METRO Dolls   作:kapebarasan

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 設定とか考えるの難しい(無謀にオリ展開


ブルボン

 リガ駅はこの旅の一歩目に過ぎなかったが、キャラバンはそこが終点だった。

 皆に別れを告げる前に我々の生存を祝って一杯飲んだ、独りでポリスを目指すことに対する恐怖はウォッカだけでは忘れられなかったが、予想外にも僕は、そこで悪名高い協力者を得ることになった

 

 

 僕たちはリーダーに連れられリガ駅の酒場にいた。世界が終わってもこの手の店はなくなることが無い、むしろ需要は増してすらいる。

 リーダーが座っていた椅子から立ち上がる。

 

 「よしみんな、アルチョムと2012に乾杯だ」

 

 「おかげでモンスターの群れとアノマリーを切り抜けられた。」

 

 「乾杯!」

 

リーダーとユージーンが僕たちに酒を勧める。

僕は勧められるまま金属製のコップに入った液体を呑み干す、喉が焼けるような感覚がする。

 

 「まったく…お前たちが居なかったらズタズタにされてたな、勲章をやりたいよ。」

 

リーダーはそう言うと自身のポケットを漁る

 

 「せめてもの礼だ二人に予備の弾薬をやろう、ほら受け取れ」

 

リーダーはテーブルの上に軍用弾薬(お金)を置く、30発はある…

 

 「リーダー、こんなに受け取れない」

 

僕はリーダーに遠慮する

 

 「さっきも言ったがあんた達が居なきゃここにワシ等は居なかった、それは正当な対価だ受け取ってくれ、アルチョム」

 

 「ここまで言ってるんだしアルチョム受け取りましょう」

 

 リーダーと2012に言われ僕は弾薬を受け取る。

 その後、僕たちは今回の旅の話やメトロでの暮らしについての話で盛り上がり楽しい時間を過ごした。

 

 そんな自分たちを見る視線に気づかずに…

 

 

 「アルチョム、そろそろ行きましょう」

 

 2012に急かされ僕は席を立つ

 

 「おっもう出るのか、そのショットガンはお前にやるよ、俺からのお礼だ。頑張れよ」

 

 ユージーンが僕たちを見送る、僕は彼に感謝しこの場所を後にした。

 

 僕たちはリガの市場で不足した物資や弾薬を補充し駅を後にしようとする

 

 「野盗共のせいで駅は封鎖されている、外には出れんぞ」

 

 僕と2012は兵士に静止される。

 

 「そんな、こんなところで足止めを食うなんて…」

 

2012は焦りか一人呟く

 

 「マーケットまでの道は封鎖されているが数日後にパトロール隊が輸送キャラバンを編成する、それまでリガで待機していてください」

 

 「そんなに待てないわよ!」

 

2012は兵士に言い放つと僕の側に近寄り耳打ちをする

 

 「なんとかして駅を出るわよ…時間もないでしょう…」

 

僕は頷く

 

 「駅の中を探しましょう」

 

 彼女の言葉に従い一緒に駅を見回る、駅は封鎖の影響であちこちでトラブルが起きているようでその対応に兵士たちが追われとても忙しそうにしている。

 

 「お兄さん私と遊ばない?」

 

唐突に暗闇から声をかけられる

 

 「アルチョム、そんなのに構ってる時間はないわよ」

 

2012は釘を指す

 

 「あら、そんな堅物な彼女じゃ欲求不満でしょ、私でスッキリしてかない?損はさせないわよ」

 

娼婦が2012に嫌味を言う

 

 「アルチョム!行くわよ!」

 

2012が言うと同時に娼婦の後ろから男が出てくる。

 

 「どうしたんだいハニー」

 

男は娼婦に話しかける。

 

 「あらダーリン、この男が私をベットに連れ込もうとしてたのよ」

 

娼婦が嘘をつく、娼婦の話をきいた男が僕に詰め寄る

 

 「てめぇ!誰の女だと思って口説いたか解ってんだろうな!どう落とし前つけんだ!えぇ!」

 

男は僕に怒鳴り散らす、周囲の住人が驚きこちらを向く、一部の人はニタニタと笑っているところからすると詰め寄っている男は美人局の常習犯のようだ…

 

 「そうだな、迷惑料として弾とそうだ、お前の彼女を俺に寄越せ3Pがしてぇんだ、断ったらタダじゃ済まさねーからな!」

 

男はそう言うと2012にいやらしく手を伸ばす。

 

 「誰があんたみたいなヤツに!」

 

2012が男の股間を蹴り上げる。

 

 「うぐぅ!」

 

苦悶の表情を浮かべ男は崩れ落ちる

 

 「タダじゃすまさねぇ…」

 

男は苦しみながら言う

 

 「こいつ等を捕まえろ!」

 

男が叫ぶと野次馬の数人が走ってくる

 

 「逃げるぞ!」

 

 僕は2012の手を引き駆け出す。

執拗に追いかけてくる追っ手を避け僕と2012は駅の中を走る、どうやら僕たちは寂れた人のあまり来ない区画に追い立てられているようだ。

 駅の土地勘もなくこのままでは追い詰められる…僕は次第に焦りがこみ上げてくる。

 

 「俺は味方だ!こっちだ!」

 

メトロの扉が勢いよく開く、僕は一か八か扉に飛び込んだ

 

 男が扉を閉めカンヌキをかける。扉の向こうから怒声が聞こえるが次第に収まっていく…どうやら助かったようだ

 

 「運がなかったな、あいつらはこの駅で売春とかの元締をやってる連中だ」

 

男はそう言うとこちらに向きかえる

 

 「あぁ、挨拶がまだだったな俺はブルボンと呼ばれている、次はそっちが名乗るのが礼儀だろ」

 

男に言われ僕と2012は自己紹介をする

 

 「なんで私達を助けたの?」

 

2012は男に問う

 

 「酒場であいつ等に見られてたの気づかなかっただろ」

 

 「こんな美人連れてるのが兄ちゃんみたいな優男じゃちょっかい掛けられて面倒になるだろうと思ったから手助けをしたんだ」

 

 ブルボンは答える

 

 「本当にそれだけか?」

 

僕は尋ねる

 

 「いや、少し手伝って欲しいことがある、命の恩人だ…いや貞操の恩人か…まぁいいや俺に借りができただろそれを返してもらいたい」

 

 ブルボンは答える

 

 「それで恩人さん私たちに何をしての欲しいの?」

 

 2012が尋ねる

 

 「聞いてくれ、ドライ駅に行きたいんだ、あるビジネスでね…だがこのネズミ穴は封鎖されている、けど俺は裏道を知ってるいわゆる『呪われた通路』ってやつだここの住民は恐れて近づかない、まぁトンネルじゃよくあるホラ話だちょっと手を貸してくれどうだ?やるか?」

 

 ブルボンはこの駅から出る道を知っている、僕と2012は願ってもいないこの話を快く受け入れ彼に続いた…




AKが報酬からなくなった(貰えないとは言ってない
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