この小説はバンダイから出てる30MINUTE MISSIONと言うシリーズのプラモデルを題材にした2次?小説です。
原作っていうか題材のある話だから2次ですよね?
公式サイトに掲載されてる設定とか小話みたいなのも踏襲してるからきっと2次。
でも公式様に公認していただけたら良いのになって思いながら書いてます。
公式様、いつでも連絡待ってます。
バンダイといえばやっぱりガンダムですよね。ファーストからずっと好きで、最近のビルドダイバーとか、マジかそれあり?みたいなこと多くてもう愛してます。
マクロスとかもかっこいいですよね、バルキリー。自分は断然フロンティア派です。ヒロインのミハエル可愛いですよね?え?誰のヒロインか?もちろんクラン・クランのものでしょ?jk
とまぁ、そんなバンダイを応援し隊が衝動で書いたものです。
数年ぶりに小説を書いたので読みにくいところや誤字脱字があると思いますが、ご報告いただいて直していきたいと思います。
他にも、公式様を倣い、「この後の展開こんなのはどう?」とか「ここはこうしたほうがいい!」などのご意見をいただけたらストーリーの指針とさせていただきたいと思います!皆さんでより良いストーリーを紡いでいきましょう!!
皆さん、これからよろしくお願いしたします。
まずは試作第1号です。
というわけで、第一話
「本当に行ってしまわれるの?」
「はい、私にはおこなわなければならない使命がございます。貴方様には申し訳ありませんが、私は貴方様をお守りする為に、武器を取りました。その決意に未だ変わりはありません」
暗く静まり返った一室に2人の少女の姿があった。1人の少女は所々に緻密な刺繍が施された純白のドレスを身にまとい、もう1人の少女は品位ある濃紺色の制服をまとい、襟元と左胸には多くの勲章が煌めいていた。
2人は向かい合い、見つめ合いっていた。純白の少女が濃紺色の少女の手を取り、その手を離すまいと力を込めていた。濃紺色の少女はそれでも自らは決めた道を歩むと目を真っ直ぐ見つめ直した。
「……貴女に何を言っても無駄なのは分かっています。でも、これだけは守ると誓いなさい。……必ず、私の元に戻ると。多少の怪我ならば許します。しかし、必ず健勝な姿を私に見せると。誓って、くれますね?」
「もちろんです、この命は全て貴女のために。」
「約束ですよ。もしも危ういなと思ったら、私も行っちゃいますからね?ーーーーあの青き星、地球に」
2人の足元の床はいくつものパネルに光化学カメラから転送された映像を映し出し、一枚の大きなスクリーンとなっていた。薄青白く光り、2人を照らしている。
そのスクリーンに映っているのは、多くの生物と人類が繁栄しているーーーー地球だった。
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーー『変化』には前触れというものはない。いつだって唐突だ。
地球の衛星軌道上に空間転移門、『ゲート』が突如出現した“スカイフォール”。それを見た人々は得体の知れない恐怖を一同に口にした。
曰く、「地球外生命体の侵略だ」。曰く、「世界の滅亡だ」。曰く、曰く、曰く、
その憶測に憶測を呼んだ噂話についに決着がつく事なく、人々はその恐怖になれかけていた。
“スカイフォール”から数十年。
未だ世界紛争は至る所で起きているが、ある兵器の誕生が近代戦闘の戦術を一変させる。
拡張型武装及びモジュール結合システム
Extended Armament & Module Assemble & Combine System
通称“EXAMACS(エグザマクス)”。
《EM》と呼ばれる人型ロボットの登場が瞬く間に世界の軍事バランスを塗り替えた。
その汎用性と量産性を兼ね備えたロボットの登場に人々は歓喜した。紛争が加速した事も否定はできないものの、
正体の見えない不安に対する備えが出来たことに安堵していた。
しかし、そんな安寧の日々も長くは続かない。
2XXX年末。
再び、地球軌道上に『ゲート』が出現する。
『ゲート』から現れたのは、地球人と似た容姿の惑星バイロン人だった。
バイロン軍は地球のEMとよく似た機体“ポルタノヴァ”で各国に攻撃を開始。オセアニア連邦が陥落した。
紛争をしていた各国は地球連合軍を結成し、バイロン軍との戦争を開始した。
