スーパーロボット大戦Z 辺獄編   作:レゴシティの猫

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皆さんこんにちは(?)
今回も仲良くアサキムとヤミさんは戦います、はたしてシロはヤミさん達をどうにかする事ができるのか、きっとできないと思った方も最後まで読んでもらえたら幸いです


第三十二話 「Question~その顔は誰に似ている?(前編)」

         ~ちょっと前~

 

 「待て!!」

 

 階段を上る途中でアサキムを追いつき、凛はアサキムを呼び止めた

 

 「何か用かい?」

 

 先程の出来事を気にも留めないような白々しい笑顔でアサキムは凛の方を向いて聞いた

 

 「そうだな、木刀の恨みだ」

 

 「はは…僕は選ぶべき選択を間違えたか」

 

 「だがそれだけじゃない」

 

 凛はアサキムの頬に一発殴打した、その際アサキムはその拳の軌跡に抗うように顔を押し込んだ

 

 「沙姫様とお茶を飲んで今後の相談をしていた時にお前、刃物を投げただろう?下手をすれば沙姫様が無事ですまなかった、今のはその分だ!!」

 

 そして凛の拳が顔から離れてから頬に軽く触れた後、アサキムは薄ら笑いを浮かべた

 

 「ご明察だ、さっきの出来事で僕の負念《マイス》を読み取ったという訳か…それはそうとあの時は彼女の名前を呼び捨てで読んでいたね」

 

 「二人きりの時や綾も混ざった時は呼び捨てで呼べとの仰せで…もういいだろう!?何故だ!!」

 

 最上階…二階についたのもあり、凛はアサキムに向かって蹴りをいれてきた、アサキムは腕でそれを交差させるようにしてそれを防ぐ

 

 「君達に縁があり、僕という存在を気取らにくい場所はあそこだった」

 

 「なるほどな、だが何故あんな内容なんだ!?救われぬ御霊だと書いていたが」

 

 あの手紙の内容は美柑の秘密に関係しているものだと凛の直感が告げていた

 

 「誰かの取った行動は原因となりそしてそれは結果へと変わりゆく、そうして時という流れは形作られる」

 

 このままの攻撃は無意味と判断した凛はアサキムから一旦距離を取る

 

 「何が言いたい?」

 

 アサキムは移動を再会しながら

 

 「ある人間の行動は、ここ一帯の現在と過去の命の有無を反転させた。今を生きる人間全ての命の物語はそこで終幕を迎えたんだ、嫌、終幕という一幕すら彼らには降ろされる間もなかっただろうさ」

 

 「そうだったのか…」

 

 凛は追いかけつつ考えた

 抽象的な言葉のせいで分かりにくかったがそれは、友や子供、好きな人間と過ごし、ご飯を食べ、映画に鑑賞し、今を生きる。そうやって何気なく当たり前のように過ぎていくはずだった毎日が一瞬で、誰かに踏みにじられた事になる。痛みや感情が沸き立つ間もなかったらしいのが救いかもしれないが

 

 「確かにそうだとすれば悲しい話だ、だとしても…それは子供や妊婦は来るなという意味にはなりはしないはずだ。後ある人間とは誰だ!?」

 

 アサキムは二階に到着をして足を止めた

 

 「それからは己自身で見つけるんだ、答える時間はどうやら残されてはいないからね」

 

 アサキムがそう唱えた直後、ヤミが近くまでやってきた

 

 「おはようございます、九条凛、そして」

 

 ヤミは髪でできた刃物で一足飛びで凛の前に立ち塞がるようにしつつアサキムに切りかかった

 

 「アサキム・ドーウィン!!」

 

 アサキムも剣を持ち出し応戦しだす、多少低いが金属のこすれあう音が辺りに響きだす、そういうわけでヤミと凛は合流してアサキムと戦った、といっても1対1の状況で自分から加勢する気がさらさらない凛は見ているだけなので実質ヤミとアサキムが斬り合っているだけだが

 

 「いい加減にどういう事だか吐いてくださいよ、美柑は誰に恨まれているのか」

 

