ゲッターロボ大決戦! 早乙女達人編
第五話:バット将軍の挑戦・後
ゲッター1の赤い影が、クラゲ型のメカザウルス・ゲラに向かって振り下ろされる。
大上段から降下の勢いを伴って叩き付けられる一撃の威力は、生半可なメカザウルスを粉々に砕くほどのものだろう。
だが……。
「ぬわっ!?」
振り下ろしたトマホークはゲラの体表に傷を付けたものの、刃を半ばまで食い込ませるとそこで勢いを完全に殺されてしまった。
ゲッター1は降下の勢いが余って転倒するところを、アクロバティックな機体制御で立て直す。
そして再びゲラと相対する頃には、刺さり込んだゲッタートマホークが地に落ち、ゲラに与えたはずの傷が再生するところだった。
《ふはは、このゲラの前にはその程度のナマクラの攻撃など無駄なことよ》
「ちっ。ならこいつを受けてみな! ゲッタービーム!」
響き渡るバット将軍の哄笑に、苛立ちを隠そうともしない竜馬がゲッター1の腹部に桜色の閃光を灯す。
放たれたゲッタービームは、抵抗すらなくゲラの表皮に突き刺さる、が……。
《ふっ、ははは、はぁっはっはっは! どうだ、貴様らが頼りとするゲッタービームでさえ、このゲラを破ることは出来んのだ!》
通信越しに、勝ち誇ったような笑い声がこだまする。
バット将軍のどの言葉通りに、ゲッタービームはゲラの体内で霧散し何らダメージを与えてはいないようだ。
メカザウルスに対するゲッター線、ゲッタービームの優位性、何時かはと考えていたがここに来てそれが崩れ去ったのだ。
「竜馬、一度下がれ! 体勢を立て直すぞ!」
「くそっ、了解」
《ふん、逃がしはせんぞ? さあ、貴様らがゲラに与えたエネルギー、己が身でとくと味わえ!!》
僕は陣地の奥から押し寄せるメカザウルスをけん制しながら後退の支持をだすものの、竜馬たちの離脱よりもバット将軍の方が一手早かった。
強烈な閃光が、空中へ退避しようとするゲッター1に向けて放たれたのだ。
「うわぁぁぁぁあ!??」
「ぐぅぅ……」
「うげぇっ!?」
竜馬、隼人、武蔵の悲鳴が通信機を震わせる。
周辺の瓦礫やメカザウルスの残骸をスパークさせながらぶち撒けられたその光は、強烈な電撃だ。
響く悲鳴を聞けば、それはゲッターロボの防御すら貫通し中のパイロットにダメージを与えていることが分かる。
「くっ! どけっ!」
妨害を試みるメカザウルスを銃剣で切り裂き、僕は勢いを失って弧を描くように落下してくるゲッター1を受け止めた。
マシンガンを放棄して後退するゲッターゼロを、ゲラの触手とメカザウルスの攻撃が襲うも、それはかなり際どい位置に落下した砲撃が留める。
後方を確認すると、戦場に到達した量産型ゲッター3が砲門を向けているのが見えた。
「竜馬、隼人、武蔵、生きてるか!?」
僕は、敵の追撃が一段落するのを待って、外部スピーカーで竜馬たちに呼びかける。
幸いにも、ゲラの機動力は極めて低いようで触手はともかく、本体は最初の位置から微動だにしていない。
さらに先程の電撃も、連発は出来ないようだ。
「そんな大声出さなくても生きてるぜ、くっそ。ちょっと痺れただけだ。ゲッターもまだやれる」
どうやら通信機は無事だったらしく、若干乱れた映像とともに竜馬たちの顔が再度表示された。
データと顔色を見るに、3人とも多少のダメージがあるようだが戦闘は継続できそうだ。
「だけどよぉ竜馬、ゲッタービームが効かないんじゃあ、どうするってんだ」
しかし、持ち前の頑丈さを発揮して既に持ち直しているらしい武蔵の口から弱気な発言が飛び出してくる。
普段であれば反論するだろう竜馬も、やはりゲッターロボ最強の武器が通用しなかったことに思うところがあるのか、口をつぐんだ。
