区切りで続き。
オリ主紹介
名前「デア・シルト」 Lv100
カルマ値 0:中立
種族 骸骨騎士 Lv15
骸骨重騎士 Lv10
竜牙兵 Lv5 ほかLv10
職業 ガーディアン Lv10
重騎士 Lv10
アヴェンジャー Lv5
負う者 Lv5 ほかLv40
能力
前衛タンク職として種族、職業共に戦士系統を習得している為、ステータスは、MPと魔法攻撃力以外がとても高いが複数のデメリットを戦闘開始時から持ち合わせ(アベンジャー、負う者によるもの)、最高の状態になるのには一度死亡する必要があると言う、生存力の高さが求められるタンク職では、あり得ない編成をしている。
しかし、解決法として、種族「竜牙兵」のスキルで『竜の牙より生まれし者』があり、この能力により普段から本来素材として扱う各竜種の牙をアイテムとして使用し、あらかじめ得られる能力を選んでストックしている(限度10本分)、その中に「死亡した場合にHP1で蘇生できる(限度3本分)」が有る為、これとほとんどデメリットなく蘇生出来る指輪で対応している。
蘇生後、アベンジャーのスキル『アベンジ』により、「死亡時までに受けた、デバフ、ダメージと種族・職業により獲得しているデメリットの譲渡」と「死亡時までに受けたダメージによる、ステータスの上昇と体力の回復」などがあり、一時的にワールドチャンピオンのステータスを凌駕する。
ただし弱点として、蘇生からアベンジャーのスキル発動は、自動ではなくプレイヤーによって選択する必要が有る為、蘇生を警戒している相手や能力がバレている、相手には止めを刺され終わる場合が良くある。たっち・みーにもこれで負けた。
戦闘スタイル
主武装として、原作のモモンと同じ漆黒の全身鎧と二本のグレートソードを使う。グレートソードは、魔改造されており、課金アイテムを使う事で側面は、盾または打撃武器として使用も可能。
戦闘時は、上記した職業の関係上防御はそこそこにある程度ダメージを受ける必要が有る為、普通のタンク職と比べると短期決戦を狙う必要がある。
ボスやPVPでは、相手の大技に合わせ、「負う者」のスキルでフレンドリーファイヤーの解禁、被ダメージの倍加、味方が受けるダメージの肩替わりを一気に使い、味方からの攻撃やデバフをギリギリまで受け、相手の攻撃で死亡し一転攻勢を狙う。
設定 ギルドアインズ・ウール・ゴウンの一人。
元々は、タンク職のみの傭兵ギルドに所属していたが雇われ先のギルドがアインズ・ウール・ゴウンのメンバーに襲われ、戦闘になったのが出会いのきっかけ。その際に、ぶくぶく茶釜のタンク職として立ち回りの上手さに弟子入りを懇願したが断られ、ならばと傭兵ギルドを辞めて、単独で当時まだ作り込み中のナザリックに挑み、第2階層途中でたっち・みーに敗北、他のメンバーに意気込みを買われギルド入りを果たす。アインズ・ウール・ゴウン加入後も、傭兵ギルド時代の人脈を生かし情報収集や冒険に出かけるなどDOQギルドの一員としては、自由に過ごし顔も広い。
リアルでは、ギリギリ富裕層側だったが仕事中のミスがきっかけで貧困層落ちが決まり、金がある内にと妻や子供と別れ、リアルの友人達にお願いしてアーコロジー外に引っ越しを済ませる、仕事を見つけるなど彼を知らない人が聞いたら、驚愕する行動を平然とやってのけている。しかし、本人は逆にしがらみが無くなったと思っていたり、趣味がDMMO-RPGだけだったので仕事は辛いが気楽でいいと考えている。
モモンガとは、ギルド入り後に顔を合わせ、装備が無ければ瓜二つだと全員を驚かせた。しかも、コンビを組んだ時の相性も良く、一度だけたっち・みーとウルベルトの二人を相手に勝った事も有った。また、ギルメンの引退が続く中でも彼は特に気にせず、モモンガがログインできない時は、代わりに金策を続けつつ、ギルメン以外から声が掛かればモモンガを誘って冒険をしていた。しかし、アーコロジー外への引っ越しの際は暫くログイン出来ないと数ヶ月ほど彼を一人にしたことを悔やんだり、モモンガのリアルでの状況やマイナス思考からできるだけ彼には楽しい思いをして欲しいと願ってもいる。
オリ主製作NPC紹介
名前「デア・シュラム」Lv45
カルマ値 +100:中立~善
種族 泥人形 Lv5
職業 踊り子 Lv15
エンチャンター Lv15
エンハンサー Lv10
能力
バフ・デバフのみを多く獲得しており、踊る事でその能力を複数同時に使用できるがデメリットとして、踊りが途中で中断された場合は、その瞬間能力が消える。逆に踊り終える事ができた場合は、バフであれば、本来より長く強力になる、デバフであれば、解除に対して耐性がつくなど補助職としてユグドラシル内でも人気あった。ただし、プレイヤーが使用する場合は、何かしら踊りとして認められる動きを必要とする為、一部のプレイヤーは、諦めたらしい。
設定
泥人形は、ユグドラシルの各地に存在するが『擬態』と言う能力のお陰でプレイヤーの発見報告は少ないレアモンスターの類い。しかし、泥人形の『擬態』は、データクリスタルさえ有れば、ほぼ無限に姿を変えれる為、見た目に強い拘りを持つ、神職人やイラストレーターなどのプレイヤーからの人気が高かった。
