないが、つぐみの何かしらを引き出せているのなら嬉しいとは思ってる。

 

そうこうしているうちに歯磨きも仕上げだ。前歯は入念に磨いておく。歯が白いと笑顔がより綺麗になるからね。

 

「よし!終わり!」

 

つぐみが口をゆすいだ後、歯ブラシを洗って自分の歯ブラシを手に取る。

 

「おにいちゃん!」

 

「ん?」

 

「わたしがはをみがくよ!」

 

「……おっ、じゃあお願いするよ。」

 

屈んで磨きやすい位置に移動する。つぐみは緊張した面持ちで歯ブラシを握っていたが意を決して始めた。

 

「ごし…ごし…」

 

(別に声に出さなくても良いのに……)

 

だが、頑張っていることは分かった。

 

ひとしきり磨き終えた後、つぐみは遠慮がちにこちらを見てどうだったと聞いてきた。

 

勿論──

 

「──良かったぞつぐみ。」

 

と撫でてあげた。

 

「ほんとう!?」

 

(あーもう!なんだよ!可愛いか!?)

 

最近は何でもやりたがりのつぐみだが、そんなつぐみも可愛過ぎる。

 

「えへへ……」

 

うん、頑張ったなぁ……!偉かったぞぉ…!

 

────────────────────────

 

良い子は寝る時間だ。俺は良い子だから寝る。てかつぐみはちょっとでも起きようと眠気を耐えるから早く寝るのだが。

 

「おにいちゃん……いっしょにねてもいい?」

 

「ふぁ!?」

 

(変な声でた……一緒に寝よ?だって…?)

 

「いやだった…?」

 

「……良いよ、一緒に寝るか。」

 

「やった!」

 

もうね。そんな上目遣いで頼まれたらね。断る方が難しいってもんだよ!

 

てかどうした。最近のつぐみは。……あれか?萌え機能でも追加されたか?

 

「じゃ、電気消すよ。」

 

「うん」

 

パチッ

 

消灯後、暫く起きていたようだが、すぐに寝息をたて始めた。

 

 

 

 

但し俺に抱きついてだが。

 

対して俺は──

 

(寝れるかっ!こんな状況だれが予想出来る!?)

 

朝日が昇るまで心が荒ぶったのだった。

 

あと時々おにいちゃんって寝言言ってたので尊死()んだ。




つぐみの前では必死に抑える兄の鏡
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