スーパーロボット大戦Z 辺獄編   作:レゴシティの猫

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 皆さんこんにちは(?)
 今回は投稿して一周年経った記念で一つ番外編でもやってみようかと考えついたのでやってみました、ネタバレが嫌な方はトランス・スラッシュからデンジャラス・ビームまで頑張って見ないようにしてください


番外編
一周年突破記念 前日譚、ある子供の半日


 これはアサキムがこの世界に来訪する数ヶ月前の話…

 宇宙は目立った争いも特になく平穏な日々だった

 そんな中…

 デビルーク星の王様のお住まいになる宮殿にて

 「まずいぞ…」

 宮殿の中で少年は一人道に迷っていた、名前は真、九条凛の息子であるため九条真という名前である

 何故かと聞かれれば異母姉のミミ・ディア・デビルークと風夏と異母妹、異母弟達と鬼ごっこをしてたからとしか答えられない、名字に関しては一応母方の性で名字をつける事になっている。理由はよく分からないがまあそういうものと真は考えている、時々会話する天からの声もそれで良いとの事だった、その時天からの声の言葉から哀れみと羨みの両方を感じた

 「母上と唯さんからしかられるぞ!?」

 鬼ごっこ自体の事ではなくデパートを軽く超える広さの宮殿を目の届かない所までうろつく事と運動用の施設でもないのに走り回る事で(特に唯さんから)怒られそうだった、さらにまずい事に窓から外を見ると門限が近いような

 「待てよ、唯さんは父上とお医者さんの所に行くんだったっけ」

 叱ってくる人達の中で特に厳しいのがいないのは心が救われる、きっと、多分、唯さんはおめでたというお腹に子供がいる状態なのかもしれない

 「弟かな~?妹かな~?」

 考えてもきりがないので深呼吸してリラックスしてから道なりに進んだ

 遠くまで来たのはミミにタッチされるのを恐れての事だった、デビルーク星のものすごく強い王様の孫娘であるためかめちゃくちゃ速い、堅い、強い、(地球年齢換算)6歳の時岩盤を割ったとも聞く。遊びとはいえそんな異母姉に標的にされるのは少し危険だった。他の妹達の事を考えればチクリチクリと何かが痛むがそれはそれである

 「九条真語録その15!遊びこそ全力でやるのさ!!」

 という事で今日もこれからもスタンス自体は変わらないだろう、番号と語録内容については天の声と相談して決めた、15番目は開いてるそうだ

 まあどうせ門限まで間に合わないからととりあえず真は歩きながら母親達の対応を予想してパターン別で考えてみた

 「母上、父上、ヤミさん、ナナ様、セリーヌの姉上は普通に叱ってくると考えて良さそう、優しく諭してくれそうなのが春菜さんと『僕達のママ』であるララ様、ああ…春菜さんは半々か、笑いながら圧を感じさせてくるのがモモ様とルン様、芽亜さんにネメシスさんはいつも僕達より帰るのが遅いから考えなくても良いか」

 何故王妃であるララを『僕達のママ』と真は言うのか、それは自分との血のつながりがなくてもリトの子であるなら自分の子と同然と言わんばかりに可愛がってくれるからであった、他の父親の嫁も優しくしてくれるが彼女は際立っていた

 話は戻るがやはり一番痛い雷を落としてくるのが唯さんだった、そもそも門限作ったのは彼女だ

 「門限自体は必要かもしれないけどテンプレすぎる」

時間帯だった

 本当に唯さんが病院に行ったのは好都合だった、最近真は叱られている最中彼女の怒った顔にも美しさを感じ始めてしまい

 「やめてください目覚めてしまいます」

と言いかけてしまった事もあった

 「まだ小学校入学したばかりだしそんな事考えないようにしないと」

 それにしても宮殿は子供には広すぎる、あまり遠くに行ってうろうろしてはいけないと言われるがごもっともかもしれない。連絡を入れるには必要なものが近くにない、扱わせてくれる年齢にないのもまた事実。いっそのこと兵士かそれ以外でここで働いている人に見つかって案内してもらうのが良いのかもしれないと思ってはいる、だがさっきから誰とも遭遇していない、誰の気配もないし誰の話し声も聞こえない、靴の音も聞こえない

