特別になれない   作:解法辞典

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ほぼ同時投稿ではありますが、この副題で間違える事もないと思いますが、一応書いておきます。

この話は最新話ではなく、最終話まで読んでいただいた上で、目を通していただきたいです(特に目を通す意味は無いかもしれませんが)。




適当な後書き

 裏話と後書きに関して適当に綴っていきます。大分適当にするので、恐らく口語的な表現が多々含まれると思います。

 

 という感じで書いていきます。

 

 話すべきは、まず主人公が誰なのかという話。

 格ゲーが絡んだ話を書きたいと考えた時に、そもそもは、最終話にあった『黒田よ、真っ黒』がやりたかっただけの話。言ってしまえばそれをやろうとしたら主人公は女性な訳だけども、それを面白いと思って書くのかと言えば、個人的には没でした。

 じゃあどうしたかと言えば、下らない埋没するような何処にでもある、原作キャラを助ける人物――この話でいうところの紗由理という人物が、一定の物語を終わらせた上で、出てくるのが本作品の主人公である黒田高昭であるというのがそもそものコンセプト

 紗由理という原作に影響を与えた人物に対して、逆にそれ以上に影響を殆ど与えないのが高昭の、というより今作の話。

 よくある、二次創作で原作沿いというのがありますが、アレへのアンチテーゼに対するアンチテーゼをするのが目的として、多少はあります。

 全くもって意味のないものはないと言う話。

 毒にも薬にもならないようなものです。

 

 

 作中の人物に対する見た目の描写に関しては、敢えて少なくしたというのと、余り細かく描写をしたくなかったというのが半々でした。

 前者に関しては、見た目は文章の受け手にとって変わるものだから細かくする方がきっと煩わしいだろうと思ったから。

 後者に関しては、特に主人公である高昭に対して、愛着を持ちたくなかったというのが理由です。実際、高昭に関しては背がめちゃくちゃ高く、肌が浅黒い事くらいの描写しかしなかったと思います。

 先に述べた一番最初の没プロットではいなかった高昭ですが、最終的なプロットの前にもう一つ没プロットがありました。というか、投稿当初はそっちのプロットで書いていました。

 内容は殆ど変わりませんが、大きく違うのは、高昭くんが死ぬか、死なないかです。

 そこを転換点として、黒田家の歪みに対して紗由理と板垣家の皆が動いていくという二部構成を考えていました。

 話は逸れますが、この作品は起承転結をある程度意識していて、高昭の右腕を壊してから『壁』として復活するまでを『承』として、その後に、作中のように梁山泊から襲撃を受けるか、没プロットでいう高昭が急死するところを『転』としていました。

 じゃあなんでプロットを投稿してから変えたかという話。

 

 はっきりというと面白く書けないから。

 

 これは、その構成にすると詰まらないという訳ではなく、作者個人として無理だと判断したという事です。多分、話の纏まりを考えると、ハッピーエンドでなくとも、没プロットの方がよかったかもと考える人の方が多いと思います。

 しかし、まあ、人を殺すという描写が常人に出来るかと言えば違う話になるというね。特に物語の転換として使う場面、他の登場人物に大きな影響を与えなければならない訳ですから、一番の山場ということになります。

 そう考えた時に、自分が人の生き死にで何か心を動かされたかと言われると、ノー、といえるんです。死生観が、恐らく他人と合わない。少なくとも、作中の、現実世界よりも心が綺麗な人物たちと合致する事が無いんですよ。

 当然と言えば当然で、主人公が不幸な目に合う事が前提の物語を作っている時点で、無茶な事なんだって事。

 作者以上に頭のいい人物を生み出せないというのは、良く言われる話ですが、価値観に関しても同じことが言えると思います。

 そもそも、見た目に一切の気を付けないとか、他人に興味がないとか、そこまで性格が歪んでいないことを願うばかりです。

 

 

 それと、板垣家の面々に関しての年齢やその他諸々の捏造設定を重ねてお詫び申し上げます。特に年齢に関しては、それらを誤魔化しながら書く事が出来ないという作者の力量不足が原因でありますので、深く謝罪させていただきます。

 勿論、意図的に存在を悪い方向への改悪を行ったつもりはありませんし、こんなところまで読んでくださっている方々はご容赦してくださるとは思いますが、最低限の礼儀ですので書きました。

 

 心残りがあるとすれば、竜兵のホモっぽさが足りないところです。謝罪の割合としてはこれと、亜巳のSっけの少なさについて(書ききれなかった事)の方に重点を置いてするべきかもしれませんね。

 

 物語に対しての話としては、これで十分かと思います。そもそもこういう後書きを抜きで表現すべきだとも思いますので、初期案などの話に留めておきます。

 

 

 

 

 

 

 ところで、没プロットを経て、内容を考え直して、完結まで辿り着いたわけですが、二年という間を空けたというのにどうして書き続けようとしたのかという話でこの後書きを締めることとします。

 この話をする上で言わなければならないのは、重度か軽度かはさておき、作者も利き腕をぶっ壊した事あるんです。まあ、利き腕どころの話かどうかは此処では重要ではないという話。

 この後書きを、この部分まで読んでくれている人なら読み飛ばしは無いと思いますが、第六話『感情アンインストール』の後書きにおいて長々と書いてあったのを覚えているでしょうか。

 ああいった主張って人それぞれと思うんですね。実際、身体機能を損なった時、まあ例え話。殆ど感覚も無かったのに機能が戻ってきたころに何かの弾みで美少女のおっぱいに触れたとして、そんなの糞ほども嬉しくない。女性軽視ではなく、本人的には性的な部分に触れられるよりもデリケートな場合っていうのが当然あるんで、個人の感情を推し量って物事を言うべきとは思うわけです。

 で、意見はある訳ですから否定的な意見もあるはずなんですよ。それは当然。でもああいった主張を取り下げるつもりはさらさらない。

 ところで、作品に低評価が付くのは仕方ないと思っているんです。自分が好きな事を書いていて好き嫌いが半々いるのは仕方なくて、平均評価が5もあれば御の字と思うのは間違いない。

 

 だとして、さっき言った主張に対して意見が違うからと言って、作品に低評価をつけるのは違うだろ、というのが個人的な意見なんで。

 明らかにそういったタイミング(六話投稿後に)評価をつけられて、同じ物書きにそういう事やられたという。おっ、喧嘩売られたな、と。

 先に売ったのは明らかに此方ですが、土俵に上がってきたのは間違いないんですな。

 

 まあ、何年も前の事に怒っているのではなく。仮に完結しなければ筋が通らない。その上で心根は曲げずに書き切ろうという思いがありました。

 

 加えて、自分しか好きと思える作品ではなく、お気に入りやしおりをしてくれている他の人への感謝と、ハーメルンを使って、こうして投稿をさせていただいております以上は義理は果たさねばという思いでした。

 

 稚拙な作品でしたが、凄く楽しく、色々と学ぶことが出来ました。最後まで読んでくださってありがとうございます。

 もし感想や評価をしていただけなら嬉しいです。

 本当にありがとうございました。

 


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