スーパーロボット大戦Z 辺獄編   作:レゴシティの猫

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みなさんこんにちは(?)
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 今回は前回予告してた通り青年の包帯が取れる回なのですが、愉悦部以外はブラウザバックをオススメします、特に美柑さんの好きな方は
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第三十三話 「Question~その顔は誰に似ている?(後編)~」

 あの日とはあの日、結城美柑の死んだとされる日の事に違いない

 

 「爆発音がして起きたのは本当の事なんだけど、ただその時目が覚めたのは階段の前で」

 

 自分が死んで生き返っていた?階段の前で目が覚めた?馬鹿げた事を言うなと一蹴したかった、今目の前にいて喋っている人間が実は一回死んでいましたと言われても普通信じられはしないだろう、幽霊がこの場所にいると言われる方がまだ納得しやすい、幽霊の例えは該当者を知っているからなのかもしれないが

 

 だが、どんな名医、例えば凛逹のいた高校の保健室の先生だって診察して治療に取りかかる事はまずしないだろうと言えるような肉体の損傷、というより心臓部まるごとの欠損を短時間でそっくりそのまま元通りに再生させたらしい「兵器」、ただし在り方や振る舞いは「人間」そのものだったが、それとこちらとは別の世界に住んでいそうな程中二病全開な存在を目にして間もないので凛の心の中にそんなのもいるかもしれない、と納得しかけていた

 

 それにアサキムが言っていたのはこの事も含めていたのだろう

 

 「さっき言ってた事と違うところがあるという事を言いたいんだな?」

 

 ここに来て教えてもらった彼女と美柑の出会いからあの日までの話に何かズレがあった…と見るべきか、根本的な間違いが

 

 「はい、率直に言ってあの神父はあの日まで会った事もない方でした、師匠を森で拾ったのは別の神父なんです、私…あの神父に記憶をいじられていたみたい」

 

 彼女は語った…美柑の周りに集まったのは自分だけでなく他の男女問わずたくさんだった、彼女の料理に舌を唸らせたのもまた自分だけでなかったと

 

 アサキムの言葉を基にすればおそらくあの神父は過去の人間という事になるようだ

 

 「なら他の人は?どこにいるのか教えてくれないかな」

 

 春菜の質問に美奈子は答えようと口を開きつつそれをためらうようにオロオロしながら閉ざす、分からないならそう言ってしまえば良いと凛は思った、一度死んだという前提を踏まえてそれらが逆転したとなれば生きている人間は悲しいがそういう事になる。ナナの言うカラスはおそらく量の事を気にしてはいないのだろう

 

 とするならばその日生死を反転させる原因となった何らかのアクションが起こるまでに彼女は死んでいた事になる、それを思い出しているのだろうか

 

 凛は春菜の肩に手を乗せ首を横に振った、春菜も察したのか暗い表情になりつつ顔を下に向けた

 

 「ごめん、嫌な事聞いて」

 

 「なら美奈子ってゾンビ…じゃないか、おデコの熱さは生きてる人の感じだったし」

 

 「そうだ秋月、君は自分が死んでいたと言っているが、体は生きている頃と同じように動かせるだろう?それにほら」 

 

 凛は美奈子の手に触れた

 

 「暖かい、生きてる人間の暖かさだ、だから君は今生きているんだ、それで良いだろう?」

 

 「ありがとう…ぐすっうう…」

 

 泣きじゃくる美奈子の頭を凛は撫でた、彼女は今人が最後に経験するであろう痛みを経験した事を思い出した、楽に喋れるようになるまでこうしておこうと思った凛だった

 

 ~あの日~

 

 あの日、冷たさを感じゆっくりと眠り足りなさを感じつつベッドから起きた、その日に雪が降るとは誰も言っていない、自身の年の功をひけらかすようなお天気おじさんですら、だがどこかは間違いなく凍っている風に感じられた

 

 美奈子はドアに掛けてある電灯を取り出しスイッチをいれて冷たさを感じた方向へ向かおうとした、廊下の灯りをつけるスイッチは近くにないので後回し

 正直に言えば眠気で電灯をつけても見えていなかった、そこで止めて戻っていれば避けられるものもあったはずなのに

 

 一階から誰かの声がした

 

 「おばさん、寝ぼけ眼でこんなところうろつくな!!夜目も利かないくせに」

 