 「微妙な時間帯なのかな?」

 もしくはあまり人の通らない場所…真は辺りを見回した。埃はないから掃除自体は行き届いている、むしろ自分が歩き回る事で汚れてしまうような感覚すら覚える

 よく見れば上に網目状の金属製の板に引っ張れそうな部分が一つあった

 「あ、ダクトだ」

 真が母親からの剣の指導や勉強や外で遊ぶとかをくぐり抜けた後でやっているゲームに似たようなものがあった、もしかしたら回り道となり姉妹達の元に戻れるかもしれない

 幸い低い位置にあるので小学一年の真でも調べられた、まず引っ張れそうな部分を指で引っ掛けて力を込めた、割と重くいくら力を振り絞っても開きそうな感覚はない

 「ええ…」

 また同じような所をさまようのは勘弁して欲しい、と思ってダクトの下部分を見たらそこに開けそうな所がまた一つ

 「ものは試しということで、えーい」

 先程は上の出っ張りを下に引っ張ったが今度は下の出っ張りを上に引っ張った

 さっきと違い簡単に開いた、中を覗くと四角形でホフクで行けば通れそうだった。危険は感じたらすぐ戻る予定にした、例えば真っ直ぐ上に続いたり真っ直ぐ下に続く場合

 一度やってみたい事をしながらダクトを通る事にした

 「カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ」

 父親の嫌いなアイツの真似をしてみた、見られれば知人のほぼ全員からどん引きされるのは目に見えるのでこんなタイミングでしか試せなさそうだった、進むごとに光は遠のき暗くなった

 「カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ………………疲れた」

 延々と同じ言葉だけを間を置かずに連呼するのはさすがに疲れる、それでも鳴き声だけでなく速度も頑張って真似をしてみたのでかなりの距離を行けたのではないかと思う真であった

 それから三十七分後…

 やっと光が差し込んできたと思えば下からだった、下に床が見え、そこから降りればどこかにたどり着けるのが分かる

 少しばかり覗いてみた、もしかしたら母親達が自分を探してるのが見えたりしてと少し期待も混じえつつ

 そこはどこかの格納庫みたいな場所で白衣を着ている科学者のような人がうろついているのが見えた

 「あの人に案内してもらお」

 真はダクトの隙間の開いた部分をドアをノックする感覚で手の甲を使って叩き始めた、科学者はびっくりして辺りを左、右と見回した。だがそこには誰もいないので科学者は首を傾げた、手が痛いので後一回が限度。今度は思いっきり叩いた、今度は科学者と目があった、科学者は真を凝視した後どこかへ行った。髪型をじっと見つめられたような気がしたので真は髪を撫でた。このまま伸ばしていっていつか母親のようにポニーテールにするのも悪くないと真は考えている。しばらくして…青紫に近い色を基調とした衣服を身にまとった一人の女性がダクト近辺まで翼を生やし飛んでやってきた、急に翼を生やすような芸当ができる人間を真は3人程知っている

 「あれ、真君じゃん」

 「芽亜さん!?」

 彼女の名前は黒咲芽亜、父親の嫁達の一人であった。彼女と父親であるリトがあまりべったりしている所を見ていないので真にとっては父親の嫁の一人ではなく近所に住むお姉さんといった印象だった。見れる時間帯じゃないだけだろうと結論づけられるのはまた後の話。へそが見えてしまうような露出度の高い今も着ている普段着は腹は大丈夫なのかといつも真は疑問に思う

 芽亜は真にバックするよう促し、真が後ろに下がるのを確認するとダクトの隙間が見える部分を髪を変身させてから切り裂いて穴を開けた

 「うそー!?」

 突然目の前に刃物が生えるようにやってくるのはなんだかきつい

 「大丈夫だよ、ほら、おいで」

 芽亜はにっこりと笑い両手を掲げておいでおいでと合図を送った、真はダイブしてそのまま抱っこしてもらう体勢になった、何がとは言わないが柔らかい感触がした、そういえば抱っこをしてもらうなんて一年ぶりだったなと思い出す真だった

