今回も美柑さんが好き方は引き続きバックした方が良いかと思います、後はマイ伝のミラーが久しぶりに出てきます、うるさいです
目の前にいる人間は、おそらく美柑の…気のせいじゃない、この場所にいる事と顔の関連性から他人の空似ではない、何よりそっくりな人間がいたとしても見分けがつく程には彼女と触れ合ってきたはずだ、こうなる可能性を考えられなかったと言われれば何も言えなくなるが
何故ここにいるのか?理由は簡単な事だ、そしてとびきりの残酷な事だ
「あなたは…」
あなたはなんでこんな所にやってきたんですか?とは聞きたくてもそれが口に出ない、分かり切っている…が聞けない
そうさせた理由も…
どうすればいいのだろうか?
確認を取ってから責めるのが良いかそれ以外の方法を考えるか
「憎めばいいさ、金色の闇」
悩んでいると隣にいつぞや会ったミラーが立っていた、見た目は無機質なロボットだがそれを除けばだいたい人間そのもののような声と仕草だ
「ミラー…」
そういうとアサキムも青年も驚きの表情でヤミを見ていた、いつぞやの折リトも気づいていなかったからミラーはヤミにしか見えないようだ
「あの時以来ですね」
「あの時お前の前に現れたオレはユニクロン様の意思が自分を復活させるために生まれた端末でしかなかった、本来のオレは撃ち貫かれて消えてしまったしユニクロン様の魂も因果律の番人に消されてしまった…だがボディが残っている、何故か?それは因果律の番人がお前たちの為にお前を巻き込まないようにユニクロン様を消そうとした、支配から逃れられただけでお前の中にはまだユニクロン様の残滓が残っていたんだがな…破壊と闇をもたらすユニクロン様と混沌をもたらす破壊兵器として生まれたお前、それらを繋ぐパイプと言い換えても良い……残ったユニクロン様の残滓とお前のダークネスの因子による闇の概念と負念(マイス)からユニクロン様は再び生まれたのだ、そしてオレも…お前から生まれたのだからそうだな、ママとでも呼んでおいてやるか」
「ママと呼んでいいのはガーランドやリトさんの子供だけです」
そう言うとミラーに鼻で笑われた
「つれないなぁ、まあ勝手にママと呼ばせてもらうが」
「用件はなんでしょうか」
ミラーは青年を指差した
「ママ、あの男を殺そう…ママなら何のことはない」
「私の子供を名乗りたいなら物騒な事を言うのは控えてください」
「見てみろよあの顔」
ヤミは言われた通り青年の顔を見た
「曇りきった目、覇気のない顔って言うんだなぁ…自分は今絶望してるって感じをさらけ出している、ママは許せるか?こういう奴らに大切な人間を二人も奪われたんだぞ」
一瞬ヤミの息子の顔も思い浮かんだ、もう既に故人だが「知りたがる山羊」の力で知ったヤミの息子の仇も似たような人間だった気がする。
相手の気持ちは分かろうと思えば分からなくもない、息子の仇の方はヤミがその人の家族の仇であるという大前提がある、まだ調べてはいないが殺し屋系の人間に見えたのでそこに身を落としたといった感じだろう、その人の妹の方が息子に関与していなさそうなのと心身に影響を与えた分申し訳ない気がするが
そして今目の前にいる青年は……見ればある程度の経緯は察する事ができる、おそらく物心つく時から性格が歪む程長い間異端視され続けていたのだろう、原因は…認めたくないがアサキムの言う通り美柑にある、美柑の夢がこの事態を引き起こしたようなものかもしれない
だが分かったところで青年と青年を歪ませた周りの人間を許してはならないと思う気持ちは変わらない、誰だって好きな人と一緒に生きたいと願う権利はあるはずだ、相手次第でそれを否定してはならないはずだ、後ろ指なんか指されていいはずがない、ましてや殺される理由などにされて良いはずがない
「許せません…」
そう口に出すと何かが高揚している気になってきた
「そうだ、やれ…やれ…」
ヤミは青年に向かって、髪を刃にして青年の顔に向けた、だがリト、そして美柑に似ている顔なので髪が震えて上手く狙えずにいる
「おばさん…」
向けられた刃に対し何の危機感もない、むしろ受け入れようとしている、気にくわない…と思っているとアサキムが後ろから剣を振るって攻撃をしてきた、ヤミは振り返りつつも髪を手に変身させ後ろから受け止めた
「アサキム・ドーウィン…邪魔しないでください」
「僕が君に彼の事を教えたのは復讐劇を綴るためじゃない、君の心に棲むユニクロンを舞台へと引きずり出すためだ」
勝手な事を言う男だとヤミは思った、目の前にいる青年は十中八九親友の命を狙った、アサキムの開示した情報はそう示している、それからどうするかを決めるのはこっちだ
「軽くあしらってやれ、ママ」
言われなくてもそのつもりだった、なのでヤミは剣ごとアサキムを上に放り投げた後振り返り先程は一本の手だったのを二本に変身させてからアサキムに向かってラッシュを仕掛けた
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
一通り殴り終わるとアサキムは100メートル先まで吹っ飛んでいった、一度倒れたがアサキムは立ち上がりながら言う
「彼に断罪の剣を振り下ろすのか?どういう人間かは分かっているんだろう?君自身が後悔する事になる」
「分かっています、ですが!!」
今目の前の青年が美柑を…と考えると色々と抑えられないものがある
「結果だけが残り君は己自身を憎む事になる、そうなれば…そうか、己自身に向ける憎しみもまた混沌への鍵となるのか」
自分自身の発言で何かを悟っているアサキムは放っておいてヤミは改めて青年の顔に変身した髪の刃を向けた、やはり上手く狙えないので胸の方に刃を向けた
「もしあなたが美柑と関係ない、美柑の事を知らないならそう言ってください」
「………………」
青年は口角を上げていた、何がおかしい!?と声を張り上げかけたが目元は笑っていない、しかし気が狂った訳でもない、これ以上刃が青年に突き進めば取り返しがつかない事になるのに
