METRO Dolls   作:kapebarasan

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ブルボン-4

マーケットと言うだけあって、なんでも揃っている。たがブルボンはハンザの見張り連中に金を借りているらしく、早く離れたがっていた

 

 僕たちは駅の入り口に入る

 

 「今すぐ武器をしまえ」

 

兵士に言われ僕たちは武器をしまう

 

 「お前は誰だ?明るいところまで来い早く!ゆっくりな」  

 

僕たちはゆっくり明かりの中へ入っていく

 

 「なんてこった、ブルボンだ」

 

ここの連中にも金を借りているらしい…

 

 「後ろの二人も調べたほうが良さそうだハハッ」

 

そう言われ、僕と2012は身構えるがどうやら冗談らしい

 

 兵士のリーダーがブルボンに話しかける

 

 「今回は何を運んでるんだ?そいつらは誰だ?」

 

リーダーに問われ

 

 「いやぁそいつはどうだろうボス…お互いうまくやれると思うんだが」

 

ブルボンははぐらかそうとする

 

 「よし、話は向こうでしようかお前らはこいつ等から目を離すな」

 

そう言うとリーダーはブルボンを連れて奥へ言ってしまう

 

 「ちょっと待ってよ」

 

2012が言い跡をついて行こうとする

 

 「動くな!」

 

見張りに静止される

 

 「わかった、言う通りにする」

 

僕は見張りに答え、2012の前に出るように立つ

 暫くするとリーダーがブルボンを連れて戻ってくる

 

 「いよぉし三人とも通っていいぞ」

 

リーダーがそう言うと僕たちを駅の中へ誘導する

 

 「さっさと移動するぞ、まだあいつらと一緒にいたいか?」

 

ブルボンにも促され僕と2012は駅の中へ入る

 

 「最悪の状況だ…連中の借金の返済なんてできやしねぇ、このまま奴らが嘘を信じてくれればいいが…」

 

ブルボンが小声で呟く

 

 「さて、ハンザへは行けないな」

 

ブルボンが言う

 

 「ハンザを通れないってどうやってポリスへ行けばいいの?」

 

2012が問う

 

 「まぁ待て、ここに弾薬がある、これでフィルターを2個買ってきてくれ考えがある」

 

 「俺はある人物と話をしに行く、バーで待ち合わせるか俺がおまえらを見つけるさ」

 

 「じゃあ行け、5分は掛かるはずだ」

 

そう言いブルボンは僕に軍用弾薬(お金)を15発渡し、駅の人混みの中へ消えていく

 

 「仕方無いわね、ここはフィルターを素直に買いに行きましょう」

 

2012に言われ僕たちはフィルターを売っている店を探す。

 

 街の喧騒の中を進み僕たちは駅の交易所を見つけることができた、雑貨や武器、薬に弾薬様々なものがここで売り買いされている、僕は一角にある装備品を主に取り扱っている店を見る。

 

 「フィルターが欲しい、在庫はあるか?」

 

僕は商人に尋ねる

 

 「いいとこに来たな、ちょうどあと2つあるぞ戦前の高級品だ」

 

丁度必要な数が置かれていた

 

 「それでいい、幾らだ?」

 

 「2つで20発だ」

 

僕が貰った弾薬と自分の弾薬を合わせて買おうとすると2012が商人に話しかける

 

 「あっちの店だとフィルター3個でその値段だったわよ、見た感じ戦前産とはいっても急造された廉価品じゃないそれだったらあっちで買ったほうが安いわ、アルチョム行きましょう」

 

2012はそう言うと僕を連れて行こうとする

 

 「待ってくれ、クソッお前の彼女は買い物上手だな…わかったわかった2つで15発だこれでいいだろ」

 

店主が呼び止める

 

 「それならここで買うわ」

 

そう言うと2012は店主に弾薬を渡しフィルターを受け取る

 

 「アルチョム、こういう所では賢く買い物しなきゃ、足元掬われるわよ」

 

2012が僕に注意をする。

 

 「買い物もしたし合流しましょう」

 

2012がそう言いバーへ向かおうとする

 

 「少し待ってくれ、必要なものがある少しここで待っててくれ」

 

僕はそう言うと武器店でAK系統の銃器に付けられる等倍の光学サイトを購入し2012の元へ戻る

 

 「早かったわね、何買ったの?」

 

尋ねてきた2012に先程買ったサイトを手渡す

 

 「えっどうしたのこれ?」

 

2012が僕に問いかける

 

