レインの姉は超シスコン【完結】   作:兎秤

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この物語の主人公
〈名前〉???
〈シギル〉分子干渉(マクスウェル)
〈見た目〉レインと瓜二つ。ホクロの位置が逆。ポニーテール。レインの服の黒バージョン。基本短パン。


第三話

 ────マクスウェルの悪魔

 

 それは、1867年ごろスコットランドの物理学者ジェームズ・クラーク・マクスウェルが提唱した思考実験、ないしその実験で想定される架空の存在である。

 このマクスウェルが想定した悪魔は分子の動きを見ることが出来、その動きに干渉することが出来る。

 

「それが私のシギルの元って言うこと?」

「ゲームマスターは姉さんのシギルはそれに近いものだと考えたのでしょう。私の世界関数(ラプラス)もラプラスの悪魔に通ずるところがありますから」

「つまり、レインちゃんは可愛いってことだね!!」

「・・・・・話、聞いてましたか?」

 

 だって、レインちゃんみたいに私頭良くないし・・・・・

 でも、こんな難しい事が分かるなんて・・・・・流石、レインちゃん!賢い、可愛い、レインちゃん!

 

「・・・・・姉さんに期待した私がバカでした」

「レインちゃんはバカじゃないよ?」

「・・・・・はぁ」

「えっ?!そんな重いため息つくほど!?お姉ちゃん、何かやっちゃった!?」

 

 こうして、私達姉妹のDゲームライフが始まった。

 

 

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第三話 姉、宝探しを始める

 

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 それから、私とレインちゃんは一緒に解析屋としてDゲームで動きました。

 レインちゃんでも拾いきれないシギル使いの情報を掴むのが私の仕事です。レインちゃんに危険って言われたけど、お姉ちゃんはレインちゃんの為ならたとえ火の中、水の中、草の中、森の中、土の中、雲の中、レインちゃんのスカートの中・・・・・

 

「はっ!つい、願望が混ざってしまいました」

 

 今回のターゲットは、あのオヤジ狩り?の・・・・・えっと、パンダ君?を倒し、夜の女王?の・・・・・誰だっけ?まぁ、女の子を倒した大型ルーキーの・・・・・また、忘れた。まぁ、男だよ!

 レインちゃん以外、興味無いからあんまりしっかり覚えてこなかった!

 

「レインちゃん、例の人物は何処かな?」

『現在、ダンジョウ拳闘クラブのイヌカイと戦闘中です。座標を送ります』

「そっか・・・・・先に戦っている人がいるなら私が戦う必要は無いかな?それで、シギルが特定出来れば万々歳だし。そう言えば宝探しゲームの情報は?」

『残念ながら得られていないです』

「そっかぁ・・・・・ところでレインちゃん、今日何色のパンツ履いてる?」

『もう用はないみたいですね。では、きりますので』

「また何かあったら連絡するし、何かあったら連絡してね・・・・・もう、きれてる、だと!?」

『The game will be started in one minute!!』

「えっ?なになに!?」

 

 Dゲームの告知?突然だとびっくりするな。それにしても、なんて言ったんだろ?英語わかんないし・・・・・オー、ノーイングリシュ。ジャパニーズ、プリーズ。あっ、ちゃんと告知来てた。

 

「どれどれ〜あれ?転移した」

 

 突然転移とかこのゲームのゲームマスターは絶対に性格悪いな・・・・・

 え〜っと、ここは何処でしょうか?多分、渋谷のどこかかな?まぁいいか。さて、イベント内容を確認しましょう。

 エリア内のリングを集めるゲームですか・・・・・ん?ゲームがクリア出来ず制限時間が過ぎた場合、リングの所持数が3個未満のプレーヤーは、ゲームオーバーです?

 

 ゲームオーバー?つまり・・・・・死?

 

 させないよ!レインちゃんの分を合わせて6個!速攻で集めて殺る!

 間違えた、集めてやる!

 

 




 何かがおかしい・・・・・

 このシスコン・・・・・狂ってるな・・・・・

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