デア・シルトは、傭兵ギルド時代に仕事で、泥人形をNPCとして、拠点に配置出来るアイテムを獲得していたのでギルメンに譲ろうとしたが意外にも断られ自分のNPCにした。ただし、彼は外見への拘りは無く、泥人形の外見をデフォルトのまま、棒を三本並べたような顔に笑った顔の仮面をさせて、絶えず流動する泥で形成された身体には踊り子の装備を様々な種類を与え、ユグドラシル内で使えるBGMやプレイヤーが作った曲などに合わせた踊りを組み込み、完成とした。その事にギルメンからは勿体ないと小言を言われたが「気に入ってるんだ」と言って無視をした。その結果、彼は知らないが一部のギルメンからシュラムに外見データの入ったクリスタルが渡されており、時折その姿を変えていた。
デア・シュラムは、ナザリック地下大墳墓第四階層「地底湖」の天井近くにある、プレイヤーはまず入れない壁の割れ目から奥に少し進んだ開けた空間にステージと小部屋が用意されており、そこに配置されている。ガルガンチュアが侵入者により起動された場合に一緒に動きだし、戦闘を始めたガルガンチュアに補助魔法を送っている。また、侵入者が飛行出来る場合はデバフを送る。
デア・シュラムが居る場所には、基本的にプレイヤーが入る事は出来ないが、第四階層を攻略し第五階層を隈無く探すとギルメンだけが知る入口があり、入る事が出来る。もし侵入を許した場合、デア・シュラムはコキュートスの元に転移し彼の援護に回る。
NPCの設定として書き込まれている事は少なく、踊りの研究をしているとか動きやすい格好が好みなどだが、デア・シュラムが作られてからすぐにギルメンの間で第四階層に居たら音楽が聞こえて来たとナザリック内に軽いホラー現象を起こしたとか。
長々と書きましたが、全部を生かす事が出来るかわかりませんし、書いていて途中でキャラがコロコロ変わるかもしれません。こういうのを考えているのが一番好きな時間なんで長文申し訳ございません。
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「くふーーーーー!!」
ユグドラシルサービス終了時間午前0時。
モモンガとデア・シルトは、本来稼働が止まったサーバーから強制排出され現実に引き戻されるはずだった。しかし、実際に訪れたのは、直前までモモンガの横で女神のような笑みを浮かべていたアルベドの、その美貌を台無しにするだらしない顔と奇声。彼女は、奇声を上げながら自分を抱きしめ、ギチギチと嫌な音がした辺りでパッと顔をあげるとモモンガの膝上まで詰め寄る。
「モモンガ様、いえ、旦那様。先ほど結婚を終えたばかりですが、私達にとって今は初夜と言っても過言ではございません。夫婦になった者達にとって初夜とは重大な物と私は、タブラ・スマラグディナ様から教わっております。ですので……さあ!さあ!!始めましょう!夫婦の初めての共同作業!子作りを!!!」
膝の上で美女に子作りを求められ、ガクッと顎を落とすモモンガは、二度三度発光する。その光は、誰にも見えないが
「まてまて!アルベド落ち着け!って言うか!なんで動いているんだおま「モモンガさん!これを!」
パニックに陥っていたモモンガに頼れる仲間から声がかけられる。助かったと放り込まれる何かを掴む。片手でアルベドを押し退け、手の中を見ると指輪があった。なぜこのタイミングで指輪?と思ったが、グイグイ来るアルベドに押され考える間もなく、モモンガは、指輪を嵌めた。
指輪の効果は直ぐに現れ、モモンガの骨だけの身体に肉が付き肌が作られる。
「え?は?いや、ん?」
「アルベド!モモンガさんの部屋は、一号室だ。ここでおっぱじめるのは止めろ。それと食事は適度に採れよ」
「はい!感謝します!デア・シルト様!!」
「糞が!やられた!!」
「さあ!行きましょう!モモンガ様!」
「あ、ちょ!?……デア・シルト!!!!!」
アルベドが先ほど貰ったリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを使い、くっついているモモンガと転移していく。
その様子を敬礼して見送ったデア・シルトは、さて、と勢いで行動したが現状の把握をやっと始める。
(まず、アイテムの取り出しは、出来る。この空間が何なのかわからんがアイテムボックスだろう)
先ほどモモンガに放り投げた指輪を取り出した際にアイテムボックスの変化には、気がついたが中身を取り出せるなら問題ない、それ所か感覚で取り出しが出来たので便利になってないか?と考えたくらいだ。
(次に自分自身、これも問題ない。いや、逆に調子がいいくらいで今すぐ戦闘をしてみたいくらいだ。これまた、スキルが感覚で発動できると確信している自分に疑問は覚えるがな)
アルベドがモモンガに近づいた瞬間、デア・シルトが咄嗟に思い浮かんだのは、タブラ・スマラグディナが用意したサプライズの続き。クエストが終わっていると見せかけての……と言うやつだったがアルベドの発した言葉に力が抜け、アルベドにモモンガの部屋を教える事で自分の中でチャラにした。
何にせよ、咄嗟に武器を構えかけたデア・シルトの脳内には、自分の保有するスキルがスラスラと流れ、使用した場合の次の動きまで鮮明に考え付いた。
これにより、コンソールの存在は消えたが頭の中で動いているので問題なしと考える。
(そして、NPCについてか……アルベドがモモンガさんに夫婦と詰めよった事を考えると、設定が影響してるのか?)
