EDF日本支部召喚:Restart   作:クローサー

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ロウリア編も終わりが見えてきました。


第8話 戦後処理と黒い作戦

第三文明圏列強国 パーパルディア皇国 国家戦略局。

その一室の暗い部屋の中に、2人の男が居た。

 

「…以上、ロウリア王は謎の軍勢に捕らえられた模様です。直後、ロウリア王による降伏宣言が発信され、ロウリア王国は敗北したと…思われます」

 

片方の男が、冷や汗をかきながらもう片方の男…上司に報告を行う。

 

「簡単にいってくれるな…!!ロウリア王国に一体どれ程の支援を行ってきたと思っている?それがたったの2日で全て台無しになったなどと、我々以外に漏れてみろ!!勿論隠蔽工作は行うが、国家戦略局そのものが危機に立たされている!!そうなれば、お前も私も唯では済まんぞ…!!」

「も…申し訳ございませぬ!!」

「今回のロウリア支援はお前も知っての通り、我らの独断で行われていた。上手くいけばロデニウス大陸の資源と権益を一気に我が国が掌握し、その手柄を持って皇帝陛下にご報告する予定だった…そうなれば他官庁を黙らせる事も出来て、我らの評価も相当なものとなっていた筈…なのに今となっては、自分の命の危険さえ考えなくてはならなくなったな…!!」

 

部下の男は深く、深く頭を下げる。

 

「…返す言葉も、ございませぬ」

「ロウリア程の規模を持つ国が、我々の支援があったにも関わらず2日で敗れたなど、一体何の冗談だ!?ロウリア王国を襲った敵は一体どのような兵器を使ったのだ?」

「それが…現地の諜報員は王都の攻撃に巻き込まれて死亡したらしく、詳細は一切不明です」

「諜報員が死んでしまっても、戦闘を見ていた一般人が居るだろう!そこから情報の一部くらいは聞き出せる筈だ!」

「ロウリア人は皆…一切の情報を話さないのです。どれだけ金を積もうが、何をしようが全く口を開きませんでした。まるで何かを恐れているかのようで…」

「クソッ、唯でさえ時間が無いというのに…!もういい、その情報とロウリア王国の支援に関する履歴を全て焼却しろ!!我らの関わりの証拠を何一つとして残すな!国家戦略局と自分、そして家族の為にもな!」

 

ロウリア王国を支援していたパーパルディア皇国国家戦略局は、ロウリア王国が引き起こした侵略戦争の一部始終を徹底的に隠蔽する事を決定した。

 

 

 

 

 

 

ロウリア王国の無条件降伏より数日が経った、クワ・トイネ公国 政治部会にて。

 

「…というわけで、ハーク・ロウリア34世はEDFに捕らえられました。ロウリア王国は我々に降伏。向こうの損害は陸軍40万以上、海軍4400隻、王都マイハークの防衛施設の全損、との事です。」

 

その会場は、沈黙が流れ続けていた。出席者達の中にはEDF日本支部の国力を疑う者も居れば、その国力を信じる者も居た。

しかしこの結果は、何だ?ロウリア王国軍の越境から僅か2日で、侵攻軍を殲滅し、王都を陥落させるなど流石に想定外にも程がある。彼等からしたら、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。それ程に速すぎる終結だった。

 

「…EDFは、何と?」

 

此処までの力を見せられると、今後の付き合い方も考えなければならない。これをきっかけに、何らかの圧力を掛けられるのも十分に考えられる。

 

「それが…戦後交渉に関しては、我が国が主導で行なっても構わないとの事です。その代わり、ロウリア常設軍の大幅削減は絶対条件との事です」

「…それだけか?」

「はい。…あ、いえ。それ以外にも『今後の天然食料の安定供給を切に願う』…との事です」

「………」

 

最も、それは要らぬ心配で終わる事になるのだが。

 

 

 

 

 

 

さて、此処で少し時間を巻き戻そう。

EDF第7機動分艦隊とロウリア海軍が衝突し、ロウリア海軍が一方的に蹂躙されて終わった、後に「ロデニウス海戦」と呼ばれる海戦の終了直後。

 

 

()()E()D()F()()()()()()()()1()()()()()()()()

 

 

「…第7機動分艦隊、海域を離脱。周辺クリア」

「浮上開始。()()()()()()()()()()