「いいや、手はあるぜ」
どうにか体勢を立て直しつつも、鉄壁のゲラに対する対抗手段を見出せないでいた状況に、声を上げたのは隼人だった。
そして一つのデータが、コマンドマシンを経由して味方の機体に送信されてくる。
「ゲッタービームがヤツに吸収されたとき、エネルギーの流れに不自然な部分が有った。まるで"そこにゲッター線が流れちゃ困る"見たいにな」
「そうか、コクピット!」
僕の発言に、画面の向こうで隼人が頷く。
ゲラは、バット将軍が搭乗している有人機だ。ならば、外見上は分からなくても必ずコクピットがあるはずなのだ。
「やっこさん、確かに頑丈だがまったく傷つかない訳じゃあない。一点突破、だけどオレたちのゲッターロボだけだと、少しばかり力不足だ」
「総がかりだな。なに、コッチにはゲッターロボだけで3機、3つの力が1つになればってやつだ」
「なんだいそりゃあ? だがまあ、そういうことさ。さあて、竜馬、武蔵、ここからはオレがやらせてもらうぜ!」
「へんっ! しくじるんじゃねえぞ、隼人! オープンゲット!」
竜馬の声とともに、ゲッター1が分離してゲットマシンが3機空へと向かって駆け上がっていく。
3つの影は、僅かに残っていた飛行型メカザウルスが対空攻撃で足止めされる間をすり抜け、形を変えて再び1つになる。
「チェェェンジ、ゲッターツー!」
《相談は終わったようだな! さあ、来るがいい! このゲラが相手になってやろう!》
バット将軍の気迫の声とともに、ゲラの触手が荒れ狂い電撃が周辺に向けて放射された。
しかしゲッター2は持ち前の機動性でそのことごとくを回避してのける。
問題となるのは攻撃範囲の広い電撃であったが、どうやらこれは先程に比べて出力が低下している様子だ。
エネルギーを吸収しないゲラ単独では、それほど高出力の放電はできないのだろう。
「ゲッタービジョン!」
機動性の優位を活かし、残像を伴ったゲッター2がゲラを翻弄していく。
音速を超えた速度が生み出す衝撃波が、ゲラの本体を激しく揺さぶり、また周辺のメカザウルスを吹き飛ばしていく。
そしてまた体勢を崩したメカザウルスには、僕や弁慶の追撃が的確に突き刺さって息の根を止めていった。
《ぬうう、猪口才な!》
味方が次々に討ち取られ、バット将軍の声には苛立ちと怒りの色が混ざりこんでいた。
あるいは衝撃や振動は完全に打ち消せず、将軍自身に疲労を蓄積させているのかもしれない。
「ゲッタービーム!」
その間隙を、桜色の閃光が貫いた。
あまり知られてはいないが、ゲッター2の頭部には小型のゲッタービームが搭載されている。
もちろんゲッター1のそれと比べれば威力は小さく射程も短いものだが、今回はそれが有意に作用する。
ゲラは、小なりとは言えゲッタービームを吸収しその体内へと取り込んでいく。しかし、威力の小ささ故に大放電による反撃は行えない。
そして……。
「解析……出ました! 隼人さん!」
ミチルのコマンドマシンから、ゲラの内部を走るエネルギーの流れが送信されてくる。
その経路は確かに"なにか"を避けるように歪曲しており、その中心がどこにあるかを示していた。
全ての準備を終えて、ゲッター2が音の壁を3重に突破する。
「ゲッタードリル! そして、ドリルストーム!」
《ぬ、ぬおおおおおぉぉっ!?》
圧倒的な速度を加えて放たれたドリルの一撃は、ゲラの表皮に深々と突き刺さり、回転とさらに衝撃波を伴ってその胴体を激しく揺り動かす。
軟体の装甲は激しく歪み、波打ち、一部が千切れ飛ぶが、その全てを砕くには至らない。
