敵は宇宙戦争(2005年映画)のトライポッドと本作のファイター。そして夢の中で3回死にました。2回はトライポッドの光線攻撃で、1回はファイターのミサイルで吹っ飛ばされて。
ちなみにハッキリと覚えてる1回目の時の様子がこんな感じ。
自分「あ、これリロードしなきゃ駄目だわ、ゴメン!」(笑)
友人「マジかー、あの距離(500m)のドアの開閉音に気付かれるのかよ」
自分「ホントすまん、次からは気を付ける」
友人「おう」
(直後、トライポッドの光線で視界が潰れ、数秒後に直前のデータをリロード)
今にして思うと、夢の中の自分随分と余裕だな!?酷く軽いノリで会話しとる。
…しかしアレだな。もしEDFが無かったら、夢で見た世界のようになってたのか。巨大生物がいないだけ格段にマシなんだろうけど。夢でちょっとしたインスピレーションを得るとは。
オメガ:帯広基地、聞こえるか?此方オメガチーム。
帯広基地:帯広基地、感度良好です。
オメガ:巨大生物の巣穴を発見。推定クラスは3。現在位置を送信する。
帯広基地:…受信を完了しました。直ちに攻撃部隊を抽出します。オメガチームは可能ならば巣穴の入り口を確保の継続をお願いします。
オメガ:了解。…それと帯広基地、妙な事がある。
帯広基地:妙な事、ですか?
オメガ:ああ、
帯広基地:…まさか、罠?
オメガ:入り口を覗くだけじゃ何とも言えないな…ただ罠にしろ何にしろ、奴等の家を放っておく理由はない。突入部隊と合流して突入するしかないだろう。
帯広基地:…了解しました。
「………やはり、妙だな」
「…ええ、妙ですね」
第8歩兵連隊から抽出された第1陣の突入部隊と合流したオメガチームは、突入部隊長直々に部隊の指揮権を譲渡され、巣穴に突入していた。
が、その直後からその違和感は部隊全体が感じとり、不気味に感じさせていた。
「
そう、彼等は
「…どうします?1度ここに中継地点を設置するというのも…」
「…確かにな。これ以上入り口から離れた箇所に置くのは得策じゃない。どこかの広場に出たら中継地点を設立しよう」
「了解」
会話は途切れ、静寂が包み込む。視界は各人のヘッドライトランプによる明かりしか確保出来ておらず、極力音を立てぬように静かに、ゆっくりと進む。いつ巨大生物の大群が、通路を埋め尽くす程の物量でやってくるか分からない恐怖、そして巨大生物の棲家であるという恐怖、2つの恐怖を押し殺す弊害で、何人かの兵士の顔を冷や汗が伝う。
暫く通路を静かに進み、やがて彼らは広場の入り口にたどり着いたらしい。狭かった壁が急速に広がり、ヘッドライトランプでは奥までの視界を確保出来ていない。幸い今の所天井は低く、頭上からの襲撃はあまり考えなくても良さそうだ。
広場にたどり着いた者達から順に、周辺を見渡して死角を無くしていく。レーダーがあるとはいえ、しかし目視以上に信頼出来る物は無いだろう。どれだけ高性能な機械であったとしても、最終的に己の目で目撃する事が最も信頼出来る情報の一つだろう。
歩いていくと、その先に地面が無くなっている。どうやら縦穴か坂があるらしく、現在地では広場の全体を見渡せない状況だ。
彼等は言葉を交わすまでも無く、静かにその先に立つ。
「────ッ!!!!?」
そして彼等の眼前に広がった光景に、それを見たほぼ全員の表情が歪み、思わず引き金を引きかける。
彼等が立つ場所は、縦穴の端。そこまで深いわけでは無く、約15mと言ったところだろうか?