 

海中から海面に、その巨体に反して驚く程静かに姿を現した巨大潜水艦。…否、決戦兵器X7-1 アリコーン。

船内から24人のレンジャーと、黒色のウイングスーツを着込んだ6人のウイングダイバーが甲板に上がり、周囲を確認する。アリコーン周辺には、大量の木片や肉片、そして点在する僅かな生存者。

 

「此方シュヴァルツェ・ハーゼ(黒ウサギ隊)。周辺に複数の生存者アリ。これより回収を開始します」

『宜しい、ラウラ・ボーデヴィッヒ少佐。お前達の主観で構わない、()()()使()()()()()()、もしくは()()()()()()()()を優先的に回収せよ。ブリーフィング通り、720秒後本艦は再潜行する。600秒後に艦内へ帰還せよ』

「了解しました。…行くぞ」

 

黒のウイングダイバー…黒ウサギ隊は隊長(ラウラ)の声を合図に行動を開始。飛行しながら生体レーダーで生存者を探しつつ、艦長の条件に身合う生存者を探し、強制的に引き上げてアリコーンの甲板に怪我をしない程度に放り投げる。後は甲板上に待機していたレンジャー隊が確保する流れだ。

 

「ふむ…」

 

隊長のラウラも3人を見繕って確保しているが、手応えが微妙だという事は自覚している。何か1つ、グッと来る者はいない者か。とはいえのんびりし過ぎると時間に遅れ、この場に置いていかれてしまう。アリコーン艦長のマティアス・トーレスは、やると言ったら()()()()()()()()()()()()()

 

「た、助けてくれ…」

 

ふと、声が聞こえた方向を向く。レーダーに反応はあったが、一目見て確保するに値しないとスルーしていた生存者だ。木材にしがみつきながら、ラウラに向けて手を伸ばしている。

その返答は、ラウラの右手にあるレイピアGスラストから放たれた、数十のプラズマ刃によって返される。対巨大生物接近装備として開発されたその威力は、およそ175cm程度の人体を、瞬時に数cmの肉片へと変貌させた。

 

「ふん…」

 

一瞥し、確保する生存者の捜索を再開。すると、如何にもそれなりの階級を持っていそうな生存者が彼女の目に入った。その人物は意識も朦朧な状態らしく、確保するのにも然程苦労はしないだろう。

余談だが…この時の彼女は知る由もなかったが、この人物はロウリア王国東方征伐艦隊海将のシャークンだ。

 

(最後の1人は、彼奴にするとしよう)

 

時間的にも、此処らが潮時。海面スレスレまで降下し、左手でその人物の腕を掴むと、そのまま海面に身体を引きずらせる形でアリコーンへの輸送を開始。一応身体に木片が刺さらないように配慮はしているが、それでもかなり荒っぽい。

 

「っ、と」

 

アリコーンの目の前で、上昇を開始。捕虜の身体がラウラに引っ張られて宙に浮き、そしてアリコーンの甲板上に放り投げられる。直後にレンジャー隊が確保した。

 

「シュヴァルツェ・ハーゼ各員、間もなくアリコーンの潜行準備時間となる。後はアリコーンに任せて帰還しろ」

『『『『『了解』』』』』

 

その通信をきっかけに、捜索範囲を縮小しつつあった黒ウサギ隊はアリコーンに撤収行動を開始。同時に甲板のレンジャー隊も撤収。全員が艦内に入った事を確認し、水密扉を完全閉鎖。

 

「シュヴァルツェ・ハーゼより艦長へ。全部隊の艦内帰還、完了しました。確保人数は31名」

『了解した。ご苦労だ、ボーデヴィッヒ少佐。追って別の指示を出す、戦闘装備にて待機せよ』

「Jawohl」

 

黒ウサギ隊の報告を聞いた艦橋は、ほんの少しだけ慌ただしくなり始める。

 

「さて、仕上げといこう。此処に我々が存在していたという事は、誰にも知られてはならない」

 

 

()()

 

 

瞬間、アリコーンのウェポンベイ8つが解放。内部からCIWS8基が現れ、システムが起動。全ての銃口が、残された生存者達に向けられ、弾幕が放たれた。

分間6000発を発射可能なガトリング砲の弾幕は、瞬時に人体を解体させ、命を確実に断つ。意識がある生存者は何とか逃げようとするが、例外無く射殺された。

 

