スーパーロボット大戦Z 辺獄編   作:レゴシティの猫

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皆さんこんにちは(?)
ユニクロン様がそろそろ出て行きます、粗雑な追い出し方かもしれませんが気になる方は読んでください。


第三十五話 Farewell~さようなら、ミラー~

 ミラーもアサキムも信じられなさそうにヤミを見ていた

 

 「振り払った君の激情に代わる物は…ある?」

 

 「憎いと思う感情が必要なら条件は揃っている筈です、私は今自分が憎いと思っていますから」

 

 親友の仇をみすみす見逃してしまった自分に対する憎しみというものを思い浮かべてみた

 

 「甘いぞママ、そんなものぉ、足りない足りない足りなぁい!!そんなものでユニクロン様(私)を引っ張り出すのは不可能、奴をかばおうとしてる事はバレバレだ、何故あんな奴なんか」

 

 ミラーの言う通り仮想的な感情は通用しない、そうかもしれない、だが

 

 「あの子は私の(ボソッ)かもしれません、いえ、きっとそう、そんな子から自分を殺してなんて言われたら憎い…とか殺意とか考えてられないじゃないですか」

 

 「そう…君はその道を選ぶんだね…」

 

 アサキムは剣を召還し、構えた

 

 「彼への答えに誘っておいてなんだけど君がその選択を選んでくれて良かったとは思うよ、あのままなら更なる悲劇と共に君自身がユニクロンになる所だった、その瞬間を狙えば良いだけなんだけどそうなるのは僕としてもさすがに心苦しいものがある」

 

 切っ先をゆっくりとヤミに向ける

 

 「待ってください…刺すんですか?」

 

 「僕から敵意を向けた方が君もやりやすいと思うからね」

 

 「………仕方ありません、上等です!!」

 

 ヤミが頷くとアサキムが突っ込んできた

 

 「避けろー!!ママー!!」

 

 ミラーが叫んだ、するとその叫びに突き動かされるように無意識に体が動きアサキムの剣を横に逸れるように避けてしまった、アサキムは一度後ろに飛んでヤミを観察しだした、避けないとでも思われてたのだろうか

 

 「言い忘れてました、さっきから息子を名乗るミラーというロボが色々言ってくるんです」

 

 「子供を名乗る…そうか…なら君はそれ以上その声に抗う必要はないよ」

 

 アサキムは剣で斬ったり突いたりしてヤミに当てようとしてきた、全部かわしているが

 

 「無駄な足掻きだと、そう思わないか?ママ」

 

 「もっと早く、もっとだ!!……嫌、それよりも」

 

 アサキムはヤミを狙うのを止めて剣で空を斬ろうとする、それを繰り返すたびにちらちらと目線がヤミへと向かう、明らかにヤミの反応を伺っている

 

 「危ない危ない、どうにかしてくれよママ、当たってしまう」

 

 ひょっとして: アサキムの狙い ミラー

 

 ヤミは髪を変身能力で手に変化させ、アサキムに近づいてアサキムの左腕を握り邪魔をした

 

 「そういう事ですか、卑怯者!!もう少し手段選んでくださいよ!!」

 

 「僕は手段を選ばないんじゃない、目的のために時と舞台に相応しい手段を選んでいるだけさ!!それを卑怯と叫ぶならそれでも良い、こうして君と僕を隔てる間は無くなり、君の怒りでユニクロンの魂は輪郭を成すのだから」

 

 その言葉の前半はただ単に「目的のためなら手段を選ばない」という悪党のお題目よりずっと悪質な気がした、子供やリト、そして美柑を含めた知り合いに化けてくるような事をしていない分まだマシだが

 

 「黒き風の一閃に、呑まれるが良い!!」

 

 その言葉通りアサキムはディスキャリバーでヤミを斬りつけてきた

 

 「今…僕の刃は……届いた!!」

 

 痛みと吐き気が、ヤミを襲う

 

 「ぐはっ!!」

 

 脇腹をやられてしまった、そして何かが音を立てて抜けていくような感覚を覚えヤミは倒れた、口元から血が流れ体は思う通りに動く事ができづらくなっている、視界の外で何やらゴトリと落ちる音もしている

 