設定と考えて、マスターソースを開く。マスターソースは今まで通りに動いた事にホッとする。これが無ければ今後出会うNPCに一々名前を聞かなければいけない所だった。
それ以外にもマスターソースによって他の階層も無事稼働している事など色々確認する事ができた、後はNPCがどんな状態なのかを確認できればとりあえずナザリック内は安全となる。
まだ横に控えているセバスとプレアデス達。セバスに関しては、見た目が気に入っているので名前をしっかり覚えている。しかし、プレアデスとなると自信がない、仲間達に散々プレゼンされて一時的に覚えていたはずが、その仲間達が徐々にログインしなくなると冒険がまた活発化してナザリック内にいる時間が少なくなりNPCの名前が会話に出てくる事は減った、そうなると覚えたはずの名前は出て来なくなる。
マスターソースからプレアデスの名前と設定を軽く、後はNPCを作ったギルメンを確認して、セバス達を見る。
「セバス、プレアデス」
「「はっ!」」
「お前達も、自由に動けるのか?ちょっと立って何かやってくれ」
「は、はい」
言われた通りに立ち上がり、セバスは少し迷ってから正拳突きの動作を行う、その動きは戦闘時の攻撃とは違い、ゆっくりとしたものでデア・シルトは動画サイトで見た程度だが武道家がしていた動きに近い、会話が成立した時点である程度解っていたがやはり、彼も自由に動けると断定し他の者も同様だろうと考えた。
「ん?んんん?」
セバスだけに注目したせいで、見逃していたが、プレアデス達も中々個性的な動きをしていた。
まず、ユリは彼女の種族である、デュラハンを生かし?頭を自分で外し、シズと受け渡しをしていた。これはましな方だろう。次にルプスレギナとナーベラルは武器を取り出し軽い手合わせを行っていた。その速度がそこそこ早い事を除けばセバスの行動と同じようなものだろう。最後にソリュシャンとエントマ、彼女らは何かを食べている。エントマが手に持つ存在はデア・シルトはそこまで嫌悪感は無いにせよ目の前で捕食されるのは、少し堪えた。ソリュシャンに関して、それの原型を考えると何かは想像がつくがどこでそんな物を手に入れたんだと疑問が沸く。
(うーん、想像以上にフリーダム)
「よし、そこまで。じゃあ、次は質問な」
「はっ!」
「まずお前ら記憶あるか?思い出せる一番昔の記憶は?」
「勿論ございます」
返ってきた答えは、デア・シルトいやプレイヤーとして驚くべき答えだった。なんと彼らは生まれてからと言うかNPCとして形が出来てからずっと記憶があり、違いはあれど名前を考えているギルメンを覚えていたり、自分の衣装であれこれ試行錯誤するギルメンを覚えているらしい。それを嬉しそうに語る姿はデア・シルトに強い衝撃を与えた。
「なるほどな……あー今さらな話だがお前ら的には俺とかモモンガさんとかギルドのメンバーは親ってことか?」
「お、親子ですか?……い、いえ私達と至高の御方々は、主と僕であり、親子など恐れ多く……」
「ん?その至高の御方々ってなんだ?」
「はい、我々ナザリックの僕は皆。この神の領域とも呼べるナザリック地下大墳墓を作り上げたギルドアインズ・ウール・ゴウンの皆様を敬意を込め至高の御方々と呼ばせて頂いています。……不快でしょうか」
「いや、嫌な訳ではないが……むず痒いというか」
(皆?セバスとプレアデスは、執事とメイドだから丁寧な言葉使いをしているだけだと思ったがもしかして他の奴らもこんな感じか?こればかりは直接会って確認するしかないか?)