「…レーダークリア。生存者の殲滅を確認」

「CIWS格納後、潜行。深度500」

 

 

 

 

 

 

十数時間後、アリコーン艦内。

全長495m、全幅116m、全高54mもの巨大な船内によって獲得した豊富な艦内スペースの一つ…仮の営倉室としたその部屋に、パーパルディア皇国の観戦武官 ヴァルハルは居た。

ロデニウス海戦に於いては、彼が乗っていた船が主砲砲弾の衝撃波を受け、船体の左半分を粉々に吹き飛ばしつつ、残りの右半分がおもちゃのように空へ吹き飛んだ。その際、彼は奇跡的に軽傷で船から振り飛ばされ、その後も幸運にも生きて攻撃を凌ぐ事が出来た。

その後は、先のようにアリコーンに回収され、現在に至る。

 

彼は今、まるで赤子のように震えていた。

彼の任務は、ロウリア海軍の4400隻がどのようにクワ・トイネ公国を蹂躙していくのか。その経緯を記録する事だった。4400隻もの船が蛮族らしい大型弩弓(バリスタ)に火矢、切り込みの原始的戦法を取ったらどのようになるのか。個人的興味もあってこの任務に自ら志願した。

 

しかし彼が見たのは、粉々に吹き飛ぶ船や人の姿。

 

水平線から大量の木造船を粉々にするなど、彼の母国であるパーパルディア皇国であっても不可能。それどころか、世界一の列強国である「神聖ミリシアル帝国」でもこんな事が果たして可能なのか?それ程に強力で、無慈悲な猛攻。

彼の脳裏に、ある1つの国家の存在が浮かんだ。

 

 

それは神話の時代に存在していたラティストア大陸にて、世界を統べた古の魔法帝国。

一人一人が人間の枠を超越した魔力を保有し、高度な知識を持ち、超高度な文明によって全ての種を統べた人間の上位種「光翼人」によって形成された国家。

 

その名は、ラヴァーナル帝国。

 

彼等の統治は過酷を極め、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

それ故に幾多の反乱が起き、国の命運を左右する程の戦いが何度も発生したが、その全てが光翼人の圧倒的な力の前に屈した。そして彼等はその傲慢の末に、()()()()()()()()()()()()

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

星の落下を防ぐ事は出来ないと判断したラヴァーナル帝国は、ラティストア大陸全域に結界を張り、そして()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

《世界に我ら復活せし刻、世界は再び我らに平伏す》。

そう書かれた不壊の石板を残し、彼等は未来へと消えた。

 

ラヴァーナル帝国消滅後、大陸の外れに取り残された僅かな光翼人の生き残りを、人間種は物量で圧倒し、吸収または絶滅させて成立したのが、第一文明圏列強国にして世界一の国力を誇る、神聖ミリシアル帝国だ。

それ故に、神聖ミリシアル帝国はラヴァーナル帝国の復活を恐れていると言われている。

 

 

ヴァルハルは、あの攻撃の正体はラヴァーナル帝国によるものではないのか、と考えていた。

水平線から一瞬で数百の船を粉々に粉砕する魔法など、少なくとも彼は知らなかった。そして伝説では、ラヴァーナル帝国しか持ち得なかった魔法の存在も示唆されている。あの攻撃も、その類なのではないのかと考えていた。

そしてトドメに、彼を回収したウイングダイバーの存在。彼はウイングダイバーが空を飛んでいる姿を見て、()()()()()()()()()()()()()()()()。結果的に彼は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

その時。部屋の出入り口が開き、1組の男女が入り込む。ビクリと身体を震わせ、視線を向ける。

 

「…ヒィッ!!」

 

男の後ろに居る、シュヴァルツェ・ハーゼ隊長のラウラを見て、悲鳴を上げて後退ろうとする。しかし既に壁際で、それ以上の後退は出来ない。

 

「お前が、パーパルディア皇国の観戦武官…ヴァルハル、だったか?」

 

股間から液体を垂れ流す無様なその姿に一瞬だけ嫌悪な表情を浮かべた男…アリコーン艦長のマティアスは、無表情で問う。

 

