METRO Dolls   作:kapebarasan

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続いてしまった。
METROはゲーム版を一応全てやりました。DLCのシナリオはやってないです…


プロローグ2

 8日前…

 

ハンター

 

 

 

 トンネルの暮らしは決して楽なものではなかったが、そこが我が家だった。

 だがミュータントたちの襲撃が激しくなり、駅内には恐怖が蔓延していた。

 そして義父の友人である「ハンター」が我々のバリケードに辿り着いたあの朝、

 自分に待ち受けている運命など、想像できるはずもなかった…

 

 

 

 

 絵葉書集めそれは僕の趣味だ、メトロの中ではどこを見ても薄汚れた壁しか見えなかったが、たまに見つかる絵葉書は最終戦争前の美しかった世界を僕に見せてくれる唯一の手段だった。

 その写真を見るたびに僕はそこを歩き、体験するそんな夢を見ることが多かった。

 

 「アルチョム」

 

名前を呼ばれ僕は目を覚ます

 

 「ようやく起きたか…ハンターが来るぞ、他の駅の話が聞けるはずだ、さぁ」

 

養父のアレクセイに起こされ僕は寝床から体を起こし、後をついていく

 メトロの住民は最近頻発するミュータントの襲撃によって大切な人を奪われ、住処を守るための警備に人員を多く割かれているため疲れ切っていた。

 

 「このまま襲撃が続けば駅が持たない、なにか手をうたないと」

 

 「でも、これ以上何ができる」

 

 「昨晩別のパトロール隊が攻撃を受けた、病院はもう満杯だ…」

 

 最近の会話はこの話題で持ちきりだ、皆疲れ切っていた。

 アレクセイに連れられメトロ警備隊の部屋に入る、あまりの負傷者の多さに臨時の救護所があちこちに作られており、あちこちから悲痛な声が聞こえてきた。

 

 「負傷者はどうだ?」

 

アレクセイが医者に聞く

 

 「あまり良くない、今朝は二人死んだ」

 

 「ダークワンたちは、すぐには殺さない」 

 

 「連中は犠牲者の心を壊していく、遅かれ早かれ皆死んだ」

 

 「人形ですらメンタルに不調をきたしている、彼女らはもう銃は握れないかもしれない」

 

医者もお手上げといった様子で答えていた。

 

 

 メトロの入り口ゲートに辿り着く、警備兵が立ち物々しい雰囲気が漂っている、突然ゲートが外側から叩かれ警備兵が飛び上がる。 

 

 「何だ!…一体何だ!」

 

声を荒げる警備兵

 

 「ハンターだ」

 

別の警備兵が言う

 

 「ミュータント共がノックなんてするか?…ゲートを開けろ」

 

そう言うとメトロの重い鋼鉄の外壁を開ける。壁の向こうから地表で活動するための装備を身に着けた一人の男がいる。その後ろにガスマスクはないもののそれ以外はハンターと対して変わらない格好をした女性が立っている

 

 

 「エキシビションへようこそハンター、それに2012」

 

アレクセイが男と女に話しかける。

 

 

 「ありがとう、すぐに閉めてくれ」

 

ハンターはそう答えると駅の中に入っていく

 

 「よう、アルチョム」

 

ハンターの挨拶に僕も答える。

 

 「ハンター、外はどんな様子だ?なにか変わったことは?」

 

 「相変わらずだな、大した情報はない、【アンデット】がこのあたりに出没してるらしいな」

 

アレクセイとハンターが会話をしていると2012が僕に声をかけてきた。

 

 「アルチョム、ニューヨークの絵葉書を売ってる人に会ったわ、あなたの部屋を思い出したよ」

 

そう言うと彼女は一枚の絵葉書を僕に手渡す。写真の中では、緑色の巨大な女性が松明を掲げている。

 

 「自由の女神って言うらしいわよ」

 

 「その葉書そこそこ高かったから後でお礼しなさいよ」

 

彼女の言葉を聞き、僕は苦笑いをしながら素晴らしき戦前の世界へ思いを馳せた。

 

 

僕は彼女と、

 彼女のような戦術人形についてや、縁があってハンターと地表の偵察をしていたということなど彼女と他愛のない会話をしていたが突然

 

 「メイン通気口に侵入警報…上部より侵入者!!」

 

