明久のワートリ生活   作:ただの名のないジャンプファン

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第五話

「君たちの入隊を我々は歓迎する。君たちは今日からC級隊員つまり訓練生として入隊するのだが、三門市のそして人類の未来は君たちにかかっている。日々研鑽し正隊員を目指してくれ」

 

(いよいよだ、いよいよ始まるんだ)

 

遂に迎えたボーダー入隊式、僕達訓練生は白い隊服を身にまとい本部長である̪忍田真史さんの挨拶を聞き、辺りを見渡すと緊張している人もいれば、余裕なのか笑っている人もいた。友達同士なのか固まって話し込んでいる人達もいた。

僕、僕も当然緊張しているよ、昨日なんて眠れなかったしね。

でも今は不思議と落ち着いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

~said今朝~

「ボーダーの初訓練今日からだったよな」

 

「うん、授業終わったらそのまま行くつもり」

 

ボーダーは午後2時から今期の新入隊員全員集まっての合同訓練が開始される。

普通ならこういう場ボーダーの訓練といえば早退が認められてラッキーなのだが、今日はたまたま保護者同伴の三者面談があるので授業は昼までで、僕は持ってきたお弁当を食べてからボーダーに行くつもりだ。

 

「そういやお前トリガー何にしたんだ」

 

「結構迷ったけどスコーピオンにした、何か1番しっくりきたから」

 

簡単なトリガーの資料がこの前届いた。そしてその資料から一つメイントリガーを選択して封筒でボーダー本部に送る。そして今日本部で手渡しされるらしい。

僕も貰った資料を読み込んでどれにするか考えたのだが弧月とスコーピオンぐらいしかよくわからなかったためにその二つどちらかにしようかと思ったらスコーピオンのどんなゲームにもなかった性能にすごく興味を持った為にスコーピオンを選んだ。

 

「妥当な判断だな。孤月より軽いし中々応用が効くからなあれは」

 

「そういや、雄二は何にしたの?」

 

「俺か?俺はハウンドだったな」

 

「ハウンドって確か追いかける弾のやつだっけ?」

 

「あぁ、あれが一番結構手っ取り早かったからな」

 

雄二は銃の方を選んだのかやっぱり、銃系の方が強いのかな

 

「って事は今も雄二は銃使ってるの?」

 

「訓練生の時はそうだったが今は射手だが」

 

「へぇ、...あれ、射手って銃使う人のこと言うんじゃないの?」

 

「そこら辺はもう少しトリガーに詳しくなったら教えてやるよ」

 

「でもいいな〜僕も一度使ってみたいよ」

 

「やめとけ、銃型メインにするのはチーム戦得意な人が多い、お前じゃあわんだろ」

 

「何言ってるのさ、仲間と練習して一緒に強くなる。ある意味僕好みなシチュだよ」

 

あくまで王道、苦難をともにして一緒に新たな技を生み出す。何とも最高な展開ではないか多分今の週刊少年誌では全く売れないだろうけど。

 

「でもさ、改めて見たらトリガーって結構色々あるんだね、何かゲームの武器選択してるみたいだったよ」

 

「まぁ、ゲームをリアルにした戦いしてるからな」

 

「何かSAOみたいだ」

 

いや、どっちかというとGGOか?銃があって弧月は光剣みたいな剣だし

 

「命のかけ具合はあっちの方が何倍も上だがな」

 

「そうなの?」

 

「ボーダーは組織としてしっかりしてるからな、危ない橋は不用意には渡らせてねぇようにしてんのさ、前みたいな大規模侵攻があれば別だろうが」

 

「...やっぱりまたあるのかな」

 

「あるな、絶対近くはねぇだろうがそこまで遠くもない。だからボーダーはおおきくなってきてるんだろう」

 

「覚悟はしとかないといけないかな」

 

ボーダーに入る時母さんを話し合った時の事を思い出す。母さんも多分そのことを予想していたから許可を渋ったのだろう。

母さんとの話し合いで僕も自分の事に関して改めてることができた。だから以前よりも大規模侵攻の事を大きくとらえてしまう。

 

「しとく分には損はねぇがあんま緊張すんなよ。お前ガチガチになりやすいんだから」

 

「ふ、逆境は僕の望むところさ」

 

「お前の軽口は本当にうざいな」

 

「急な罵倒!?」

 

 僕と雄二は軽口を挟みながらボーダーの事を教えてもらっていたら後ろからハルが僕達の元にかけてきて僕たちの間に入ってくる。

 

「おはようアキ君、坂本君も」

 

「おう」

 

「おはようハル」

 