 その言葉は自分に向かって言っていた事は良く分かった

 

 「私…まだ18なんですけどー」

 

 美奈子はむっとした表情に変わった、その時美奈子は卒業間近のピチピチの女子高生である、女子高生ではあるが高校はバリバリ田舎である事と教師が気にしない人間ばかりであるため流行とかには疎かったが…

 そのまま階段を降りようとしたが確かに眠気で頭がクラクラとしてしまい階段が今何段目なのかも分からなくなった、そういえばこんな時間に起きている事自体初めてだったという事に美奈子は気がついた

 

 「ダメ、眠くて見えない、きゃあ!!」

 

 階段を踏み間違え一瞬で危険な状態になった

 

 「おばさん!!」

 

 その声はすぐ近くにまでやってきた。聞いた事のない男の声だが助けてくれる、そのために来てくれたと思い込み安心しきっていた、だが頭にぶつかった痛みと、人体が何も触れられた感触がなかった事で助けてくれなかったと察するのに時間はかからなかった

 

 「どう…して…?」

 

 向こうも向こうで苦しそうな声で話しかけてきた

 

 「ハァ…ハァ…おばさん、しっかりしろ、おばさーん!!」

 

 おばさんと連呼されるのも気に食わないし助けてくれなかった事にも腹が立ってきた、だが何よりも痛い

 

 「痛いよ…痛いよ…」

 

 ああ…もうすぐ死ぬ、そう思った、頭から抜け出る何かの感覚がそう思わせるには充分だった

 

 「ハァ…おばさん…オレのせいだ、ごめん。だからせめてお静さんのようにならないように」

 

 『マリスアブソーブ』

 

 別の男の人の声と一緒に額に手で触れられた感触と共に何かがすぅっと引いていく気がした、手でというより手袋をしたようなザラザラした手で、何かが何だと言われれば助けてくれなかった男への噴き上げる炎のようなもの、お静という聞き覚えのある一昔前の名前を言ってたがちょうどその頃に有名だったと聞く幽霊…それの原動力、恨み、見えないがきっとそこにいる男が自分より先の時間を進むであろうという事への妬み、負念、それらは言い換えるなら原因への、悪意

 

 悪意が無くなる事で誰かを恨む事、誰かのせいにする事はなくなるかもしれない、だが無くなった事で痛みだけが残ったのも忘れられない、悪意に有用性があるならそれは痛みを和らげるためにあるのだろう、その痛みは誰かのせいだという答えが必要なのだ、そんな答えがあれば痛みではなく答えに向き合えば良くなるから

 

 その答えを取り上げられ、痛みばかりが続いていった、この痛みから逃れるには…考える事を放棄して、寝ようと美奈子は思った。

 

 今は寝てる時間だ、自分は何故起きてしまったのか、もう考える必要はない。

 

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 でも、何かの拍子に美奈子は目が覚めてしまった。先ほどの男の笑い声が狂いそうなほど高らかに、叫んでいるように聞こえてくる中、これは悪夢だ、先程の出来事は全て悪夢だと心の中で納得し、眠った。目が覚めれば話の種にはなるはずだと思った、だが身重の体の美柑の耳に入るからやめておくべきだとも

 

 ~二階~

 

 ヤミはアサキムが見えるまで全速力で走り、アサキムの後ろに来るまで追いついた

 

 その瞬間、互いに振り下ろす剣と刃の交差する金属音が辺りに響いた、もはやアサキムと出会い頭に斬り合うのは挨拶となっていた

 

 「君の執念の深さにしては少し遅かったね」

 

 「シロが邪魔をしてきました」

 

 そう告げると若干アサキムの目が丸くなっていた

 

 「彼の命には続きがあるんだ、そうか」

 

 そう言っているアサキムの口元に笑みを浮かべていた、だからこんな奴でも生きている事を喜んでいるのだと思いたくなった

 

 「その時クロという名前を思い出したんです。クロとはいったい…」

 

 会った事のない誰か、でも不思議とその響きに懐かしいものを感じた、アサキムはそれを聞きヤミに言い放つ

 

 「忘れたとは言わせないよ、任務で動いていたにせよクロは君を楽園の名を持つ檻から開放した人間じゃないか」

 