「セバス、今、皆と言ったがその根拠はなんだ?」
「我々ナザリックの僕は、同じ至高の御方々を崇拝する者として、曖昧な言葉で申し訳ないのですが繋がりのようなものがございます。ですのでナザリックの僕は全て至高の御方々に忠誠を誓っていると確信できるのです」
「ふーむ、まぁいいか。それじゃあ、そろそろ動くとするか」
「では、私達がお供させていただきます」
「え?いやいいよ、せっかく自由に動けるようになったんだからナザリック内なら自由にしてていいぞ」
軽い気持ちで、今までずっと待機しか命令を受けていなかったからやりたいことがあるだろうと投げかけたがセバス達の反応は、デア・シルトの予想以上に重かった。
「いえ、それでは、我らが造り出された意味が御座いません。万が一の際は至高の御方の盾となり、この命を差し出す事こそが私達の存在意義なのですから」
「は?」
(こいつら本気か?いや目がマジだと物語っているな…うわ、NPCの俺達への感情ってまさか狂信的なものかよ)
「あー、わかったわかった。じゃあ、お前らじゃんけんをして、勝った一人だけ俺に着いてこい、他の奴らには頼みたいことがあるから」
はっ!と返事をすると輪を作って、真剣な表情でじゃんけんを始める、その光景だけ見れば微笑ましいものだが彼らは勝負がつく度にギリリと整った顔を歪ませ悔しがる。
勝負の結果、デア・シルトのお供をする事になったのは、プレアデスの一人シズだった。言葉数が少ない彼女はデア・シルトとしても楽な相手だった。
「よし、それじゃあ。他の者達は第八階層以外に行って、各階層守護者達に見回りをさせてナザリック内に異変が無いか調査させろ、第四階層についてはコキュートスを行かせて俺が作ったNPCが居るから協力を要請しろ。全体の確認が済んだ後は、お前達の方で報告をまとめて、確かナーベラルとエントマは《メッセージ》が使えたな。俺に連絡を」
「「畏まりました」」
よしと一度頷く、そこでふと今の異常事態にNPC達は気がついているのだろうか?と疑問がわく。ナザリックへの忠誠心の高さは確認済みなので異常事態が起きたならもっと騒ぐのではと思う。
「それと、言っていなかったが今現在、ナザリックだけなのかユグドラシル全体なのかは、わからんが異常事態が発生している。それを確認するための行動と先ほどの質問だ。いいか、油断はするなよ。あ、それとモモンガさんとアルベドの結婚もついでに広めといてくれ」
え?と困惑が伝ってくる表情を見せるセバス達、内心そりゃそうだよなと自分でしておきながら同情するデア・シルト。
セバス達は、直ぐに立ち直ると先ほどまで以上にやる気を漲らせ、即座に行動を開始する。
「そんじゃあ、今度こそ動くとしますか」
「……お供させていただきます」
「シズって確かナザリック内のギミックに詳しいんだよな?」
「……はい、ナザリックに配置されている全てのギミックと解除方法を覚えています」
「じゃあ、今から宝物殿に行くから、あそこのパスワードは頼んだぞ」
「……はい、お任せください」
自信ありと胸を張って返事をするシズの顔は、無表情だがなんとなく、デア・シルトには、ドヤッとしている気がした。それが何とも可愛らしく頭を撫でてそのまま
リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを起動する。
二人が転移した先で見たものは、広い空間が狭く思えるほどのユグドラシル硬貨の山、さらにその金の山の中にこれまた見事な武具や美術品が埋まっており、さらに周囲の壁もさらに価値の高そうな武具や美術品が所狭しと並べられていた。しかし、そんな光景を見ても二人が思うことは眼に悪い場所だなである。
「あ、そう言えば、ここら一体が猛毒に包まれてるがシズは、種族的に大丈夫だよな?」
「……はい、問題ない」
ならよし、と簡単に片付けるが連れてくる相手を間違えば三歩で即死の猛毒である。
デア・シルトは、そこら辺から第三位階魔法の《飛行》が付与されたアイテムを見繕うとシズに渡し、自分もアイテムボックスから取り出し、しばらく飛んで硬貨の山で見えなかった門にたどり着く。
「シズ、パスワードを頼む。ぶっちゃけ忘れてて、暫くここに来てなかったんだよ」
「……畏まりました、かくて汝、全世界の栄光を我がものとし、暗きものは全て汝より離れ去るだろう」
シズがパスワードを呟く、それにデア・シルトも、ああそんなんだったなと漏らす。
突如、目の前に広がっていた門が闇となり一点に吸い込まれるように集まりだす。直ぐに先ほどの闇は跡形も無くなり、空中にこぶし大の黒い球体が残るだけ。
その先に見えるのは、先ほどまでの乱雑な空間とは違い、整理の行き届いた美術館のような空間。ただ飾られた武器の中には危険な雰囲気をこれでもかと醸し出す物があるのが何とも言えないが。
更にしばらく進んだ所で一度止まりデア・シルトはきょろきょろと何かを探すように辺りを見渡す。
