The Another World 作:MAXIM_MOKA
成哉がドラゴンを撃ち落として数時間後…
成哉は暫く警備区域に置かれた司令室にて上官から説教を受けていた。
撃ち落としたことに対しては何も文句は無いらしいが、どうやら周りに警告を出さなかったのが不味かったらしい。
1時間経ってもまだ怒号が部屋から聞こえてくる。
信幸達は彼のことを置いて、上官に命令されていた偵察任務に行くこととした。
偵察といっても簡単で、基地から30kmほど進み、そこから基地を回るように一周するというだけだ。
信幸達は装甲車両を兵器保管庫から借りると、そのままゲートから基地を出た。
外は草原で、これといった起伏も少なかった。
バックミラーには異世界基地が写っていた。何もないはずの草原にこれが建っていると考えると、違和感しかないだろう。
「いやー、これといって何もないですね。基地から20kmも離れたんですけどねぇ...。」
涼香は何もない草原を見てそう呟いた。
木が数本生えているだけで、本当に何もないのだ。
「確かにそうだが、多分ここ、窪みのなかだぞ。現に上り坂になってる。...ん、ここからは下り坂か。」
信幸は彼女に返答しながらそう呟いた。
草原にあるとは言ったが、実際は高度100m程度の、丘の中央にある緩やかな盆地に基地があるのだ。
さて、軽い雑談を車内でしている二人、その雑談を聞いてみよう。
「この前聞いたんですけど、成哉って彼女いるらしいんですよ。20歳年下の。」
彼女はそう話を切り出した。
「ほう、よくその年齢差で付き合えたな。」
信幸は彼女の話に興味がかなりあるらしく、そう返答した。
ここからは一時的にナレーターは引き下がることとする。
「いやー、どうやら告ったのはその18歳の子らしくて。何で告ったのかはわかりませんでしたが。」
「なるほど。にしても彼奴に彼女がいるなんて思わなかったな。」
「え?何でです?」
「俺、仙台でずんだ巡りしてた時に、彼奴が風○に入ってく瞬間見ちまったんだよ。」
「マジですか?だとしたら、もしもばれたら...。」
「ま、良くて別れる、悪くて殺されるだろうな。」
「ばれない様には祈っときますが...。ところでずんだ巡りってなんです?」
「単純に仙台を散策して色んなずんだ料理を食べていくってやつだ。」
そんな他愛もない会話をしているうちに、どうやら30km地点に到着したらしい。
車両に搭載されていた、基地からの距離を映し出すスクリーンに30kmと表示されていた。
「ん、こっから時計回りで一周するぞ。目視偵察は頼んだ。」
「了解しました~。」
信幸は車両を右折させ、ある程度ゆっくりを動かしていく。
彼女は車窓から頭をだし、周囲を見渡し始めた。
「ん~まだ何も...ん、信幸、ここでストップ。何かが見えます。」
信幸は無言で車両を止めると、彼女はそれをじっと見つめ始めた。
2分ほど経ち、彼女は口を開いた。
「ん、軍の陣地みたいです。簡略的な櫓や塀があって、門番が3名いますね。兵士も何人か巡回してるようです。」
それを聞いた信幸は、それをメモにまとめ、再び車両を動かし始めた。
5分ほど進んでいると、また涼香が「ストップ」といった。
そこは森のようになっていた。
「ん~、集落みたいです。ツリーハウスみたいなのが30戸ほど、それぞれがつり橋でつながってますね。住人は全員耳が長い...エルフというやつでしょうね。」
再び信幸はそれをメモにまとめると、車両を動かし始めた。
ここから先は何もなく、二人は基地へと戻った。
ふう、遅れてすみません。
あと、UV200突破しました。
かなりうれしい。