 「…やっぱり分かりません、そういう名前の人間との接点はないはずですが、後エデンを潰したのは…ああ、そういう事ですか」

 

 「世界が違えば齟齬の一つ二つはありうるか、でもその名前は君の魂に刻まれた名前だ、答えにはいずれたどり着くだろう」

 

 「今はそれより美柑についての答えを探す方が先です」

 

 「慌てなくても開かせてあげる、君が絶望を望むならそれがパンドラの箱でもね」

 

 言い方は気に入らないが教えてくれる事は期待していいとヤミは思った、それからアサキムは攻撃をくぐり抜けながらある部屋にたどり着くとその部屋のドアを問答無用で開けた

 

 「!?」

 

 一瞬見えたのは青年が一人窓を見て黄昏ていた所、青年と分かったのは手の肌のツヤのみで顔は包帯を巻いていて表情は掴めない、おそらく美奈子の言っていた失礼な青年だ、アサキムがドアを急に開けたため彼の行動を邪魔する形になってしまった

 

 「悪いね、今は君が必要なんだ」

 

 そしてアサキムは流れるような動作で青年を気絶させた、まるでそれが目的だったとしか思えないような迷いのなさが垣間見えた

 

 「その人に何を!?」

 

 「知りたければ来るといい、君自身の翼で」

 

 アサキムはヤミの方を向きつつ青年を抱え窓から後ろ向きに飛び降りた、急いで窓の下を覗くと青年を掴んだシュロウガが現れて教会から離れていった、シュロウガから挑発ともとれる指の動きが見えた

 

 「その挑戦、受けて立ちます!!」

 

 ヤミはダークネスに変身し、空を飛んだ

 

 ~数分後~

 

 リトは毛布を取りにやってきた

 

 「ここなら有るよな…」

 

 そして辺りを探し回り、毛布を持ち出した

 

 「後で洗って返すからちょっとお借りします」

 

 何の気なしに窓辺を見てみると、曇り空の下なのに金色の輝きが見えていた、おそらくヤミだ

 

 「ヤミが戦ってる!?俺も急がないと」

 

 リトは一階に向かった、美奈子の話を聞きリトも驚き、彼女を気にかけるのは先の話

 

 シュロウガを追うヤミを見て黒いロボットを黒い天女が追っていると騒がれるのもまた別の話

 

 ~空~

 

 ある距離までアサキムとヤミは高速で追いかけっこをしていたがそれを越えるとアサキムはシュロウガのスピードを弱めた

 

 「見るがいい、雨は止めど未だ晴れる事のないこの空を

 結城美柑の魂の嘆きを、この空が鏡となりて映しているみたいじゃないか」

 

 そう言われれば話のシチュエーションとしてはあるあるの光景だった、主に悲劇の話にしか当てはまる事は無いが。

 

 何でもいいが物語のキャラクターにとって大切な仲間、恩師や恋人との悲しい別れの時には結構な割合で雨が降り出す、単なる演出だと思う時もあるが天気の変動で流す涙の印象が実際に変わるからそう思えない時もあったりする。

 

 晴れた日に流す涙は感動したり、嬉しくなった時に流したり、悲しくて泣いている時でも希望はあるように思える、雨の日に流す涙は…絶望しかない風に見える

 

 だとすれば美柑は何を嘆いているのだろうか?とヤミは考えた…ただ、知りたかった、そして…最もその事について知っていそうな人間がここにいる

 

 「あなたは美柑の何を知っているんですか?」

 

 「彼女の罪と…罰を」

 

 それでも美柑に非がある、そういう風な事を言われるのは腹が立った、認めたくなかった、ならばせめてそれがどういう意味だったのかを知りたい、でも…明言だけは避けているみたいだ

 

 「聞き飽きました!!」

 

 ヤミはワームホールを駆使し、生やした翼の内の羽根の一本一本で攻撃を仕掛けた、アサキムはシュロウガの手で振り払うが青年を掴んだ手を動かして青年を盾にしようとする素振りは見せていない

 

 「いけぇ!!」

 

 ワームホールから髪でできた黄金の龍を出現させ、シュロウガに噛みつかせた、シュロウガはバックするように空を移動しながらそのワームホールと龍を一直線に見つめ

 

 「ならば…射抜け」

 

