レインの姉は超シスコン【完結】   作:兎秤

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第二話

「その罪あがなってもらうよ!」

「うるっせぇ!死ね!」

「姉さん!!?」

 

 レインちゃんが私に向けて発砲されたのに心配して呼んでくれる・・・・・お姉ちゃん、嬉しい!

 

「大丈夫!」

「なんだと!?銃弾が弾かれた!?」

 

 ふっふっふ・・・・・さっきまでの私と思ったら大間違いなのだ!!

 

「ちっ!!」

 

 嘘!?足下が急に無くなった!?

 

 でも、問題なし!

 

「はぁ!?空中を歩いているだと!!?」

「まだまだ行くよ」

「く、来るな!」

 

 あっ、逃げた!でも、逃がさないよ!

 

「なんだよコレ!進めねぇ!?」

「観念したらどう?私に大人しく殴られれば許してあげるよ?」

「くっそがァ!」

「だから、効かないって」

「ひっ!」

 

 よし、捕まえた♪

 

「これは、レインちゃんの分!これも、レインちゃんの分!そして、レインちゃん分!それから、レインちゃん分!」

「姉さん、もういいです」

「そう?レインちゃんがいいならいいけど」

「それに、ゲームは終了しました」

 

 レインちゃんがYOU WINと出た画面を見せてきた。何このちっちゃいキャラクター、レインちゃんにそっくりで可愛い!

 

「嫌だ・・・・・死にたくない・・・・・っ!」

「何言って・・・・・えっ?ナニコレ?」

 

 男の人の周りに・・・・・枠?これは一体何?

 

「ぎぁぁあああああ!!」

 

 男の人、消えちゃった・・・・・?消えちゃった!?えっ!?どうなってるの!?

 

「レインちゃん!コレ、どうなってるの!?男の人に枠が付いたと思ったら消えちゃったし!それにコレ、ニュースであった人型アートだよね?!それと、関係あるの!?」

「姉さん落ち着いてください。1度家に戻りましょう。話はそれからです」

 

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第二話 姉、ゲームを知る

 

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「それでは、まずこのゲームの事です」

「えっと・・・・・ダーウィンズゲーム?」

 

 ダーウィンって進化論をといた人だったけ?

 

「そうです。外では余りその名前を口に出さないでください。どうしても伝える場合はゲーム、もしくはDゲームと呼んでください」

「なんでなの?」

「下手をすれば運営に消されるからです。姉さんも見たでしょう、あの男が消えたのを」

「じゃあ、あの人は・・・・・」

「もう既にこの世に存在しません」

 

 まぁ、別にいいけどね。レインちゃんに怖い目を合わせた報いだよ。

 

「まず、このゲームはポイントが全てです」

「ポイント?」

「はい、このポイントはプレイヤーとのバトルなどで得る事ができます。そして、ポイントが無くなると先程の男のように消されます」

「・・・・・辞める方法はないの?」

「申し訳ないですが・・・・・ありません」

 

 だから、レインちゃんあんなに申し訳なさそうにしてたんだ。

 

「バトルで死ぬこともあります。死んだ場合も消されます」

「このゲームでのゲームオーバーは死ぬ事とポイントを全て失うことなんだね?」

「はい。次に、バトルについてです。バトルはクラスマッチバトルとエンカウントバトルの2つあります。違いはマニュアルを読んでおいてください」

「マニュアルがあるの?」

「ゲームを開くとありますよ」

「分かった、あとで見ておくね」

 

 蛇、また出てこないよね?

 

「分からない事があったら聞いてください。そして、最後はシギルについてです」

「あの不思議能力の事だね」

「はい、確か姉さんのは・・・・・」

「え〜っと、分子干渉(マクスウェル)だったけ?」

「全く・・・・・なんの偶然でしょうか」

「どうしたの?あっ!レインちゃんのそのシギル?だったけ?それはなんて言うの?」

「私のシギルは世界関数(ラプラス)といいます」

「あっ、それは青〇タで聞いたことある。たしか、ラプラスの悪魔とか言ってた」

 

 レインちゃんは悪魔じゃなくて天使だけどね!いや、皆を惑わしちゃうから小悪魔?う〜ん・・・・・どっちも似合いそう。

 

「まぁ、姉さんなら普通に生き残れそうですね」

「大丈夫!レインちゃんも守ってあげるから!お姉ちゃんに任せなさい!」

「よろしくお願いします」

 




分子干渉(マクスウェル)

分子を観測して、運動を操ることが出来る。
分子その物の構造は変えられない。

出来る事
温度変化や空気圧縮

出来ない事
酸素をオゾンに変化や木炭をダイヤに変化

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