METRO Dolls   作:kapebarasan

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さっき気がついたけど今日で投稿から一ヶ月経ったのね…


戦乱

 最終戦争でさえ、イデオロギーを巡る殺し合いは止められない、ファシストと共産側との間の前線地帯を通り抜けることになった。以前の戦争ではファシスト側が敗北したそうだが…

 

 

 

 僕と2012そして共産主義の新兵たちを載せた列車は着々と戦場へと近づきつつある

 

 「もうそろそろかしら?」

 

2012が小声で囁く

 

 「どうだろう?」

 

僕もまた小声で返答する

列車は速度を上げるにつれ車体の振動が激しくなる

 

 「ここ、変な音立ててる…」

 

2012は乗り込んでいる荷物置き場の隅を指す、よく目を凝らすと僕たちが入り込んでいる荷台の床部にヒビが入りそれが広がっている

 

 「不味い」

 

僕が小声で言った瞬間荷台部が崩れ僕たちは線路に叩きつけられる

 

 「離れるな!」

 

僕は2012に言い列車に轢かれないよう彼女となるべく密着し伏せる

 

列車は僕たちを落とした後は何事もなかったかのように線路を進みやがて見えなくなる

 

 「ひどい目にあった」

 

僕は煤と埃を払いながら立ち上がり2012を起こす

 

 「怪我はないか?」

 

 「あ、ありがとう…大丈夫よ」

 

暗くてよく見えないが2012は少し俯いて答える

 

 僕たちは落とされた列車の後を追い戦場へ辿り着いた、そこは共産主義陣営の根拠地のようで兵士を鼓舞する放送や兵士たちを前線へと送り込む前の指示や命令をする場所があった

 

 「ここで見つかると不味いことになるわ、隠れていきましょう」

 

2012はそう言うと姿勢を低くし物陰に隠れる

 

 辺りで様々な銃火器が使われているため物音には余り心配する必要はなさそうだ

 

 僕たちは物陰に身を隠し明かりを消しながらゆっくりと前線へと歩を進める

 

 「銃声や怒号が大きくなってきてる」

 

2012は呟く

確かに銃声などが増えてきている

 

 「もっと注意しよう」

 

僕はそう答えると暗い通路を進む

 僕たちが橋を渡り瓦礫を乗り越え少し開けた場所にでる、広場の中心で将校と一人の兵士が跪いている人に対して処刑をしようとしている所に遭遇した。

 

 「よって敵前逃亡の罪で銃殺刑とする」

 

将校によって判決が下される

 

 「待ってくれ、私は敵の隙をつこうとしただけだ、あそこの線路が途切れてるでしょあそこから敵の背後に出るつもりだったんだ」

 

 被告人が弁明をしている、どうやら人形のようだ…銃を持っていないし、体も損傷している様子だ

 

 「彼女を助けよう」

 

僕は2012に伝える

 

 「なんで?わざわざ事を荒げる必要もないでしょう」

 

2012は反対する

 

 「彼女はファシストたちの後方に出る道を知ってる、僕たちの行き先だ」

 

僕はそう答える

 

 「無駄足かもしれないけど確かにやる価値はあるかも」

 

2012は納得する

 僕たちは将校と処刑人の背後に忍び込みタイミングを合わせ二人を締め上げる

 

 「何者…っぐぁ」

 

二人を締め落とし僕たちは人形に話しかける

 

 「助けてくれたことは有り難いがあんたら何者だ?」

 

人形は僕たちに言う

 

 「ファシストでも共産でもないわここを通り抜けたいだけよ、助けてあげたでしょ協力して」

 

2012は人形に話す

 

 「協力って私に何をさせるつもりよ」

 

人形な怯えたように答える

 

 「さっき話していたファシストの後方に出れる道を教えて欲しいんだ」

 

僕は人形に要求を伝える

 

 「あぁ…それならこの後ろだよパイプに降りれるところがあってそこからファシストのところまで目印が書いてある」

 

 人形は道を僕たちに教える

 

 「わかったわ、貴女も早く何処かに身を隠しなさい、アーモリーまで戻れたら鍛冶屋のアンドリューを探しなさいアルチョムの知り合いだと言えば助けてくれるはずよ」

 

2012は人形にアンドリューのことを教える

 

 「わかった、もう後には引けないんだやるだけやってみるよ、助けてくれてありがとう」

 

人形はそう言うと処刑人が持っていた銃を取り逃げ出す

 

 「道は分かったわね、行きましょう」

 

2012は僕にそう言うと先程の隠し通路を進み始める

 暗く不安定な足場を通り戦場の最下層まで降りる

 

 「ここ、有毒物質で汚染されてるわ」

 

2012が僕に忠告をする

 

 「ありがとう」

 

僕は礼をしてガスマスクを被る

 最下層は上層と比べ人影が全く見えない異様な状況だ、僕たちは金属やコンクリートの残骸を通り先へ進む

 

 「待て!」

 

僕は先行していた2012を呼び止める

 

 「どうしたの?」

 

2012が答える

 

 「足元、ブービートラップだ」

 

僕が指差す先には紐にグレネードを括りつけた罠が置かれている

 

 「危なかったわありがとう」

 

2012は罠を解除し、僕にお礼をする

 

 「ファシストの連中下から来ることを想定して罠を仕掛けてるな、攻撃と同時に警報も兼ねてるかもしれない」

 

僕は2012に注意をする

 

 「わかったわ、ここからはもっと注意して進みましょう」

 

2012は返答し僕たちは気をつけつつ先へと進む

 罠を解除し瓦礫を乗り越え最下層の一番奥へと辿り着く、そのには人が余裕をもって入ることができる配管がある

 

 「この先だ」

 

僕たちは配管に入り梯子を登り、ファシスト側にでる

 出た先は捕虜の収容場所らしい兵士が捕虜の監視をしている

 

 「あいつがいると先に進めないわよ」

 

2012は捕虜を見張っている兵士を指示する、どうやら一人のようだ

 

 「わかった」

 

僕は兵士に近づき後頭部を落ちていた工具で殴打し昏倒させる

 

 「あんたらは?レンジャーではないな」

 

捕虜が僕たちに話しかける

 

 「レンジャー?」

 

僕は捕虜のレンジャーという言葉に疑問を呈す

 

 「あぁこの近くに来ていると聞いた、助けてくれてありがとうここであんたらが何をなをしていようが誰にも言わないよ」

 

捕虜はそう言うと逃げていく

 

 僕たちはファシストの陣地の後方に出ることができた、問題はファシストの陣地をどうやってくぐり抜けるかだ…

 僕たちは線路の脇に身を隠しパトロールのレールカーや哨戒を躱し陣地に入る、そこはファシストの兵士たちが詰めている後方陣地でありよそ者が忍び込めるような場所は見当たらない

 

 「アルチョム、あれ」

 

2012は天井にぶら下がっている配管を指差す、どうやら梯子があり上に登れるようだ…

 僕たちは警備の目を潜り梯子を登り基地を通り過ぎる

後方へと隠れて移動していくと物資の集積地点と思われる場所へ出る、ここも警備を潜り更に奥へと続く扉を開ける

 僕が扉を開けた瞬間、扉の向こうで待ち構えていたファシストの兵士が僕の服を掴み押し倒す

 

 「アルチョム!」

 

2012が兵士に飛びかかるが数人がかりで抑え込まれる、兵士たちは倒れている僕の顔を蹴る

僕は意識を失った…

 

 

 

 

 




次はオリキャラ登場の予定です。
処刑されそうになってた人形は特に誰とかは決めてません
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