 芽亜はゆっくり床に着地してから真を下ろした

 「ところで、なんであそこから来たの?」

 「それは…あはは…」

 真は経緯を説明した

 「んじゃちょっとこっち」

 芽亜は何もない方向を指差し、真にそちらを向くよう促し、ケータイを用意した

 「はい、チーズ」

 一緒に写真を撮った、一応真はポーズを取った

 その後芽亜はケータイを操作しだした、飛び跳ねて見てみるとこう書いてあった

 『真君、確保』

 写真も添えられていて、応答が来たようだった

 「いったいどこだ、か…仕方ないか、ヤミお姉ちゃんしか見せてないし…あ、『あそこですか、私が行きます』、ヤバ『私が連れて帰るから待ってて』、と」

 芽亜はメッセージを打ち終わった後にケータイをしまった

 「真君、私とママ達の所に帰ろう」

 「分かりました、けどここって一体…というかあれは…」

 芽亜に抱っこされた後見えたが二足歩行型の大きなロボットが一体色々と調整されているようだった、全体は赤色で女性型のような細身のフォルム、かつ純白の翼があり頭に山羊の角とかがついていた

 「気になる?なんだかヤミお姉ちゃんより食いつきがいい感じ、素敵!!けど男の子って別のやつが好きなのかな」

 真はコクリと頷いた、もっとゴツゴツしてて乗り物感を感じて力強いのが好みだった。人はそれを勇者と言うだろう

 「まあいっか、このロボットは『カプリコー・ネフェシュ』って名前なの」

 いかにも山羊っぽい頭だからカプリコーと名付けたくなるのは分かるが

 「ネフェシュって何ですか?」

 「魂って意味だったかな…これ作るまでに色々あってね、魂は一緒にいようって言葉を込めてつけたの」

 誰かに何かがあったのだと軽く言われた気がした、聞いてはいけないと思いその事を詳しく聞きはしなかった

 「真君はどんな攻撃ができるか見てみたい?」

 何かのスイッチを入れてしまったみたいだった

 「その…大丈夫です?」

 時間とか時間とか時間とか

 「数分しかかからないから平気平気」

 「見てみます」

 そして芽亜に案内され真は一台のコンピューターのある場所に向かった

 「これは?…」

 「シミュレーターだよ、あんまりあれおおっぴらに動かせないしね」

 とりあえず真はその辺のボタンが押そうとしてみた

 「待った、モード切り替えるから」

 芽亜は慌てて真を止めてコンピューターをいじった

 「じゃあいくよ、ポチッと」

 なにかのシミュレーションゲームのような画面に切り替わった、カプリコー・ネフェシュの頭部と何か戦艦のようなものの先っぽが表示された

 「今から表示されるのは使えるやつといつかできたらいいなってやつだよ、一部名前だけかもしれないけど」

 

トランス・スラッシュ

 

 芽亜「はぁっ」

 カプリコー・ネフェシュの手が刃物になり戦艦を切り裂いた

 ダミー「……………………」

 戦艦はHPが0になったので爆発した

 

 「なんだか芽亜さんみたいですね」

 変身(トランス)…体の一部を変化させる能力…だが刃物に変化させるパターンしか見ていない。初めて見た時は物心ついた時に自己紹介がてら見せてもらってだったような気がする、無論刃物とかに変えるので見せてもらう時は母親の後ろに隠れてからだったが

 「そりゃそうだよ、だって私のナノマシン使ってるんだし」

 「……へ?」

 ナノマシン…メカの修復やあれこれに役立つ物で、マンガでやアニメでよく目にはする設定だった、芽亜の体内にナノマシンが有るのは知らなかったが

 「献血する感覚で私のナノマシンを採ってあれ用に培養したんだ、使えるようにできたのは私たちを作った人達の残党がデビルーク軍の科学者達の中に紛れ込んでいたからかな」

 芽亜はさらりと重要な事を言った…気がした

 「苦労したよ、暇を作って…王族以外結構暇だけど、個人で組織の跡地巡って残った資料漁ったり銀河警察に侵入して聞き出したり…まああの過去の妄念に聞くのは間違いだったからお姉ちゃんや弟のためにもついでにグッバイフォーエバーしたけど」

 「ええ…」

 真は驚いた、何故自分にそこまでしゃべるのか

 「ああ…これヤミお姉ちゃんとティアーユ・ルナティークには内緒ね、顔合わせてないからまだ良いけどそいつらを見られたら一悶着ありそうでさ」

 ティアーユ・ルナティークはヤミの……肉親?そうとは言ってなかったような気もするし天の声も何か言っていた気がするが、それはそれとしてヤミは名字としてルナティークを名乗っていた、名字もある方が良いとのことらしい