「なんで…そんな顔ができるんですか?」
「ごめん…おばさん…デンライナーを使えばガーランド兄さんやネメシスさんを助けられたのに…オレにはそうしようって思えなかったんだ、人間ってさ…自分の痛みで精一杯だろ?オレも言っちゃ悪いけど既に過去である人達のためには動こうって思えなかったんだ…」
青年の謝罪で十中八九でギリギリ止まっていた仮説の信憑性が確実なものになった、残りの一二だったものは違ってほしい、ひょっとしたら別の答えがあるはずだって心のどこかで信じていた…言うなれば願望
「オレの存在する未来を変えれば…誰にも迷惑をかけずに済むと思ったんだ…そうすればみんなオレを変な目で見ないし、オレの存在をダシにして王室の地位を揺るがせようともしない、兄さんや姉さんが羨ましくなって憎いって思わなくていい、でもこうなってしまったからもう仕方ない、仕方ない…か…おばさん…オレを殺してください」
その言葉を聞いた途端、ヤミの頭は真っ白になり変身を解いてしまった、報復しようと思う気持ちは限りなく小さくなってしまった
「ママを泣かせたか…加減なんか不要だ、やれ」
「?」
それから青年に近づきヤミは青年に一発ビンタした、威力は抑えたが正直二回目にダークネス化した時を思い出し懐かしくなった
「なんて事を言うんですか!?あなたはまだ子供でしょう?まだ学校に行って遊んでもいい年ですよね?友達となんとなくこれからの事についてだべってもいい…そんな人が自分を殺してくださいだなんて言わないでください、悲しすぎます!!」
青年はぶたれた方の頬を手で押さえた
「おばさん…」
「ヤミさんと呼んでください、ヤミちゃんでも構いません、でもおばさんは無しですよ…あなたは?」
青年は指を自身に指さした
「オレ?」
「あなたの名前を教えてください」
「来夢…来るの来と夢って書いてライムだ」
「未来への夢…という事でしょうか?いい名前ですね」
「未来からの悪夢…とも読む事もできるね、犯した過ちが産んだ影、やがてそれは時を経るにつれて黒く濃くなり…産む者、育む者を含めて全てを喰らう」
ヤミはすぐ後ろまで来ていたアサキムを睨んだ
「アサキム・ドーウィンは黙っていてください、だいたい分かりますから…」
アサキムは言われた通りしばらく黙り込んだのでヤミは来夢に問いかけた
「来夢、あなたは両親の事は好きですか?」
「好きだったさ、でもそれ以上に……」
それから先の言葉が出ないようだ、無理に聞き出す必要は無い、聞けばこっちも保たない
「何をしているんだ、ママ!?」
「私は好きですよ、大好きです、ティアの事、今まで育ててもらった時も離ればなれだった時も…そう思えるだけの愛をもらったからです、さっき好きと言えたならあなたにだってきっと…」
「オレには…愛をもらう資格なんてない」
「資格とかそんなものじゃありません」
ヤミはそのまま来夢の頭を撫でた
「だから自分の事をあんな風に否定しないでください、あなたの事を認めている人間が、泣きます、悲しみます」
「こいつは自分自身を認められないんだぞママ、自分自身を認められない奴が誰かから認められてる事を感じられる訳がない、はっきり言って害悪なんだよ」
ヤミはミラーの方を向き睨んだ、ヤミにとって害悪なのはミラーの方だった、悲しい、悔しい時にいつも顔を出して自分に対して煽り立ててくるから
「ヤミ…さんはオレの事憎くないの?」
「憎んで欲しいんですか?」
「…………………」
来夢は下を向いて黙り込んだ、少し意地の悪い質問だったかもしれない
「私はあなたを憎みたくはありません…だから」
ヤミは教会でないどこかを指さした
「だから…私達と会わない場所まで行ってください…あなたの行きたい所へ、そして生きてください!!良いですね…?」
来夢は少し考えるように黙り込んだ後、意を決したようにどこかへ走り出した
「それができたって許してあげませんから…」
これで良いとヤミは思った、来夢とリトが会ったところで感動の対面とはならないはずだ
「彼の事を許しはしない、でも憎むのはやめる…か」
アサキムは話が終わったのを見て近づいてきた
「どれだけの悲しみを振り払ってその答えにたどり着いたのか…僕が測るべきではないだろうね」
「そうですね、あなたに理解されて寄り添われたくはないですし…それはそれとしてアサキム・ドーウィン…頼みがあります」
「……………………僕に頼みか、聞こう」
「あなたの望み通りユニクロンを引っ張り出してください…そのためにあなたはあの子の事を教えたんですよね?」
いかがでしたか?
面白かったですか?そう思ってもらえれば幸いです、面白くない?そりゃあTo LOVEる側のオリキャラに黒さと重さマシマシのヴィラン出せば胸くそ悪くも…演出、描写不足?返す言葉もございません。
堕ちた果実編、もう少し続けるかやめとこうか決めたいと思います
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来夢君の変身する所見たい
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シロがアイスで尋問される所が見たい
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美奈子と美柑の絡み見たかった
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犯人の事はっきりさせろ
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もういい、もうたくさんだ
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察したのでもう結構