スーパーロボット大戦Z 辺獄編   作:レゴシティの猫

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皆さんこんにちは(?)
新章、スタートします。新章記念で描写変えてみました
To LOVEるの結城美柑が好きな方はブラウザをバックしてこの章は見ないでください
アサキムの二十三話での出番は序盤と最後です


堕ちた果実編
第二十三話 舞い降りる者達


 “なぜ、こうなってしまったのだろう。自分はただ、欲しいものを掴みたかった。掴めると思えてしまった、そして行動に移したんだった

 覚悟はしていた、それは許される事ではないとは分かりきっていたから。そう、覚悟はしていたはずだった。だが甘かった、代償は予想とは違った方向から受ける羽目になった、謝って許されるだろうか?嫌、許されないからこそなのだろう…許されないから…今自分はここにいる

 そんな風になってしまうのは、自分のせいなのだろうか?自分だけのせいだろうか?

……運命だったと言い聞かせる事で心の平穏を少しでも保とうとする自分がいる、そんな自分に吐き気もしなくもない”

 

 ユニクロンが動かなくなって一週間後~

 その日の地球は空が雲に覆われていた、それはこれから雨でも降るのではないかと懸念させるには充分な程暗く重い灰色だった

 そんな天気と重なるかのように沈痛な面持ちでララの発明品で分身したリトは会議に出たりユニクロンに警戒している自分や王族を除いて無理にでもついていくと豪語するヤミと動ける妻達を引き連れてとある建物の扉の前に立った、てっぺんにある十字架、傘のように上から覆うような屋根でなく瓦などは一切使われていないので傍目でそこが教会に関わる場所と分かる見た目であった。そこは彩南町から新幹線で一時間程移動するぐらい距離のある場所の町のはずれにあった。そこには知人の親戚も知己もいるという情報もなく本来ならそこに行く理由は何一つない

 理由は、ナナが言った言葉にあった

 「美柑は…もうこの世にはいない」

 その日、それを聞いた誰もが最初唖然とした表情だった。そしてナナはその言葉のいきさつを語った

 

 行方不明になった美柑を色々な星に行っているが一向につかめない手がかり、ナナは途方に暮れ少し休むかとベンチに腰掛けた。その時一匹のカラスが電柱から降りて地面をきょろきょろと見回していた

 「見ないやつだな、なにしてんだ?」

 「決まってるだろう?ゴミ箱を漁りに来てるんだ」

 そのカラスの言葉は一般人には「カー」としか聞こえてない、ナナの母親からの遺伝で動物と心を通わせる能力ゆえだった

 「そっか…!!」

 ナナはこのカラスに聞いてみようと思いついた、二年程前から行方不明の結城美柑について何か知っていないかを。ネットの情報では見つけきれなかったし他の星にはいないという結論だった

が、ナナは即座に一つの写真を取り出しカラスに問いかけた

 「なぁ、お前はこんな人間を見たことはないか?ここ数年での情報を知りたいんだ」

 そのカラスは写真を見て

 「知ってる、そいつの顔を見てからはあの辺りの残飯のレベルが上がったんだ」

と至福の表情を浮かべながらカラスは呟いた

 手応えを感じたナナは身を乗り出して聞いた

 「本当か?それはどこだ?」

 「知りたいか?なら案内してやるよ、ついて来れたら」

 そう言うとカラスは飛んだ、そして彩南町とはまた別の方向に向かった、人をまともに案内させる気のないカラスだとナナは思った

 「だがなめるなよ、こっちだって飛べるんだからな」

 その言葉を聞いて振り向いたカラスはナナが空を飛ぶのを見て焦りつつ逃げ出すようにカラスは速度を上げた

 カラスをナナが追いかける、それを日が暮れるほど続けているとカラスが空から降りて着地した

 「ここか?」

 「ああ、用があるなら済ましてくんな、飯食うから」

 「ありがとな」

 カラスにまたねという意味を込めて手を振り、ナナは進んだ

 進んだ先に目に付いた人に聞き込んでナナは情報を得た、そうだ。その人の言う人物は写真と同じ顔かつとった対象と同じ名前と何から何まで一致していた、一年半程前だそうだ

 