ハルがしてきた告白以降何かモヤモヤとした気持ちがあり、勉強している時は集中してるしハルも怖い感じでそういうのを気にさせてくれなかったが、普段の挨拶とか学校の下校とかも僕から避けるようにしていた。だけど僕も返事...というか決意みたいなのをハルに伝えてから何かスッとした気分となり、更に約束の条件を果たすためのボーダーに入ることがだいぶ気が楽になったのだろう。今では前以上に話しかけららるようになった。ははそら

 

「今日なんでしょアキ君の初訓練」

 

「そうだよ」

 

「それっていつから?」

 

「今日の2時からだよ」

 

「それなら授業終わってから結構時間あるよね?」

 

「まぁね」

 

「ならさ、今日途中までいっしょに帰らない?」

 

「え?」

 

普通なら僕はいいというのだが、今より少し前のことに僕はせっかく正隊員である雄二がいるなら中の訓練やボーダー内の施設なんかを教えてもらおうとたのんでいたのだ。

雄二も今日は19時から防衛任務があるがそれまではボーダーにいるつもりだったらしくいいと言ってくれたそのためついでだし一緒に行こうということになっていた。

さて、どうしようか雄二を捨てるかハルを選ぶか。

あれ選択一つしかない?

僕はチラリと雄二を見ると雄二は視線に気づいたのかこう切り出した。

 

「いいんじゃねぇか、俺は秀吉達と帰るからお前は綾辻について行ってやれよ」

 

「うん、そういうことなら一緒に帰ろハル」

 

「ありがとアキ君」

 

それから僕たちは教室に入り1時間目を迎える。

最近僕は授業中に眠らなくなった。

うとうとしても気合で持ちこたえて何とか6時間過ごす。

ハルと勉強するようになってから、僕はハルその日の科目一つについて10個以上するようにしている。それぐらいしないと僕は完全に理解できないし、一度寝てしまってどこがわからないといったらすごい怒られた。

後たまに僕は真ん中から少し右に寄った席にすわっているのだけど、たまに僕より後ろ側に座っているハルから睨まれるので寝てしまった時なんて後で何と言われるか

そんなこんなで授業は終わり、僕とハルは一緒に教室を出て今ハルの家方面に歩いている。少し遠回りだけど、時間はあるしハルと話していると初訓練だという緊張が和らいでいるので助かる。

 

「初訓練緊張してる?」

 

「ふ、僕が緊張しているとでも?寧ろこれから刻む僕の英雄譚の幕が上がることにうずうずしていぃぃぃぃぃぃ」

 

「手汗がすごいよアキ君」

 

急に僕の手を握ってきたので驚いて変な声を出してしまった。

あったか、柔らか、あれ今手汗って

 

「とぉぉぉぉぉぉごめん汚いよね待っててすぐに拭くから!?」

 

僕は慌てて自分の制服で手から火がつくぐらいの勢いで拭いた。

なぜつないで確認するの普通他人の手汗何て嫌でしょ!?

 

「ははは、いい反応するよねアキ君って」

 

「こういうのは驚くからやめてよね?」

 

「う~ん?ドキドキするからじゃないの」

 

う、言葉に詰まる。

ただの友達の時ならまだしてなかった(はず)異性としての意識、やはり改めて綾辻遥を見るとやはり美少女だ。艶やかな髪に整った小さい顔、同年代の他の女子と見比べるとスタイルも頭一つ抜けていい。

それにさっき僕の手を握ったとき、僕が驚いたのを見るとしたいたずらっ子のような笑顔もすごく魅力的だった。

そんな女の子に僕みたいな思春期真っ只中のモテない男なんかじゃ太刀打ちできるわけないじゃないか

 

「ん?」

 

「?」

 

「手、つないでくれないの?」

 

「!?」

 

僕の前に差し延ばされる手、その手に僕の意識は全て向かってしまいつなごうとする手に力がこもる。

 

「いや、あのそういうのはまだ早いっていうか」

 

わかるよ、どうせヘタレとか思うんだろ。

回りの人たちみんな僕の事チキンって思っているのわかるよコンチクショー

 

「何が早いの、私達好きあっているんだよ」

 

「いや、でも」

 

「私は今すぐにつなぎたいな」

 

ハルは上目遣いでおねだりをしてくる。

今思ったんだけど、女子の上目遣いって威力が半端ないよねある意味兵器だよ。何かの条約で取り扱いに制限かけないと世の中の草食男子達は皆焼け死んじゃう。

 

「わかったよ、アキ君がそんなに嫌なら」

 

