良かったら見てやってください。
カルナからの質問に答えようとすると玄関の扉が開く音がした。
「ただいま~。カズ君帰ってるのかい?」
玄関から聞こえる祖母の声に思わず慌てる。何しろ目の前にいるカルナと名乗る小さい存在を何と説明したらよいのか。
当のカルナは慌てる様子もなく、玄関の方に視線を向けているだけだ。
居間に現れた祖母に何て説明したらいいのか…
「ただいまカズ君。帰ってるなら返事をしてね」
いつもと変わらない祖母の一言に安心すると、そのまま祖母は台所に行ってしまった。
『おばあちゃんには、カルナが見えていない…?』
自分の考えている事を察したのか、カルナが此方に視線を向けた。
「私の姿はその妖怪ウォッチを持つ者か、特別な力を持つ者でないと私を認識するのは不可能だ」
「よ、良かった…」
カルナの言葉に安心したのか思わず息を吐いた。
改めて目の前にいるカルナに視線を向ける。
「とりあえず、僕の部屋に行こう。話をしようにも、此処だとまたお婆ちゃんに見つかっちゃう」
「承知した、マスター」
そう言うと、カルナは僕の肩に飛び乗って来た…何だか可愛い。
廊下を歩きながら、横目でカルナに視線を向ける。
この小人(?)の言う「マスター」とは自分の事なのだと言うことは何となく分かるけど、何で「マスター」って呼ぶんだろう?。
僕の部屋に着くと、勉強机にランドセルを置く。同時にカルナも勉強机に降り立ち部屋を見回すカルナ。その様子を見ながら畳に腰を下ろした。
「ふむ、質素だが落ち着く部屋だ」
「ありがとう」
まさか部屋を誉められるとは思っていなかったが、嫌な気はしない。
「それで、えっと…カルナはどうしてこの家に?。あと、この時計は何なの?。それに、何で僕をマスターって呼ぶのさ」
左腕に着けた白い不思議な腕時計。それを指差しながら、色々な、疑問をカルナに質問してみる。
此方の疑問に頷くカルナ。
「マスターの疑問に答えよう。まず、その時計は「妖怪ウォッチ」と呼ばれる不思議な腕時計で、この世に存在する様々な妖怪を見つけることができる」
妖怪ウォッチ…聞いたことない。
「それじゃあ、カルナって妖怪なの?」
「いや、私は妖怪とは違う」
カルナの答えに首をかしげる。カルナの言い方だと、妖怪ウォッチは妖怪を認識する時計なのだろうが、カルナは妖怪ではないと言う。
どういう事?
「二つ目に、何故私がマスターの家にいるかの質問に答えよう。私は聖杯戦争に参加するために召喚された」
「えっと、聖杯…何?」
「聖杯戦争、有りとあらゆる希望を叶える願望器を巡る争い。それが聖杯戦争だ」
「願いを叶える…。じゃあ、カルナはその、聖杯、戦争っていうのに参加するために呼ばれたの?」
「本来はそうなのだが…私が喚ばれたのは、この世界ではない別の世界のはずなのだ。だが、気づいたら妖怪ウォッチと共にこの世界に呼ばれていた。これはイレギュラーな事だ」
カルナの話を聞き、更に混乱する。本来の世界とは別の世界?。難し過ぎて、何だか頭が痛くなってきた。
三年振りに書きましたか、終わり方がわからない(笑)。