「おーい!パンドラズ・アクター出てこーい、確かここら辺だろーお前も動けるだろー」
周囲に声が反響すると、二人とは別の通路から顔を見せる存在がいた。
簡単にその姿を表すのならタコに人間の凄く痩せた身体をつけたような姿または、タコに捕食されている人間。奇怪な存在に驚くべきだろうが二人にとっては知っている存在であり、本来此処にいない存在。ギルドアインズ・ウール・ゴウンのメンバーの一人タブラ・スマラグディナだった。
「いや、なんでタブラさんの姿してるんだよ、戻れパンドラズ・アクター」
特に慌てることなく冷静に指示を出すとグニャリと姿を歪ませ、現れたのは派手軍服と卵に黒い点が書かれたような顔の存在、モモンガによって造られたパンドラズ・アクターだった。
「よう、久しぶりだな」
「はい!お久しぶりでございます!デア・シルト様!」
ハキハキと無駄に良く通る声で何故か敬礼するパンドラズ・アクター。彼の設定までは知らないデア・シルトは、モモンガがどんな設定を与えたのか後で調べる必要があるなと決心する。
「さて!本日はどのようなご用件で?」
「その前に何でタブラさんの姿をしていたか教えろよ、あの人を考えると嫌な可能性が出てくる」
「あ、はい。と言っても、私がタブラ・スマラグディナ様のお姿をお借りしていたのは、モモンガ様がいらしゃった時用でして、先ほどデア・シルト様の前にあのお姿をお見せしたのは呼ばれたので急がねばと思ったしだいでして」
「やっぱり、タブラさんは、まだ俺にも隠し事してたな」
「ところで?デア・シルト様?一つ質問よろしいでしょうか?」
「なんだ?」
「私がタブラ・スマラグディナ様から受け取ったメッセージなのですが、アルベド様が謀反と……」
「ああ、それか、もう解決済みだ。てか今思うとパンドラズ・アクターにとってはアルベドは母親?」
「は?謀反したはずのアルベド殿が母親?」
話がごちゃごちゃになりそうなので一旦デア・シルトが理解している事をパンドラズ・アクターに伝える。
「ほお!モモンガ様とアルベド殿が結婚!!」
「お、意外と好感触だな」
「もちろん!!私としては弟が欲しい所ですね!!」
「あ、そこ…。いやそれが正しい反応か?まあそれは置いといて、二人の為にも俺達はやらないと行けないことがある」
「それは?」
「今現在、ナザリックだけかユグドラシル全体かはわからんが異常事態が発生している。それを調査する必要がある、とりあえず各階層はセバスとプレアデスが守護者達に接触して調査中、宝物殿については、俺が来たって訳だ」
「なんと!?それは本当ですか!」
「ああ、だからお前も宝物殿の中を調べてくれ。とその前にとりあえず今後連絡手段が重要になるだろうから、《メッセージ》の使えるマジックアイテムをかき集めてくれ、それとリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンも余ってるのを十個くらい持ってきてくれ」
「は!直ちに!!」
シュバッと敬礼からの軍服をなびかせ勢いよく宝物殿の奥に消えていくパンドラズ・アクターを見送る。
その間デア・シルトは久しぶりに宝物殿に入れたのでアイテムボックスの整理や補充などをしながらシズと少しの会話を交わす。
十分そこらで非常に良く聞こえる耳は、こちらに向かってくる足音を捉え、案の定パンドラズ・アクターが戻ってきた。
「お待たせいたしました、まずはこちら、リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンでございます、それとこちら《メッセージ》が付与されたマジックアイテム、計三十個ほど、ですがこのマジックアイテムは基本ペアでの使用が前提ですので実際に渡せる数は半分になってしまいます、ですが能力の使用許可を頂ければ私の方で自由なやり取りを可能にできます」
「あー、メッセージのマジックアイテムってそんな使用だったな、じゃあ、頼む。それと後でお前も宝物殿から出ていいからモモンガさんにおめでとうの一言と他の奴らに挨拶しとけよ、ほとんど宝物殿から出た事ないだろお前」
「お気遣いありがとうございます、本来であれば今すぐにでもモモンガ様の元へ駆け出したいのですが…」
「今は、ほら、夫婦の初めての共同作業中だから」
おお!!とオーバーリアクションで空に恋する乙女かのように何かぶつぶつとトリップしたパンドラズ・アクターを置いて、じゃあなと声をかけシズとまた転移する。
パンドラズ・アクターを見る、シズが「うわぁ」と無表情で引いているのは見なかった事にする。
次にデア・シルトが転移したのは第八階層「荒野」、ここは、ナザリックでも最強の戦力が配置されている場所なのだが、その戦力が制御を必要とする為、危険性があると考えたデア・シルトはここにセバス達は送らなかった。
