やっほ〜、お姉ちゃんだよ〜。
昨日はSNSのアカウントを作り、生放送することを告知した。
「今回から生放送…動画と違って取り直しが出来ないから、放送事故なんかが起こらないように気をつけないと。」
配信をするにあたって、一番の懸念事項は炎上してしまうことだ。炎上することで付き纏う問題としては身元の特定やアカウントの停止などが挙げられ、どれも今の自分にとっては死活問題だ。
突拍子もない企画をやるつもりは今のところないが、配信生活に慣れてもこのことは常に心の内に留めておくべきだろう。
「でも、今回は改めての自己紹介と質疑応答、他愛もない雑談をするつもりだから大丈夫だよね…待っててね!団長ちゃん達!」
まだ少し緊張はあるが、男は度胸!…女だったわ。
出鼻を挫かれた気分だが、ここからが真の配信生活のスタートラインだ。
気合!入れて!いきます!!(戦艦)
◇
『開演まで後2分…早く生メア拝ませてくれ〜!』
『ホモはせっかち、ハッキリ和姦だね。』
『ホモは帰ってくれないか…』
『和姦はあかん!なんつて』
『は?』
『は?』
『お 茶 の 間 ブ リ ザ ー ド』
『適切な指摘なのになぜ親父ギャグにしてしまったのか、これが分からない』『配信前なのにコメ欄盛り上がってんな〜』
『お姉ちゃん全裸待機』
『↑それじゃあ、ナルメアが全裸待機してるみたいじゃないか…エッッッッッ!』
『妄想が逞し過ぎるww自己完結すなww』
あれ、配信前なのにもうこんなに盛り上がってる…そうだ少しだけ早めに配信つけて驚かしちゃうぞ〜!
画面一杯に顔が映るようにして、配信んん〜すた〜と〜〜!
『お前らそろそろ配信始まるんだから静かn、アッッッッ(心停止)』
『↑どうしt…ジュワ!!(目が焼ける音)』
『おっ、始まったじゃーnエチチチチチチチチチエチエチエチチチ』
『アッ、アッ、オッ(脳梗塞)』
『うおっ、近っ!こここ困ります!ここ困ります!ナルメア様!困ります!あーっ!そんなに近づかれたら!あっ、あっあっ、あっっっっ!』
『阿鼻叫喚で草。やっぱりナルメア姉貴髪綺麗っすね、サラサラのサラやんけ!裏山!』
『↑はなんでそんなに冷静なんだ!?ホモか!?ホモだな。』
『サラじゃなくてナルメアだって言ってんだろ!』
『私女の子が好きだったんだ…ちょっと彼氏と別れてくるわ…』
『↑おい、早まるなww』
『完全にガチ恋距離』
ん?なんか思ってた反応があんまりないな?もっと「うおっ!びっくりした!」とか「心臓止まるかと思ったわ!」みたいな反応を期待してたんだけど…
『あれっ?あれっ?みんなのことびっくりさせようと思ったんだけど…団長ちゃん達あんまり驚かなかったかな…?」
『めっちゃ驚いたけどそういう驚いたじゃないんだよなぁ…』
『ナルメアちゃんお肌綺麗すぎない!?スキンケア何してるの!?』
『レズ姉貴もいるねぇ^ ^』
『心臓止まるかと思った…唐突のガチ恋距離はビビリますよ〜』
『いきなりの至近距離はやめろぉ!(建前)ナイスゥ!(本音)』
『やはりあの角は自然界由来のものなのか…あの光沢は手作りできないよな…』
『また角マニア(カメラマン)沸いてるな。何がお前をそこまで駆り立てるのか…』
『お姉ちゃんでしょ。』
『↑正解』
『↑exactry!』
『綴り間違ってるぞ、rじゃなくてlや。』
『はっずっっww』
どうやら驚かなかったわけではないみたいだ。確かにこんな可愛い子(自分)が至近距離にいきなりきたら驚くより固まるか…流石のナルメアフェイスだ…(恍惚)
時間より早めに配信始めちゃったのは事実だしここは謝らないとね!
「団長ちゃん達もいきなりでびっくりしちゃったよね、ごめんね?(上目遣い)」
『()』
『アッ(昇天)』
『尊い、尊い…』
『キリスト教やめてナルメア教に改宗します。』
『これもう総理大臣交代でいいだろ…もしくは地球大使とかにして世界を可愛いで救おう。』
『ヤッベ、キャタリナさんのこと一瞬考えてなかったわ!ちょっ、瞑想してくるわ!』
『あのKBS兄貴が一瞬でも推しのキャタリナさん忘れるとかちょっとした事件ですよ…あの人グラブル界隈でも有名なカタリナ推しだし。やっぱりお姉ちゃんは…最高やな!』
元が男だったから可愛いなんて言われても、ナルメアが褒められてると思って嬉しくなるぐらいだと思ってたけど…いざ言われると嬉し恥ずかしだな。
でも、これも慣れるしかないよね。
「可愛いなんて恥ずかしいけど、ありがとう団長ちゃん達!改めて自己紹介するね!私、ナルメアchのナルメア!団長ちゃん達に知ってもらって、愛してもらえるようにお姉ちゃん頑張るね!」
こうしてナルメアchの初生放送がスタートした!
次回に続きます