問題は、その縦穴の底に、
「撃つな…!」
「しかし、このままでは…!」
「落ち着け、レーダーをよく見るんだ」
オメガ隊長の冷静な声が、恐慌状態になりかけた隊員達を落ち着かせる。そして、それに従ってレーダーを見ると。
「…
そう。レーダーは、彼等のシグナル以外には何も感知していない。なのに、彼等の眼前には巨大生物の大群が存在している矛盾。
「…一体、どういう…」
「恐らく、レーダーに反応しない程極端に弱ってるか、死んでいる。こういうパターンは無くはなかった」
「…地球奪還作戦」
「ああ。その最中の巣穴攻略作戦や人類領土奪回作戦の時、ごく稀に見た光景だ」
話をしながら、彼等は僅かに残されている坂道を見つけ、ゆっくりと降り始める。
「こうなる理由の一つとして考えられているのは、
「どういう訳かは未だ不明だけど、奴等の繁殖力は場合によっては過剰になる時がある。そうなったら、繁殖力に反して食料の確保が不足し、結果共食いを始め、最終的に総数が減少する。けど、それでも足りなかったら休眠状態に移行し、消費エネルギーを極端に減少させる」
「だけどその状態が長く続けば、やがて奴等は眠ったまま餓死し、ゴミの山を築き上げる…これが、地球奪還作戦の最中に見られた、巨大生物の自然死の過程」
大阪本部にて、大石司令に精査データ書類を手渡した篠ノ之束は、巨大生物の生態の一つを解説していた。
「…この状態が、北海道で起こっていると?」
「多分。湧いてきた奴等は比較的動ける奴等で、北海道の外に出る元気は無いと思うよ。かと言って油断して喰われて元気にさせたら、どうなるか分かったもんじゃないけど」
「しかし、なんで今になって…」
「こればっかりは今は何とも言えない。そもそも巨大生物の生態自体が異常なんだよね。話すと長くなるから割愛するけど、明らかにフォーリナーが最初っから生物兵器として調整しないと、こんな変な生態にならない。生態そのものが管理者がいる事を前提として組まれてる」
そういう彼女の様子は、巨大生物に対する憤怒を隠す様子がなく、目を僅かに細めていた。
「…この様子だと巣穴の制圧もすんなり行くんじゃないかな?後は北海道で暴れてる連中を殲滅すれば北海道は安全になる筈。問題は他の地域だよ」
「…ああ。北海道の一件で、1度フォーリナー支配領域に堕ちた地域の安全が確約出来なくなった。北海道の一件を引き金に、各地で巨大生物が沸き始めてもおかしくない」
「戦力を北海道に集中させて大丈夫なの?東北、関東、東海に巨大生物が沸いたら分断されかねないよ。…正直何処で湧いてもそうなるだろうけど」
「あくまでも即時動員可能な戦力を掻き集めただけだ。各地にまだ十分な戦力は残している。最悪の場合は防衛線構築を諦めて
「大石司令、突入部隊より報告が入りました」
その時、戦術士官が大石司令に駆け寄った。
「何が起こった?」
「巣の制圧は想定以上のペースで進行中。巣内の巨大生物は殆どが休眠状態、もしくは自然死しており、最深部まで到達。連絡拠点構築後、後続部隊到着まで縦深確保路を維持するとの事です」
「…そうか。突入部隊は後続部隊と合流しつつ、巣の完全制圧を目指せ。防衛部隊は地上の巨大生物の殲滅、及び他の巣穴の捜索に移行せよ」
「………」
その報告で大石司令が少し表情を緩めたのに対し、束はその表情を変えず、寧ろ少し難しい表情となった。
「…その報告の中に、女王に関する報告はなかったの?」
「…!」
「…いえ、報告はされております。しかし内容が問題です」
「巣穴最深部に、
「は…!?」
「いや、ちょっと待って!?クラスの差異はまだ分かるけど、それでもクラス2相当なら女王もいる筈!なのに女王の姿どころか女王の部屋すら無いなんて…!」