 それだけを信じる根拠にはできなかったが三日前九条凛が天条院邸で現状についての相談をしてい時、それはやってきた

 「!?沙姫、動くな」

 「ええ」

 九条凛と天条院沙姫の間に横から剣が飛んできた、こちらから動かなかったため壁に刺さるだけで人に対する危害はなかったがそれはフェンシング用の剣の刃の部分を細く硬くしてさながらレイピアのようだった、ただし文が縛りつけてあり、それはきっと矢文の役割を果たしていたのだと言える

 刺さった剣の方向、吹いてきた風の向きから飛んできた方角は分かったがそこを確かめてももう誰もいない、警報を鳴らして一定時間が経過しても何の手がかりも見つからないためその縛りつけてあった手紙を凛は読んだ

 「内容は、ふむ…『いつか君達がゆくであろう教会は救われぬ御霊が在り、呪いという祝福を授けている。子供や命を宿す身体を近づけてはいけない』」

 凛はふざけているとその時は一蹴した、行くような事情は特になく、固有名詞がない以上それの場所がどこかも分からずにいる。また一種の脅しともとれる内容はその種類の施設への妨害とも取れなくもない  

 とりあえず沙姫がその手紙を預かり、処分する事にし凛はデビルーク星に帰還した、その時手紙の意味が分かった

 

 子供達や古手川唯には彼らにとっての祖父達の家や彼女の実家に待機してもらっていた、祖父達の邪魔をしてないか心配だったがここは大丈夫だと高をくくってみる。リトにとっての父親と母親はもうナナに教えてもらっていったそうだ。彼女に説明すると非常識だが仕方ないと了承してくれた、彼女のために3人に分身しておくべきだったと今更ながら後悔している、分身しすぎると能力が落ちるからあんまりしてはいけないというのも分かってはいるが

 リトは妻達の表情をちらりと見た、彼女達はこくりと頷いた。おそらくいつでもいいといった意味だと感じたのでリトは扉を開けた

 内壁はほぼ白一色であり、右奥にパイプオルガンが備わっておりご自由に座ってくださいと言わんばかりにベンチもたくさん並べられていた、絨毯が敷かれており革靴でも床の硬さの変化を感じられた

 光っているシャンデリアを手前から奥に見ていると左の奥にある扉から一人の女性が現れた、筆のスミのように黒く首元ほど伸びた髪、紫にも映る瞳にいわゆるシスターの着るような服装を着ておりリト達より年下のようでまだ少女のような雰囲気を放っていた

 女性はリト達に気がつくとすぐに駆け寄り、その場にいた凛はそれを見てとっさにリトを羽交い締めにした

 「ぐはっ!?」

 「悪く思うな、保険だ」

 女性はそのやりとりを見て警戒したのか少し後ずさりした

 凛に捕まったリトはその態勢で本題に入った

 「怖がらせてごめん、けど聞いてみたかったんだ。美柑は本当に…」

 それを聞いて女性は口を開けて手で塞いだ

 「師匠とはどういったご関係で…?」

 「俺は結城リト、美柑の兄だ」

 女性は目線を下に行き、しきりにリト達と目が合う事を避けようとしていた

 「それで…」

 「はい…師匠はもう」

 その場にいる一同の空気が一瞬で重くなった、やはり伝聞とはいえ人が死んだと聞かされるのはつらい

 「ついて来てください」

 「ああ…うん、えーと…」

 「美奈子、秋月美奈子です。この辺りでは秋ナスってあだ名で呼ばれてます」

 美奈子の案内の元一同は進んだ、左奥の扉を出てさらに左。扉を開けるとそこは墓地だった、周りは緑が生い茂り鉄柵が壁となり下に注目しなければ庭の一つと言えるようだった

 美奈子はそこにある墓一つを指差し

 「あれです」

と指差した

 墓には

 「結城美柑、ここに眠る」

と書かれてあった

 すぐにその墓碑に駆け寄り手でそれに触れた、なめらかな感触と冷たさが手のひらから伝わってくる

 「ウウっ」

 呻きがつい漏れ出てしまった、この中に美柑がいるのかと思うだけで胸が痛くなってきた

 「リト君」

 後ろから声をかけたのは春菜だった

 「これ…」

 春菜は花束を渡してきた、リトはこっくりと頷いてそれを受け取り美柑の墓の前に置いた

 それをタイミングとし一同は黙祷を始めた、目に映るのは在りし日の美柑との思い出。料理を作る彼女、たい焼きを食べる彼女、毎度の事トラブルに巻き込まれる彼女、思い出すごとに疑念が深まってきた。何故、彼女が死なねばならなかったのか?やっと見つかったと思えば結果がこうとは誰も思いたくなかった、と考えていると前が見えなくなってきた