メトロ内の放送が入り、警報が鳴り響くその場にいた全員が警戒態勢に入る

 

 「攻撃準備!」

 

 「アレクセイ、2012俺たちはホールに残ってここを守るぞ」

 

 「了解よ」

 

 「アルチョム、急いで武器を取れ!」

 

 僕は急いでロッカーからリボルバー拳銃と予備の弾丸を数発受け取り警備に加わる

 

 「ここは病院よ、奴らは血の匂いを嗅ぎ付ける」

 

2012は、全員に警告をする。

 不思議な沈黙が続くが天井のダクトから何かが駆け回るような音が響く

 

 天井ダクトが大きな音を立てて開きミュータントがハンター目掛けて落ちてくる、ハンターはこれをいなし床に押し付けてナイフを心臓めがけて突き立てこれを殺す。これを皮切りに他のダクトからもミュータントが飛び出し僕たちにとびかかる、僕はリボルバーを奴らめがけて撃った、弾丸がミュータント共の顔を撃ち抜き糸が切れたようにその場に倒れていく…

 

 何匹倒しただろうか…ミュータントの襲撃が止まった、運良く怪我人は居なかったようだ

 

 「アルチョム、大丈夫か?」

 

アレクセイに尋ねられ、僕は問題ないと答えた。

 

 「ここにダークワンは居ない…いるのは【トンネルのクズ】だけだ」

 

ハンターは呟く

 

 「たとえ目には見えなくても…ダークワンたちはそこにいる、恐怖…これが彼らの武器だ、それがノサリスをネズミみたいに走らせてるのさ、ダークワンは、ただのミュータントじゃない、新種だ、より進化した個体なんだ、適者生存って知ってるか?つまり俺たちは負けたのさ」

 

アレクセイが諦めたように呟きに答える

 

 「どうしたってんだ、アレクセイ?あんたみたいな奴は何もせず敵にやられてしまえばいい、俺は与えられた命にしがみつく、この歯と爪をつかってな、そして、その【適者】とやらを大勢、道連れにしてやるさ!」

 

ハンターは反論する。

 

 「古い映画のカウボーイ気取りか!見てみろハンター、10人もの熟練兵士が心も体もズタズタにされてるんだぞ!」

 

アレクセイも反論し二人の間に一触即発の空気が流れる、僕は二人に

 

 「もうやめてくれ!」

 

と声をかけようとしたその瞬間、後方の扉が勢いよく開かれ兵士が飛び出してきた。

 

 「ダークワンだ…外の監視所が破壊された!」

 

この報告を受け皆で急いで現地へ向かう、非常事態を知らせる警報がけたたましく鳴っていた。

 

 監視所につくと守りについていた兵士たちは倒れ、バリケードは無残に破壊されていた。皆恐怖の表情が張り付いたまま倒れ伏している。

 

 「クソックソックソッ」

 

 「だれか…生存者はいないのか!」

 

 「化け物め!」

 

誰かの怒鳴り声が聞こえる。

状況を確認したハンターは立ち上がり僕に話しかける

 

 「連中は、外の状況を想像以上にわかっていやがるようだ、俺は偵察をしに行かなきゃならん、よく聞くんだ、アルチョム、万が一俺が朝までに戻らなかったら、ポリス駅でミラーという男を探すんだ。俺に何が起こったか、北のトンネルで何が起こっているかを伝えるんだ。」

 

 「これをミラーに渡せば、俺からの使いだと分かるはずだ、アルチョム頼んだぞ」

 

そう言うとハンターは自身のドッグタグ外しを僕に渡す。

 

 「2012、お前はアルチョムと待って俺が戻らなかったらアルチョムとポリスに向かえ」

 

ハンターは2012に命令をする、2012は

 

 「私も一緒に行きます、一人で外に行かせるなんて私にはできません」

 

2012はハンターを説得しようとする

 

 「いや、駄目だ俺一人で片付ける仕事だ、俺がそう簡単に死ぬと思うか?これは命令だお前はここを守るんだ!」

 

ハンターに強く命令され渋々頷く2012

 ハンターは一人でトンネルの奥へと進んでいく

 

 「我々が生き残るにはこの脅威を排除しなければならん、どんな代償を払っても…排除しなければならん、わかったか?」

 

僕と2012が頷くと満足したように彼はトンネルの奥へと消えていった。




ドルフロ要素が思ってたより薄い…
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