敵の被害はドリルとその周辺が落ち窪んだだけ。これまででもっとも打撃を与えはしたが、巨体を誇るゲラを破壊するほどではなかった。
「ゲッター、スパイク!」
しかし、隼人の仕事はそれで十分。ゲッター2を入れ替わるように穿たれた破孔にゲッターゼロの腕を突き入れて、僕は思い切り引き金を引いた。
炸裂音とともに薬莢が二発動時に吐き出され、金属性の杭が猛烈な勢いで射出された。
同時に僕はゼロに握らせていた"それ"を手放させると、ゲラの装甲が復元されるのを待って、もう1つのスイッチを押し込む。
轟音。爆発。
半ばまでゲラに埋め込まれたミサイルマシンガン用の予備弾倉が、遠隔起爆されて猛火を上げる。
そしてゲラの半透明の体内では、これまで確認できなかった球状の物体が赤くひび割れた光を発していた。
《ぐ、おおお、ぬ、ぐぉ……み、見事だゲッターチーム。よもや、ゲラの守りを正面から破るとは》
通信機越しに届いたのは、苦悶を孕んだバット将軍の声だった。
《だ、だが、このバット、ただではやられん》
「へん、そんなボロボロの状態で何いってやがんだ! 今にも死にそうじゃねえか!」
武蔵の言葉の通り、乱れた画面に僅かに映る映像だけでもバット将軍の傷は深く、その顔に死相を感じさせていた。
《ふ、ふふふ、そうだ、私はもうすぐ死ぬ……しかし、ゲラは死なぬ! 私の命を食らって、貴様らすらも食らい尽くすのだ!》
「まずい、野郎、何かするつもりだぞ!」
竜馬が声を上げ、残った武器がゲラに向かって放たれるも、それらが着弾するよりバット将軍が何かのスイッチを押す方が早かった。
《こ、これでゲラは止められん。て、帝王ゴール万歳! 恐竜帝国に栄光あ……》
将軍が上げた末期の叫びは、何かを押しつぶすような水音とともにかき消された。
次いでゲラの半透明の胴体の中で光を放っていた球体、恐らくはコクピットだっただろう物が潰れて激しい光が放射される。
「全員下がれ! ゲラから離れるんだ!」
激しい悪寒を感じて、僕は指示を出すとともにゲッターゼロを飛翔させた。
そして、異変が訪れた。
「なっ!?」
誰の声だろうか、驚愕の声が耳に届く。それもそうだろう、僕だって声を上げたいほどに驚いていた。
目の前では、ゲラがその半透明の体を巨大化させていたからだ。
元々ゲッター1よりも頭1つ大きかった姿は、今ではゲッターロボが見上げるほどに大きくなっていた。
そして驚くべきことはそれだけではない。
「め、メカザウルスを食ってるぜ」
震えを含んだ武蔵の声の通り、ゲラは体躯と同じように太く巨大になった触手でメカザウルスの残骸を捕獲して胴体内部に取り込んだのだ。
やがてそれは残骸のみならず、援護に来ただろう生きたままの対象にすら及び、太い触手で叩き潰されたメカザウルスが順番に捕食されていく。
「ゲラのエネルギーが急速に上昇! これは……兄さん!」
ミチルからデータが送られてくるとともに、ゲラの全身が発光して電撃を撒き散らすとともにまた一回りその巨大さを増した。
「まだ大きくなるのか……いや、待て」
その時、僕の脳裏に1つの記憶が甦った。
白黒の漫画のコマ、ゲッター1、ゲラ。薄れかけていた"原作"の記憶だ。
「ミチル、ゲラのデータを送ってくれ! 何とかできるかもしれない!」
「は、はい!」
僕はコマンドマシンから送られてくる各種のデータに目を通し、記憶の中にある対処法が可能かどうかを精査する。
出来れば父さんの意見も聞きたいところだが、今から研究所へ連絡をして解析を待っている時間も無い。
「みんな、聞いてくれ。ゲラを倒す方法が見つかった。ゲッターを、ヤツの中に突入させるんだ」
