鬼滅の刃ー彼岸の剣士— 作:キモ傘
それと、空白の数年間について。アンケートの結果書かない方が良さそうですね。でも書いて欲しい人もいるっぽいので、今後後書きで台本形式で短く掲載するかもしれないです。
「オ゛レの
そう叫びながら、蜘蛛の鬼は拳を放ってくる。
一発
二発
三発
どれも避ける事はできたが、その後地面に激突した全ての拳が大地を揺らした。
こんなパンチを真正面から喰らうと思うと、正直ゾッとする。絶対に当たるわけにはいかない。
とはいえ、避け続けているだけではこいつを倒す事はできない。
「
ブンブン振り下ろしてくる拳をなんとか避け、あの背中の日輪刀をなんとかして回収しなければ、と考える。
くそ、こうなったらもうヤケクソだ。
雄叫びをあげながら突進する。
「オオオオオオ!」
参ノ型・流流舞い
呼吸をし、ハッハッハッハッと敵の拳を掻い潜りながら、背後に回る。
だが、この作戦はうまく行かず、ブンッと飛んできた拳に直撃してしまった。
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
喉から汚え音が鳴り響き、数メートル飛んで木に激突する。目がくらくらして、よく見えない。
くそ、不味い。何か武器は……
そう周りを探した時だった。
「宮本なんたらァァァ! 受け取れェ!」
その声と共になにかがブンッとこちらに飛んできた。一体なんだ、なにが来た。
俺はその何かをパシッとキャッチすると
「でかした!」
これは、丸太!
これで百人力だ。使うのは久々だが、これ以上に心強いものは無い。
「待たせたな、バケモン」
俺は丸太を片手で持って構えると、蜘蛛の化物をキッと睨む。そして、不適に笑いながら静かに距離を詰めた。
才才才才才才才と静かな山の中、俺と鬼のハァハァという呼吸の音だけが響く。
どういう結果になるにせよ、決着は早くつくだろう。
先に動いたのは蜘蛛の鬼の方だった。
ブンッとこちらに殴りかかってくる。俺はそれをヒョイと避けると、丸太でブンッと反撃した。
俺の丸太は敵の頭を正確に捉え
ゴッ
鬼の頭を跳ね飛ばした。
この機を逃すまいと、丸太で追い討ちをかける。
ゴッゴッと頭を潰し、体を潰し、日輪刀を抜いて斬り裂いた。
こいつは強かった。だが、十二鬼月程ではなかった。
冨岡も胡蝶も大丈夫だとは思うが、あの猪の少年を下山させたら二人の援軍に行こう。
***
やはりと言うべきか、この山には十二鬼月がいたらしい。下弦の伍ではあるが、柱が赴かなければ何人も死んでいたと思う。柱がいなければ全滅だったというわけだ。
だが、冨岡の話を聞くに、あいつが到着した時には下弦の伍は一度首を斬られていたらしい。
その首を斬ったのが、鬼の妹を連れている鬼殺隊。竈門炭治郎。
そいつを保護する際、富岡と胡蝶が少しゴタゴタしたらしいが、なんとかなったらしい。
その後お館様から伝令が来た。竈門炭治郎と彼の鬼の妹、竈門禰豆子を拘束して本部へ連れ帰れ、という伝令が。
そして……
***
「起きろ」
ぅぅん、なんだ……頭が朦朧とする。
確か、下弦の伍と戦った後、冨岡さんに助けられて……そして……
「オイ! 起きろ! 早く起きろって!」
そうだ、禰豆子! 禰豆子は……!
「やいテメエ早く起きろ!」
頭を叩かれ、ゆっくりと目を開く。
「柱の前だぞ!」
そこには、
宝石の額当てをして、二本の刀を背負っている派手な男
額に傷を持ち、数珠を持っている大柄な剣士。
儚げな藍色の少年に、桃色の髪の女性。
燃えるような瞳の剣士に、顔に大きな傷を持ち茶色い外套を着ている男。
そして、禰豆子を斬ろうとした女の人。
これは、一体……というか、柱ってなんのことだ……!?
俺が困惑している中、禰豆子を斬ろうとした女の人が口を開いた。
「竈門炭治郎君。ここは鬼殺隊の本部です。貴方は今から裁判を受けるんですよ」