 アサキムが言うとシュロウガの額から緑色の光線が発射された

 

 「!!」

 

 ヤミは飛びながら髪の龍を分解し数匹の蛇に変え、ついでにワームホールも畳みまた別の位置に出現させたワームホールから蛇達をシュロウガに向かわせた

 

 「尾の無い蛇は…穿つ!!」

 

 シュロウガはワームホールから飛び出す蛇目掛けて蹴飛ばすように足を突き出した

 

 「縛りついて!!」

 

 ヤミが伸ばした拳をぎゅっと握ると、シュロウガの伸びた足に絡みつき、または噛みつきシュロウガを捕らえた

 

 「今です!!」

 

 新たにワームホールを複数作り出し、そして同じだけ刃物に髪を変身させシュロウガを攻撃

 

 「ならば…魔王剣!!」

 

 アサキムもシュロウガの片手でディスキャリバーを召還し、それらを全て切り落とすように振るった

 

 「!!これは…」

 

 突如ワームホールが五つ集まった状態でディスキャリバーの軌道上に出現した事でアサキムは少し驚いていた、だがまだ早かった、驚くには

 

 そのワームホールから刃物が同時に出現したことで、刃物でできた手と表現するのにふさわしい見た目となった、それでディスキャリバーを掴みディスキャリバーを引き抜いて放り投げた

 

 「どうします?剣は使えませんよ」

 

 ワームホールを一つ出現させ、そこから髪でできた刃物を振り下ろす

 

 「トラジック・ジェノサイダー!!」

 

 アサキムが叫ぶとシュロウガの手から鳥の形をした紫の炎が飛び出し、ワームホールに向かっていった

 

 「熱っ」

 

 ヤミは思わずワームホールを解き、シュロウガを解放してしまった。

 

 「しまっ!?」

 

 シュロウガは足のもほどいたのか飛び去ろうとしていた。

 その時のシュロウガの飛び方が地上すれすれの低空飛行かつスーパーヒーローのそれだった、狙ってくださいと言っているようにヤミは感じ、ならば遠慮はいらないと右手を構えた

 

 「ならここをこうしてですね…」

 

 ヤミはワームホールを作り上げてシュロウガの背中付近に発動するようにし

 

 「惑星断刀(プラネットスライサー)!!」

 

 と叫び手を光の剣に変え、ワームホールを介してシュロウガの背中にそれで突き刺した

 

 「まさかそんな使い方が?」

 

 シュロウガは地面に激突し倒れ込んだ

 

 「ククク…」

 

 まるでどう転んでも自分の思い通りにいくとでも言わんばかりの笑い声で反感より先に不気味さが湧いてきた

 

 青年はシュロウガに掴まれていたが地面に激突したショックでシュロウガが握った手をほどいた拍子に空に飛ばされた、とりあえずヤミは急いで元のヤミに戻り空中で青年をキャッチし、真っ直ぐ行ってゆっくりと地面に着地を始めた、泥と化した地面を踏むからでもあるがダークネスのようなえっちぃ格好の状態で人前に出るのは確かに自粛しておいた方がいい、アサキムなどを相手にする際は勢いで押し切るが

 

 「……………ああ」

 

 やがて青年は目を開けた

 

 「大丈夫ですか?」

 

 結果的にお姫様抱っこをしてしまったヤミは青年の安否を確認した、だが答えは彼女には意外なものだった、青年は若干引きながらヤミを見てこう言う

 

 「おばさん、オレから離れて」

 

 その一言でヤミの額に血管が浮き出る

 

 「秋月美奈子の言う通り失礼な人間ですね、私はまだおばさんと言われる程老けた顔をしている覚えはありません!!」

 

 親の顔を見てみたいですねと吐き捨てるように言い放ちながら青年をゆっくりと地面に下ろしぷいと機嫌の悪い表情のまま青年からシュロウガの方に顔を向けた、シュロウガはいつの間にかいなくなり代わりにアサキムがこちらまでやってきていた

 

 「良いのかな?そんな言葉を言って」

 

 「どういう事です?」

 

 ヤミがアサキムに近づくとアサキムは手に持つ剣を振るった、シュロウガの振るっていた剣のミニチュアのようだ。

 空を切っているようで何をしたいのか分からなかったが剣の軌跡からいわゆるカマイタチのような風の刃が形成され、それが青年に向かっていったところでようやく掴めたといったところ。早い話青年が危ない