「ーーーと言うのが前回までの授業のおさらいです。ところで、つい先日も第4砂漠地区で大規模な戦闘が行われたんだけど、みんなは知ってるかな?リゾルート君?」
「……はい。第4砂漠地区はその名の通り砂漠地帯でEMの足が取られる事が作戦前から予想されており厳しい戦闘になる事が想定されていました。」
極東地区。ーーー地球連合国軍結成以前には日本と呼ばれていた国のNシティにある高等学校の中の一室で近代歴史の授業が行われていた。薄幸そうな、少し頬骨が浮き出た顔に眼鏡をかけた男性教師に1人の男子生徒が声をかけられ、質問に答えていた。
男子生徒は少々気怠そうに立ち上がり、しかしながら要点をまとめ聞き手が分かりやすいように話し始めた。
「対策としてクローラーを脚部に武装したり、機体自体の重量を軽くするなどで対処しました。対するバイロン軍は地球連合国軍が視界不良になるとして切り捨てたホバークラフトを採用し、高速移動を実現して地球連合国軍を翻弄しました。ホバー形態を装備したポルタノヴァ、呼称《ゴーストヘッド》はその高速移動を武器に戦場を撹乱。地球連合国軍は大きな被害を受けました。しかしあわや陥落かと思われた直前。危機に瀕した地球連合国軍は虎の子の第74特殊部隊コントラルト隊を投入し、戦況を持ち直しました。ダメ押しに試験機として開発されていた《アルト・アサルト》を実戦投入したことにより地球連合国軍はバイロン軍を徐々に圧倒し、勝利を納めました」
「素晴らしい。流石リゾルート君です!報道されてることだけでなく、自力でもよく調べられていますね。着席していいですよ」
男子生徒に着席を促し、男性教師は黒板に向き直って授業を再開した。
男子生徒が促されたままに着席すると、隣の席の女子生徒に囁くような小さな声で話しかけられた。
「流石我がクラス、いいえ、我が校一の秀才の
女子生徒は端麗に整えられた顔に人懐っこい笑顔を浮かべ、ニヤリと微笑んだ。男子生徒ーー蓮斗・リゾルートの顔を揶揄うように下から覗き込む。
しかし蓮斗はそれを意に介すことなくそれほどのことでもない、と肩を竦めるだけだった。
「俺が答えたのはほぼテレビや新聞とかで普通に報道されていることを並べただけだよ。特に調べたとかじゃない」
「あれ〜?でもバイロン軍の新型機の名前とか性能とかは大々的に報道されてないよねぇ?なのに知ってるのはなんで?だから先生にも褒めてもらったんじゃない?」
「………どこかの地球連合国軍第74特殊部隊所属の准尉殿が聞いてもいない機密事項ギリギリのことをペラペラとお喋りしてくれるから嫌でも聞こえて来るんですよ」
「あらあらあら!じゃあその准尉様にお礼をしてみたらどう?例えば放課後にヌクドナルドのハンバーガーをご馳走するとか!」
名案!とばかりに手のひらを打ち合わせた女子生徒。授業中ということを考慮してなのか音こそは出なかったものの、気分が高揚したのか、声のトーンが一つ上がり、周りの学友には声が聞こえていることだろう。
そんな女子生徒に蓮斗は呆れたようにため息を一つ溢した。
「……どこの世界に苦学生に飯をたかる軍人がいるんでしょうね?プレスト・アマービレ准尉殿?」
プレスト・アマービレ。それが女子生徒の名前であり、地球連合国軍第74特殊部隊准尉の名前でもあった。
彼女は先の蓮斗の説明にあった地球連合国軍の特殊部隊に所属する軍人でもある。
本人と両親の強い希望で特例として高等学校に通っているが、その正体は腕利きのパイロットなのだった。
「いーの。軍の軍人である前に蓮斗の幼馴染だもん。ただ幼馴染に先生に褒められた切っ掛けを作ったお礼をして欲しいだけどもーん」
「軍人なんだから俺なんかよりもいい給料貰ってるだろ」
「ダメダメ。ウチ、お小遣い制だもん。お給料もパパが知ってるから誤魔化せないし……」
「それでもたくさん貰ってるんじゃない?」
「蓮斗、知ってる?お洒落ってお金かかるんだよ?」
「つまり自業自得だね」
蓮斗の両肩を掴みながら力説するようにそのアメジストの様な瞳に力を込める。が、必死の抗議も虚しく、無い袖は触れないと断られてしまった。せめてもの抵抗と目尻に涙を溜め、蓮斗の肩を前後に揺さぶる。
最早授業中だと言う事も忘れてしまっている様だ。
「なんでよー!いーじゃん!!お腹すいたよー!今日はお仕事お休みの日だから勤務食出ないのー!ヌックバーガー食べたいよー!ポテトー!ナゲットー!シェイクー!」