シズに念のため離れるなよと警告してから遠くに見える巨大な木「生命樹」に向かって歩く。すぐにこちらに近づいてくる存在がいたが、一生懸命にフヨフヨと飛んでくるその姿は愛らしかった。
その正体こそが第八階層守護者「ヴィクティム」である。
※『えのぐ語は無理なので普通に書きます』
「これはこれは!お久しぶりでございます、デア・シルト様、お出迎え遅れ申し訳ございません、ようこそ第八階層荒野へ!」
「おう、元気にしてたか?」
「はい、あれらも大人しくしておりますので元気にやっております」
挨拶もそこそこに現状の説明をし、ヴィクティムに階層の見回りを開始させ自らも動きだす。
始めに確認したのは、やはり、あれら。しかし近づいてもこちらに気がついた様子ではあったがそれだけで特に動きは無かったのでデア・シルトとしては、ホッとする事が出来た。
次に訪れたのは、ヴィクティムの住居でもある「生命木」の近くにある、「桜花聖域」ここにはナザリック内でただ一人の人間が居る、しかし、ただの人間であるはずがなく不老の存在だが。
「シズ、ここの領域守護者を知ってるか?」
「……はい、プレアデスの末妹で私のちゃんとした妹のオーレオール・オメガが居る」
「ちゃんとした妹?」
「……私とエントマは、どちらが四女なのか決められていない。たぶん私が四女だけど、エントマは認めない。だから、ちゃんとした妹はオーレオールだけ」
中々興味深い事を聞いたなと、二人の設定を確かめる為にマスターソースを開こうとしたが反応は無かった、あれ?と頭を悩ませているとシズのジト目がこちらに向いているに気付き、後にしようと桜花領域に足を踏み入れる。
待ち受けていたのは、大量に舞う桜と隠れるように建っている神社に似た建物、そこに続く道は綺麗に掃除されており先には、巫女服の少女が頭を下げ出迎えていた。
一見、十四五歳の少女だが彼女こそ、この桜花領域を任されているオーレオール・オメガである。
「桜花領域へようこそ、デア・シルト様、シズお姉様」
「おう、元気にしてたか?」
「はい、領域守護者として、ナザリックの秘宝を守る者として、何の問題もなく過ごしております」
そうかそうかとすでに慣れてきた説明をオーレオールにもする。
「まあ!モモンガ様とアルベド様が。それは大変喜ばしい事です」
「だな、後でお前もナザリック内だけなら自由に行動出来るようにするから一言お祝いをしてやってくれ」
「はい、ありがとうございます」
「ああ、シズ。俺はヴィクティムから報告を受けてくるからお前はオーレオールと話してていいぞ。流石に守護者に会いに行くのに護衛が必要とは言わないだろ?」
シズは、任務と主からの気遣いを頭の中で天秤に賭けて優しさに甘える事にした。
デア・シルトもコクリと頷いたシズの頭を撫で桜花領域から出る。待っていたのか桜花領域を出て直ぐにヴィクティムが近づいてくる。
「どうだった?」
「配置されているギミック、モンスターなど異常はありませんでした。流石にトラップの起動までしていませんが」
「流石にそこまではいいさ。しかし、この感じだとナザリック内に異常は無さそうだな。と、なるとやっぱ問題は外か……」
(外か……自由に動ける様になったモンスターが縄張り争いをしてるくらいなら、まだいいが。ワールドエネミーがそこら辺を闊歩してたら他のプレイヤーにも協力を要請しないとな、いや最悪はそもそも外が存在してなくて資金が尽きるまでナザリックに閉じ込められることか?)
「どうかなさいましたか?」
「あ、いや、ちょっと考え事をしてただけだ」
そこで頭の中に音が届く。どうやら《メッセージ》が使用されたらしく、プレアデスのエントマからの着信が来ていると直感する。応答する方法も何となく理解しヴィクティムに謝罪してから応答する。
「エントマか?」
『はい、プレアデスを代表し私が報告させていただきます』
「わかった。それで?問題はあったか?」
『いえ、各階層守護者からの報告は異常なしでした』
「ん?引っ掛かる言い方だな。何かあったか?」
『はい、セバス様が一階層を確認している際に普段聞こえるツヴェーク達の声が聞こえないとの報告を受け地表部に移動、上空に夜空が広がっており、ナザリック周囲が沼地から草原に変化している事を確認したと』
「なに?夜空に草原?」
『はい、またセバス様が目視、能力の使用により周囲を警戒したが生命反応は無かったと』
「わかった。お前は、今何処に居る?」
『我々は現在、地表部で周囲の警戒をつづけております』
「じゃあ、警戒は一時解除。お前達は九階層に戻れあと、シャルティアに侵入者が来た場合は、敵対ではなく話し合いを優先するように伝えろ、今はとにかく情報が必要な状況だからな」
『畏まりました、では、失礼いたします』
頭の中で繋がりが切れ、《メッセージ》が終わる。
報告を受けたデア・シルトの頭に浮かぶのは、今後の対応より未知の地を冒険する興奮である。