 「星帝よ…その器から出でる時が来た、欠片一つ残さずにね」

 

 「やりやがったな…zぉろわれしzzうろうz者」

 

 痛みを味わった分手応えはあった、その証拠にさっきからうるさい程に聞こえてくるミラーの声が小さくなり段々ノイズと変わらないようになっていく

 

 「zzzzzzzマzzzzzマzz」

 

 その言葉に反応して振り向くとミラーの体もまた塵芥になろうとしていた、急いでヤミはそっぽを向いた

 

 「…さようなら、と言っておくべきでしょうか、ミラー…」

 

 自分の事をママと呼ぶ存在が消えようとしている……ママ…そう呼ばれて悪い気はしなかった、大人の声だが亡くなったガーランドを思い出してしまうから

 

 「分かるよ…この感じ、星帝の魂は再び形を成し君という器から抜け出した、後は」

 

 アサキムが何か言いかける時

 

 『テメェェェエエエ!!』

 

 聞き覚えのある声がした、戦力にはなりうるからと、置いてきた頼りになる相棒の声

 

 「何故ここに…嫌、マイクロンを見れば分かる、感じたんだろう?変わりゆく彼女を、ユニクロンの因子を発現させかけていた彼女を、そして今、彼女に仇なす僕を…憎んでいる」 

 

 白いルナティーク号が近くまで飛んできたようだ、色々あってユニクロンに捕らわれている間に白くなっているらしい、ユニクロンには実はさっきも捕らわれていたみたいだが

 

 『エボリューション!!』

 

 ルナティーク号がそう言うと一台の小型車がルナティーク号にくっつき尻尾のような突き出た部分が動いて宇宙船のビーム砲のようになった、変わってしまったのは見た目のカラーリングだけではないのか

 

 『テイルレーザー!!』

 

 そしてルナティーク号はビームを一発撃った

 

 「僕と彼女のこの有り様を見れば昏き炎に身を焦がすのも頷ける、だがそのために今ここに大切な人間がいる事を失念しちゃだめじゃないか、そら」

 

 アサキムはどこからか伸びたシュロウガの腕にヤミをつかませて上空へ投げ飛ばした、ビームの範囲外に

 

 『あ……………………ヤミちゃーん!!』

 

 ルナティーク号は急いで投げ出されたヤミにきりもみ回転で近づいてドアを開いてドアから乗せるように回収した。

 

 『しゃぁ、ナイスキャッチ!!』

 

 「今、彼方への扉を開く!!」

 

 アサキムの声を聞き、ルナティーク号・Lはアサキムのいた所を見てみた、アサキムはビームによって消えたのかもうそこにいない

 

 『やったか?嫌…死んでもやってくるあいつの事だからそんな訳ないか』

 

 ~デビルークの会議場~

 

 王宮があれなので臨時の会議場を決めた後、(分身してるので仮にリトBとする)リト達はもう一度ユニクロンの元に行く事にした。今度は兵士達を連れて

 

 「ではもう一度ユニクロンの調査に行くという事にしましょう」

 

 締めの言葉を言おうとしたとき、随分と大きく無遠慮な足音が聞こえてきた、間隔も早いから走っているんだという事は分かる

 

 「王様、王妃様!!」

 

 「どうした?」

 

 「どうしたの?」

 

 「どうしたんだ?」

 

 「どうしたんですか?」

 

 ララとナナとモモはほぼ同時に自分達が似たような言葉を言ったため笑ってしまった、リトBはこらえたが

 

 「王様方、そのようにイチャつかれると泣くほど羨ましく思ってしまいます、いえ私が見なければ良いのですが…ああそうだ、ユニクロンが、突如発光しております!!」

 

 「マジでか!?」

 

 リトBはカーテンと窓を開け、空を見た

 

 「本当だ…白く、光ってやがる…」

 

 ユニクロンは白く輝いた後、部分的に消え始めた、やがてそれは全身にまで及んだ

 

 「消えた…?」

 

 ユニクロンは、消えた。何が原因としてそうなったのかという疑問だけ残して

 

 「何が起こったんだ?」

 

 「良く分からないけど俺達のやる事は一つだ、確かめに行こう、みんな」

 

 ~教会の外~

 

