私が鎮守府の提督として着任したのはちょうど今から半年前のことであるのだが、軽く思い返すこととしよう。
未知の生物である深海棲艦の侵攻が始まり1年と半年がすぎた頃だった。
最初の侵攻は米空母機動部隊を襲うものから始まり、米国はこれに自衛権を行使、日本を含めた世界各国は集団的自衛権発動に踏み切った。しかし、たった3ヶ月で自衛隊とアメリカ海軍は太平洋の制海権制空権を失い、第七艦隊や横須賀の自衛隊本隊は大打撃を受けた。
核の使用は?、と聞かれるかもしれないがもちろん核攻撃、それも戦略核を使用した。
しかし結果は無惨なものだった、密集するところを攻撃するならまだしも、深海棲艦は弾道ミサイルを宇宙に上がるその前で迎撃し、航空機からの攻撃は制空権を奪われたおかげで出来ない。各国は対策を練った上で、国連安保理でも協議がされた。
日本は非常任理事国としていくつかの案を提示したが各国は信用が置けないと、中国とロシアが拒否権を発動、その案は簡単に廃案になった。廃案になった案の中に、撃沈した深海棲艦を元に研究したデータを元に対抗策を練るというのが存在した。
日本はその案を否決されたにも関わらず、当時の防衛大臣の権限で、自衛隊の中で、米国に隠し、その研究を行うものとし、研究がなされた。
そして、初めて艦娘と言われる存在が出来たのが8か月前のことである。
最初に完成した艦娘は、吹雪 叢雲 漣 電 五月雨 の5人。
艦娘とは撃沈した深海棲艦より得た船霊御魂を、その妖精が作り上げた機械に入れることによって作られる存在である。
艦娘には個体差はあるが生まれつき14歳から23歳程度までの精神が最初からあり、偽装展開用の腕時計もしくはそれに準ずるものを作動させると艦娘となる。(これは外すこともでき、外した場合艦娘になることがなく、普通の女性と大差なくなる。)
艦娘は、同じ船が艦娘としてなることは無い。
そして、船霊御魂は深海棲艦を倒したら一定の割合で出現する様である。
そして、深海棲艦もクラスが存在する模様で、その一定のクラスを倒した際に同じクラスの船霊御魂がドロップする可能性がある様である。
そして、どこからともなくやってきた妖精という存在は、艦娘の艤装や、工廠などの世話をしてくれるみたいだ。
その言葉を聞き取る、理解するためには、艦娘の腕時計装着時、人間の場合は意思疎通用小型通信機(イヤホンみたいなもの)というものを使わなければならないが例外も存在する。
その例外は、感覚同期という特殊能力であり、これは人間が限られてくるのである。(自衛隊ではこの人間のことを、新人類と呼称)
今現在、妖精について分かっていることは、直ぐに建物などを作ることができるということ。
甘いものが好きということ。
妖精用の通貨が別で様々な形で存在するということである。
なぜ分からないのか、それは妖精が船霊御魂を手に入れ解析が進むにつれて、科学者の傍にいつの間にか居たからである。
私がそのような未知の生命体の指揮官として着任することになった理由は、押し付けられた それが正しいだろう。
しかし、この先どのようになるのかは、私には想像もつかない。
艦娘を次回からメインに書いていきます。
視点は基本提督です、よろしくお願いします。
感想、誤字よろしくお願いします。