もうNPCが動き出したとか自分がゲームのキャラと同化して人間では無くなっているのでは?とか小さな問題になりつつある。
NPCが動き出したのなら一緒に冒険ができる、自分が骸骨になったのなら疲れず、眠らず、夜を恐れる事もない。
これまでに培った知識が通用するかは、まだ不明だが通用しなかったとしても、情報さえあれば作戦を考える事が得意な友人がいる。
「ふふ、ふふふ、ふはははは!!楽しみだ!未知の世界をリアルな感覚で戦う事ができる!!個性的な仲間が残した個性的な子供達、悔しがるだろうなアイツら!!ふははははは!!……はぁ」
感情の高ぶりを抑えず爆発させる。何度か、ふっと精神が落ち着いたがドンドンと高ぶり、押さえる事は出来なかった。
存分に感情は発散出来たので行動を開始しやるべきを考えながら桜花領域に戻る。
「シズ、エントマ達から報告が来た、次の行動を始めるぞ」
シズとオーレオールは、仲良く桜を眺めがらお茶をしていたが、出ていった時より生き生きしたデア・シルトに素早く立ち上がると頭を下げる。
「まずは、九階層に戻るぞ。またな、オーレオール」
はいと頭を下げたまま返事をした、オーレオールの頭をシズが撫でると急いでデア・シルトの元に向かう、自分の元にたどり着いたシズを確認すると九階層に転移する。
転移先には、メイドが待機していて頭を下げる、流石に一般メイド達の名前まで出て来なかった。
「シズ、俺はこれから十階層のアッシュールバニパルに行ってくる、セバス達が戻ってくると思うから、合流して階層守護者を集めろ。場所は、そうだな六階層のコロッセウムにするか。一階層は、シャルティアの判断で誰かに引き継がせろ」
「……はっ」
返事に一度頷くとアッシュールバニパルへ向かい歩き始める、途中何度も一般メイドが頭を下げてくる光景を見て、彼女達が全員で四十一人居る事を思いだし、名前を覚え無くては…と暗い気持ちに少しだけなった。
歩く速度が速くなっていたのか数分で目的地のアッシュールバニパルの前までたどり着く。
玉座の間に匹敵するほど大きな門の左右には巨大なゴーレムが置かれ、彼らが入り口を開く。
(まずい、ここに居るNPCって誰だっけ、確かスクロールとか作ってくれるNPCだったのは覚えてるけど、俺ほとんど使って無かったからなぁ、図書館)
ここ、第十階層「アッシュールバニパル」は、他のギルドで有れば冒険で得た情報を纏めた資料室程度の扱いになるのが、収集癖やとりあえず買うの精神、自作の書物、著作権フリーの昔の本をダウンロードした物などなど、ギルメンが集めに集めまくった大量の書物により、巨大な図書館として存在していた。 特にここを頻繁に利用し書物を増やしていたギルメンに言わせれば、侵入者が簡単に情報を盗めないようにカモフラージュしているんだと言われるが、それにしても多いだろと思わなくない。幸い整理だけは行き届いているので利用するのには問題ない。
そんな図書館だが、デア・シルトが利用した回数も納めた書物も恐らくギルド内で最も少ない、アインズ・ウール・ゴウンの中で元傭兵ギルドに所属していた過去を持つ彼は異業種ながら人間種や亜人種の街、クエストに雇われる形で参加していた経験が多く、ギルメンが知らない情報を知っていたが会話中にさらっと教える事は有っても、それを資料として纏める事はしなかった。主な理由として、仕事をしている気分になるとか、それより冒険しようなどが有った。それに彼はスクロールを使えない、短杖(ワンド)を回復アイテムとして持ち合わせているが改造済みであり魔法が使えなくとも効果を発揮し、再装填も可能な特別製で有るため、必要になれば他人に預けて魔法を貰っていた。
なので、利用する時はギルメンからの誘いがあった場合かユグドラシル硬貨を消費し召還する傭兵モンスターが必要になる場合のみだった。その時に、ここを任されている司書長に会うことはまず無かったが。
(そう言えば、八階層でマスターソースが反応無かったが玉座の間だと使えたよな、ここでは……使えないか)
一縷の希望に賭けて、マスターソースを開こうとするが八階層と同じく反応は無かった、ここら辺の仕様変更はまだまだ謎のままだが、考える前に出迎えの者が現れる。
「ティトゥス・アンナエウス・セクンドゥス、御身の前に、ナザリックの現状は、セバスから聞いております」
人間と動物が融合したような骨格をしている骸骨が頭を下げ挨拶をしてくる、後ろには、司書Jと書かれたバンドをしているエルダーリッチとモモンガと同じオーバーロードが五体従えて。
デア・シルトは内心、やったぜ!と自分から名乗ってくれた事に感謝する。
「ティトゥス、ナザリックの外が見慣れない草原に変わったと報告を受けた。その為外への調査を行う者を呼び出したい準備してくれ」