「そ、そうだ!私がヴァルハルだ!話せる事は何でも話す!!」

「そうか、ならばこの後の質問も全て答えろ。嘘をつけばどうなるか、分かるだろう?」

「ああ、ああ分かってる!!」

 

ヴァルハルの前に、既に部下が何人かを尋問している。その際に全員がヴァルハルに似通ったリアクションをしており、そして自分達…特にシュヴァルツェ・ハーゼの隊員達を、光翼人とやらの人種に勘違いしているということも把握している。だからと言って訂正する気もないが。むしろ好都合、引き出せる情報は全て引き出す。

 

そうして艦長自らが陣頭に立って始まった尋問は、極めてスムーズに進行した。何せ質問していない情報も勝手に喋ってくれるのだから。既に手に入れた情報と差異がないか、それとも新しい情報が無いかを脳内で整理しつつ、そしてメモに書き留めつつ、彼の言葉を聞く。

やはりロウリア軍の者達とは違い、パーパルディア皇国の観戦武官なだけはある。確保した者達の中では彼しか知り得ない情報が出てきている。

国家戦略局という部署が、極秘にロウリア王国に軍事支援を行い、ロデニウス大陸を統一させた後に我が物としようと企んでいた事や、パーパルディア皇国に関する彼なりの詳細な情報がその筆頭だ。

数十分の尋問を終え、搾り取れる情報は全て搾り取れたと判断したマティアスは、書き留めていたメモ帳を閉じる。

 

「…どうやらお前の持つ情報はこれで全てだったらしいな。ご苦労」

「あ、ああ、そうだ。だから、だから命だけは」

 

銃声。

命乞いをしていたヴァルハルの眉間に、9mmの穴が空き、弾丸が脳細胞を破壊し即死に至らしめる。全機能が一瞬にして停止した身体が傾き、床に倒れ込んで眉間の穴から大量の血が流れ出す。

 

「…宜しかったので?」

 

ラウラは、拳銃を引き抜いてヴァルハルを射殺したマティアスに問いかけた。

 

「必要な情報は手に入れた。此奴は用済みだ。そして何よりも、此奴は汚した…」

 

 

「此奴は小便で汚しやがった!!真っ白なシーツで完っ璧に整えていた、俺達の(アリコーン)を!!」

 

 

マティアスは衝動に駆られ、死体となったヴァルハルの腹部を蹴り上げる。そして戻り際にもう1発、ノールックで頭に弾丸を叩き込んだ。

 

「腐ると面倒だ、さっさと身体を解剖して海に棄てるとしよう。ボーデヴィッヒ少佐、後を任せた」

「了解しました」

 

マティアスが部屋から退室し、残されたのはラウラと死体のヴァルハルのみ。ラウラはまず清掃班と医療班を通信で呼び、死体の解剖と部屋の清掃を指示する。

通信を終えると、ラウラはヴァルハルに改めて視線を向けた。

 

「…お前はこのタイミングで死ねて、()()()()()()()()()()()()()()

 

既に死んでいる為に、その呟きは空に消える。

アリコーンが何故生存者を確保していたのか。その目的は情報収集及び()()()()()()()()()()()()()()()()()。情報収集自体は今後もチャンスは幾らでもあるが、後者はそうもいかない。何せクワ・トイネ公国やクイラ王国に「研究の為に遺体を解剖させてくれ」など、口が裂けても言えるわけが無い。だが、今戦争で敵となったロウリア軍なら、話は別だ。

 

フォーリナー大戦後のEDF規定の一つとして、「EDFに敵対する事は全人類に敵対する事と同意義であり、()()()()()()()()()()()()()()()()()」と、明確に定められている。

この規定に則れば、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と定義する事は出来る。

出来るからと言って、不必要な虐殺などを行うかと言ったらまた別な話ではあるが。しかしマティアス・トーレスは、アリコーンは。明確に倫理に反する冒涜を行おうとしている。これをEDF日本支部が知れば、即座にその暴挙を止めようとするだろう。しかしその様子は、今も見られない。

 

 

当然だ。何故ならば、()()()()E()D()F()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

浮上の際にも、EDF第7機動分艦隊に知られぬように浮上したのも、彼等にもアリコーンの存在を知られない為だ。EDF日本支部は、指示通りに「現地世界の情報収集」の任務に就いていると思っている。