 子供心にも分かる、内緒とは言っているが子供には、違う、子供だからこそ内緒話というものを話してしまいたくなる。自分が痛い目を見ない限り…もしかしたら彼女は心のどこかで話される事を望んでいるのかもしれない、彼女の眼差しはいくらか期待に満ちていた、真が母親におもちゃをねだる時の目線に似ていたから良く分かる

 「というかいたんですか?弟とか、父上もヤミさんも誰もそんな事一言も言いませんでしたけど」

 何故か知らないが違和感を感じた

 「先輩もヤミお姉ちゃんも知らなかったから、仕方ないよ。ネメちゃんはそいつをデータで見てたから知ってたけど初めて見たときより肉体的に若返ってたせいで初見じゃ気づけなかったらしいし、それにそいつ感動の再会の時は呆れたくなるくらい何も知らない「人間」で、自分が兵器として生まれた事を全く分かってなかった。まあ私もそいつ知らなかったけど…ネメちゃんとナナちゃんと相談してそいつの事は他人のフリをしようって事にしたよ、何かあって能力が使えなくなってるみたいできっかけがないと一生能力が使えなさそうだし、使えない事には色々言っても分からないだろうし」

 「次行きましょう」

 話が長すぎて理解できるかどうか分からない域に入ってきた

  

デンジャラス・ビーム

 

 芽亜「とっておきだよ、デンジャラス・ビ(↑)ーム!!」

 カプリコー・ネフェシュの尻尾から威力の強そうな太い光線が発射された

 ダミー「……………」

 光線が直撃している戦艦にカプリコー・ネフェシュは光線に当たらないように近づいて尻尾で一刀両断した

 

 「ララ様達なんとか星人がモチーフですかね」

 昔話程度には聞いていた、デビルーク人は尻尾からビームを出せるとか、王妃のビームの威力はすごかったとかどうとか

 「正解、でもエネルギー消費量までデビルーク人に倣ってしまったのがキツい所かな」

 

精神照射(サイコ・シャワー)

 

 芽亜「教えて欲しいな…君の全てを」

 この時だけ画面が変わらないせいでよくわからないが大量に緑色の粒子が散布されている事だけは分かった、他の武装とは種類が違うのか

 

 「本当はもっとギミックあるんだけどね、『キュリオス・ウィング』って名付けた翼を変質させたりとか」

 「この攻撃で何がしたかったんですか?」

 ダメージを与えている感じがする一手ではなかった

 「情報収集、後デバフ」

 「はぁ」

 もっと派手な技はないのだろうか、剣による大振りの一刀両断…など

 

ファントム・リリーヴ

 

 芽亜「私流の火焔の術、見たい?」

 カプリコー・ネフェシュの両方の手のひらに魔法陣のようなものが浮かび上がると、それを敵に向かって掲げた。すると緑と赤が混じった炎の球が連続で飛び出した

 芽亜「これだけじゃないんだよ」

 敵の戦艦が炎の球に燃やされている間にいつの間にかカプリコー・ネフェシュは後ろから戦艦に飛んでから落下するように近づき、

 芽亜「いっけぇー!!」

 敵の戦艦の上に手を乗せ、魔法陣のようなものが手のひらに浮かぶと雷が放たれた

 ダミー「……………………………」

 芽亜「じゃあね」

 攻撃の後カプリコー・ネフェシュはバック転を行い、戦艦から引くと人差し指と中指を立てた状態で頭を小突いてのあいさつを行った

 

 「いったいなんですか?この技」

 明らかに他の攻撃と何かが違ってたような気がする

 「………魔法とか魔術とか」

 「マジですか」

 魔法とかはアニメや漫画でしか聞いた事がない

 「そんなものないって思うかもしれないけど、あるかないか、その狭間で揺れ動くものは確かめたくなる。そういった感情が私にこれを習得させたのかも、「知りたがる山羊」の力でね」

 急に専門用語が出てきたので何を言っているのか分からなくなってきた

 「分からないって顔だね、真君なら大人になる頃には分かるから安心して」

 「僕だけですか?ミミ、風夏の姉上や他の妹、弟は?」

 「うん、そうだよ」

 姉や妹にではなく自分は分かる用語…いったいどういう事なのか見当もつかなかった

 「次行こう、これが最後だし」

 

ワールド・オブ・ナイトメア

 

