ひとまず重要そうなところだけだが確認したところ、ゲーム上の注意として『3時間以上連続でゲームをすると強制ログアウト』『一度ログアウトしたら5分以上経過しないと再度ログインできない』
これはリアルの問題対策だよな。廃人なんかがぶっ続けでやって、脱水や下の問題とか健康問題も発生したし。
『暴力とみなされる行為』『PC、NPCへの過度な接触』『ほかのプレイヤーへの過度な誹謗中傷』『無断なスクリーンショットの撮影』
ここら辺は垢バン案件かな。暴力、セクハラ、恫喝に盗撮。本来なら当たり前のマナーについてだけどな。
他にはゲーム内容の説明がほとんどないな。
運営も思い切りのいいことをした。実際にゲーム内で何ができるのか、何が起こるのかはプレイヤー自身が確認してくださいって、システム情報はほとんど出してないからな。
せいぜいPVで造魔と仕事をしているキャラやホームで造魔と過ごしている映像。
ホームには種類があり、プレイヤーがいろいろ変えられるくらいか。
木こりや鍛冶に狩り、和式の館に洋館、はては水中にある神殿みたいのまであったからな。やりすぎとも感じるが水系統のアバターに造魔ならありかもしれないし。
「すいませーん。確認は終わったので、ホームに送ってくださーい。」
俺とだんごしかいない空間で声が響くと、先ほどのキャラ達がでてくる。
「確認はできましたか。で」「は、あなたをこれからホームに」「送るよ。そのホー」「ムから始まり」「の町へ行けるように」「なります。」
『では、この世界を楽しんでください。』
「どうもありがとうございました。」
頭を下げると俺たちの姿が光に包まれていきその空間から消えていった。
ホームに送られると、目の前には小さいながら家や庭がある。木や草があって柵に囲われていた。その光景に対して思わず言葉が出てしまった。
「ぼろっちい・・・えぇ、これはPV詐欺じゃないのか」「ギュギュ」
家もある庭もある、が木製の小屋で所々壁がはがれていたり窓にひびが入っている。庭に関しては整地されてなく雑草が我が物顔で占領していた。
プレイヤーがホームを変えられることは事前情報としてあったが、シンプルぐらいと考えていたらここまでぼろいとは思っていなかったな。むしろマイナススタートのようだ。
ひとまず、ホームの中を確認しようと歩いていく途中、だんごを気にして見ると庭の木や雑草へ向かっていった。徒歩くらいなら移動スピードに差はなさそうだった。
移動は気にしなくてすむことがわかりだんごを好きにさせて、そのままホームに入る。ドアも損傷があるなぁという感じだ。
中はぼろ床にぼろのベッド、クモの巣など手入れされていないことが分かった。
「とりあえず、ホームは後まわしだな。ベッドしかないけど何をするにも金が必要だし、いろいろと確認していくか。」
どこに座っても汚いから諦めてベッドの上に腰を下ろしてこれからのことを考える。
メニューを開いてみるとアイテムや造魔、スキル、GMコールなんかがある。
「所持金は5千ゴールド、物の相場がわからない以上は後で店を見て回って調べるしかないか。初期だから少ないんだろうけど」
造魔のステータス確認もしておこう。見比べないとスペックは何とも言えないけど。
名前:だんご
種族:イモムシ(幼) 成長率:0.8%
スキル:糸
「?攻撃や防御、HPとかがない?現状で確認できるスキルがないとかからか?」
だんごの種族はそのままイモムシとでている。
後ろに(幼)ということは現状は、子供みたいな状態と考えたほうがいいのか?成長率とあるが100%になるとどうなるんだ?」経験値ではないし、100%になれば大人になるってことか?すぐにサナギか?
ここら辺も街に出てから確認していくことだな。しかし何故成長率があがっているんだ?まだ何にも行動を起こしてはいないはずだ。
確認の為にだんごを探しに外に出てみる。庭にあった木の上でのんびりしていた。近づいて見てみると葉っぱを食べているだんごがいた。
「ギュプー?」
じっと見ていると首をかしげてくる。
成長率:0.9%
少しだけだが成長率が増えている。時間経過だからなのか、食事をとったからなのか、はたまたその両方なのか。
「まだ何もわからないか。さて、考えてばっかじゃ進まないし町に行ってみるしかないか。だんご、あんまり食べていないで外に行くよ」