それは間違っていない。問題は、その手段が倫理的に反している事と、それがEDF日本支部にも極秘で行われている事だ。

万が一これが発覚すれば、叱責だけは免れる事は出来ないだろう。しかし彼等には止まる気も無かった。

 

E()D()F()()()()()()()()()()()

勿論、それは美徳だろう。人類同士で争う事は如何に愚かしい事か、自分達も良く知っている。何せアリコーンの船員達は皆、()()()()()()()()()()()()()()()だから。

そして自分達よりもその悲惨な光景を多く、いや、人類の中で1番多く目撃したのが。地球奪還作戦(オペレーション・リィーカァプチャ)を完遂させた日本支部だ。

だからこそ、EDF日本支部は博愛的思想を持ったのだろう。*1なるほどそれも良いだろう。その考え自体は決して頭ごなしに否定するものではない。しかし()()()()()()()()()()()()

それで自ら選択肢を狭めてはダメだ。弾いた選択肢に万が一正解があった日には、3600万の市民達の命を、30万の兵士達の命を脅かす事態になりかねない。

相手は、物理法則を完全に無視した…()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()特色を持つ「魔法」を用いる幾多の国家…否、世界。対してEDF日本支部の戦力は、確実に足りていない。いや、正確に言えば文明圏外及び第三文明圏の推測技術レベルから言えば、圧倒する事は可能だと思われるが、此処で「魔法」の存在がそれを不確定にさせる。

フォーリナーテクノロジーは人類に幾世代の技術的ブレイクスルーを成し遂げた。ならばフォーリナーテクノロジーを部分的に超越した「魔法」が、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

その為には、「魔法」の限界を早く知らなければならない。3600万の命の為ならば(人類の未来の為ならば)彼等(彼女達)は喜んで汚物の中に手を入れ、そしてその中に沈むダイヤモンドを手に入れる。

()()()()()()()()()()()()()、人類の切り札の一つ、決戦要塞X7-1(アリコーン級潜水戦闘空母1番艦)アリコーンに乗船し、操る事が許されているのだ。

 

 

「恨むな、とは言わん。お前達の魂が安らかに眠れる事だけは、せめて願おう」

 

 

こうして、残りの30人の生存者達の命運も、ロデニウス沖の深海の中に消えていった。

同時にアリコーンはブラックオプス(秘密作戦)を完遂し、第三文明圏の基礎情報及びパーパルディア皇国内部の多量な情報、そして魔法や神話の伝承の情報。極め付きに、現地世界の人間の人体構造データの入手に成功した。

*1
あくまでもそれは人類同士であり、フォーリナーなどと言った存在に対しては全力で殴る事は変わりない。




用語解説
ラウラ・ボーデヴィッヒ
インフィニット・ストラトスより特別出演。
この作品に於いては、ドイツ出身のオッドアイを持つ普通の女の子()()()。フォーリナー大戦に於いて、欧州は真っ先に陥落した地域であり、アメリカ大陸に次いで最も長くフォーリナーの支配を受けた地域である。その情勢下に於いて、彼女は当時15歳にも関わらずレジスタンスの1人として抵抗活動を開始。後にカインドレッド・レベリオンの一員としてアイアン・レインに関与。その後の人類内戦に於いても、他コロニーとフォーリナーの三つ巴の地獄絵図を生き残ってきた、弱冠25歳にして古強者。
ウイングダイバーの精鋭部隊 シュヴァルツェ・ハーゼの隊長を務めており、その戦闘能力は全人類的に見ても突出している。とはいえ、人類最精鋭のストームチームと比べたら流石に劣る。
彼女自身の戦闘能力は…欧州のストーム1枠(・・・・・・・・)というか地球防衛軍5のストーム1枠の劣化版と言ったら、大体は分かるだろう。
もしかしたら、前日譚にも登場する…かも知れない。
ちなみに、これ以上のISキャラはまず登場しない。居たとしてもフォーリナー大戦で殆ど死んでしまっている。

黒い作戦
BlackOperation(ブラックオプス)、別名を秘密作戦。
その名の通り公式任務外の作戦行動であり、味方にもごく一部にしか知られない極秘作戦になる。
今回の場合、EDF日本支部はアリコーンの黒い作戦を把握していない。
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