オリ主設定
文月七火 24歳 206cm
鬼殺隊最強剣士『柱』の1人。
月柱。
許嫁であった胡蝶カナエを鬼に殺され復讐心に取り憑かれた。
日輪刀ではなく最強の妖刀村正を使用するが体の殆どが妖刀に蝕まれ、人ならざる者になりつつある。
常に笑顔を絶やさず温厚な性格だと思われるが、鬼を殺すためなら手段を選ばない冷徹さと残酷さを持ち鬼に対する憎しみは鬼殺隊の中で1番強い。
鬼殺隊からは腹黒天邪鬼、嘘つき糸目のあだ名を付けられている。
「ざっと数えて十二匹ってとこやねぇ」
日が落ち静寂に包まれた一件なんの変哲もない暗い森の中、まるで透視するかの様に息を潜めた者の気配を感じとる。
「おぉ〜怖ッ殺気丸出しやん」
雲の切れ間から月明かりが零れ、辺りを薄暗く照らすと木々を掻き分け異形の存在、鬼供が姿を現す。
「何だ…男かよ」
「コイツ鬼殺隊だせ?弱そうだが、肩慣らし位にはなってくれよな?」
「チッ、男の肉は筋張ってて不味いんだよな」
「とっととコイツぶっ殺して村を襲おうぜ!女子供が沢山いるはずだ」
取り囲む様に現れた鬼供は目の前の人間を罵り、餌以下の存在と嘲笑う。
「君ら…何か勘違いしとりませんか?」
「あ?何だと…」
「てめぇこの数が見えねぇのか?」
煽る様に言葉を返すと、鬼供の顔から皮肉な笑いが消えた。
「君らが僕らを狩る側やと思っとる様やけど残念逆…僕らが君らを狩る側や」
「てめぇ調子に乗るなよ!」
「いいぜてめぇはなぶり殺しにしてやるよ!!」
「君らには無理や、僕こう見えてかなり強いから」
「なっ…」
「いつの間に!?」
円状に取り囲み逃げ場のない状態でしかもこれ程の数で一斉に襲った筈だが、いつの間にか円の中心にいた人間は円の外に出ていた。
「ほらね、君らは狩られる側や」
「てめぇ何をしや…」
鬼供がこちらに体を向けたのと同時に、全員の首が体から離れ夜の闇に消えていく。
その表情からは一体何が起こったのか分かっていない様だった。
「はぁあ、呆気な…弱い奴程よう吠える」
鬼供が消えて行くのを横目に紙煙草に火をつけ、暗い夜空に向け煙を出す。
「フゥー…堪忍してなカナエちゃん、僕じぁ鬼と仲良くするの無理っぽいわぁ…」
煙草を吹かすと昔を思い出し、自然と涙が零れる。
何年経とうが決して忘れる事のない自分の無力さを呪ったあの日、自分の大切な人の命が目の前で消えていくのを見ている事しか出来なかった。
それからずっと大切な人を奪った鬼に復讐する事を考えてきた故、何時しか力を得るため人間であることを辞め闇に堕ちた。
仇を取れば大切な人が報われると、大好きな人が笑ってくれると。そう信じて鬼供と戦って来たが、殺せば殺す程大切で大好きだった彼女の理想からかけ離れていくのを実感している。
「ほんま堪忍な…君を殺した鬼供には憎しみしかあらへんのやから…人を襲わない鬼何て存在するわけあらへんし…もしそないな鬼がおっても…僕は受け入れる事は出来ひん…」
そう自分にいい聞かせ、煙草を踏み消しその場を後にした。