 ヤミは腕を長剣に変身《トランス》させアサキムに向かって振るう、アサキムはその刃の黒く触れても切れにくい部分を蹴ってそれを防いだ

 

 「君の友を想う気持ちが僕の想像以上に強いみたいだ、僕もそろそろその想いに応えなければいけないと思わせる程に」

 

 それを聞き、ヤミは希望が見えたように顔が明るくなったがそれは長く続かない

 

 「どういう風の吹き回しなんですか?急に話す気になるなんて」

 

 「でも黙っていて欲しいのなら僕はそうするよ」

 

 「冗談!!」

 

 ヤミは髪でできた拳でアサキムに殴りかかった

 

 「今なら引き返すという道を選ぶ事ができる、と言ったら君は何を思う?」

 

 アサキムは自分が手に持てる程の大きさに調整したディスキャリバーで横凪に振るって受け流した

 

 「美柑が死んだって突きつけられた時点で取り返しがつくもつかないもないんですよ!!事実なら尚更です!!」

 

 「そんなにも絶望を喰らいたいか、ならば僕は道標となる道を選ばざるを得ないな」

 

 アサキムはそう言ってヤミ達の前から後ろを向いて走りだした、おそらくT字の通路をヤミ達から見て右に曲がりながらどこかへ向かっているようだった

 

      ~ここからが現在~

 

 「行きますよ、九条凛」

 

 「ああ」

 

 ヤミ達がアサキムの後を追おうとする時

 

 「ちょっと待ったー!!」

 

 シロが階段を上ってヤミ達の所にやってきた

 いつの間にかシロは髪の色が変わっておりそれを見て彼女達は戸惑いを隠せない

 

 「シロ!?無事…嫌、シロなのか?」

 

 そしてヤミがとっさに口走ったのは今ここにいない男の名前

 

 「クロ?くっ!?」

 

 ヤミは頭痛によるものか頭を抱えた

 

 「知り合いか?」

 

 「分かりません、クロとはいったい誰なんでしょうか」

 

 「俺はシロだ、俺を忘れるな」

 

 「忘れてないから用件を早く言え、私達は今忙しいんだ」

 

 シロは凛に指差して

 「俺は、今から凛さん達の邪魔をする!!」

と宣言するように言った

 

 「何故邪魔なんかするんです?」

 

 「この件からは手を引いた方がいいって思ったからだ、特に金色の闇達は!!」

 

 「ちなみに手段を聞いても良いですか?」

 

 シロは少しの沈黙の後答えた

 

 「………………腕ずく」

 

 「良い度胸だな」

 

 凛はシロに近づきながらアップを始めた

 

 「ヤミ、お前は先に行け!!木刀の分の一発を私の代わりに頼む」

 

 「九条凛、頼みます!!」

 

 ヤミはアサキムを追いかけた

 

 「また暴走を始めたりはするなよ」

 

 「待てよ!!」

 

 シロは左腕を鎖と大きな手錠に変身させてそれを飛ばしヤミを捕まえようとした、その手錠の大きさは人を鷲掴みできそうなほどであった

 凛はそれを見て鎖を掴んで床に叩きつけそれを阻止

 

 「驚いたな、まさかお前が変身《トランス》できるとは」

 

 「なんですって!?」

 

 ヤミはUターンをするように戻ってシロを見てきた

 

 「まさかあなたもエデンの!?」

 

 「知らねーよ、俺は俺だ。そう思って生きてきた。物心ついたのは保育施設だ。銀河警察の人に拾われてからそこで育ったらしい」

 

 「それを聞くのは二度目でしたがなるほど…ですが積もる話は後にしましょう、今は私の邪魔をしないでください」

 

 ヤミはアサキムに逃げられた距離を取り返すように勢いを強めて走りだした、シロが後を追おうとすると凛が通せんぼをしてきた

 

 「どいてください、凛さん」

 

 「却下だ、さっきまでこちら側だった人間が何故私達を妨害してくる」

 

 凛にはシロの行動が不可解だった、シロが何かを掴んだ証拠にはなるが

 

 「美柑って人の事で犯人がいるんだったら俺が捕まえる、だから通してくれ」

 

 「滅茶苦茶だ、私達にそんなに言えない事があるのか?」

 