 「さっきフィルダーを安くしてくれたお陰で買えたんだ、前から絵葉書のお礼とかしたかったんだがなかなかできなくてね」

 

 僕は2012に答える

 

 「あんなの本気にしなくて良いのに、ありがとう」

 

2012がお礼を言う、故郷(エキシビション)でハンターとあったとき以来初めて彼女が笑っているところを見たかもしれない、さぁブルボンのところに戻ろう

 

 バーに行く途中にブルボンが立っている

 

 「さて、ここの人間と話がついた、欲の皮が突っ張った野郎だがこれはどうしょうもない、俺の予備フィルターも受け取れ地上に出る必要がある」

 

 「地上ですって、正気?」

 

2012がブルボンに言う

 

 「あぁ正気だ、他に道がない」

 

ブルボンが返答する

 

 「…よしっそれじゃ出発だ、行き方は知ってるな」

 

そう言うとブルボンが先に進み始める

 

 「アルチョム」

 

2012が僕に話しかける

 

 「どうした?」

 

僕は返事をする

 

 「地上は危険よ、このサイトをあなたの形見にしないでよね」

 

彼女は自身の銃に装着したサイトを指して言う

 

 「あぁ大丈夫だ」

 

僕はこう言うとブルボンの後に続いた

 

 人気の少ない路地に入る、一人の兵士らしき男が立っている

 

 「ブルボンか」

 

 男が話しかけてくる

 

 「知らないようだな」

 

ブルボンが答える

 

 「何だ、早く言え」

 

兵士がブルボンに話す

 

 「ドワイクにはもう支払った」

 

ブルボンは兵士に答える

 

 「おかしいな、俺は何も貰ってないぜ、まぁ嘘だがな」

 

兵士はブルボンに言う

 

 「全くあんたと取引できて光栄だよ」

 

ブルボンが返答する

 

 「良いってことよほんの冗談さ」

 

そう言うとブルボンと兵士が握手をする

 

 「全員準備しろ、ゲートを開くぞ」

 

 兵士が他の兵士にゲートを開くように指示する

 

 「本気ですか指揮官」

 

そう言うと兵士はゲートを開け始める

 

 「全員配置につけ」

 

ゲートが開かれる、向こうには電気や火ではない光が見える

 

 「静かなようだ…」

 

兵士の一人が呟く

 

 「敵影なし、行け」

 

兵士がそう言うと僕たちはゲートの外へ出る

 

 「待て!ブルボン!」

 

遠くから声が聞こえる、どうやらブルボンの嘘がバレたらしい

 

 「捕まえろ!」

 

怒声が聞こえるが無常にもメトロの外壁が閉じられる

 

 「行くぞ!」

 

ブルボンに連れられ、僕は初めて地上に出た…

 

 モスクワの廃墟を目にした時、僕の心中は恐怖と悲しみの両方で満たされた、だが一生を地下で過ごしてきた僕は、暗雲立ち込める空や凍てついた大地に奇妙な楽しさを見出していてもいた、ブルボンが言った

 

 「これが死の街だ、おかえり、アルチョム」

 

2012が言った

 

 「かつての栄光の街、ただいま、私」

 

 

 地上は今でも放射線や崩壊液で聞けるな環境である

 

 「アルチョム、マスクを着けろ」

 

ブルボンに指示され僕はマスクを被る、感じていた息苦しさが解消される

 

 「とにかく十分注意しろ…」

 

ブルボンが警戒を促す

 天井が崩落し、放置され荒れ果てているが僕が今立っている場所はメトロの入り口だった場所だ初めて見るものに僕は圧倒される

 

 「よし行くぞ」

 

そう言うとブルボンはドアを蹴破り外へ出る

 

 「通気口に向かいそこからドライ駅に降りるんだそこでお別れだ」

 

そう言うと地表を進み始める

 

突然獣の叫びが響く、周囲を見渡すがミュータントは見当たらない…

 

 「今のは一体?」

 

僕は呟く

 

 「「隠れろ!」」

 

ブルボンと2012が同時に言う、僕も急いで崩れ落ちた柱の影に隠れる

 

 「そのまま潜れてて、外で敵と出くわしたら近くの影に隠れるのよ」

 

2012に言われ、僕は頷く

 

 「連中をデーモンと呼ぶやつもいるが、折れは空飛ぶクソッタレと呼んでる」

 

ブルボンは吐き捨てるように言う

 

 「行ったようだ…」

 

そう言うと影から出て歩を進め始める

 

