EDF日本支部召喚:Restart   作:クローサー

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予約機能を上手く使いこなせてなかった…

オススメBGM
地球防衛軍3「異邦人終結」、「星船第三形態」
(地球防衛軍3 終末の時で検索すると、ニコニコ動画の単発BGMがヒットします)


星船

「ッ…………こッ………んな…………」

 

その光景を、誰一人として信じたくなかった。

 

『うわ、うわ、うぅわぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!?』

『クソッタレがぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!』

 

次々と途切れる声とシグナル。隊員のヘルメットバイザーから送られる通信画面は、画面一杯に広がるレーザーとプラズマ砲弾、そしてパルスビームに覆い尽くされ、途切れる。

 

「マザーシップは、健在です…周囲から砲台が出現…戦闘形態を(・・・・・) 取った(・・・)ようです…」

「これまでは、本気ですらなかった(・・・・・・・・・)ということなのか…?そんな、そんな馬鹿な話があるかぁ!?

 

誰もその叫びに答えない。答えられない。

此処にいる誰もが、諦めていなかった。此処にいる誰もが、奇跡を信じて此処まできた。此処にいる誰もが、全力を尽くしてきた。此処にいる誰もが、戦っていたのだ。

 

その果てに辿り着いたのが(・・・・・・・・・・・・)コレか(・・・)

 

なんてあまりにも残酷で、一方的で、理不尽で、絶望的で、破滅的な事か。

もしもこの世界に神が実在するのならば、間違いなく悪神だ。でなければ、此処まで残酷な現実が存在する訳が無い。

 

マザーシップ最終形態。

それは、マザーシップに備わっている全ての砲火力(・・・・・・)を以って眼前の敵を殲滅する、防御の概念さえも捨て切った捨て身の形態。

およそ200の浮遊砲台、10本の巨大砲台から放たれるレーザー、プラズマ砲弾、パルスビーム、ジェノサイドキャノンによる掃滅攻撃は、戦場の大地を地獄へと塗り替えていく。

 

「レンジャー部隊、およそ7割が…通信途絶…もしくは、シグナル途絶…最早、戦闘継続は、不可能………」

「………アハッ、アハハハハハッ、アヒャハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

 

『本部、応答願います!此方レンジャー4-3!負傷者多数、戦線を離脱しました!』

『レンジャー5-1、戦線を離脱した…生存者は3名…』

『レンジャー4-7です…戦闘継続不可能、戦場離脱しました…』

 

オペレーターの1人が耐えきれず遂に発狂し、どうしようもなくケタケタと笑う。

そして生き残っていた通信から、戦場離脱の無線が次々と入る。

 

「………ここまで、か………」 

 

大石司令が呟いた言葉は、司令室の皆の心にスルリと入り込んだ。

 

最早打てる手は、無い。

EDF日本支部が抽出した最後の攻撃部隊は壊滅し、戦闘継続は不可能となった。そしてEDF日本支部が再攻撃出来る戦力は皆無であり、マザーシップの侵攻を止める事は出来ない。

大石司令最大最後の、EDF日本支部を、日本列島を、全人類の未来を。地球の全てをチップにし(・・・・・・・・・・・)オールインしたギャンブル(・・・・・・・・・・・・)の結果が出た。

 

 

──人類の敗北、と──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──否!!

 

突如、マザーシップの巨大砲台の一本の中心部が爆発。それは巨大砲台の全体を誘爆させ、マザーシップから剥がれ落ちる。

 

《b》「ッ!?巨大砲台1基、大破!!マザーシップから落着します!!」

あの攻撃の中を生き残っている者がいて(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)そしてまだ戦いを続けている(・・・・・・・・・・・・・)というのか!!?そんな馬鹿な!!」

「そうとしか考えられません!!」

「でも、もう戦場に残っているシグナルは一つとしてありませんよ!?」

 

騒然とする司令室。その最中にも、数個の浮遊砲台が爆散する。

 

「浮遊砲台4、爆散!!間違いありません、誰かが、誰かがまだ戦っています!!」

「ッ!!此方本部!!誰か戦場に残っている者を見たか!?」

 

『本部…俺は見た、俺は見たぞ…』

 

大石の呼びかけに、レンジャー6-3の唯一の生存者が応えた。

 

 

『ストーム1だ…!ストーム1が、戦っている!』

 

 

『たった、1人で…!!』

 

 

 

 

 

 

駆ける。

 

戦場を駆ける。

 

地獄を駆ける。

 

あの世に最も近い大地を駆ける。

 

 

『こちらレンジャー7-1。生き残ったのは私だけです…戦線を離脱しました』

 

 

空からは視界を覆い尽くされそうな程の物量のレーザー、プラズマ砲弾、パルスレーザーが飛んでくる。

 

刹那で見極める。 あらゆる攻撃の着弾地点外(・・・・・・・・・・・・)に身体を晒し、攻撃を躱す。

 

ジェノサイドキャノンの着弾。核攻撃に劣らぬ爆発が正面の離れた場所で発生し、爆風が身体を吹き飛ばさんとする。

 

 

『レンジャー7-1!ストーム1を見たか!?』

 

 

アーマースーツの筋力補強機能を全開。前方に跳び(・・・・・)衝撃波と衝突(・・・・・)不可視の壁を突き破った(・・・・・・・・・・・)

 

プラズマ砲弾が多数飛来。回避は不可能。左手に持つAF100で迎撃。人類史上最高の英知と技術が詰め込まれたその銃身から、7.56mmの銃弾が連続発射。それはスナイパーライフル並みの素晴らしい直進性で各プラズマ砲弾に連続命中。空中で次々と爆発し、役目を終える。

 

反撃に右手に持つストリンガーJ9をマザーシップの大気吸収口に照準、即時射撃。ジェネレーターから生成された反物質弾が、超電磁状態の銃身を辿り、発射。極音速で放たれた最強(最凶)の一撃は、マザーシップに打撃を与え、悲鳴を上げた。

 

 

『ストーム1はたった1人で、マザーシップと交戦中…』

 

 

マザーシップの攻撃が一時的に停止する。それと同時に彼も、ストーム1も立ち止まる。

 

目一杯に酸素を補給する。身体の節々が痛い、身体が休息を求めている、心臓がはちきれん程に拍動し、聴力を奪う。

 

それらの身体の警告を全て無視。左手のAF100の弾倉を交換。続いて右手のストリンガーJ9のジェネレーター及び銃身を急速冷却。

 

 

『繰り返します…』

 

 

再装填完了。

 

瓦礫の山に立つたった1人の英雄は、空を睨む。マザーシップは再び息を吹き返しており、今にも攻撃を再開するだろう。

 

AF100とストリンガーJ9の銃口を、空へと向ける。

 

 

『ストーム1は、マザーシップと交戦中!』

 

 

 

マザーシップの全火力(・・・)が、たった1人の英雄に向けて放たれた(・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

人類史史上最大最強の英雄は、 既に誕生した(・・・・・・)

 

人類が勝利するか、フォーリナーが勝利するか。

 

地球が再び人類の安寧の地となるのか、それともフォーリナーが永遠に奪うのか。

 

人類が絶滅するか、それとも否か。

 

全ての運命は、ストーム1(英雄) マザーシップ(絶望の権化)の手の中に。

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