 何も画面が変わる事はなく精神照射のように画面を変える事なく攻撃する武装でもない

 「何も出ませんよ」

 「あーしまった、これは使えないみたい、まだそこまでのステージに至れてないのか何か足りないのか」

 「ステージ?」

 武装使うのにステージが関係あるなんてそんなもの聞いた事がない

 「だから今日はおしまい、さて、戻ろっか」

 芽亜はコンピューターをいじって画面を暗くしたあとしゃがんだ

 「じゃあ、乗って」

 今度は芽亜におんぶをしてもらった、母上達におんぶしてもらったのも何年ぶりだろうか?と考えていると

 「別に遠慮しなくてもいいよー、おいでおいで」

と甘く、優しい声が聞こえてきた

 「(ララ様の声が…幻聴!?)」

 「目はつぶってて、大丈夫だよ…私を信じて、行くよ」

 真はとりあえず目をつぶり芽亜にしがみついた

 目をつぶっていたからそれから先はよく分かっていない、ただ、空気の冷たさが突風のように肌に当たり謎の浮遊感を感じ、そしていつの間にか彼女に背負われている内に眠ってしまった

 「ははは…寝ちゃったんだ、おやすみ………真君じゃない真君がさっきのを見てたら攻撃の原理分かるようになったかな?」

 真には聞こえなかった。ダクトを通るなんて事をするから疲れてしまったのだろうか?芽亜の背中に寄る事で安心してしまったのだろうか?いずれにしろ…目覚めたのは次の朝だった

 「おはよー、真」

 「まさかの姉上か、予想外だよ」

 声をかけたのは異母姉のミミだった、ピンクの長い髪が相変わらず触り心地の良さそうだった。父親も母親も同じはずの彼女の弟のラズが紫の髪なのは不思議なものだ

 「え、何の事?」

 「何でもないでーす」

 「まあいいや、昨日は何してたの?」

 真はミミに問われるまま昨日の出来事を話した、ロボとその武装の紹介の時に言われた事は抜きにして

 「真も大変だったんだね、私も妹たちと他の人達とママ達に呼びかけて」

 「……………………ごめんなさい」

 「謝らなくていいよ、だから真も私の事怖がらないで欲しいな」

 「言うほど怖がってたかな?」

 彼女は強い、速い、頭も良い、おまけにかわいさもかなり…怖いというような感情は湧いてこないはずだ、ただ必ず負けるくらいで…それで警戒するのもまた恐怖につながるのかもしれない

 「私が鬼になる時また遠くに行かれるかもって考えてだしたら…一緒に遊べないじゃん」

 ミミは一目で分かるほどしょんぼりとしていた

 「次からは鬼ごっこ以外にしましょう、姉上」

 「うん、そうする」

 真のお腹は音を立てた

 「お腹空いてきたな、姉上はもう食べた?」

 「2時間前に食べたんだ、おいしかったよ」

 「……………」

 このままでは、夕ご飯に朝ご飯、両方抜く事になる。いつもご飯を食べる所にダッシュで行きたいがお腹が空いて動けない

 「はい、ママが真君にこれを渡してって」

 渡されたのは、一つの弁当だった

 「これは…」

 「ママ達が作ったんだって」

 危険かもしれない、宇宙では王様だから嫁達がたくさんいても普通という事になってるいるらしい。婿養子でハーレムってなんや、まあラブコメハーレムものにツッコミ入れるのは野暮かと言ってくる天の声もあるが…そこはさておき、王様の嫁と聞き料理が上手いとはたして連想できるだろうか?真はできない。上手いと仮定しても彼女達が料理をしている所は見たことがないのでブランクとかありそうな気がした、叔母である美柑が関わってたなら昔振る舞ってくれた事を覚えてる分安心だったが

 その時目線がたくさん真に向いているのが分かった、目線を感じた方向を見ると部屋の入り口に不思議な跳ね方をしたピンクの髪が2つと金、紺、赤、焦げた茶色とカラフルにドアから見えていた、わざとなんだろうかと真は疑問に思った

 「真?」

 「嫌…なんでも。ありがとう姉上」

 真はミミから弁当を受け取った、扉からの目線が喜びのそれに変わっていったのを感じつつ

 妹たち(一括り)にも色々と言わなければいけない、だがそれは食べてからの話だ。今は食べなければ

 

 これはアサキムがこの世界に来訪する数カ月前の話…




 いかがでしたか?思いつきで書いてみましたが面白いと思ってもらえれば幸いです。
 二周年の記念には期待しないでください、それはそうと誰とは言わないがあのポジションは羨ましく思えてきた
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