 

 「させない!!」

 

 ヤミは飛んで青年の手を握って直進する事でそれを避けた、握り心地が誰かに似ているような気がしたが今はそれを気にしている場合ではない

 

 「大丈夫ですか?」

 

 「ああ…けどおばさんは」

 

 「またおばさんって!!………………気にしないで良いですよ、軽い方ですし」

 

 ヤミは左肩を触れてみた、負傷しているが本当に軽い、アサキムの攻撃は皮一枚に切れ目をいれる分の威力しかなかったらしい、この程度なら完治に二十秒もいらない

 

 そんな攻撃を放った意味とは…考えていると青年の顔に巻いてある包帯の端が顎の部分から垂れ下がっているのが目についた、空中での戦いが多かったせいだろう、ここは一旦包帯を引き剥がして巻き直した方が良い。そう思いヤミは青年の顔に手を近づけた、青年は驚き怖がるようにヤミから離れようとした

 

 「包帯が取れそうですよ、今巻き直すので辛抱してください」

 

 「嫌だ、嫌だ」

 

 青年は映画やアニメ、マンガなどでよくある今から自分に命の危険が降りかかる事を怖がるような後ずさりの仕方で後ずさりした

 

 「嫌がっても無駄です」

 

 「知ってるけど!!(ボソッ)」

 

 実の手はフェイント、本命は変身での髪の手、こっちの方が泥の影響も少ないのもある

 

 ヤミは嫌がる青年を捕まえ包帯を髪の手で引っ張り一度全部引き剥がした

 

 露わになった青年の肌は火傷などの肌を壊すような何かの跡はなくむしろニキビもないきれいな方だった

 

 「火傷はしてなさそうですね、これなら包帯をしていない方が肌のためにも良さそうですけど……!!」

 

 見てはいけないものを見てしまったかのようにヤミの心に衝撃が走った、目の前にいる青年の顔は髪の生え方こそ多少の差異はあれど伴侶である結城リトに似ている、他に違いがあるとすれば目つきが悪く覇気のようなものが感じられなくなったかどうかぐらい、そして髪と目の色は美柑と同じ色

 

 そういえばさっきから青年はヤミに言っていたし、美奈子にも言っていたらしい

 

 『おばさん』と

 

 もしその言葉が年齢から来る見た目を指している意味合いではなかったとすれば

 

 不意にヤミの頭をよぎるのはこの惑星で都市伝説並みの知名度を持つ『時の列車』…デンライナー、過去や未来を旅する力を持つ列車、そしてイマジン、電王…どれも実物は見ていないがいるという噂は絶える事はない

 

 「まさか…まさか…」

 

 ヤミは青年から思わず後ずさりを始めた

 

 「君ならどういう事か言わなくても分かるはずだ…これこそ、君…君達の探し求めた答えそのものだよ」

 

 ヤミはもう一度青年を見て聞く

 

 「あなたは…いったい…」

 

 青年はヤミをすまなそうな表情で見返す、それを見ていていたたまれなくなりヤミは崩れ落ちた

 

 「美柑…あなたはそこまで…」

 

 どこを見るでなく、ヤミは空を見つめた、次第に雨粒が再びヤミの顔に当たるようになっていった。アサキムは言った、空が美柑の嘆きを映していると……今、どこかで彼女は悲しんでいる?聞いてみたかった、他ならぬ彼女自身に…でも、彼女はここにいない

 

 「言ったよ、僕は伝えさせないで欲しいと、誰かが知るから、悲劇は悲劇として刻まれるんだ。」




いかがでしたか?
アサキムが衝撃波使ったのはノリです。
 オリであんなキャラ出してすいません、でもTo LOVEるの某ルートの裏ボスとして君臨してそうな気がしてつい…デンライナー頼らなくてもララ様がタイムマシンを戯れで作った瞬間強奪してそうな感じがします

堕ちた果実編、もう少し続けるかやめとこうか決めたいと思います

  • 来夢君の変身する所見たい
  • シロがアイスで尋問される所が見たい
  • 美奈子と美柑の絡み見たかった
  • 犯人の事はっきりさせろ
  • もういい、もうたくさんだ
  • 察したのでもう結構
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