別ゲーの推しキャラを再現する為に器用度に極振りしたいと思います。 作:風邪引きピエロ
第二回イベント 三日目──
運営ルームにて
大画面に写し出された大の字に寝転がるノブナの映像を運営スタッフ達がざわつきながら眺めていた。
「おいおいおいホントに師匠に勝っちまったぞアイツ」
「予知系スキルにあんな攻略法があるなんてな・・・・というか、アイツいつの間にあんなスキル覚えてたんだよ!?」
「確かこの前ペナルティクエストに引っ掛かったらしいんでおそらくその時かと・・・」
「・・・ペナルティでまで新スキル開放されるとかもうマジムリ」
運営スタッフ達が各々項垂れる中、映像を眺めていた一人のスタッフがボソリと言う。
「・・・これ、ヤバくね?」
「確かにヤバいが、そんなにか?」
「思い出せ。ノブナには例の一斉射撃があるんだぞ?」
スタッフの面々の頭には前回のイベントで見た映像が思い出される。
「────つまり今後はアレに【武器破壊】と【狂化状態付与】が足される訳だ」
『あ(察し)』
「──想像してみろ。集団相手に突然飛んでくる無差別範囲攻撃。それを何とかして生き残った数少ない生存者達。しかし、そこには武器を破壊された奴や、見境なく暴れまわるバーサーカー達が大量発生している光景が・・・・」
『───ギャアアアアっ!!』
運営ルームにスタッフ達の悲鳴が響く。
説明している本人も顔を青ざめさせ震えている。
「ヤベェよ・・・ヤベェよ・・・俺達の預かり知らぬ所でとんだ魔王が産み出されちまったよ」
「地獄だ・・・この世の地獄だ・・・」
「おい!手の空いてる奴はすぐにメダルスキルのチェック入れ直しだ!変な使い方出来そうなスキルがないか再確認するんだ!」
「了解です!!」
スクリーン前に集まっていたスタッフ達がバタバタと方々に散って仕事を再開する。そんな中、最初からいた二人のスタッフの内一人がふと思い出したように言う。
「そういや、課長どうした?初戦で師匠がノブナに勝った時小躍りしてたけど」
「ああ、課長ならあそこで灰になってます」
「─────────キョウオシガシンダ」
「か、課長ーーーーーーーーーーっ!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
運営ルームに絶叫が響き渡ってからしばらく時間がたったイベント三日目の夕方。
【天空の門】の広場にてノブナは一人唸っていた。
「ぬぬぬぬ・・・・なかなかどうして産まれんものじゃのう。というか、温めるったってホントにこれでいいんじゃろか?」
ボロボロになった戦闘用衣装から赤Tシャツに装備を変更したノブナ。
門に背を預け、あぐらをかいて座るその懐にはラグビーボール程はありそうな巨大な卵があった。
色は無色透明で表面はラメでも塗ったかのように太陽の光を受けて微かにキラキラと光っている。
卵というよりは形の歪な水晶玉のようにも見える。
「先の戦闘の疲れもまだ回復仕切っておらんから休むついでにと温めとるがホントに産まれるんかコレ?もう数時間はやっとるんじゃが?いい加減飽き飽きしてきたんじゃが?」
ぶつくさ言いながらも懐で卵を温め続けるノブナ。実際何が産まれるか、産まれたモンスターは仲間になるのか否かなど興味は尽きない。
とは言うものの、プレイヤーはおろかモンスター一匹すらもいないこのステージ。
体を休める為という事を差し引いても、代わり映えしない景色眺めるばかりで数時間じっと座っているというのはなかなかに辛い作業だ。
「あー・・・こういう時、FGOの周回とか出来ればいいんじゃがのう。最近また骨がなくなってきとるからスケルトン狩りしときたいし・・」
特にノブナ・・・というか飛鳥は時間があったら何かしらのゲームをやっていなければ落ち着かないというワーカーホックならぬゲーマーホリック。
ゲーム内での事とはいえ、なにもせずじっとしているというのはどうにも性に合わないのだ。
いい加減我慢仕切れなくなってきたノブナは懐の卵をしばらくじっと見つめて
「───もういっそのこと食うか」
ボソリとそう言った。
途端、卵の表面にビシリと音をたてヒビが入った。
突然の事に驚きつつ懐から卵を取り出し、地面にそっと置くノブナ。
ヒビは見る間に卵全体に広がっていき、やがてパリンと割れて中から何かが姿を現した。
「──スライム?」
「・・・・・・・」
現れたのは卵の色と同じく無色透明で不定形の生物らしきモノ。
デフォルメされた目らしきものが2つついていおり、それが此方を見てまばたきしているので生きているのはたしかななのだろう。
「・・・見た目は完全に色違いのはぐ◯メタルなんじゃが・・・これ大丈夫なんじゃろうか?権利的に」
「・・・・・・・」
要らぬ心配をするノブナを2対の視線が見つめる。その瞳からは彼或いは彼女が何を考えているのか全く推し測れない。
これは意思疎通に苦労しそうだと思い始めた矢先、卵の殻が光輝き始めた。
光が収束すると、其処には指輪が転がっていた。
「なになに?『絆の架け橋』?・・・・なるほどこの指輪を装備する事でこのモンスターと共闘出来るようになるわけじゃな」
ならばと早速指輪を装備するノブナ。幸い装飾品の欄には空きがあったので直ぐに指輪を装備する。
すると、スライムがモコモコと蠢き始めた。
「うぉ!?なんじゃ気色悪!?」
突然の活発な動きに思わず後退りするノブナ。
スライム擬きはしばらくクネクネと形を変化させていたが、やがてゆっくりと一つの形へと落ち着いていく。
「──こ、これは───」
───大きな目に大きな口
───黒の軍帽に戦国武将のごとき前立て
───黒い軍服に赤い外套、足元には黄金具足
───傍らには火縄銃
膝くらいまでの大きさの、全体的にデフォルメされたような見た目のノブナが其処にはいた。
戦慄し固まるノブナをちっちゃいノブナがその大きな目でじっと見た後、
「ノッブ!!」
「オッス!」とでも言うように右手?を上げた。
やっと出せたー(歓喜)
共闘モンスターの設定見たときから出すならこれしかないとずっと考えてたのでようやく出せてホントに良かった。