急に参戦してくる奴がいるけどどんな奴かは読んでください
前回までのあらすじ
アサキムはスフィアを求めデビルーク星に舞い降りスフィアをその手につかむ、しかしアサキムは捕まりヤミの心は…
アサキムはシバリ杉に顔以外全て包まれた状態で捕まりザスティンから簡易な取り調べのようなものを受けていた、アサキムは自分が何者であるかなどをとりあえず話した
「アサキムと言ったな、別の銀河なら分かるが別の平行世界とは…マンガの中だけではないのか」
「そうだね…熟しなかっただけだろう、次元を飛び立つ翼が…黒咲芽亜なら既に知っていただろうけど」
「あのスフィアは全部で12個あると言うのか…」
「そう、12の鍵は全て僕の狩るべき獲物というわけさ」
「全て取ってどうしようと?」
「僕は…太極に至り無限獄からの解放を望む」
「正気を疑うな…本格的に捕まえた際にまずアイスの刑にしてしまっても…」
アイスを間を置かずに食べると頭が痛くなる、これを利用して尋問を行うという方法がどこかで流行った尋問方法である
「理解できない話を聞きそれで正気を疑うのは改めた方が良い」
確かにアサキムの目は嘘やデタラメを話す者の目ではなかった
「個人的な判断だがどちらにせよ、お前は野放しにはしておけん」
「何故かは問うまでもないけど…聞こう」
「リト殿の妻に刃を向けるという事はララ様やナナ様にモモ様ひいては我々に刃を向けるという事だ、それとお前はこれからも同じことをし続けるのだろう?そして目的のために不幸を呼ぶ…ナナ様や金色の闇のように親しい人間を失う悲しみを背負わせるわけにはいかない」
「君の言うことは正しい…それはそうと金色の闇はきっと今さらなる悲しみに包まれていることだろうね」
ザスティンは首を傾げた
「どういうことだ?」
アサキムはさっき「知りたがる山羊」の影響で見た出来事を話した、それを聞きザスティンはがく然とした
「そうか…そこまで主力を割いたはずはなかったのだが…」
「狙われたのは彼女の息子、突き動かしたのは彼女への恨みや妬みのようなものかもしれない」
「今、宮殿にいるはずのガーランド君は…どうなる?」
「あの使い方は僕でも知り得ない、どうなるかは僕にも分からない」
「ということはそれを確かめに行った金色の闇は下手をすれば…」
「彼女が自分を抑えられないならそれは彼女が人間である証左とも言えるし彼女は一人じゃないから抑えられるとも言える」
「ならば私は少し部下と連絡を取りつつお前を見張り待機しよう」
アサキムは疑問を口にする
「放っておいても良いのかい?」
「前に奴がダークネスとなった時私達のとった行動はモモ様達に阻まれた、だから今度はどうにもならないと判断した後に対処しようと思う」
「その選択…後悔しないと良いね」
宮殿内部~通路
「ガーランド…ガーランド…」
ヤミの目からは大粒の涙がこぼれ続けた
息子の死と自分が殺した人間の家族、それを隠した芽亜…そして芽亜の死
全てがひとまとまりに感情を揺さぶったためであった
「気分はどうだ?」
ヤミの目の前に現れたのは自分の息子を道連れにした男だった、その男を目にした瞬間ヤミの心の何かが弾ける
ヤミは自身の髪を変身《トランス》させその男の首をつかんだ
「ぐうっ」
男は苦しそうにうめき声をあげた、そんな中でもヤミにためらいはなかった
「返してください…ガーランドを…私達の息子を…返してください!」
「おやおや…それはお前にも言えることじゃないか?」
その発言の後男の肌は溶け黒と灰色の肉体で構成された人間と同じサイズのロボットとなった
「誰です?」
「ミラーとでも呼ぶと良い…そして本題だ、今さっきの男に変身してみて思ったが…お前のと同じ感情を宇宙にどれだけお前に感じている人間がいると思う?『弟を返せ』『兄を返せ』『妹を返せ』『姉を返せ』『父を返せ』『母を返せ』『息子を返せ』『娘を返せ』『恋人を返せ』『苦しい』『憎い』『悲しい』、お前が兵器として生きることを拒んでも…消せない」