「な、なんだってぇ!? そんなことしたら、メカザウルスの残骸みたいに食われっちまうじゃねえか!」
驚きの声を上げたのは武蔵だ。たしかに内部に取り込まれ溶かされていくメカザウルスの姿を見ると、突飛過ぎる発言でしかない。
「いや、そうか。ヤツには溜め込めるエネルギーに限界があるんだ。その限界を超えれば……」
僕と同じようにデータを見ていたのだろう隼人が理解を示してくれる。
そう、限界を超えたエネルギーを供給されればゲラは自壊する。
「だけど時間が無い。ゲラは大きくなるたびに蓄えられるエネルギーが増しているようだ」
「でかくなりすぎれば、ヤツを倒す前にゲッターがイカレちまうってことか」
「ああ、突入役は僕が行く。竜馬たちは外から……」
そう言って、僕は肩に残していたミサイルマシンガンをパージして、ゲラに向かってゼロを進ませようとした。
だが、その肩をゲッター2のアームが押し留める。
「おいおい達人さんよ、格好付けはなしだぜ? この中で一番成功率が高いのがオレたちのゲッターロボだってのは分かってるだろ?」
「隼人、だが……」
「へっ! だがもなにもねーだろが。達人さんのロートルゲッターじゃ、ヤツを倒す前に壊れるのが落ちってことだろ?」
竜馬の言葉は、乱暴ではあったが正しいものだった。ゲラの体内に突入するゲッターロボの出力は大きい方が都合がいい。
そして、内部でエネルギーを放出すると言うことを考えれば、最も適任なのはゲッター1なのだ。
「それに、ゲッターゼロならわざわざ研究所から運んできたアレも使えるんだから、言うことなしってやつだ」
「待て! アレって、ゲッタービームランチャーか!? 流石にそれは危険すぎる!」
「危険なんてのは今さらだぜ。オレをジャガー号に放り込む前に言って欲しかったね」
ケケケと笑う隼人の声に、僕は言い返す言葉もなかった。
画面に映る竜馬、隼人、武蔵の三人は誰も彼も歯を見せてやる気十分であり、止めても聞かないだろうことがよく分かる。
「ああ、くそっ! 分かったよ!! 任せたぞ?!」
応! と威勢よく答える3人を置いて、僕は弁慶の量産型ゲッター3の後方に停止していたトレーラーに向かってゲッターゼロを飛ばした。
トレーラーの荷台では、通信を聞いていた陸戦隊の手によって幌がはがされ、ゲッタービームランチャーの鋼色の銃身が顔を覗かせていた。
「竜二くん、君たちも準備がいいな!?」
「隼人とその同類二人なんて止めるだけ無駄でさあ! だったら思い切りやった方がいい!」
笑い混じりの竜二くんの声が飛んでくる。さすが隼人の従兄弟、どうやら研究所での生活ですっかりゲッターチームの空気に馴染んでしまったようだ。
ゼロが銃身を持ち上げゲラに砲口を向けると、南風くんのBTが量産型ゲッター3にランチャーと繋がるケーブルの一本を接続する。
「弁慶、エネルギーラインはそっちが1番だ」
「りょ、了解! か、確認よし!」
ゲッタービームランチャーと接続した火器管制に緑色のランプを灯すと、僕もまたケーブルをゲッターゼロの腰部に接続する。
弁慶の声は震えており、これから味方に向けて攻撃を行うことへの緊張感を孕んでいた。
「ミチル、ゲラの観測を密に。エネルギー飽和を迎えたらすぐに連絡を」
「了解!」
一方で、コマンドマシンに乗っているミチルの方は余計な緊張を感じさせないものだった。
我が妹ながら、肝の座り具合では一家、下手をすると研究所で一番かもしれない。
「竜馬! 隼人! 武蔵! 覚悟はいいな! 失敗したら恨めよ!」
「はっ! そんときゃあ化けて出てやるよ! チェェェェンジゲッター!」