「強請るのがダメだからって揺するのはやめい。あー、准尉殿、准尉殿、今はなんの時間だか忘れてはおられませんか?」
「なんの時間ってそれは、6時、げん、め………」
腕の中でされるがままに揺さぶられていた蓮斗に現実に引き戻され、ヒートアップしていた頭が冷静になり、周りを見渡すと、自分の声に驚いたであろうクラスメイトの顔と、ああ、いつものかと言わんばかりの視線にプレストは顔を真っ赤に染めて机に蹲ってしまう。
「あー、アマービレ君、任務が忙しくて大変だからといって食事を疎かにするのはいけないよ。今日の授業も僕の授業でおしまいです。早めに終わらせるようにしますのであと小一時間、頑張って下さい」
「はいぃぃ………」
周囲のクスクスという笑い声に耐えられず、机の上で腕を組み、顔を隠したままどんどん小さくなっていくその姿は飼い主に叱られた小型犬を彷彿とさせるのだった。
「蓮斗の所為だ………!」
「理不尽な。そんなに今月厳しいならバイトでもすれば?」
「軍人は副業は不可です」
蓮斗の提案に机に伏した状態のまま手だけでバツ印を作り、棄却する。しかし蓮斗はそうじゃなくて、と続けた。
「金銭の絡まない仕事なら問題ないでしょ?」
「え?」
「放課後。妹のーー
「ホント!?」
「ああ。俺は今日もバイトだからな、その間蘭香のことを見ていてくれたら嬉しい」
「見る見る!いくらでも見るよ〜!それに蘭香ちゃんのご飯とってもおいしいもん!」
「それは蘭香に言ってあげて欲しい。そうすれば蘭香も喜ぶ。それはそれとして、落ち着いたら授業に集中してくれ。追試の面倒までは見切れないからな」
「はーい♪」
蓮斗の妹の蘭香・リゾルートの作った料理を食べられると聞き、一気に機嫌が良くなるプレスト。ご飯にありつけるということだけでなく、蘭香に会えるというのも理由としてあるのだろう。蓮斗の幼馴染であるプレストにとっても蘭香・リゾルートという存在はとても可愛い妹なのであった。
ーーーーーーーーーーーー
「ーーということで、御相伴に預かりたいと思います!隊長!」
「了解であります!ーーってなぁんだ、そういう事なのかぁ。てっきりやっとぷー姉がお兄ちゃんのハートを射止めたのかと思ったのに」
「そ、そんなことしないし!?」
放課後、妹の蘭香を彼女の小学校まで迎えにいき、夕飯兼プレストの軽食の為に買い出しに来ていた。
プレストを連れた蓮斗の姿に蘭香はとても驚き、問い詰めていた。
「……ハートを射止めるって微妙に古いいいまわしをしってるな」
「そうだよ、それに彼氏とか、まだ早いし……」
「えー、そんな事ないよー!わたしの友達にも中学生の彼氏がいる子いるもーん」
「え、えええええええっ!?」
「それは………進んでるな………」
蘭香の友人の話に衝撃を受ける2人。あまりのショックにその場で頭を抱えて座り込んでしまうプリスト。頭を抱えたまま私なんて今まで一度も…、なんて口走ってしまうくらいには動揺しているようだ。
「そう言う蘭香はそんな相手はいないのか?」
「えー、私はいいかなぁ。小学校の友達もいいなって思う子いないし、お兄ちゃん達のこと知ってると、中学生でもなんでいうか、子供っぽいっ思っちゃうんだよねー」
「そんなこと言って、本当は遠慮してるんじゃないのか?家の事は俺に任せて遊びたい時に遊んできていいんだぞ。蘭香は本当に頑張ってくれてる」
「遠慮なんて、してないよ。私、お家のことやるの大好きだし!」
そう笑みを浮かべて答える蘭香にプレストは胸を締め付けられるような思いで見守っていた。
蓮斗と蘭香の家庭には親というものがいない。母親はその命と引き換えに蘭香をこの世に生み出した。父親は数年前に突如行方知れずになったままなんの音沙汰もない。
無論、警察や人を頼り、何度も捜索しているものの、手がかりは何も見つけられない。
親戚筋を頼ろうにも両親のことは名前と年齢と、技術者であったことしか知らず、それ以外のことは戸籍上の事も含め、何もかもが『無かった』ことになっていた。
当時から世話になっているプレストの父親が保護観察責任者を引き受けたことにより、施設入りは免れているが、最悪の場合、2人は離れ離れになってしまう事もありえた。