 分身してるのでここはリトAと呼ぶ、リトAは白いルナティーク号が見えたのでそれを目印に近くにやってきた

 

 「ルナティーク号、ヤミは!?」

 

 『おせーぞ、こっちだ!!』

 

 白いルナティーク号はドアを開けてリトAを迎えた、そして脇腹を刺されて横たわったヤミを見てリトは急いで駆け寄った

 

 「刺されたのか!?ヤミ!!しっかりしろ、目を開けてくれ!!」

 

 『ヤミちゃーん、死なないでくれよー!!オレを残して逝かないでくれよー!!』

 

 それらの嘆きを聞いてヤミは寝覚めが悪そうに目を開いた

 

 「うるさいですよ、リトさん、ルナ、痛いのでそっとしといてください」

 

 「ヤミ!!生きてる…良かった…」

 

 ヤミはさっき刺されたところを撫でた、痛みはあるが、大分傷はかさぶたになっている

 

 「これくらい変身能力を治療する事のみに使用すればどうって事はありませんよ、まあこれ以上傷ついたらどうにもなりませんけど」

 

 「あいつがやったのか?そうだ、あいつは…」

 

 きっとアサキムを探そうとしているリトを見てヤミは首を横に振った

 

 「もう…アサキム・ドーウィンを追うのはやめましょう、リトさん」

 

 「………ヤミは、それで良いのか?」

 

 「はい…」

 

 「ひょっとして何か分かったのか?」

 

 「いつか話す…で良いでしょうか?話しきれない所があると言いますか…」

 

 来夢について話すにはまず電王はいるという仮定から始めなければならない、そして極めてデリケートな話に手を伸ばす事になる

 

 「ヤミが言えるまで俺…待つよ」

 

 それを聞いてヤミはリトにハグした

 

 「すみません、しばらくこうしてて良いでしょうか…」

 

 「うん…」

 

 「ありがとうございます…………………」

 

 リトに触れた事で美柑の事、来夢の事を考えて涙が出てしまった、リトはその涙を見てか優しくヤミにハグを仕返しした

 

 しばらく経った後、春菜達はやってきた、そしてやはり刺された傷の事で心配された、その経緯(来夢の話は除く)を話すとヤミはみんなからよしよしやつらかったら付き合えるだけ付き合うとかの励ましの言葉をもらった

 

 「色々あったな…」

 

 「うん…」

 

 「一旦ここから出よう、確かめたい事もあるし、言わなきゃいけない事もあるし、知りたい事もあるし」

 

 そういう訳で、リト達一行は教会を出る事にした、シロとチヨ、美奈子と宇宙船2隻を頭数に加えて

 

 いつの間にか夕方になりかけており、雨雲も少なくなっている、星も少しずつだが見えるようになっていた、建物も少なめな分良く見えている、ひょっとしたら、美柑ともまだ星などを見れた自分がいたのではないかと思うヤミだった

 

 果実は、既に堕ちていた。

 だが堕ちたとしても生きていれば、月日あればやがて種を成し未来に夢と命を繋ぐ。

 果実から生まれる花はどんな色だったのだろうか?

 どんな風に咲き誇っていたのだろうか?

 

 もはや察する事しかできない、だから察する事…曲がりなりにも育った花の行く末を想う事くらいはやらせて欲しい、だって在るという事を知ってしまったのだから

 

 「これで良いんですよね?美柑…」

 

 ~????~

 

 「呪われし放浪者さん…やっぱバラすんだ、来夢君…結城来夢君かな?もしくは苺悟(イチゴ)君の事。あれ卑怯だよね、顔見せたらそれだけでなんとなく分かる人には分かっちゃうもの…それは良いとしてヤミお姉ちゃん刺した事は覚えといてね、過去行ったらちょっと実験台になってもらうから」




いかがでしたか?
面白いと思ってもらえれば幸いです。

堕ちた果実編、もう少し続けるかやめとこうか決めたいと思います

  • 来夢君の変身する所見たい
  • シロがアイスで尋問される所が見たい
  • 美奈子と美柑の絡み見たかった
  • 犯人の事はっきりさせろ
  • もういい、もうたくさんだ
  • 察したのでもう結構
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