「オメガチームも同等の結論に達し、周辺の探索を行なっていたようです。しかし、最終的に女王の部屋は発見出来ず、そして不自然な通路の途切れが複数箇所確認したのみです」
「………どういう事だ………」
何の前触れなく、突如現れた巨大生物の再襲来。その終わりも、唐突で誰もが想定外な終わり方だった。
結局、オメガチームとスカウト1-1-11の合同偵察部隊が発見した巣穴以外の巣穴は発見されず、そして巣穴内部の巨大生物は、一部を除いて休眠もしくは自然死状態で、突入部隊は死者及び負傷者を1人も出す事なく、巣穴の完全制圧を完了。
地上に於いても、空挺機甲部隊、第6機甲大隊、第8歩兵連隊が北海道全域を制圧。最初期に於いて強行偵察部隊や空挺機甲部隊に犠牲者が出たのを除けば、被害は一切出さないワンサイドゲームの展開が終始見られた。
その後、安全が確保された巣穴には調査チームや回収チームを派遣。そのメンバーの中には尾原博士*2や、特別に調査チームに組み込まれ、大阪本部から派遣された篠ノ之束の姿も見られた。
調査チームは巣穴の構造や現地に於ける巨大生物の解剖調査、回収チームは巨大生物の死骸や巣穴壁などの回収を担当。迅速かつ確実に行われた調査の結果は、余り芳しくなかった。
というのも、今回の事案に関して、そして巣穴の構造に関しての謎が分からな過ぎるのだ。
何故、このタイミングで極限にまで腹を空かした巨大生物が現れたのか。
何故、巨大生物はその状態になるまで巣穴に引きこもっていたのか。
何故、
今回の調査に於いて、その謎の答えを見つける事は出来なかった。いくつか推測こそ出ても、所詮は推測。そしてフォーリナー大戦に於いて、人類は楽観的な推測を立てた結果、その悉くが最悪の結果として返ってくる事が殆どだった。
その影響によってEDFの不文律の一つとして、「推測で動く時は、
EDF日本支部は第一種即時出動態勢から第二種警戒配備態勢*3に移行。陸軍は各地に分散配備され、巨大生物の再出現に警戒。空海軍も巨大生物再出現に備え、第5打撃艦隊、第6、第7機動艦隊、第8高速艦隊の各艦はローテーションで日本列島近海にて分散配備。空軍の各機もスクランブル態勢を維持しつつ定期的な航空哨戒が行われる事となる。
外交や現地世界調査は、ロデニウス大陸の外交及び交易を除いて完全に停止。日本列島防衛に全力を注ぐ事となる。
此処で万が一巨大生物を日本列島の外に出せば、再び巨大生物は命を喰らい、繁殖し、地獄を顕現させるだろう。
今の日本列島は、正に
しかし、そんな厳重態勢とは裏腹に、それ以降の日本列島には、1匹の巨大生物さえも再出現する事は永遠に無かった。
その原因を、彼等は永遠に知る事は無い。
残りの巨大生物と巣穴が、
「…まだ、宜しいので?」
「まだだ。あの時の二の舞は避ける必要がある。力が制限されていたとはいえ、奴等に敗北したという敗北という事実は変わらない」
「…」
「あの時は、人間をただの餌として見るのが間違いだった。故に驕らず、全力で踏み潰す。…魔帝様の為とはいえ、随分とつまらん戦いになるだろうな」
「もし、再び我らの元に太陽神の使いが現れた場合──」
「その時は我が出る。あの時とは違い、今は全力を出せる。蹂躙し、我らが食料の一つとしてくれる」
本当はもうちょっと話を広げようと思いましたけど、そうしたら巨大生物と日本列島がその分大変な事になってしまうので、泣く泣く断念…
次回からパーパルディア編かなー。まだ現段階では設定や展開を練り込んで、書けるかどうか検討してる最中ですが。
…しかし、次章予告ついでに各キャラのセリフをメモに書き出してるけど…
多分これ、書くとしたら原作でも二次創作でも、まず書かれた事の無いパーパルディアになるんだろうなぁ…