そんな家庭状況なため、2人は国営の集合住宅の一室を借り上げ、蓮斗は学業に支障をきたさない範囲でバイトをいくつも掛け持ちし、そんな兄を助ける為に蘭香は小学生の身ながら自ら炊事洗濯家事全般を引き受けていた。
当然、そんな生活では友達と遊びに行くなんてことが出来るはずもなく、蘭香にはとても寂しい想いをさせてるのではないかと蓮斗は日頃から気に掛けていた。
「友達だって学校でいつも遊んでるから寂しくないし、今日だって新しいお友達が出来たんだよ!」
気丈に振る舞うわけでもなく「至って普通のこと」のように言う蘭香にプレストは心臓を鷲掴みにされた様な感覚を憶えた。
「それに、私がほかの男の子にとられちゃでたらお兄ちゃん寂しいでしょ?」
「そんなことはない。俺よりも勉強が出来て身体能力も良く、容姿端麗で蘭香を幸せに出来る財力と気力と蘭香を守れるくらいの手段を有してるやつなら誰でもいいさ」
「…………ちょっとそんなハイスペックどころかパーフェクトスペックな彼氏はこの世には居ないかな」
「冗談だよ」
蓮斗も蘭香もそんな状態なのにも関わらず、いつも和かに笑っている。何事もないかのように笑っている。その光景を見るたびにプレストはなんとも言えない気持ちになる。
「それにね、お兄ちゃん、ぷー姉」
「なに?蘭香ちゃん?」
「わたしね、今の生活が毎日楽しいんだ!毎日お兄ちゃんが新聞を配るお仕事から帰ってきた後、一緒にご飯を作って、一緒に登校して、毎日学校でお勉強して、終わった迎えにきてくれて、たまにそこにぷー姉がいてくれて、今日みたいに一緒にお買い物に行って、ご飯を作ってみんなで食べて、お掃除とかしながら楽しくお喋りしたり、遊んだりする毎日がとっても楽しいから、そんな毎日が続けばいいなって思うんだ」
「……そうだな、そんな日が続けば良いな」
「任せてよ、蘭香ちゃん!そのために私たち地球連合国軍の軍人がいるんだもん!私たちが蘭香ちゃんの平和な毎日を守るよ!」
フンス!と両方の拳を胸の前で握り、やる気をしめすプレスト。
「えー、ぷー姉が〜?ちょっと頼りないかなぁ」
「確かに。プーレは軍人に向いてる性格じゃないしな。機密情報も簡単にバラすし」
「ヒドっ!?そ、そんな事ないし!これでもエース部隊の隊員なんだからね!?」
アハハ、と声を上げて3人で手を繋いでスーパーマーケットへと向かう。その光景はまさに蘭香の望んでいる平和な毎日だった。
ーーーしかし、『変化』というのはいつでも前触れなく、唐突に現れる。
「ねえ、蘭香ちゃん、その、『ぷー姉』っていうのそろそろやめない?私特にプー太郎でもないし……」
「え、プー太郎?何で?『ぷー』かわいいじゃん!『ぷー』だよ、『ぷー』。黄色いくまさんと同じなんだよ?」
「あんまりぷー、ぷー言わないで……。もういいです、それで……」
「ところでプーレ、携帯鳴ってないか?」
「え?本当だ。隊長から?なんだろう?」
震える携帯端末を取り出し、着信を受け取るプレスト。端末を耳にそえると同時に聞こえてくるのは怒号だった。
「《馬鹿野郎!アマービレぇ!!なんで何回もかけてるのに通信に出ねぇ!緊急出動だ!今どこにいる!?》」
「うひゃあ!?た、隊長!?なんでそんなに怒ってらっしゃりますか!?緊急出動って!?」
少し離れた蓮斗や蘭香にまで伝わってくる怒号。しかしその中には明確かつ、多分に焦りの色が滲み出ていた。
「《バイロン軍だ!!つい先ほどどこからともなく現れ、現在極東地区上空を高速移動中!》」
「っ!?」
周囲にサイレンが響き渡る。数十年間いつも心のどこかで恐怖していた感覚。いつも報道を見るたびに鳴り響く音。
バイロン軍襲来の警報が町中に響いた。
蘭香は蓮斗の手を強く握る。
「場所は!?どこですか!?直接向かいます!ロイロイで私のEMを回してください!!」
「《分かった。おそらく奴らの目的地はーーー》」
空が翳る。確か今日は分厚い雲が空を漂っていた。蓮斗は空を見上げると蘭香と繋ぐ手を更に強く握り返し、深くため息をついた。
「プーレ。敵の目的地はーー」
「ここだ」
「《Nシティだ!》」
地面が割れる音と同時に平和を願う少女の想いは儚くも崩れた。
街は戦火に燃える。
『変化』とは前触れなく、唐突に訪れる。苛烈に熾烈に猛烈に痛烈にまるでそれが当然だと言うように当たり前かのように全てが変容していく。
ーー戦火はまだ広がる。まだすべて始まったばかりなのだから。