差し伸べた手を引っ込めようとするハル。

わかったよ、いいよ手をつなぐ位なんぼのもんじゃい。

そういって僕も手を伸ばす。因みに客観的に見るとハルが引っ込めようとする手より僕が延ばして掴もうとする手の方が遅かったりする。

 

「う、うぅ」

 

そしてやっとこさ僕の手が伸び切ったとき、僕が反応できないぐらい早く春の手が僕の腕を引っ張った。

 

「うわ!?」

 

「ふふ」

 

そしてそのままハルは僕の腕を絡み腕組みをしてきた。

そうするとハルの体のあの部分が僕の肘に当たってその感触が服越しに伝わってくる。

 

(やわ、だれのどこか完全に言ってしまえば多分僕の社会的身分が不安手になってしまうので断言はしないがでも柔らかすぎる!?)

 

「ちょ!?ハル流石にこれは」

 

「全く、アキ君は奥手すぎ」

 

だってそれは単純に恥ずかしいし、こんなのやれるわけないよ。まだ僕達付き合っているわけじゃないからね。

 

「アキ君が思っている以上に私は嬉しかったんだよ。」

 

「な、何が」

 

「改めてボーダー入隊おめでと、頑張ったアキ君にご褒美」

 

そういうとハルは密着度をあげてくる。

 

「ハル、当たって」

 

「当ててるんだよ、アキ君は頑張った。そして今度はもっと頑張らないといけない、はい!」

 

「いた!?」

 

甘い空気を醸し出していたハルは、僕の腕から離れて背中を強く叩かれた。

 

「はい、甘い時間は終わり気を引き締めて頑張ってきてね!」

 

どうやらこの平手打ちはきつけらしい。多分これ背中にもみじできてるな、大分強く叩かれたから

 

「じゃ、ここまででいいよ。坂本君待っているんでしょ」

 

ハルはそのまま、小走りでかけながら大きく手を振って自分の家の方に去っていった。

さて、ハルに気合入れてもらったしそろそろボーダーに向かうか。

っとその前に、雄二に電話しよ合流しないといけないし。

 

「もしもし雄二」

 

『明久か、彼女とのデートはもういいのか?』

 

「ふ、甘美な時間を味わっていた所だよ」

 

『お前が顔赤くしてんのはわかってるからな」

 

僕の眉がピクピク動いている。

雄二の言う通り僕の顔は凄く熱い、多分真っ赤だろう。

 

「そんなことより、今ボーダーに向かっているよ雄二は?」

 

『マクド、昼めし食ってんだよ秀吉達と』

 

「なら、僕もそっち行こうか?」

 

『いや、もうそろそろ解散するとこだったから俺もボーダー行くわ』

 

「OK、んじゃ後で」

 

「おう」

 

さて浮ついた気持ちはこれで終わり、切り替えていきますか。

 

 

 

~said現在~

 

ハルにいい一発をもらったから、今はそこまで緊張していない。寧ろ気合が入り過ぎてこまっているぐらいだ。

今は訓練生の引率を担当している嵐山隊が訓練室に案内してくれている。

因みに今は最後尾で一緒にいる雄二と話している。

嵐山さんの説明によると、正隊員になるにはこの手に書かれている数字を4000にすればいいらしい。

僕の今のポイントは1000、後3000集めればいい。 ポイントを貰える方法は2つある。

今回はその1つ合同訓練でいい評価を貰うこと。

合同訓練は週に2回ある、一応僕はこれには毎回参加する予定である。

その授業の事は上乗せで勉強するよと笑顔で言ってきたのが怖かったけど。

 

 

「そういや、初めての訓練ってなにするの?」

 

「ん?俺ん時は戦闘だったな~」

 

「え!いきなり」

 

「皆そういう反応してたわ」

 

そりゃあそうでしょ、聞いてないよ今日貰ったトリガーまだ使ってなんだよ。

トリオン体になったのだって今が初めて何だよ、それなのにすぐに戦闘訓練って

 

「ま、それでもやれるやつはできる。気ぃ引き締めていけや」

 

そして僕達は大きな部屋に案内された。

中はシンプルに観戦するためなのスタジアム並みに大きく座れるスペースが用意されており、目の前には闘技場の様な台が設置されていた。

これから何をするのかそれは嵐山隊隊長の嵐山准さんが説明してくれる。

 

「さて、ここは仮想訓練室だ。ボーダーが得た情報でくみ上げたネイバーを相手に対ネイバー訓練を行う」

 

「やっぱ、この訓練か。おいあきひ、さ!?」

 

「な、なにさゆうじ。ぼ」

 

「説明だけでショートしてんじゃねぇよ。さっき何するか教えたろ取り合えず嵐山さんの説明は置いといて、ネイバーを倒してこいってことだよ」

 

