METRO Dolls   作:kapebarasan

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一回消しちゃってすごい焦った


D6

 D6までもう少しのところまで来た。伝説の司令部を発見できたとは、信じがたいことだった。払った犠牲に見合う価値はあるのか? その答えはすぐにわかるはずだ…

 

 

 

 

 僕たちは戦前の『モノレール』と呼ばれていた列車に乗っている。

先人たちは何十年も整備の必要なく稼働するシステムや機械を組み上げていたのだ、この施設のお陰で僕たちは順調に目的地へと近づいている。

 

 「凄いな…」

 

僕は窓の外を流れていく鉄や岩そして人工物を眺めながら呟く

 

 「えぇとても凄いものよ」

 

2012が答えた。

 

 「きっとこのまま破壊されずに残ってたら後何十年…いや何百年もここにあるかもね…」

 

2012が感慨深そうに話す。

 

 「体はもう大丈夫なのか?」

 

僕は2012の体調を気遣う

 

 「えでもうしっかり休んだから平気よ」

 

2012は笑顔を持って答える。

 

 「ガスマスクだ!急げ!」

 

列車の行く先を偵察していた74が叫ぶ、その瞬間列車の前方からガスが社内に入ってくるのが見えた。

僕とミラーはガスマスクを着ける。

 暫くすると列車は速度を落としやがて止まる。

 

 「駅に着いたのか?」

 

 僕たちは列車から降り周囲を確認する。

駅の落下防止柵の下はガスのせいもあるだろうがライトの明かりが底に届かないほど深い

 

 「注意しろよ!20年もメンテナンスされてなきゃ、いくらソビエト軍施設と言えども危険だ!足元に気を付けろ!特にアルチョム!」

 

ミラーが皆に注意をする、特に注意しろと言われ少し複雑な気持ちを覚えつつ僕も指示に従う

 

 「ふむ、何もいないようだな。制御室は向こうにあるはずだ。ウルマン、アルテミスはここに残って援護してくれ…何があるか分からんからな、アルチョムと2012は一緒に来い」

 

ミラーの指示に全員肯定する。

 僕たちはミラーの後を着いていく、いつか通った操車場のような場所へと足を踏み入れていく、動いていない列車の中を通り抜けて僕たちはどんどんと奥へ進む

 

 「あぁ、まさにすべて私の想像通りだ。これらには何か感じるものがある…ソビエトの魂ってやつだ。お前らにはわからんだろうな…」

 

ミラーはこの操車場を見て感慨深そうに話している。

 

 「最上階に緊急用の空気清浄システムがあるようだ。このシステムは耐久性が高い…今でも動く可能性がある」

 

ミラーはそう言うと最上階を目指しはじめる、僕たちも後をついて行き周囲を警戒する。

 特に敵襲もなく制御室に到着する。

ミラーは制御盤を一瞥し操作し始める

 

 「ちょっとミラー大佐!どうしたの?」

 

階下からアブザッツの声が響く

 

 「役に立たん!クソッタレ!この機械どもを信用しすぎた!イチから修理しなきゃならんようだ」

 

 ミラーは制御装置が壊れていることに苛立ち、僕の方へと振り向く

 

 「アルチョム、補助起動装置がある。あの出っ張りから上の階へ登れ…着いたら次の指示を出す。」

 

僕は指示どおり更に上へと進む

 

 「アルチョーム!起動モーターが4つあるはずだ。探し出せ!」

 

階下でミラーが叫んでいる。

 僕は最上階へと辿り着く

 

 「アルチョ厶!まずはジェネレーターのカバーを全て外せ!」

 

指示に従い4つ全てのジェネレーターを露出させる。

 

 「次は指示したとおりに起動しろ!まずは…3番!」

 

指示どおりに3番を起動させる。

 

 「次だ!2番」

 

同じくこれも起動させる。

 

 「よし、次!1番」

 

これを起動させる。

 

 「最後だ!4番」

 

最後のジェネレータを起動すると周囲の電灯が灯る。

 

 「よし!戻ってこい」

 

僕はミラーの所へと戻る。

 制御室へ戻るとミラーが制御盤と格闘している所だった。

 

 「おつかれアルチョム」

 

2012が労いの言葉をかける

 

 「大佐はさっきからあんな調子よ」

 

2012がミラーを差す

 

 「どうして動かないんだ…」

 

ミラーは制御盤を操作しているが一向に動かない

 

 「クソッ…フン!」

怒ったミラーが制御盤を拳で叩きつける。

その瞬間制御装置が起動し始める

 

 「いいぞ!まるでソビエト連邦を描いたハリウッド映画だな!」

 

ミラーが自信満々にいう

機械が作動しガスが排出される。

 ミラーと階段を降り、下層へと降りるリフトへ乗り込む 

 

 「行くぞ!」

 

ミラーが言うと74はリフトを操作する。

リフトはゆっくりと下へ下へと降りていく…

 

 「下まで降りる手間が省けたねぇ…ん?下の方何かおかしくない?」

 

アブザッツが下層の異変に気が付く

リフトが止まるとミラーは即座に指示を出す

 

 「ウルマン、左へ行け!アルチョム、私を援護しろ!」

 

リフトを降りて僕たちは周囲を警戒する。

 

 「計画ではこの先に行かなければならないが…どうやってこの隔壁を開けるか…」

 

ミラーは行き先を阻む隔壁をどうやって開くかで難儀する。

 

 「これ何だ?」

 

アブザッツが放置されている乗り物に興味を示しいじっている。

 

 「あまり変なところ触るな!」

74がアブザッツを叱るがその瞬間乗り物のレバーを倒してしまう…勝手に動いた乗り物は隔壁に衝突し扉を開く

 

 「おぉ、よくやったな」

 

ミラーはそう言うと扉の先へと進む

ようやくD6へと立ち入り探索を進めるがこの先には何が待ち受けているのだろうか?

僕は好奇心と恐怖を抱えつつ扉の先へと進む…

 

 

 

 

 

 

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