第一話 楽園に足を踏み入れる放浪者
アサキムはある並行世界のとある惑星にたどり着いた。外観は内部にたどり着いたため一望はできないがそこは地球ではないところだと一目でわかることができた。何故なら住人は……尻尾が生えていたから。
「作られたものではなさそうだね」
尻尾に注目すればそれは時々動きを見せていた、揺れや風による動きとはまた別のものだった。アサキムが歩き回ってると住人から話しかけられた。
「お兄さん、どの惑星《ほし》から来たんだい?」
「僕は……地球からさ」
地球こそスフィアを得るのに最も都合が良い。他に母星と呼べるものもなかったためそういうことにした
「地球…今の王様と同じ惑星《ほし》か…」
「?…惑星の名前を教えて欲しい、どんな名を以て在るのかを」
住人「知らないでここに来たの?まさかアンタ……」
アサキムは住人に手を引っ張られた。その力は容易に離せない程に高く、そしてどこか酒場のような店の内部に連れられた。
「マスター、怪しいやつです。どうしますか?」
そこの店のマスターらしい人間が顔を出した。
「なぁにぃ、ほうどれどれ…」
老人に近いが気は良さそうだった。アサキムは例外かもしれないが。
「良くやった、行っていいぞ」
「はーい」
そして、アサキムはマスターに捕まった。
20分後~
「たどり着いたのは悪魔の惑星というわけか…」
「悪魔とはなんだね。デビルークだぞ」
「王族はほぼ中間に悪魔の名を冠している、逃れられないのさ、その認識からは」
マスターはアサキムを捕まえることはしなかった。
アサキムはマスターと会話する事によりこの惑星がどんな星なのか理解した、名前はデビルーク、かつて王の働きにより銀河大戦で支配者の座を勝ち取ったらしい。王様には娘が3人いたが現在3人とも1人の地球人と結婚して王位を継いだらしい、名前を結城リトという
「他にもたくさん女性がいるらしい」
「ハーレム……というわけか」
「その内の一人にもうすぐ子どもが生まれるんだってさ」
「誰に生命が宿ったのかわからないのか?」
マスターは首を横に振った
「王女でもないからあんまり知らないぞ」
「そうか、ならば僕は行こう。どこにいけばいいか分かりかけてきた」
「またこっちによって話でも聞かせてくれよ」
「再び巡り会うその時にまた」
アサキムは目で軽く一礼して店内を去った。
一方そのころ……宮殿内にて
「……ついに来ちゃったか…」
赤い髪でおさげが特徴の黒咲芽亜と呼ばれる女性はアサキムがこの世界に来訪したことが分かり半ばどうしようと悩み半ば興奮していた
「何が来たんですか?」
その声を聞いて一人の女性が降りてきた
「あ、お姉ちゃん、来ちゃったんだ…ついに、私と同じ力を持つものが」
「変身《トランス》ではなく?」
「そう。楽しみだなー、何を経験してるんだろう、何を背負ったりしてるんだろう、何を考えてんだろう、あっお姉ちゃんはその人に対して何もしなくて良いから」
「させませんよ、芽亜。最近のあなたがそんな風に知らない相手の事を考えるのはたいてい無事じゃすまない時じゃないですか、私が行きます」
「場所分かるの?」
芽亜がお姉ちゃんと呼んだ女性は足を止めた
「知ってるんですか?」
「多分黒くて鳥に変形しそうなロボット、目立つからルナティーク号で探せばスピード負けせずに捕まえられると思う。それ以上は分からない」
女性は芽亜のいる場所から去った
女性は急いだ、妹の安全を守るため、夫と呼べる人を侵入者などでわずらわせたくないために
「あっヤミねーちゃん」
突然声をかけてきたのはラズ・ベルゼブ・デビルーク、デビルーク第一王女と現在のデビルーク王の息子である
尻尾がないことと髪の色を除き外見は2人にそっくりだった
「ラズですか、私は今から忙しいんです。私の子供と遊んでてください」
「りょーかいまた今度遊ぼーぜ」
ラズは敬礼のポーズを取りその場を去った
「(遊ぶのも良いですけど勉強身についてるんでしょうか…)」
母親の頭の良さは継がずに産まれたようで問題を色々間違えたりしたのをヤミは思い出した、しかし5歳児に今嘆く必要はヤミには感じなかった
ヤミは急いで自身の宇宙船、もしくは相棒のいる場所に向かった
「誰だろうと私の家族には手出しさせません!!」
いかがでしたでしょうか、面白い、とか続き気になると思ってくれれば幸いです