「なるほど、そういうことか!」

 

「不安だ」

 

この訓練のルールは、5分以内にあのアンキロサウルスみたいなネイバーを倒すこと、って雄二が言ってくれた。

皆大体3分前後、さっきの人はぎりぎり2分を切れなかった。

 

「雄二は、何分だったの?」

 

「俺か、だいたい十秒ちょいだったな」

 

「速!?」

 

「まぁ、俺はトリオンが高いからな無理やり押し込んだ」

 

「トリ、」

 

「その説明は今度してやる、っ!?」

 

「どうしたの?」

 

雄二が今入っている訓練生を見て険しい表情をした。

今の子、女の子だねしかも結構可愛いというよりも華憐って感じの女の子だ。

ってこの子凄い、他の子とは一線を引く戦い方だ。

何か余裕がある感じがする、しかも弾のキレもえぐいときた。

 

「今の子凄いね30秒切ったよ」

 

他の人たちも驚いていた。

流石にあんなおとなしそうな子が一番トップのタイムを出すとは

 

「あぁ、しかも

あいつは」

 

「うん?」

 

「いやいまはいい...って次お前だろ」

 

「あ、そうだった」

 

そして次は僕の番だった。

あぁ、あの子の後はやりにくいな。

妙にみんな浮き足立ってるし、釣られてなんかソワソワしてくる。

 

「おいアドバイスをやるよ」

 

「アドバイス?」

 

「ゲームだと思え」

 

「は?」

 

「お前ならそう思った方がやりやすい」

 

僕は雄二のよくわからないアドバイスを受け取り訓練室に入った。

 

 

 

〜side坂本〜

 

「坂本」

 

「柿崎さん」

 

柿崎国治、嵐山隊所属でフレンドリーな性格なの為に癖のある性格の人も彼には心を開いており以前ボーダーのイベントで少し有名人になった人だ。

 

「意外だなお前が来るとは思わなかったぜ」

 

「柿崎さん達は面倒そうっすね毎回毎回嵐山さん達っすよねよくやる」

 

新しいC級隊員の初訓練の面倒はいつも嵐山隊がやっているらしい。

俺の時も嵐山さんがやっていた。

 

「そこまで大変じゃないぞ、嵐山も充も不満は言ってないし新しい奴は見てると新鮮で面白い」

 

「流石っすね」

 

流石ボーダーのお人よしが集まった部隊嵐山隊、柿崎さんも嵐山さんも本当に人が良く俺みたいな奴でも気さくに話しかけられる。

 

「さっきの子知り合いなのか」

 

「はい、腐れ縁ですが」

 

「なるほどな、お前もしかしてあの子と組むのか?」

 

「どうでしょうね、合格基準より上なら組もうと思ってますが」

 

「基準ってお前の基準ってすげぇ高いだろ」

 

「そうっすか?」

 

「だってお前二宮さんの誘い断ったんだろ?有名だぜ」

 

「あぁ、やっぱ知られてるんすね」

 

「最近じゃこれが1番の話題だからな、太刀川さんやお前と同年代の三輪も驚いてたよ。お前もなんで断ったんだよ、お前にとっても悪い話じゃないだろ」

 

「ま、俺にも色々あったんす」

 

おっとそろそろ始まるみたいだ

 

 

 

 

〜side明久〜

 

『訓練開始』

 

現れたネイバー、そういや前にネイバーと戦ったこともあったけ。

その時は何も出来ずにただ逃げ回っただけだけど、今はトリガーがある。このトリガーでどこまで違うのか

 

「さて」

 

僕は、ネイバーよりも先に動き出す。

 

(スコーピオン)

 

そして僕のトリガーのメインウェポンであるスコーピオンを起動する。

すると何もなかった僕の右手に刃が収められていた。

これがネイバーに攻撃することが出来る武器なのか、トリオン体の操作は普段の体を操作するのと変わらないって言ってたけど、確かに違和感ない。武器もすぐに出すことが出来た。

 

「あの、ネイバー蜘蛛みたいなあいつより断然遅いなら」

 

動き一つ一つは鈍く、僕を吹っ飛ばしたネイバーのそ方がもっと早かったし恐ろしかった。あれに比べて遅いなら

踏みつけようとするネイバーの攻撃を躱して、僕はネイバーの背中に乗る。

ここなら攻撃も来ないはず。

 

「いけぇぇ!」

 

そしてそのままスコーピオンで斬りつけるのだが、切れ目どころか傷すら全く残っていない。

この皮膚鉄板でも突っ込んでるのかと思うぐらい硬い。

 

「硬い」

 

硬さは多分あの時のネイバーと同じぐらい、実際突進されてすごく硬かったのは覚えている。

 

「おおっと」

 

そのままもう一度斬りつけようとしたら、僕は振り落とされてしまった。

 

「何だこれ?まるでモン〇ンみた...い」

 

待てよ、確かに雄二がそんなこと言ってたな。確かゲームと思えとか何とか...

