ラストワールド   作:和菓子がんばれ

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2話

白い糸をつかみ思いっきり引っぱった。

糸をつかんだ瞬間に他の糸が一斉にバラバラになり空中に溶けていくように消えていった。つかまれた糸とその先に繋がっていた、やや白い石のみが残った。

「おぉ綺麗だ」

自分でも語彙力がないとは思うが、この幻想的な光景には自然に言葉が出てきた。VRだとリアルであり得ない光景を見ることができるから感動する。

 

「無事に結ばれ」「たようだな。では」「その魔石を渡し」「てくれ」

 

 周りにいるキャラの中から無人族の女性が近づいてきて、こちらに手を伸ばしてきた。このキャラが近づいたのは種族が同じだからか?気にしても何にもならないな。

 

持っていた白い石を渡すと、石は彼女の手のひらから宙に浮いた。

 

「ではこれより君の造魔を生み出そう」

 

彼女が言い終わると魔石が徐々に白く光り始める。それを眺めていると、自分からも白いモヤが出てきて魔石へと吸い込まれていく。魔石の発光が強くなっていき眩しくなり腕で光を遮った。

徐々に光が収まっていくので腕をどけると、彼女の手の上にイモムシが乗っかていた。

 

「この造魔が君と縁を結んだ子だ。この造魔と共に歩んでいけるか?」

 

俺に対してこれで決定していいかと尋ねてきているのだが、少し止まってしまった。選びなおしについて聞いていたが、自分はムシで大丈夫かと考えた。

 

イモムシに対してちょっかいをかけてみる。年を取ってからまともにムシに触っていないから、ここである程度触れたりすれば問題はないだろう。今でも飛びのいたり叫んだりしていないけど、無理なら選びなおしも考えないといけない。

 

顔っぽい部分や体を触るのとスベスベではあるがもちもちとした柔らかさがあった。さすがにリアルとは違うだろうが癖になりそうだった。触れると手に体をこすりつけるようだ。

 

「ギュギュー」

 

こうして触れ合ってみても変な拒否感はないから大丈夫そうだ。

 

「この子で大丈夫です。」

 

造魔が地面に落ちてこちらに向かってはってきた。俺のそばに来て見上げてくるが変な拒否感はない。

 

造魔が手の中から離れてから、先ほどのキャラが後ろに下がる。

 

「では次はこ」「の世界における、」「あなたと、造魔」「の名前を決めたまえ。」

 

「俺はうぃろう、造魔はだんご」「ギュー」

 

「わかりました。」「ではうぃろうにだんご、」「君たちをこれから向こ」「うで過ごすための拠点とな」「るホームに送る」「けどよ、この世界の常識につ」「いてここで調べてか」「ら行きますか?あとで」「確認することもできるが」

 

常識と言っているが注意事項みたいな感じだろう。内容はある程度知ってしておかないと、なにかあったさいに対応がわからないから確認していこう

 

「まず調べてからにします。」

 

「質問がある」「か、調べ終わりました」「ら呼べよ。」

 

周りにいたキャラが消えるとともに本が目の前に現れた。・・・ここでディスプレイとかではないのはこだわりかな?世界観守るなーと思わなくもない。

 

「これからよろしく、だんご」「ギュー」

 

座り込み自分の傍らにいるパートナーを膝の上にだんごを載せもちもちした。

 

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