鬼滅の刃ー彼岸の剣士— 作:キモ傘
あのでかい鬼を倒してから、一週間の時がたった。
どうやらあのでかい鬼がボス枠だった様で、あれ以上に強い鬼に出会っていない。
どうやらこの試験は本当に入隊試験だった様だ。あの鬼よりも弱い鬼に勝てない様じゃ、悪いがこの先戦っていくことは叶わないだろう。
「おかえりなさいませ」
「おめでとうございます。ご無事で何よりです」
ふと周りを見てみると、どうやらかなりの数が減った様だ。数える事ができないほど多かった人数が、ひいふう……十人もいないな。
「まずは隊服を支給させていただきます。寸法を測り、その後階級を刻ませていただきます」
「階級は十段階でございます。甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸。いま現在皆様は一番下の癸でございます」
「日輪刀は本日中に玉鋼を選んでいただき、十から十五日後に配給させていただきます」
試験が始まる前にも言っていた、白と黒の双子がそう言う。
この場に生き残った者達は、それを黙って聞いていた。
「カァァァァァァ!」
「烏?」
「鎹鴉でございます。今後は鎹鴉を通じて皆様に伝令を送らせていただきます」
「では、あちらの玉鋼から一つ選んでください。鬼を滅し、自らを守る刀の鋼は御自分で選ぶのです」
残り物には福がある。俺は一番最後に残った玉鋼を選び、そして鱗滝さんの家へと帰った。
「帰ったか。まあ生き残るだろうな」
出迎えてくれた鱗滝さんは、おめでとうと言ってくれ、普段よりも豪華な食事を用意してくれた。
今まで育ててくれて、本当にありがたい。俺はそう、涙ながらに礼を言った。
数日後。その男は現れた。
笠を被り顔を見えない様にしているその男は、ゆっくりと何かを持ちながら歩いてやってきた。
警戒しながら、刀を持ち出迎える。
「お前は何者だ」
「宮本明の刀を打った者だ。宮本明はいるか?」
「俺だ」
そういえば日輪刀を貰えるんだった。新しい武器を手に入れる時は、心なしかワクワクしてしまう。
男はその場でしゃがみ込むと、抱えていた風呂敷を地面で開いた。
「これが日輪刀だ。使われている原料とかの説明は……まあ興味ないだろ。これは日の光を吸収できる鉄を使って作っている。さあ、持ってみてくれ。あ、いや待て。鱗滝さんの前の方がいいか」
そう捲し立てた男は、顔を上げると中に入ってもいいか、と聞いてくる。
その男は、ひょっとこ面をしていた。
「あ、ああ。別に構わないと思うが」
若干驚きながら答え、そして一緒に中に入っていく。
その後ストッと正座をして二人の前で刀を握った。
すると
「おお……これは」
「鮮やかな赤。いや、少し違うか。何にしても、見たことのない色だ」
刀の色がズズズと変わっていった。鱗滝さんは赤と言ったが、それよりもよく当てはまる色があった。
まさか、この色になるとは。これもまた運命なのだとしたら、何と嫌な運命だ。神様を呪いたくなる。
「いや、これは赤ではなく、真紅だ。彼岸花の様な、深い赤だ」
「真紅か。確かに言い得て妙だ」
あの島の花と同じ色になるとは……全く、何故こうなるのか。
その後伝令が来て、俺はすぐ様その場所に向かった。
出てきた鬼は、対して強くはなかった。
あと、読んでれば分かると思うんですが、ここに出てきた人は鋼鐵塚じゃない人です。
もし、矛盾点などがあれば教えて頂きたい