そうか、確かにこれはモン〇ンみたいだ。スコーピオンできれない部分があっても、他なら刃が通るところがあるかもしれない。

よしまずは

 

「うわぁ!」

 

と考えていたら攻撃されてしまった。

僕はさっきの人の訓練を見てたから、どこ狙えばいいか大体わかった。

さっきの人は重点的に目を狙っていた。

多分こいつらは白い所が固いところなんだ。

どうしようか、目を狙うかいや目だったらビーム飛んできそうだし

 

「ならやる事は」

 

先は上に乗ったがあ今度は下からだ。

僕は足を上げているネイバーの下に潜り込み腹を掻っ捌く。

先程の背中より楽々と斬れた。

 

「思った通り、ここはすごく柔らかい」

 

ネイバーの傷からトリトンが漏れだしていた。多分生き物の血と同じなんだろう。

 

「もう一発」

 

今度はそのまま尻尾の方から外に出よう下にいたら踏み潰されそうだし。

 

「うおおぉぉ!」

 

そしてそのまま尻尾まで傷口を作ると今度はまた上に飛び乗る。

斬られたせいでこいつは結構上が不安定になるほど動き回っているがそれでも

 

(これで決める!)

 

そしてしがみついたまま顔の部分まで移動して行き、僕の右手にからスコーピオンを伸ばしてそのまま目ん玉に突きつけて押し込む。

 

「うわぁ」

 

激しい動きで僕はネイバーから振り落とされ、地面にしりもつをつく。

もしいきていたらむちゃくちゃ無防備なので僕は、すぐさまネイバーの方を振り向くともう既にネイバーは倒れていた。

 

「という事は?」

 

『訓練終了』

 

タイムは39秒。

あちゃ〜あの子に負けたか、しかも雄二に比べたらめちゃくちゃ遅い。

 

「う〜ん」

 

雄二に負けたのは何か嫌だけど、あぁまぁ今んとこ2位だしそれでいいか

 

「よ、お疲れさん結構かかったな」

 

「うるさい」

 

「でもま、新人なら一分切れれば十分な方だぜ。見てみろあそこ」

 

「うん?あの人達は」

 

「あれはB級の奴らだな、多分新人スカウトに動いてんだろう」

 

「スカウト、なんで?」

 

「ボーダーではCからBまでは個人でさっき言われたように4000集めればならるんだが、更に先のA級隊員になるにはチーム戦で戦わなきゃいけないんだよ。だからチームに空きが空いてるとこは正隊員になれそうなC級に声掛けてんだよ」

 

「チーム?ふーんそうなんだね」

 

「あ、なに他人事みたいに言ってんだ。お前も注目されてんだよ」

 

「え!?僕も」

 

「あぁ、多分今期の新人の注目株はお前かさっきの女だろうな。お前もまだ素人感抜けてねぇがそれでも成長の見込みは十分だからな」

 

「おぉ、何か雄二にそんなこと言われると思わなかったよ」

 

「お前、どうすんだよ。チーム誘われたら」

 

「え!?急に言われたらビックリするな自分じゃよくわからんし」

 

「だろうな」

 

「それに、よく知らない人と組むのはちょっとやりにくそうだからな~」

 

「ほう、なら顔見知りならどうだ」

 

「そうだね、ある程度知ってたらやりやすそうだ」

 

「ならちょうどよかった」

 

「へ?」

 

「お前、俺と組まねぇか?」

 

「ふぁ?」

 

「俺と組んでA級目指さねぇか?」

 

「雄二チーム組んでなかったの?」

 

「おぉ」

 

「...誘われなかったの?」

 

雄二、愛想悪いし

 

「ぶっ飛ばすぞ、色々誘われたが面白そうなチームがなかったから断ったんだ」

 

「面白い?」

 

「あぁ、やっぱなるなら楽しいやつと組んでやらねぇと退屈だろ。お前がいい返事くれるならお前がそうだな、勉強を考えても夏までにBになれるよう協力してやるよ」

 

「本当!?」

 

「あぁ、チームランク戦は今年のは無理だろうから来年までに待って高一から本格スタートを目指したいと思ってる」

 

「OKやるよ、僕も雄二なら楽しそうだし。その代わり」

 

「に、交渉成立だな」

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