 改めて見るモスクワは、道路が大きな筆で一筆書きされたように抉れその中は汚染された川になっており、かつて高くそびえ立っていたビルの残骸が静かに建っている

 

僕たちは廃車でできた橋を渡ろうとする

 ブルボンが渡り付に僕が廃車から廃車に飛び移ろうとしたとき、橋になっていた廃車がバランスを崩し川に落ちる

 

 「全くついてねぇな」

 

ブルボンが言う

 

 「迂回していくぞ、水に触るな汚染されてる、ゲートのある建物が見えるかあれがお前のターゲットは裏庭にある通気口だ、ドライ駅まで繋がっている俺は建物の中で待ってるレンジャーのアジトが上にあるんだ、急げよそれに黄ばんだ雪は食べないようになハハッ」

 

そう言うとブルボンは一人で先に進む

 

 「ホントについてないわ」

 

2012が呟く

 僕と2012は、剥き出しになったパイプや廃材を橋にして目的にに向かう途中廃墟のビルに入る、そこら中からミュータントの鳴き声が響いている

 ビルを進んでいると突然声が聞こえてくる、何を言ってるのかはわからないが直接頭の中に話しかけられているようだ… 

 

 「2012今の聞こえたか?」

 

僕は尋ねる

 

 「なにも、さっきからミュータントの声しか聞こえないわよ」

 

2012には聞こえていないようだが、先程からずっと何者かの話し声が聞こえている…メトロでもそうだったが突然何かが聞こえてくることや見えることがあった、これは一体なんだろうか…ふとこんな事を考えたが今はそんな余裕はないことを思いだし先を急ぐ

 崩れた廃墟を乗り越える、中庭を進んでいるとまた声が聞こえてくる…

 

 『彼は死を止められる』

 

今度ははっきりと言葉が聞こえた、2012の方を向くがやはり聞こえているようには見えない、困惑しつつ先へ進むとかつては公園だったであろう場所に辿り着いた。

 僕が先へ進むと突然視界がホワイトアウトする、気がつくと目の前には死の街凍てついたモスクワではなく緑に溢れ子供たちが楽しそうに遊ぶ、そんな風景が広がっている…僕は困惑し足を止める

 その瞬間またホワイトアウトしたかと思うと、死の街の風景が視界に飛び込んでくる

 

 「どうしたの?メトロでもそうだったけど体調悪いの?」

 

 2012が心配し声をかける

 その瞬間公園の奥からミュータントが飛び出しこちらに飛びかかって来る

 

 「アルチョム、危ない!」

 

彼女は僕を突き飛ばしミュータントに銃撃を加え絶命させる

 

 「しっかりしてアルチョム」

 

2012は倒れていた僕を起こし説教をする。

 彼女に謝り、僕は再度歩を進める

目的地近くの廃墟に入る、罠が多数仕掛けられており危うく僕の足を吹き飛ばすところだった、僕たちは廃墟の地下に入る、建物もひどく汚染されておりそういった場所を極力避けて通る、別の入り口から地上に出ると目の前に目的地であるゲートのついた建物に到着する、建物の前にブルボンが立っている、僕は何故か少し安堵し彼に近づく

 

 「よし、やったなもう少しあとは中庭を通るだけだぞ」

 

そう言うとブルボンは僕たちを連れて先へ進む、カバーし合いゆっくりと確実に歩を進めていくと

 

 「止まれ、奴らがいる」

 

ブルボンが言い停止する、視線の先には空飛ぶクソッタレことデーモンが一匹いる…僕たちは身を隠す

 暫くしてデーモンは何処かへ飛び去って行く

 

 「よし、行くぞ」

 

ブルボンがそう言った瞬間メトロでもよく聞いたミュータントの群れの鳴き声が聞こえてくる

 

 「こっちに来るわよ!」

 

2012が言い、僕たちは警戒する、群れがこちらにせまってくる

 

 「撃て!」

 

ブルボン言うと僕たちは群れに向けて発砲する。

 一斉射撃で数を減らすもまだまだ群れはこちらに迫ってくる

 

 「逃げるぞ!アルチョム、2012」

 

そう言うと僕達は逃げるブルボンを追いかけるようにあとに続く、ブルボンは地下につづく通気口に僕たちを押し上げ僕たちがブルボンの腕を掴み引きあげる

 

 「うわぁ!」

 

僕たちはブルボンを引き上げた勢いのまま通気口に落ちていった…

 

 




次でようやくチンギスカンの生まれ変わり(自称)が登場できそう…
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