周辺の瓦礫を押し分けてゲッターロボ……全滅したメカザウルスに代わるエネルギーを求めるゲラに向かって、ゲッター1が突入する。
バット将軍が操作していたときとは異なり、まるでゼリーのようにゲッターロボを飲み込んだゲラは、その場に停止して発光しはじめる。
それを確認して、僕は握りしめたゲッタービームランチャーのトリガーに力を込めた。
「「ゲッタービィィィィム!!!」」
奇しくも重なった2つの声とともに、ゲッター1の腹部から、そしてゲッターゼロが構えた砲口から、桜色の閃光が生まれた。
一方はゲラの内側で渦を巻き、もう一方はその体表を流れるように走り抜けやはり渦を巻いて吸収される。
注ぎこまれた膨大なエネルギーに、巨大なクラゲが触手をよじって暴れまわる。
「「「ぐうぅぅぅぅぅぅっ!!」」」
だが、苦痛を感じているのはゲラだけではなかった、通信機ごしに竜馬たちの苦悶の声が漏れ聞こえる。
コマンドマシンからの映像を見れば、ゲラの内側ではゲッター1の装甲の一部が剥がれスパークしていた。
「ああっ、ゲッター1のゲッタービーム、照射限界!」
「まだだぁっ!」
「バっ……」
叫び声とともに、薄れていたゲッター1の腹部に再び光が灯った。竜馬がゲッターのリミッターをカットしたのだ。
バカヤロウと叫びを上げるより先に、ゲッタービームの桜色の閃光に混じって緑色の輝きが放たれた。明らかに異常な動作を引き起こしている。
放置すれば待っているのはゲッター炉心の暴走、すなわち"原作"で武蔵が行った自爆と同様の現象が起きる。
「ミチル!」
「ゲラのエネルギー飽和まで残り10・9・8......」
カウントダウンがはじまると同時に、僕はゲッタービームランチャーのリミッターを強制的にカットした。
それによってゲッターゼロと量産型ゲッター3から過剰なエネルギーが供給され、ゲッタービームランチャーがオーバーロードを引き起こす。
「ゲラのエネルギー、飽和します!」
暴力的なまでの光の渦が巻き起こり、同時にランチャーの砲身がスパークしてゲッターゼロの腕ごと吹き飛んだ。
コマンドマシンからの映像では、ゲラの巨体がドロドロに溶けていく様子が見て取れる。
「竜馬ァ! 緊急停止ボタンだ! 炉心を止めろ! 爆発するぞ!」
外部スピーカーも使って呼びかけるが、通信機から応答はない。
ゲッター1は、破損した装甲から緑色の輝きを放ちながら、ゆっくりと膝を折る。
そしてひと際強く輝きが過ぎり……。
「へ、へへへっ、こちら武蔵、竜馬も隼人もぶっ倒れちまったけど、任務完了だい」
無線機からはそんな声が聞こえてきた。
ボロボロのゲッター1の腹部では、エネルギーの緊急放出を行って輝きを失ったゲッター炉心が余剰エネルギーで火花を散らしている。
「こちらミチル、バイタルデータを受信! 竜馬くんも隼人さんも無事よ!」
コマンドマシンからの連絡に、通信を聞いていた誰もが安堵の吐息を漏らした。
周辺にメカザウルスの反応はなく、どうやら僕たちはバット将軍による侵攻作戦を退けることに成功したようだ。
「みんな、お疲れ。帰って飯にしようか。武蔵、前に言った通り何か奢るよ」
「へへ、そいじゃあ特上の寿司……」
そこで限界が来たらしく、武蔵の声が段々と小さくなっていき、やがてイビキが聞こえてきた。
誰からとも無く肩の力が抜けた笑いを上げながら、ボロボロになったゲッターロボを回収して帰路に着く。
そうして早乙女研究所へ帰還した僕たちを待ち受けていたのは、太平洋上に恐竜帝国の要塞が浮上したと言う急報だった。
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