 「美柑…」

 ヤミはぼそりと呟いた

 黙祷を終えた後美奈子は唐突に語り出す

 「師匠とは数ヶ月ぐらいしか一緒にいれなかったけど色々教わりました、料理の事とか」

 「話…聞かせてくれないかな?」

 リトの問いに美奈子ははい、と頷いた

 墓前から戻る一同の前に神父の服を着た男性が現れた、年はおそらく五十代に近く、丸い顔立ちで薄く生えた白髪混じりの茶髪で顎から髭を生やしていた

 「神父」

 美奈子は男をそう呼んだ

 「…人が来ているぞい、デビルーク王はいるかと聞いておるがさあぱり分からん」

 「本当ですか?」

 リトは身を乗り出して聞いた

 「ああ、もしやお主が?」

 「どこにいるんです?」

 「聖堂じゃ」

 先ほど来た場所だった、距離としてはそこまでないが急いでその場所へ行った

 聖堂の椅子に男は女性と共に座っていた。男には見覚えがあった、白を基調とした私服ではあったがあまり類を見ないツンツンとした銀髪

 「シロ?」

 それを聞いて男は立ち上がり、リトの方を向いた

 「こんにちは、デビルーク王、リトさんの方が良いのか?」

 シロは銀河警察の人間…だった、ヤミの事で自分達と揉めてそれが原因で離職させられたともっぱらの噂だった、その後何でも屋のような事をしているとも

 「ああ、けど何で」

 「色変わってるけどルナティーク号が地球に向かってるのを見たんだ、だから気になって追いかけてみた。こんな時にここまで来る理由とか知りたいから」

 その言葉は内容とは裏腹に責めている訳でもないような淡々とした口調だった

 「実はな…」

 リトは事情を説明した、シロと女性は驚きのあまり口を開けて驚いていた

 「そうか…」

 シロは自分の周りに起きた出来事のように沈んだ口振りで呟いた

 「死因は!?何か言ってたか?」

 「分からない」

 そういえば何でそうなったか…までは何も言ってこなかった

 「……」

 シロは考えているのか黙り込んだ、元とはいえ銀河警察の一員だった人間だから仕方のない事かもしれないがあんまりそういう話題には入りたくなかった

 疲れたのかもしれない、何か病気あったのかとか誰がやった…とかどうやって…とか何故…とか実際考えるとキリがない、そう考えているとシロの隣にいた女性がシロの頬を引っ張った

 「チヨ、痛い」

 「シロ、その辺にしといたら?」

 「……無神経だった」

 シロは軽く会釈するように頭を下げた

 「謝る程の事でもないけど、これからどうするんだ?」

 「そっちの耳に障らないように聞き込みを始めるようかとは思うが」

 「そ、そうか…あ」

 リトがドアの隙間を覗いた時、雨が降り出してきた。勢いはよくは分からないが音を立てる程にいずれなるかもしれない

 「傘とか持ってきてるか?」

 シロとチヨはお互いの顔をしばらく見てリトの方を向いてから顔と手を横に振った

 「あー、じゃあここの人達には言っておくから少しここにいる?」

 「さんせーい。そうしよう、シロ」

 「異論はない」

 その時春菜がやってきた

 「春菜」

 「リト君、みんなそこで待ってるって」

 「うん、こっちも話は終わったところだから俺もそっち行くよ」

 そしてリトは春菜と共にシロ達を連れて妻達のいる場所に戻った

 一方そのころ~

 雨が降っている最中、教会に近い森でアサキムは一人教会を見上げていた。多少の雨除けには使えるがそれ以上に雨を防いでくれる事は期待できない

 「咎人はこの地へ降り立った。自身の罪を」

 逃れる為に、断ち切る為に、知る為に

 「既に罰は降ったとしても僕はそれを掘り起こそう、確実にスフィアを…鍵を掴むために」




いかがでしたか?
いい加減に感じたらすみません、面白いもしくは続きが気になると思ってもらえれば幸いです

堕ちた果実編、もう少し続けるかやめとこうか決めたいと思います

  • 来夢君の変身する所見たい
  • シロがアイスで尋問される所が見たい
  • 美奈子と美柑の絡み見たかった
  • 犯人の事はっきりさせろ
  • もういい、もうたくさんだ
  • 察したのでもう結構
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