はっとゆっくりと答え、奥にオーバーロードを何体か連れ消えていく、司書Jがこちらですと召還可能なモンスターの図鑑がある方へ案内してくれたため、デア・シルトは後ろについて行く。
すぐに到着して、渡された図鑑を捲りながら、Lv、能力系統、金額を吟味しつつ選んでいく。
(とりあえずは、情報を集めるだけに留めたいから隠密能力に長けた奴らだな、Lvはバラけさせた方がいいか、あ、モンスターって喋れるのか?いや、骨の俺が話せるんだ、大抵の奴らは喋れるか)
「シャドーデーモンにエイトエッジ・アサシン、ハンゾウをまずは一体呼び出す。ティトゥスに伝えろ」
「畏まりました」
(ハンゾウを見つけるような奴らがいたら警戒が必要、エイトエッジ・アサシンなら楽勝、シャドーデーモンはほぼ捨て駒だな。さてさて、この世界のレベルはどんなもんか)
用意が出来たと声がかかり、考え事は一時中断して、召還を始める。
用意されたユグドラシル硬貨が溶けるように形を失くすと一つに集まり、それぞれのモンスターを形成する。
影が動いているような存在のシャドーデーモン、鋭い刃の付いた八本の足を持つ忍者服の巨大な蜘蛛エイトエッジ・アサシン、これこそ忍者と言いたくなる見た目そのままの忍者ハンゾウ。それぞれが身体が完成すると膝をつく。
「「「御身の前に」」」
予想はしていたが、実際に話されると少し驚いた。しかし、会話が出来る事は悪いことではないので、必要な確認をする。
「少し質問をする。ハンゾウから順に答えよ。まずお前達は俺の命令にどの程度従う?」
返ってきた答えは、絶対服従。命を差し出せと言われても喜んで差し出すと三体は言った。
「では、お前達に遠距離の地を調査せよと言ったら何処まで行ける?」
主人の元を離れるのは好ましくないが命令とあれば何処までも死亡する事が無ければ召還者との繋がりは消える事ない。と答える。
確かに彼らを呼び出してからデア・シルトの中に、《メッセージ》とも違う。糸のような気配を感じる感覚があることに気がつく。
「わかった。では、お前達には、ここナザリックの外を調査してもらう。追加でシャドーデーモンを14体、エイトエッジ・アサシンを9体、ハンゾウを4体呼び出す。ハンゾウが一体、エイトエッジ・アサシンが2体、シャドーデーモンが五体で一班で行動せよ。ティトゥス、これから呼び出す分のユグドラシル硬貨は俺が出す。後ハンゾウ、お前にこれをやる。誰がなん班か分からなくなっても困るからな」
そう言って、ティトゥスに硬貨の入ったマジックアイテムを渡し、ハンゾウに特別な効果の無い赤いスカーフと色違いを四枚渡す。
その後も、どんどん召還を続け、ハンゾウのスカーフの色を班の名前とし、赤青緑黄黒の5班に分けた。
デア・シルトの所持金は目に見えて減ったが、収集癖モモンガと違い、元はカンスト近く所持していたので必要経費と割り切れる。
「では、全員説明した通り、ナザリック外の調査に出てもらう期限はとりあえず三日間とする。三班は、情報を集め生き残る事を優先。二班は、基本は同じだがお前達に気付いた存在がいたら戦闘を許可する、その場合、最低でも一体はナザリックに帰還し情報を残せ。また、何も無くとも一時間に一度ナザリックに各班一体報告に戻らせるように。ティトゥス、ここに配置されているオーバーロードを借りたいがいいか?」
「勿論、至高の御方が許可を求める必要などございません、ただ命令を下されば。それに彼らはここで本の埃を払うだけでは勿体ない者達ばかりですから」
「フッ、そうか。では、オーバーロード達よ、調査班と共に地表部に向かい、報告を受けある程度情報を纏めてくれ、戦闘から離脱した者が帰還した場合は、一体が保護とナザリック内に報告を、残る者は、追いかけて来る存在が居ないか警戒と時間稼ぎをしろ。では、行くぞ」
召還した調査班とオーバーロード達を出来るだけ集めリングを起動させる。この量になると一回で転移出来るか不安だったが、地表部に全員が揃っているのを確認すると安心する。
しかし、周囲を見渡した時に、ふと目に入った夜空に目を奪われる。
「こ、これは、すげえ……」
(ブループラネットさんが六階層の夜空は、本物に比べれば、まだまだって言ってたの本当だったんだな…)
「デア・シルト様、いかがいたしました?」
「あ、ああ。すまん、改めてヘルヘイムの夜空と違う、光景を見て驚いただけだ」
納得したと頭を下げるオーバーロードの一体を見ずにしばらく空を眺める。飛んで見ようとも考えたが、踏み留まり指示を優先する。
一斉に各方向に散らばる調査班達を見送っていると後ろから声が掛かる。
「デア・シルト様。各階層守護者、コロッセウムに集合致しました」
「そうか、すぐに行く」
後ろに来ていたセバスに、振り返らず夜空を少し眺めてから、転移する。
風邪を引きました。
予想より遅く長くなりました。
おまけ 結婚報告をされた守護者の反応
ほとんど皆「おめでとうございます!!」
シャルティア「グギギギギギ!!!」