 聞いてみるとシロは目を大きく開きだした、あまりに分かりやすい反応でありそれだけに突っかからざるをえない対応だった

 

 「警察でなくなった人間に過去の罪を捕らえる事ができるのか?仮にお前が警察のままだとしても何かを隠ぺいしようとするやつを捕まえる側として信じられるか」

 

 「うっ」

 

 シロは意志が折れたように後ずさりをする

 

 「そんなので私達の邪魔だと?できるわけないだろう!!今のお前は私一人だって退けやしない」

 

 凛は右の人差し指を動かしシロに対して挑発する姿勢を見せた

 

 「それを証明してやる」

 

 シロは身構えた

 

 「…本気でいきます」

 

 「そうでなければ困る」

 

 シロは凛に向かって走りジャブを繰り出す

 それらは全て凛にキャッチャーがボールを受け止めるように止められた

 

 「シロ、迷いが拳に出ているぞ!!一度決めた事を何故迷うんだ?」

 

 「そうだ、俺は迷ってられない!!この力だって遠慮なく使ってやる」

 

 シロは左腕をマジックハンドのような大きめの鎖と手錠に変身させた、その途端急にシロの動きは止まり変身をしていない方の手で頭を抱え苦しみだした

 

 「ううぅ」

 

 よくは分からないが大きなうめき声、それらを見かねた凛はシロに近付いた

 

 「……少し休め」

 

 凛はシロの肩を手で抑えた後もう片方の拳を握りしめ、シロの腹部めがけて渾身の一発をおみまいした

 

 「ぶふぇぇぇぁぁぁぁぁあ!!」

 

 シロは光線のように乳白色のキラキラした粒子を口や目から吐き出していた、凛の肩はシロの首の下の位置にあるためかかったりはしなかったが

 

 「…………これは……ナノマシンか!?」

 

 シロは叫び声が続かなくなってやっと倒れた

 

 「さっき心臓やられていた癖に無理をしすぎなんだ、おかげで一発で終わったが」

 

 凛はまずシロが息をしているかどうかをチェックした、叫んだ後なので随分と早くなっているが脈拍は機能している、口元に手を当ててみたが息が当たってくるのでおそらく生きているだろう、とりあえず手持ちのティッシュでそれらを拭いた後ティッシュをゴミ箱に捨てた

 

 「さて、どうしようか」

 

 と凛が考えていると何やらガチャガチャという音が一階から聞こえてくるではありませんか、それらを聞き凛はしばらく目を覚まさないであろうシロを一階に降ろす必要性を感じ倒れているシロを担いで一階に降りた

 

        ~一階~

 

 「あ、シロ!!」

 

 チヨは運ばれているシロを見てびっくりしていた

 

 「おそらく変身能力を使用した反動がきているみたいだから眠ってもらった、だが生きてはいるから安心しろ」

 

 凛はシロを寝かせた後辺りを見た、何か問題が起きているとは思ったがどういうものかは言われる前に把握しておかなければいけない

 

 「何かあったのか?」

 

 物品は風に巻き込まれたように直線状に散らかっている、それ以外があるのか確認してみようとしたが他にはなさそうだった

 

 「さっきの話になるんですけど…」

 

 時は先程に遡る~

 

 美奈子は部屋の外に出て座り込んで聞き耳を立たせる事で事情を把握する魂胆だった、それはチヨにとっては大成功だった、シロを攻撃したのは神父でありそれをシロが庇い、神父がライムという人間を気にかけてる。ということが分かった

 チヨはシロが神父を庇った事に対して若干の怒りが湧いてきていた

 

 「ひそひそ(加害者側を庇うとかないと思うんだけど)」

 

 「ひそひそ(慈悲深いってのは良いことっていうのがチヨさんの顔見て今揺らぎかけてきたかも)」

 

 「ひそひそ(後で王様とやることが似てた事についてからかわないとね)」

 

 「ひそひそ(ところでチヨさんとシロって人どういう関係なんです?)」

 

 チヨは驚いて美奈子の方を向く

 

 「ど…ひそひそ(どうしてそういう事聞くのかな…)」

 

