文月七火の継子
高身長なうえスタイル抜群で道行く人々の目を引く容姿を持つが、本人は大の恥ずかしがり屋で超人見知り。
影の呼吸の使い手で実力は柱のお墨付き。
空手も得意。
「どーも、カナエちゃん今日も来たで」
毎日の日課になった墓参り。
何時もの様に墓標の前に座り込み掃除を始める。
「カナエちゃんは綺麗やさかいちゃんとお墓も綺麗にしとかなな」
口と手を動かしながら毎日来てる故大して汚れてはいないが、掃除を進めていく。
「カナヲも秋千代も立派な鬼殺隊になって2人ともやらい強くなってるんやで」
墓標にいくら話をかけても返事が返って来る事はないが、遠い世界でカナエが話を聞いてくれている気がしてやまない。
「フゥー綺麗になったな、羊羹作ってみたんよ食べてなぁ」
羊羹と花、お線香をそなえ立ち上がる。
「生きとったらまた来るさかい、それまで待っとってな…ほなまた」
煙草に火を灯しその場を後にする。
「さてもう出て来てええで、秋千代」
「気づいていたんですか…七火様…」
近くの茂みから帯刀した大柄で長い茶髪の少女が姿を現し、一歩離れ着いてくる。
継子の花筐秋千代だ。
「何でわざわざ隠れとってん?」
「その…七火様の日課を邪魔してはいけないと思いまして…」
「そないな事気にせんでええで、それに二人がかりでやったらもっと早う終わったのに…」
「ハッ…ごめんなさいごめんなさい、そうだとは知らずに私…ごめんなさいごめんなさい」
毛先をモジモジ弄る秋千代に冗談で返すと、目に涙を浮かべ何度も頭を下げ謝罪の言葉を連呼しだした。
「ハハハッ、冗談やで気にしいひんで、それより僕になんか用?」
「あ!そうでした!!、お館様から伝言を預かり七火様にも伝えに来ました」
「伝言?」
「はい、明日しのぶ様と共に館に来て欲しいと」
「なるほどなぁ、わざわざおおきに」
お館様の伝言で大体察しがつく。
「七火様としのぶ様に招集すると言う事は何かあったんでしょうか?」
「大体察しがつくわきょうび話題の哪吒蜘蛛山の件やろう、あの山には十二鬼月の一匹がおる噂があるさかい…」
十二鬼月の言葉を出した瞬間何時もは優しい糸目の七火の目が開き鋭い眼光があらわになり、その場の空気がまるで電気を帯びた様にビリビリと肌を刺激する。
「し…七火様…」
「あ、かんにんちょい昔を思い出しとった…明日の為に早う帰って支度しいひんとな」
「は…はい…」
怯えた秋千代の表情を見て我に返り、急ぎ足で我が家に帰った。
次日お館様に呼ばれ、しのぶと屋敷に出向くとお館様は縁側に座りお茶を楽しんでいた。
「蟲柱胡蝶しのぶ、月柱文月七火参上しましたえ」
「あぁ来てくれたのか忙しい所済まない、君達もお茶を飲むかい?」
「いえ、お構いなく」
「僕も遠慮しときます、そや!お茶請けに僕の手作り羊羹はいかがどすか?凄い美味うできまして頬っぺた落っこちてまうかもしれまへんよ」
懐から羊羹を出しお館様に手渡す。
「おぉ!美味しい!また腕を上げたね七火」
羊羹を口に運び数回の咀嚼後、飲み込んだ途端お館様から笑みが零れた。
「腕によりをかけて作ったさかい」
「ゴッホン…兄様、お館様」
『あっ…』
しのぶの咳払いで中々始まらない本題の話を始める。
「わざわざ二人に来てもらったのはね…」
「皆まで言わへんでも分かります、哪吒蜘蛛山の十二鬼月の件でっしゃろ?」
お館様の話に割って口を開くと、しのぶの顔付きが鋭くなる。
「十二鬼月…」
「察しが良くて助かる、七火の言う通り哪吒蜘蛛山の十二鬼月の件で二人を呼んだんだ」
「つまり…あの噂は本当だった…そう言う事ですか?」
「あぁ、哪吒蜘蛛山に送った隊士はほぼ壊滅、唯一生き残った隊士によれば…あの山には確実に十二鬼月がいる」
「やっぱしーな、わざわざ隊士を行かせるより僕ら柱が出向いた方が犠牲者を出さんといて済んだんとちゃいませんか?」
「情報が必要だったんだよ、それであの山に十二鬼月がいる事が分かった、だから君達に明日哪吒蜘蛛山に十二鬼月の討伐に行って貰いたい」
カナエのグッズが少ない(´;ω;`)