鬼滅の刃ー彼岸の剣士—   作:キモ傘

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最近ハーメルンにボイスロイドの読み上げがある事を知りました。


彼岸の剣士 数年後…
蜘蛛


 時が経つのは早いもので、俺が鬼殺隊に入ってからもう数年経っていた。

 その間色々なことがあったが、対して記す程でもないので割愛させてもらう。

 そして今、俺はとある女性の横で正座していた。

 目の前には縁側に座った男がいる。その男は、疲れ果てながら飛んできた鴉から報告を聞くと

 

「よく戻ってきたね。私の剣士は大半がやられてしまったらしい。十二鬼月がいるかもしれない」

 

ハァハァと息をしている鴉を撫でながら、その男は、産屋敷は続ける。

 

「柱を、行かせなければいけないようだ。明、しのぶ」

 

御意(わかった)

 

 俺と隣の女性、胡蝶しのぶの声が重なる。俺が分かったと答えたのが気にくわないのか、笑顔のままこちらを覗いてくる。

 だがどうしようもない、と思ったのか、一度息を吐くと

 

「鬼も人も仲良くできたらいい、そう思いませんか? 宮本さん」

「出来る事もあるだろうな」

 

 彼女の言葉に、とある吸血鬼を思い出す。背中に背負った重さを思い出す。この義手を作ってくれた、最も信頼できる仲間だった一人だ。

 鬼と仲良く、か。

 ああ、出来るだろうさ。

 

「では、頼めるね」

「その前に一ついいか?」

 

 キッと胡蝶が睨んでくる。ああ、分かった。敬語を使えばいいんだろ。

 

「俺達の他に、一人連れて行く事を許可してもらいたい」

「義勇だね」

「ああ、万が一を考え、柱と同レベルの強さのあいつも呼んでおきたい」

「柱が二人行くのだから万が一は無いと思うけど、分かった。義勇も行かせよう」

「感謝する」

 

 俺と胡蝶はその場で頭を下げると、屋敷から出してもらった。屋敷から出る時は、隠という忍者みたいな奴らにリレーしてもらって運んで貰わなければならない。

 用心深すぎると思うが、それでもよく考えられた方法だと思う。

 と、次に俺達の目が光を見たのは、その山の近くだった。

 

「全く宮本さん。お館さまが許してくださったから良かったですけど、あの不遜な態度はどうかと思いますよ」

「悪い、いつもの癖でな。次からは気をつける」

 

 全くもう、とこぼした胡蝶からは、俺の言葉を全く信用していないのが伝わってきたが、まあいいだろう。

 

「冨岡はもう来ているかな?」

「すぐに来るんじゃないでしょうか。冨岡さんにも伝達が行っている筈ですし」

 

 そうか、と返事をして、ワーワーしている山を睨む。それと同時に、俺と胡蝶はその場から消えた。呼吸を最大限に使い、全速力で山に入ったのだ。

 

 ***

 

 やべえ、やべえやべえやべえやべえやべえやべえやべえやべえやべえやべえやべえやべえやべえやべえ

 こいつ、強えし速えし堅え!! 

 

 さっきから俺の獣の呼吸が全然通じねえ、くそ! 

 駄目だ、勝てねえ、死ぬ。

 そう何回思ったのか分からねえ! 

 負けねえ、絶対に負けねえのに……

 体を掴まれた。

 俺の胴くらいはある太い腕に、首を絞められた。

 くそぉぉぉおおおお! 

 

「俺は死なねえ!」

 

 獣の呼吸・壱ノ牙・穿ち抜き

 俺の刀は、蜘蛛のような鬼の首に刺さった。後はこいつを動かすだけだ。

 だが……動かねえ。ちくしょう、硬え。

 色んな景色とか人とかが頭ん中を駆け抜けてく。

 豚太郎に、変な黒い鳥。それに、崖の上に立ってる……だれだ? 

 と、その時。

 

ザンッ

 

 俺を締め上げてた腕が、真っ二つになりやがった。

 なんだ、あいつが斬ったのか? と、目を凝らして今現れた奴を見る。

 そこにいたのは、茶色っぽい外套を着て、血のように真っ赤な色の刀を握った男。

凄ェ! 

 誰かは知らねえけど、俺が斬れなかった腕を簡単に斬りやがった! 

 

「大丈夫か? 俺が来るまでよく生き延びた」

 

 その男は真っ直ぐにその蜘蛛みてえな鬼を睨むと、その視線を外さないまま俺に語りかけた。

 

「あんたは……?」

 

 喋るだけで体ん中が痛え、でも聞かずにはいられなかった。

 

「俺は———」

 

 鬼が切られた腕を再生させ、男に殴りかかる。危ねェ! そう叫ぼうとしたとき、その男はその一撃を刀で受け止めやがった。

 

「水柱・宮本明だ」

 

 凄ェ。凄ェ凄ェ凄ェ! 

 くそ、勝負してえけど体が全く動かねえ。

 俺は、宮本明と蜘蛛の鬼の戦いを見てることしかできなかった。

 

ワーワー

 

 ***

 

 相反するは、蜘蛛の化物みたいな鬼。

 正直、武者震いがする。現れた強敵に、思わず笑みが溢れてしまう。

 あの猪の被り物をした少年は助けられたので、戦いに集中しよう。

 鍔迫り合いのように膠着状態に入ってしまったので、まずはそれを解くべく、後ろに跳ぶ。それと同時に、いくつかの斬撃も放ったが、どうやら軽かったようで奴の肉を断つ事しかできなかった。

 どうやら、こいつは防御力が高いらしい。

 そう思った瞬間、優に数メートルは離れていたはずの鬼が、目の前にいた。

 しまった、と思う間もなく、ブンッと拳が飛んでくる。

 咄嗟に防御を取ろうとしたが、うまく行かず俺は拳をモロに受けてしまった。

 

「ぐはぁ!」

 

 木に叩きつけられ、ぶばっと血を吐いてしまう。

 まずい、呼吸がうまく……

 鬼はどうやら敏捷も高かったようで、朦朧とした俺に再び拳を振るってきた。

 

 これは、避け、れな、

 

タッと上に跳び、その一撃を避ける。そのまま重力に従って刀を鬼にぶっ刺した。

 

ザッ

ズボッ

ブシュゥゥゥゥ

「ガァァァァァ! ガァァァァァ!」

 

 鬼は暴れて、俺を振り下ろした。

 不味い、今俺の刀は奴の背中に刺さっている。

 義手を使おうにも、攻撃は防げるかも知れないが、奴には効かない。

 冷や汗がたらりと流れ、地面に落ちる。

 これは、やばいかもしれない




明がやばい!どうなるんだァ!

はい、次回決着です。
あと蜘蛛パパは強化されてます。結構強めですね

アンケートです。明の空白の数年間は書いたほうがいいでしょうか?

  • 「書け」なんだ?言ってみろ
  • やめんか、この空白には訳があるんじゃ
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