 ひそひそ話を続けている内におそらくシロであろう足音が聞こえてきた、身軽さと無遠慮さの混じったような軽快な足音が階段で二階に向けて動くのが分かる

 

 「シロって人をあんなに気にかけてばかりだからひょっとして…」

 

 「……悪い?」

 

 美奈子は首を横に振りそれを否定する

 

 「悪くないよ、悪くないから上手くいくように祈っちゃう、だからついでにどの辺が良いのかとか教えてくれると嬉しいな」

 

 「他の誰か友達にそういうのしたことない?だったら言うけど会って1日もなくてそこまで仲良くなったつもりもない人になんかさらけ出せないから、そこまで」

 

 チヨはその瞬間自分が美奈子に悪態をついてしまった事に気がついた、言葉の内容ではなく、声色が若干イライラしたものになっているのが分かったから。シロにさらけ出そうとしてもつい婉曲化してしまう部分を易々と気づかれ、踏み込まれる事に恐れが生じたのかもしれない

 

 「他の友達…私にそういうの気軽に聞ける友達はいなかった………………でも誰かいたような……あれ?」

 

 美奈子はチヨの顔から何もない方に目の向きを変えた

 

 「でも誰かはいたよ、いたみたいなの、でも誰か分からないの」

 

 美奈子は頭が痛み出したようで頭を抱え込み、そしてそのまま倒れた

 

 「ちょっ大丈夫?」

 

 チヨは美奈子の首に触れた、勢いで首の方を触ってしまったため額の方を改めて触れてみると熱っぽかった、汗も少しずつだが噴き出している

 

 「熱っ、どうしよう」

 

        ~現在に戻る~

 

 「あのシスターがか…やむを得ない、熱があるならただ椅子に寝かしとく訳にもいかないな、毛布でも探しに行こう」

 

 その時ドアの開く音一つ

 

 「ただいま、話は聞かせてもらった」

 

 やってきたリトは脱いで露わになったカッターシャツ以外いつの間にか泥んこまみれになって帰ってきたという言葉が当てはまるようなそんな姿になっていた、頑張って取り払ったような跡は見えるが泥は染み込んでいて一度帰って、帰らないにしても洗ったりしてどうにかしなければいけない部分がちらほらと見える

 

 「おかえり、随分汚れてるが」

 

 「外にシロの能力の風で追い出されて結局地面に転んだからな、顔だけで春菜ちゃんのハンカチ全部汚しちゃった」

 

 気にしないでとどこかから聞こえる春菜の言葉に苦笑いしつつ

 

 「俺も毛布探しに行くよ」

 

 といってリトはどこかへ歩き出した

 

 「春菜も頼む、あいつの事だから見つけて帰ってくるとは思うが」

 

 「うん、分かった」

 

 そう春菜に告げていると美奈子がリトの進んだ方の反対側からゆっくりと歩いてきた

 

 「はぁ…はぁ…」

 

 美奈子は息を荒くしながらも目を開いたり閉じたりしつつ状況を確認するためかあちこちを向いていた

 

 「気がついたみたいで良かった、具合はどう?」

 

 「もう大丈夫です」

 

 凛逹は揃って訝しんだ、そんな短時間で熱は冷めるだろうか

 

 「熱は…」

 

 「あれはストレスによるものかもしれません、今は落ち着いた気がします」

 

 美奈子は頭を下げた

 

 「それと私は皆さんに言わなければいけない事があります」

 

 その言葉に各々違った反応を見せる一同全員に語りかけるような仕草を取りながら彼女は息を吸った、凛は彼女が苦しそうになるのを警戒した。大丈夫と言っているが油断はできない

 

 「思い出しました、私はあの日に一度死んで生き返ったんです」




いかがでしたか?
予告をしておくと次で某青年の素顔が明らかになります、どんな顔なのか既に察してるかもしれませんが

堕ちた果実編、もう少し続けるかやめとこうか決めたいと思います

  • 来夢君の変身する所見たい
  • シロがアイスで尋問される所が見たい
  • 美奈子と美柑の絡み見たかった
  • 犯人の事はっきりさせろ
  • もういい、もうたくさんだ
  • 察したのでもう結構
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