「…………」
「あの男が行動に走っただけでお前が刻んだ伝説の分の犠牲は…多いだろうなぁ、一度惑星を切り裂いたんだから」
「やめてください」
「お前が覚醒した時、下手をすればお前の親しい友人達に憎まれていた…、破壊者としての運命と共に」
「何が言いたいんですか」
「つまりだ…兵器であろうと人間であろうとお前は憎しみから逃れられないという事だ」
「私は…殺したくて殺した訳では」
「なら聞くがなぜ殺さなければ生き残れない場に墜ちたときお前は殺した?自分の死を選ばなかった?殺し続けた?」
「ティアに…私は…」
「理由は何でもいい、お前は生きるために殺した、そうだろう?」
「私は…」
否定しようとした、だができなかった
「だがそれこそ我が主の新たな因子に相応しい、金色の闇…ユニクロン様の因子となれ」
そう発言した時リトが駆け寄ってきた
「ヤミーーーーー」
「騎士の到着か、だがどうにもなるまい」
「……」
「誰かいるのか?」
ヤミの目つきにリトは何かを察し辺りを見回した、だがどこにも誰かはいなかった、とりあえずリトはヤミの手を握った
「ヤミ、俺がついてるから」
「リトさん…ごめんなさい」
「気にすんなよ…ヤミのせいじゃ」
「いいえ…私のせいです」
ヤミはきっぱりと言い放った
「私はどうして殺し屋になったんでしょうね」
「俺や美柑に出会うため…てのはちょっと格好つけすぎか、あいつにはその辺感謝だな」
「美柑……どこに行ったんでしょうね」
「探してるんだけど…分からない」
突然ミラーはしゃべりだす
「ああ、良いことを教えてやるよ…お前の息子を返せと言ったな…実は俺達もそう思ってたのさ」
「どういうことですか?」
「(俺は聞こえないけどヤミだけに聞こえてる…?)」
「お前の息子もなかなかユニクロン様に近いものを持っていた、そちらに取り憑いておいて因子にするのも良かったがあの出来事が起こった…残念とはこのことだ」
「……」
「(満ちてきたな)」
ヤミは怒った、息子を利用しようとしていたと何の悪びれもなく発言したミラーに対して
「許せません…」
「待っていた、その時を」
ミラーはヤミの体の中に入り込んだ
「…何を?」
「やはり人の憎しみもトランスフォーマーの憎しみも大差がない、そしてユニクロン様…私の残留思念もここまでです、後は尖兵を手に入れることしかできませんがよろしくお願いします」
そしてヤミは急に翼を生やしどこかに飛んだ
「どうしたんだヤミ、待て!?」
リトはヤミを捕まえようと自分も飛んだ
しかし、ヤミの足に届かずリトは落ち始めた
しばらく空中を泳ぐことによって切り抜けようとしたがダメだった
「あーー!!」
下の階の床に激突するその時植物の弦が絡まりリトは助かった
「助かった…ありがとう、モモ」
「お役に立てて何よりです」
「(ヤミ…待ってろ…)」
一方そのころ…
「星が急にやって来た」
「銀河ニュースで何も言ってなかったぞ?」
兵士たちの騒々しさが増した
「慌てるな、交信からだ」
「何が起こっている?」
「何か惑星の形をしたものが来ている…」
「特徴は目にすることは出来る?」
「特徴は…」
ザスティンは指を差した、その方向を見ると人工的な惑星が一つ在った、橙色と灰色を基調とし人工的な角を生やしフラフープのように環があった
「星帝…ユニクロン…」
宮殿内部~
「うっ…」
ネメシスはその場に倒れ伏した
「私はいったい…」
どうなるんだろう…何かの入れ物にされかけている事は分かった
「おい、どうした」
兵士が駆け寄って来る、何も知らずただ犠牲となりに
「来るな、今の私に近づくと…」
「苦しそうだぞ、お前」
その瞬間、ネメシスの目は赤く染まる…
ここまで読んでくれてありがとうございます、面白いと思ってくれたら嬉しいです。
次回
ついに動き出すユニクロン
「暴走ーきき」